2021年12月27日月曜日

Nobody's Flowers、好き過ぎてこじれちゃった。


年末はもうネタがないっすね。
ということで、下書きから掘り起こし。
米国オレゴン州発、ニック・フィットさんのソロ・プロジェクト。
あまりにもザ・スミスに似ていて微笑ましいです。

よいお年を。

2021年12月25日土曜日

Caleb Nichols、見た目はただのおっちゃんですが。


Kill Rock Starsから先月EPを出した男性シンガー・ソングライター。
エリオット・スミスの2、3作目を出したレーベルということが頭にあるからなのか、
どこか想起させる雰囲気がありますね。
ただ、見た目はだらしないオッサンです。
そのギャップがなんとも…。来年アルバムが用意されているようです。

Bandcamp:Caleb Nichols→こちら

2021年12月24日金曜日

2021年12月22日水曜日

ØZWALD、安心して聴けるクオリティー。


Hanging By A Moment」(2000)の大ヒットで知られるLIFEHOUSEのジェイソン・ウェイドがやっているデュオ・ユニット。
2021年はLIFEHOUSE、ソロ、そしてこのユニットと、
それぞれの新曲をリリースしたようで、創作意欲がすごいことになっている。
このØZWALDはドリーミーなインディー路線の音。
元々がプロフェッショナルな人だけに、安心して聴けるクオリティーです。

2021年12月20日月曜日

Spencer Hoffman、これはいいですね。


米国西海岸サクラメント出身の4人組バンド、Honyock(→Bandcamp)。
その中核を成すホフマン兄弟のうちの一人、スペンサーさんがソロ・デビュー。
なんとなく60年代末のニール・ヤングの、繊細でありながら無骨なフィーリングを思い起こさせてくれて、気に入りました。
他の曲ももっと聴きたいぞ。

2021年12月13日月曜日

Anand Wilder、70年代SSWの質感。


2年前に解散したYeasayerでギターを弾いていたAnand Wilderのソロ作品。
元々はフロントマンをやってなかったんだけど、経験を積んでヴォーカルを取ったら、
実はいい感じだった、というパターンが時々あるけど、この人の場合もその類か。
バーナード・サムナー、ジェフ・トゥイーディー、ジェイソン・フォークナー、ジェームス・イハとか。トッド・ラングレンも元々はフロントマンやってなかったな。

Yeasayerとは全然違う質感で、新たな発見させてもらいました。

2021年12月9日木曜日

Ben Auld、フォーク・ポップ好きは聴こう。


英国ブリストル出身の宅録フォーク・ポップ新人、Ben Auld。
イントロのかわいい楽器の響きで和んでしまいました。
デビュー・アルバム『Lemongrass』がもうすぐ出るようだ。
Bandcampでは発表済みの他の楽曲が聴けるが(→こちら)、
どれも現代版ヘロンみたいなハーモニーを擁していて良いんです。
「Try Again」なんてギタポ好きにもアピールできそう。
アレンジを緻密に捉える意識があるみたいなので、今後の展開に期待大です。

2021年12月8日水曜日

Superchunkのポップな新曲。


TFCのノーマンとレイモンドがコーラス参加しているというSuperchunkの新曲。
前作『What a Time to Be Alive』はパンキッシュさが戻っていた作りだっただけに、
この爽やかさには驚きだ。
まぁ、全曲こういう作風ではないのだろうが、
最新作『Wild Loneliness』(来年2月リリース予定)が俄然楽しみになってきた。
それにしてもマックさんの歌声はいつまでも不変だな。
54歳になっても少年みたいな声をしとる。

2021年12月7日火曜日

Yard Act、UK期待の新人バンド。


英国リーズ出身の4人組バンド。来年1月にデビュー・アルバムを発売予定。
鬱屈とした曇天の下で育ったメンタリティーが如実に現れたスタイルで、
好きなタイプのバンド。
アルバム・タイトル曲となる「The Overload」(→こちら)もそうだが、
捻くれているくせに、しっかり分かりやすいサビを耳に残していってくれます。

2021年12月3日金曜日

Marmalade Mountain、ゆるゆるフォーク・ロック。


米国西海岸出身ザック・フィッシュマンのソロ・ユニット。
リリース予定だという新作『Strange Angels』より。
調べると前作は2011年に出ていて、10年振りに活動復帰という様相。
今年になってから意欲的に楽曲を発表しているが、
情報が出てないので、事情は何も分からない。
とりあえず上記曲と「Nothing I Can Say」という曲(→こちら)は最高に良い。

2021年11月28日日曜日

「肘鉄」の歌詞。


肘鉄を小脇に受けて 
腕を組んだまま君と 
よろけて笑った一瞬 

威風堂々とした冬に 
二人で立ち向かって 
寄り添って歩いてゆく 

悲しみが癒えるまで 
君の肘鉄を受けたい 
温かい血が通う 
君の肘鉄を喰らいたい 

今どこかで行われている 
欠席裁判で僕らは裁かれている 
傍聴席には誰もいないさ 
今から見に行こうか 
二人へのお裁きを 

悲しみが癒えるまで 
君の肘鉄を受けたい 
温かい血が通う 
君の肘鉄を喰らいたい

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YouTubeコメント欄ありがとうございます。
嬉しいです。
少しずつでいいので、なるべく多くの人に聴かれていくことを願いつつ、
今は新作リリース作業進めてます。

2021年11月25日木曜日

新曲「肘鉄」本日YouTubeにて公開です。


新曲です。さっきアップしました。

ニューアルバムは来年3月、リリース決定。
タイトル、ジャケ、曲目など、情報は小出しにしていきますので、
おつきあいを。
皆さん、たくさん聴いてくだされ。
感想などあればコメント等よろしくです。

2021年11月23日火曜日

イタリアのモーレツ集団、Al Doum & The Faryds


Raven Sings the Blues(→こちら)で激推しされていたイタリアの大所帯バンドの新作。
プログレ、ジャズ、民族音楽が入り混じり、高速5拍子で畳み掛けるこの1曲目から笑ってしまいました。なんだこれ。
カルト集団的でもあり、ちんどん屋的でもある。
さすがアレアを生んだ国だけあるな。過剰です。
調べたら、その界隈では知られた存在だそうな。

Bandcamp:Al Doum & The Faryds→こちら

2021年11月22日月曜日

リバプールの訛りがたまらん新人バンド、RATS。


英国リバプール出身の幼馴染4人組、RATS。
歌詞にThe La'sの「There She Goes」が出てきただけで、もう君たち最高、と思ってしまった。
曲目は当然、カントリー歌手パッツィ・クラインをもじっているんだろうけど、
彼女には「ゼア・ヒー・ゴーズ」というレパートリーがあったりする。
そこまで狙っているのかどうかは知らん。
どっちにしても、この言葉数の多い不良っぽさは久々で、ワクワクしますな。

ちなみにこの週末、リバプールではThe La'sの1st30周年ライブが開催されている。
The La's抜きで!。ステアーズのエドガー・ジョーンズとかが出てます。

2021年11月20日土曜日

予告:今月中に新曲発表します。

徳永憲YouTubeチャンネルにて。

大いに期待しといてください。
何の反応もないと落ち込むので、
みなさん、サポートよろしくです。

2021年11月16日火曜日

Jetstream Pony、頬をたるませギター・ポップ。


Wedding PresentやAberdeenの元メンバーなどがいる、
現在英国ブライトンを拠点とするインディー・バンド。
イントロの12弦ギターだけで思わず顔が綻んでしまう。
徹頭徹尾ギター・ポップに身を捧げているその不屈の精神に感服です。
僕も同じ世代なので、気持ちはよく分かる。
年を取ったからといって簡単に忘れたり、辞めたりするほどの愛し方じゃないんだよ、
彼らにとってギター・ポップは。

Bandcamp:Jetstream Pony→こちら

2021年11月15日月曜日

Why Bonnie、成長してきました。


米国オースティン発の男女5人組。
ヴォーカルにリヴァーブをたっぷりかけた素人くさいドリーム・ポップ楽曲から、
ぐっと成長をみせてきた新曲。
ふわふわしたシンセが消え、オルガンに変わっているのが象徴的。
ハリケーンを歌った歌詞も抒情的でいいな。
ファット・ポッサムの期待の新人で、人を引き付けるものを持っていると思う。
EPを断続的に出しているが、フル・アルバムはまだ。
もう用意されているのかな。

2021年11月14日日曜日

Pinegroveの新曲がぐっと来ます。


このブログではまだ取り上げてなかった米国ニュージャージー出身のパイングローヴ。
ラフトレードに移籍した前作『Marigold』(2000)がすごく良くて、愛聴してましたが、
この新曲も素晴らしいです。
初期のデスキャブっぽい情緒感を感じていたら、それもその筈クリス・ウォラがミックスに関わっている模様。
エヴァンの情けない歌声もピュアさを失わず、じわじわ切ない。
5thアルバムとなる『11:11』は来年1月リリース予定。

2021年11月13日土曜日

Weatherstate、気持ちいいバンド感。


グリーン・デイを真似たPV(→こちら)を作っていたUKの4人組バンド。
メロディーの成り立ちはポップ・パンク直系なれど、
バンドの音像はウィーザーの1st的などっしり感があって、頼もしさがある。
英国っぽさがあるのはドラマーの顔だけだな。
来年2月に2nd『Never Better』が出るとのこと。

2021年11月11日木曜日

Charlie Clark、アンセミックな新曲。


90年代末期にエドウィン・コリンズのプロデュースでデビューした英スコットランドのAstridのギタリスト、Charlie Clarkのソロ新曲。
RIDEのマーク・ガードナーやアラン・マッギーが絡んでいたりと、
往年のUKインディー好きをくすぐってくる存在です。

2021年11月8日月曜日

L.A.M.F.~最終版ファウンド・マスター。


ジョニー・サンダースが率いたハートブレイカーズの唯一のアルバム『L.A.M.F.』が、
やっと真っ当な形で国内盤CD化になるそう(11/10発売)。
オリジナル・ミックスはこもった鈍いサウンドだったらしく、
そこからの紆余曲折はWikipediaに詳しいが、
とにかく今回、出るべきマスターがちゃんと出てきたらしい。
確かに上の動画のクリアさには「おお」となった。
ファンは既に海外でLP化されたものを聴いているだろうが、
僕にはこうやって簡単に手に入る国内CDがありがたいです。

2021年11月1日月曜日

Nick Frater、爽やかな新曲。


英国ロンドンのパワー・ポッパー、ニック・フレイターの新曲。
11月に出るニュー・アルバム『Earworms』より。
注目すべきはゲスト参加してる元ジェリーフィッシュのロジャー・マニング。
途中の「Ahh」というコーラスはまさにQUEEN〜ジェリーフィッシュのそれ。
ポップマニア諸君は楽しんでくだされ。

Bandcamp→こちら

2021年10月30日土曜日

The Cadillac Three、もっとこの路線でいけばいいのに。


泥臭いアメリカン・ロックをぶちかます野郎トリオ、The Cadillac Three。
昨年出たアルバム『Tabasco & Sweet Tea』より新MVが登場。
基本はバーボンが似合う旧態依然としたスタイルを保持しているバンドなのだが、
たまに(ZZ TOPがそうであったように)こういうダンサブルなアプローチの楽曲もやっているようだ。
で、それがセンス良くってカッコイイ。
この路線で攻めればいいと個人的には思うのだが、
ライブの現場では受けが芳しくないのかもしれないな。

2021年10月28日木曜日

SUEP、黄色い人のダンスよ(笑)


UKインディー・バンドPorridge RadioやJoanna Gruesomeのメンバーを含む、
ロンドン発新人バンド。
まだこの1曲しか出してないので何とも言えないが、
黄色いボーダーの人はしっかり脳裏に焼き付いた。
何度も観ているうち曲も頭に残ったので、
SUEPはこれからこのキャラを押し出していくのがよろしいか、と。

2021年10月27日水曜日

Jukebox The Ghost、みんなクイーンが好き。


これは確信犯ですね。
米国ワシントンDCのピアノ・ロック・トリオ、Jukebox The Ghostの新曲。

2021年10月26日火曜日

Jan Verstraeten、欧州のスタイリッシュさあり。


Niche Musicさん(→こちら)で知ったベルギーのシンガー・ソングライター。
2年前にデビューEPを出していて、今度フル・アルバムを出す模様。
基本はギターを抱えて内省的に歌う人みたいだが、
それだけに収まらず、多彩な楽器使いをしているのが特徴。
自身でアレンジまでやっているんだったら、かなり音楽的造詣が深そうだ。
PVは後半卑猥になっていくので、嫌な人は閲覧注意です。

2021年10月25日月曜日

Tonstartssbandht、気に入ってます。


米国フロリダのホワイト兄弟によるサイケ・バンド。
過去作はローファイ具合もお構いなしに好き勝手やっている感じだったが、
先週出た最新作『Petunia』は録音も良くなり、親しみやすさがアップ。
なかなか心地良さのあるサイケ・ポップ作でした。

2021年10月21日木曜日

BODEGAの新曲、来ました。


2年前にも期待をこめて取り上げたBODEGA(→こちら)の新曲。
歌はラップ調で、いかがわしく挑発的になってます。
元々、Voのベンさんは人相が悪いのだが(失礼)、
今回は怪しい仮面をつけてさらに不穏感を煽ってきてくれてます。
ただ、やはりバックの演奏はさすがのセンス(バンド・メンバーの変動あり)。
全体のクオリティーも上がっているので、他の曲も楽しみに待ちたい。
ニュー・アルバム『Broken Equipment』は来年3月とのこと。

2021年10月20日水曜日

Billy Swivs、ハモンドがうなるロックン・ロール。


グルーヴィーなハモンドが鳴るロックンロールが好きな人は反応するんじゃないでしょうか。
タイトルが「Time Is Not On My Side」っていうのも洒落がきいている。
レーベルはDaptone Records。ということで、故チャールズ・ブラッドリーのバックをつとめたこともあるNYブルックリンの鍵盤ミュージシャン。
過去の活動は幅広いようで、上記曲と音楽性が近いのはThe Realisticsというバンドか(→Bandcamp)。

2021年10月18日月曜日

Nolan Potterのワンマン一大音楽絵巻。


7月の時点で下書きをしてあったのだが、やっとYouTubeに上がってきたので、紹介。
米国テキサスのノーラン・ポッター。
本人にしか理解できない設計図により構築されているプログレッシブ・ポップ。
アルバムには6分以上の曲ばかり6曲。
もうサブスクでも聴けるので興味のある方は是非。
上の動画でもちょっと顔を出す4曲目「Holy Scroller」が個人的にはツボです。
過剰さが『A WIZARD, A TRUE STAR』期のトッドを彷彿とさせてくれるんだな。

2021年10月14日木曜日

ご報告

昨日、京都のマザーシップ・スタジオへ行ってきました。
そこへ行ったということは・・・
みなさま、お楽しみに。

2021年10月13日水曜日

Boo Hewerdineの新作コラボEP。


元The Bible、英国の良心的SSWブー・ヒュワディーン(現在60歳)の6曲入り新作が11月に出るらしい。
若手とのコラボ作品になっていて、僕としてはエディ・リーダーとのコラボがとても好印象なアーティストなので、他の曲を聴くのも楽しみだ。
近年の活動はあまり追えていなかったが、この曲とかこの曲とか、
良質なフォーク・ポップで、全然枯れていない。
ちゃんと追いかけないといけないっすね。

2021年10月11日月曜日

Blunt Bangs、往年の名盤をオマージュ。


Black KidsのメンバーやWoodsの元メンバーで結成されたパワー・ポップ・バンド。
デビュー作『Proper Smoker』が9月に出て、そこからのMV。
往年の名盤がアニメ化されてます。
気に入った人は下記バンドキャンプへ。
キャッチーな曲いっぱいあるが、僕の一押しは5曲目「Eau Caroline」。

Bandcamp:Blunt Bangs→こちら

2021年10月7日木曜日

Supercrush、ようやく取り上げます。


米国シアトルのパワー・ポップ3人組Supercrush。
去年、TFCやポウジーズの名前を引き合いに出されて話題になったデビュー作『SODO POP』より新しいMVが登場。
YouTubeのコメントをみても、この曲好きだった人が多かった模様。
他の曲も勿論いいんだけど、これはギター・ソロとか「ぐっと来る度」が高いんだよな。

こちらの記事によると、リーダーのマークさんは最近イナフ・ズナフを発見したそう。
彼らを見習ってもっとビートルズ的要素を出すのもいいかも。

2021年10月6日水曜日

Silverbacks、センスいいなぁ。


アイルランド、ダブリンの男女5人組ポスト・パンク・バンド。
去年デビュー・アルバム『Fad』を出していて、
今回の曲は来年1月リリース予定の2ndからの先行曲。
THE FALL〜PAVEMENTの流れが好きな人は気に入るんじゃないかな。
ま、僕がそうなんですが。
ちなみに、女の子が歌う曲もいいです(→こちら)。
レーベルは英国ロンドンのFull Time Hobby。

2021年10月5日火曜日

Chime School、ネオアコ好きはどうぞ。


Slumberland Recordsより一人ネオアコ、チャイム・スクール。
サンフランシスコから出てきた宅録君(Andy Pastalaniec)で、
動画のキャプションには影響を受けたUKインディーの名前がずらずらと書いてある。
もう年老いてしまったネオアコおじさん&おばさんのハートを撃ち抜く気満々である。
キラキラが眩しい。11月のデビュー・アルバムを待ちたい。

2021年10月1日金曜日

Nora Brown、おいおい15歳にして・・


2019年に13歳でデビューしたNYブルックリン出身の天才バンジョー少女、
ノラ・ブラウンの先日リリースされた最新音源『Sidetrack My Engine』より。
ビンテージのリボンマイクを使って19世紀の石蔵の中で一発モノ録音されているらしい。
「Wedding Dress」は伝承曲で、僕はペンタングル、サム・アミドンが歌ったものを記憶しているが、こちらは節回しが違う。歌詞はほぼ同じであるが、辿ってきたルーツの枝葉が違うのだろう。どちらにしても15歳にして「凄み」を感じます。
どんな風貌か気になる方はこちら(→YouTube)のスタジオライブ動画へ。
ナイキのスニーカーに、足元にはアイフォン、あどけなさの残る顔立ちです。
彼女のYouTubeチャンネル(→こちら)では7歳の時の演奏も観れます。

2021年9月30日木曜日

Arlie、陽気なパーティー・バンド、でいいのか?


米国ナッシュビル出身、ナサニエル・バンクスを中心とする4人組バンド。
レーベルは名門アトランティック。
3年位前から音源を発表していて、フル・アルバムはまだみたいだ。
60年代のサイケ・ポップの上澄みをうまく掬った、いかがわしいキャッチーさで、
なかなか楽しい曲です。

2021年9月29日水曜日

Dylan Meek、兄弟そろって才能豊か。


Big Theifのギタリスト、バック・ミークの弟、デイラン・ミーク。
2013年にはジャズ・アルバムも出しているキーボーディストで、
昨年の兄のソロ作(→こちら)にも参加していたが、今年出してきている自身の音源が、
ディアンジェロの影響下にある郊外白人ソウルで、大変興味深い。
もっと話題になってもいいと思うが、アピールが足りないのか、
それとも夏が終わってから「Sweet Summer」を出すという戦略が悪いのか。
クオリティはめちゃめちゃ高いです。

2021年9月28日火曜日

Billy Strings、ブルーグラス界をかきまわす。


Relixで配信されていたライブを観て、認識を新たにしたビリー・ストリングス。
ブルーグラス界のプリンスかと思っていたけど(前作『HOME』はグラミー獲得)、
ジャム・バンド好きからの支持も大きいんですね。
上の動画はグレイトフル・デッド人脈を経た、今年5月の傑出した演奏。
これだけ弾きまくって瑕疵は皆無。信じられないくらい巧い。
しかも、フレーズに味がある。
先週リリースされた最新作5th『RENEWAL』にも9分超えの「Hide and Seek」があって、
ジャム・バンド的な構成をしておりました。
面白い存在です。
デッドやPHISHみたいにライブ盤沢山出してほしいな。

2021年9月26日日曜日

Colin Blunstone『One Year』も50周年。


11月に2枚組に拡張されてリリースされるゾンビーズのVo、コリン・ブランストーンのソロ・デビュー名盤(1971年)。
ソニーからの発売ではなく、サンデイズドからであるが、コリン自身もがっつり関わっているリイシューで決定版になっている模様。
上に貼った未発表曲だけで期待値は上がる。
解説のついた国内盤CDも出るらしいが、海外のLPは名手ケビン・グレイがカットしているらしく、どっちにしようか非常に悩むところだ。

詳しくは→Sundazed

2021年9月24日金曜日

スプリングスティーン、これは買いです。

 

『The Legendary 1979 No Nukes Concerts(ノー・ニュークス・コンサート1979)』
ファンには有名だった反原発イベントの映像がいよいよ公式リリースになるそう。
緊張気味でひりひりしている「ザ・リヴァー」を僕も昔何度も観た記憶がある。
それが今回、完全収録と相成る。夢のようだ。
国内盤は価格も抑えられているので、絶対に買いですね。
上に貼ったトレイラーだけで興奮してくる。
やっぱりね、反抗する心意気っすよ。
冷笑したり揶揄するような輩はこのコンサートで何が変わったんだ、とか言いそうだけど、
何もしなかったら、何も残らないんだよ。
こうやって突き動かされた衝動を刻み込む、それがスプリングスティーンのやり方なのだ。

詳しくは→特設サイト HIGH HOPES

追記:観ました。「ザ・リヴァー」は別日ヴァージョンでした。
なので、完全収録ではなかったですね。
しかし、全体の内容は文句なし。ロック史上に残るライブ記録ですよ、これは。
ラストの雄叫び「プリズナー・オブ・ロックンロール」で全身総毛立ち。
素晴らしい。

2021年9月23日木曜日

Penelope Islesの新曲。


以前も取り上げた(→こちら)英国のPenelope Isles。
11月に出るというデイヴ・フリッドマンをプロデュースに迎えた2nd新作『Which Way To Happy』より幻想的で美しい新曲「数独」。
妙な曲目ですが、ビデオも面白い。
終盤の展開はひねくれた英国人ならでは、ですね。

2021年9月21日火曜日

Ed Patrick、プレイリストの申し子。


英国ロンドンのシンガー・ソングライター。
温かみのある曲調にほろ苦さも少し混ざっていて、いい感じ。
まだまだマイナーな人なのかと思ってSpotifyを見ると、
再生回数が100万回を越える曲が幾つもある。
そう。彼もまたサブスク時代のプレイリストの申し子であったのだ。
こういうタイプのアーティスト、最近増えてきた。
まだアルバムも出してなくて無名だが、サブスクのプレイリストでは重宝される。
時代ですな。

2021年9月17日金曜日

Bob Dylan、未発表アイテムは底なしか。


ボブ・ディランの『インフィデル』(1983)収録曲の別ヴァージョン。
オリジナル(→こちら)の80'sサウンドじゃないので、全く新しい感覚で聴ける。
バックにいて目立つのはスライ&ロビー、マーク・ノップラー、ミック・テイラー。
まったくもって凄いメンツだが、大して活かしてないのがディラン流。
80年代前半の活動を追ったブートレッグ・シリーズは本日発売だそう。
全然チェックしてなかったが、これは良さそうだ。

詳しくは→amassさん

2021年9月13日月曜日

Maxshh、規格外の才能なのか?


今月リリースされる米国マサチューセッツ州出身のマックス・ゴルドスタインのソロ・ユニット、Maxshhの新作『Bonus Flowers』より1分程の楽曲。
往年のブラジルもののようなアコースティック感とウッドベースの温かみが心地好い。
甘いメロディー作りが愛らしいが、昨年から猛烈に発表し続けている楽曲群はアバンギャルドなアプローチを大胆に組み合わせていたりと、ものすごく面白い存在だ。
マイブラ✕ドラムンベースwithバットホール・サーファーズな「500 Miles High」(→こちら)は、チック・コリアのReturn To Foreverのカヴァーで、
プログレ・マニアさえ悶絶しそうな凄まじいキワモノ大作で脳が溶けます。
間違いなく天才だが、この才能はどう評価していいのか?
気になる方はSpotifyなどサブスクでもどうぞ。

Bandcamp:Maxshh→こちら

2021年9月7日火曜日

Personal Trainer、オランダの楽しそうな人達。


オランダ、アムステルダム発の新人7人組バンド、Personal Trainer。
ただ今デビュー・アルバムを制作中とのこと。
ザクザクしたオルタナなエッジがありつつ、突飛なポップさも持ち合わせていて、
ありきたりなサウンドにはしないぞ、というメンバーの意志が感じられる。
バンド名からして好きなセンスでありますが、
他の曲も良かったので、今後の活動に期待です。

Personal Trainer:YouTube→こちら

2021年9月6日月曜日

Admiral Fallow、憧れのグラスゴー。


スコットランド、グラスゴーの5人組バンド、Admiral Fallowの新曲。
地元感満載のMVが緑いっぱいで、幸せそうです。
4thアルバムとなる新作『'The Idea Of You』(Chemikal Underground)は11月だそう。

Bandcamp:Admiral Fallow→こちら

2021年9月4日土曜日

BLACKABY、飄々とメロディーのあいだを泳ぐ。


英国ロンドン発、ウィリアム・ブラッカビー(William Blackaby)のソロ・プロジェクト。
この人がなかなかのメロディーメイカーっぷりで注目してる。
スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リースの如く、
油断させておいて、さり気なく「おっ」というフックをかけてくる。
デビュー・アルバムはまだみたいだが、メロディー中毒者は記憶に留めておきましょう。

Bandcamp:Blackaby→こちら

2021年9月3日金曜日

Banji、オランダ発の新人バンド。


蘭ユトレヒト出身の4人組新人バンド、BANJI。
ベタでもなく、甘さや儚さに逃げてる感じでもなく、正統にポップ。
いたる所に小技アイディアを配置していて聞き飽きない。
そして何と録音は自宅録音、プロデュースも自分達でこなしているという。
発表済みの他の楽曲も全部良かった。
デビュー・アルバムはまだ先そうだが、注目しておきます。

2021年9月2日木曜日

Toad The Wet Sprocketの新作が出てます。


「ほんの少しの希望がいるんだ
 ひとすじの光が
 夜をやり過ごすための心の平穏が
 知るものすべてから去り、名前さえ忘れても
 深い知恵がほしい
 たゆまぬ変化に対抗しうるだけの

 ほら、ここが僕らの土台だよ
 すべてが崩れ落ちている
 大事なものにつかまっておけ」

グレン・フィリップス、確かに老けてきたけど、どこか少年の面影が残っているよな。
安定がありつつも、歌にちゃんと切実が残っている。
昔から信用を置いているが、やっぱりいいミュージシャンだ。
ニュー・アルバム『Starting Now』8月末に出ました。
(ドラマーのガス、本当に脱退していた・・)

以前の記事→こちら

2021年9月1日水曜日

Magic Tuber Stringband、ハンク・ウィリアムスのカヴァー。


「死の天使があなたのうしろに降りてくる
 あなたは笑いながら言えますか?
 自分は間違っちゃいなかったと
 正直に言えますか?
 死にかけの息をして
 死の天使に会う準備をしながら」

米国南東部ノースカロライナ州の男女フォーク・デュオ。
新しいEPが10月に出るらしく、そこからの先行公開カヴァー曲。
元々はゴスペルですが、このコロナ禍にあっては畏怖を抱かせる歌詞ですな(オリジナルは→YouTube)。
ちなみにこのEPには90年代ローファイ世代には有名だったThinking Fellers Union Local 282のカヴァーも入っているそうで(オリジナルは→YouTube)で、
僕的には非常に関心のあるところです。どこで知ったんだろう。マニアだな。

2021年8月30日月曜日

『刺青の男』 40周年記念盤も楽しみ。


チャーリー・ワッツの訃報は尾を引きますね。
あれからとっかえひっかえ家にあるDVDやYouTube観てます。
上記動画は懐かしの初来日。僕も夜行に乗って観に行った。
(今から観ると、やっぱりビル・ワイマンの離脱も痛かったな)
スティーブ・ジョーダンもいいドラマーだけど、チャーリー・ワッツが介在しない「Start Me Up」なんて、味わいが薄くなるのは確実だろう。
ミックとキースのコンビは続いて欲しいけど、複雑な心境だ。
ひとまず今は『刺青の男』 40周年記念盤を楽しみに待っときましょう。

2021年8月25日水曜日

追悼:チャーリー・ワッツ


手術は成功、術後回復にのぞむという情報が出ていたのは今月初旬。
急転直下の訃報に、朝からショックです。

2021年8月22日日曜日

Chet Wasted、ひっそりと慎ましくソロ・デビュー。


アメリカ北部ニュー・ハンプシャー州出身「Perspective, a lovely hand to hold」(←バンド名)の中心人物ジェイコブ・マッケイブのソロ・プロジェクト、Chet Wasted。
今月末にデビュー作『Raspberry』を出すとのことで、そこからの先行曲。
結構気に入ったので、バンドの方も聴いてみたのだが、
そっちも大変良かった(→Bandcamp)。
複雑なアンサンブルを構築するEMO/マスロック系のバンド・サウンドに対しての、
シンプルなアプローチがソロという位置付けだろうか。
どちらも北国の情緒があるのが個人的にはツボ。

2021年8月21日土曜日

The DB's デビュー前初期音源集。


70年代のNYパンク世代でありながら、すでにREM的なジャングリーなギターを鳴らすインディー・ポップの雛形を鳴らしていたThe DB's。
以前RHINOが出した素晴らしい未発表曲集『Ride The Wild TomTom』(1993)もあったが、
あれは既に廃盤、サブスクにも無い状況なので、今回の企画大歓迎だ。
(因みに上記先行公開曲もRHINO版と同じテイクです)
メンバーがしっかり関わっているようだし、ライブの蔵出しもあるので10/15リリースを楽しみに待ちたい。

詳しくは BrooklynVeganへ→こちら
過去の記事→こちら

2021年8月19日木曜日

続・ロック黄金時代の隠れた名盤〈1976-1985編〉

続・ロック黄金時代の隠れた名盤〈1976-1985編〉→こちら
このシリーズ(前回のエントリー)、手抜きなしなので、おすすめです。
9月22日発売予定。

Say You're Wrong / Julian Lennon(1984)
当時、洋楽界隈で話題になっていたデビュー作。僕も愛聴してました。
どこか影があって寂しげだった。プロデュースはフィル・ラモーン。

Love's Crashing Waves / Difford & Tilbrook(1984) 
スクイーズ解散中のデュオ名義作。
トニー・ヴィスコンティのプロデュースで品格あるポップになっとります。

I Want You Bad / NRBQ(1978)
同時代に売れていたバンドの音に比べると圧倒的に垢抜けないのだが、
今となってはこのサウンドこそが愛おしい。これを千円で買える時代が来たのか。


2021年8月15日日曜日

Good Morning、名前検索しにくいな、もう。


MVでは大人数バンドっぽいけど、男性デュオfromオーストラリア。
長〜いイントロから最後までコード展開はなく、
じわじわ切なさが迫ってくる好チューンです。
過去曲から数段も上のステージに上ってきていて、
今回インディー・ポップの老舗Polyvinylから出すのも頷ける出来。
10月に6th新作『Barnyard』が出るそうです。

2021年8月14日土曜日

Matt Maltese、移動遊園地独り占め。


2018年にFoxygenのジョナサン・ラドのプロデュースでメジャー・デビューした、
英国ロンドンのSSWマット・マルチーズ。
こちらは10月に出る3rd『Good Morning It's Now Tomorrow』からの先行曲。
既定路線の70'sポップスに加えて、中期ビートルズ風味があって、
ちょっとAndy Shaufっぽいなと思ったり。つまり、大変良いです。

2021年8月10日火曜日

The Mommyheads、勿論憶えてますよ。


元ドラマーJan Jakubが35歳でガンで亡くなり、それを機に集まったことをきっかけにして、
2008年に再結成した米国NYの良質ポップ・バンド、The Mommyheadsの新曲。
分かりにくいかもしれないが、何度も聴いていたら段々良さが伝わってくる。
あれだな、このPVはいらないな。
目を閉じて音だけをじっくり聴いた方が楽器のアンサンブルを味わえて沁みてくる。
滋味深いメロディーはウィングスの頃のP・マッカートニーのようだ。
新作アルバム『Age of Isolation』は来月発売予定。

一応、忘れている人もいるかもしれないんで、
ゲフィンから出たドン・ウォズ・プロデュースのメジャー作(1997)の中の1曲「Jaded」→こちら

2021年8月7日土曜日

Timothy Paul Group、シンクロニシティー・ネオアコ。


1981年、米国アイオワ州のローカル・バンドが自主制作したアルバムが、
今年になりLP再発されるという(→ディスク・ユニオン)。
これがアズテック・カメラ辺りを彷彿とさせるネオアコ・サウンド。
だが、当時アズカメはまだメジャー・デビューもしてないはずで、
ユングの「共時性」みたいなことになっていて、大変面白い。
ま、歌詞が他愛ないので、精神的には全然ネオアコではないんですが、
興味ある方はどうぞ。

2021年8月5日木曜日

Dummy、愛すべきサイケ・ポップ。


米国LAの男女5人組、ダミー(Dummy)。
10月にデビュー・アルバム『Mandatory Enjoyment』をリリース。
イントロからして心躍るが、後半にノイジーなギターが出てきてからは更にヒートアップ。
クールさを忘れたステレオラブのようで、
インディー・ポップ好きには堪えられないサウンドでしょう。
Trouble In Mindはいいバンド見つけてくるなぁ。

2021年8月2日月曜日

Justus Proffitのへたれポップな新曲。


米国LA出身、同郷のJay Somと交流があるシンガー・ソングライター、Justus Proffitの2nd『SpeedStar』が今月発売だそうで、そこからの先行曲。
情けないはみだし者な感じがいい感じです。
アルバムにはマーティン・ニューウェルがいたTHE CLEANERS FROM VENUSの「The Jangling Man」カヴァーがあるようで、その情報もマニア感出ていますね。

2021年7月31日土曜日

Ducks Ltd.、煙草の吸い過ぎでコケる。


カナダのトロント発の男性デュオ、Ducks Ltd.。
デビュー・アルバムが10月に出るらしく、そこからの先行曲。
チープなギター・サウンドにひとクセある個性が絡む。
雰囲気もんに流されず、シンプルな構造の中にしっかり「歌」を意識してくれているのが良い。
アルバム、期待しておこう。

2021年7月24日土曜日

Novelty Islandの新曲が良い。


以前にも紹介した(→こちら)UK出身のTom McConnellのプロジェクト、Novelty Islandの新曲。
ドラム以外はすべてトムさんの多重録音で、あれやこれやと手を出して、転調もしまくって纏まってない感じがとてもキュートです。1分49秒で突然のブライアン・フェリーに笑った…。
ま、とにかくビートルズを継承した音になってます。
B面曲もビートルズ度が高いので、気になる方はBandcampへ(→こちら)。
アルバムが控えているらしいので、期待しましょう。

2021年7月22日木曜日

Neal Casalの3枚組トリビュート盤が出る。


2年前に亡くなった時は(→こちら)あっけに取られたな。自殺だった。
Pitchforkの記事(→こちら)によると今回、50名以上のアーティストが寄り集まって追悼アルバムが作られたようだ。
人徳があったからこそ、これだけの参加者が集まったのだろう。
実際ニールさん、来日ライブで観た時もいい人そうだった。
今はサブスクで気軽に聴けるので、オリジナルの方も未聴の方は是非。

2021年7月19日月曜日

Naia Izumi、注目ギタリストのデビュー。


東京オリンピック、近づいてきましたね。
よくもまぁ、これだけゴタゴタが続くもんだと思いますが、
国民がいたる所で傍観、野放しにしてきたツケが出てきたもんだと思うので、
自分も含めて反省です。もういい加減変わらないといけない。
もともとスポーツ観戦大好きなので、本当残念な話でありますが。

さて。LAの路上ライブからTiny Desk Concertの勝者(2018)にまで、
あれよあれよという間に登りつめたギタリスト、Naia Izumiさんです。
今月末にデビュー作を発表する。
上の曲では使ってないが、タッピング、アーミング、ヴォリューム・ノブを駆使しながら、
同時に歌っているのがすごい。
ブルース臭はほぼ無くて、誰にも似ていない独自なスタイル。
ハスキーな裏声や、求道者っぽい佇まいのせいか、
どことなくジェフ・バックリーを思い起こしました。
アルバムの出来いいのか、気になります。

2021年7月13日火曜日

Wilderado、一応まだ新人ということで。


米国オクラホマ出身、現在はLAをベースに活動しているトリオ・バンド、Wilderado。
音楽性はキングス・オブ・レオンに近い感じかな。
彼らほどキャラが立ってないので楽曲勝負ということになるが、
現在このパワー・ポップ・チューンで人気出だしているみたい。
シングル・デビューは5年前だが、まだアルバムを出していないようなので、
新人として認識しておこう。

2021年7月12日月曜日

Motorists、眼鏡率100%パワー・ポップ。


カナダ・トロントのスリー・ピース、Motorists。
ざっくり言うとヴェルヴェット・クラッシュをさらにヘナチョコにした愛らしさです。
デビュー・アルバム『Surrounded』が9月に出るそうで、そこからの先行曲。
レーベルのキャプションに名前が挙がっていた参照バンドはThe Records、Shoes、20/20、Phil Seymour、The Nerves、Flamin’ Groovies、The Soft Boys。
それら先人バンドが好きな人には絶対チェックすべきでしょう。

Bandcamp:Motorists→こちら

2021年7月11日日曜日

レオス・カラックス&スパークスの映画『Annette』



 

スパークス側からアプローチをかけて実現したというレオス・カラックスの新作映画。
俳優陣も含めたミュージカル仕立てで、カンヌ国際映画祭でオープニング上映されたらしいが、
こういう短いクリップだけで底知れぬ才能がビシバシ伝わってくるのがすごい。
『ホーリー・モーターズ』(2012)の音楽使いが良かったのも思い出した。
僕ら衝撃を受けた世代でなくとも、このぞわっと来る感覚を味わって欲しい。
そして、やっぱり映画館で観たい。

2021年7月10日土曜日

Sufjan Stevens & Angelo De Augustineに期待大。


9月にスフィアンのレーベルAsthmaticKitty Recordsよりリリースされる共演アルバム『A Beginner’s Mind』より。
アンビエントっぽい作風が続いたが、やはりこういう歌ものはしっくり来る。
アルバムの楽曲はどれも過去の映画からインスパイアされたものらしい。
フィジカルで持っていたいが、ガーナの映画ポスター作家が描いたというジャケットは正直気色悪い。
スフィアンの「コンセプト・マニア」な性格が招いた不幸だな。

ついでなので、昨年発表された2人の共演曲のリンクも貼っておこう。
この曲もいいです(共演作には収録されません)。

2021年7月9日金曜日

Future Crib、ナッシュビルの仲良し5人組。


全員見た目が全然違うけど、仲良さそうだ。
演奏も大して巧くはないものの間奏の弾け方など、楽しそうなので全然問題なし。
どんな新人だろうと調べてみたら、9月に出る新作は4枚目だという。
4枚目でこの初々しさはある意味すごいなと思っていたら、
新作に冠したタイトルが『Full Time Smile』と気づく。
「なんだそれ。疲れるわ、そんなもん」
と誰も言わず、みんなPVで笑顔なのが偉い。

Bandcamp:Future Crib→こちら

2021年7月8日木曜日

Gang of Youths、骨太な疾走感。


アルバムを2枚出している豪シドニーの5人組ロック・バンドの新曲。
この手の正統派バンドにしては珍しくヒットし始めているらしい。
確かにこれはラジオで流れてきたら「おっ」と耳を引かれそう。
言葉を矢継ぎ早に投げ出しじわじわ盛り上がっていく構成、見事です。

中心人物はDavid Le'Aupepe(読めません)。
全曲を書いていて、渋くて胆力ある声で場を支配してくれます。
過去2作もざっとサブスクで聴いたが、とても良かった。
ライブも実力ありそうだし、人気さらに出てくるんじゃないかな。

2021年7月7日水曜日

Oscar Lang、おぼこい顔でUK POP。


英国ロンドン発のインドア・ポップSSW、オスカー・ラング。
デビューEPを出した頃はまだ18歳だったらしいので、今は21歳くらいか。
この最新曲は力まないメロディー作りと屈託ないポップさが好印象。
ちょっとだけネオアコ風だなと思って調べていたら、
父親がハウスマーティンズのドラマーだと判明。
ニヤニヤしてしまいました。
フル・デビュー・アルバムは8月。タイトルは『Chew The Scenery』(Dirty Hit)。

2021年7月6日火曜日

Villagersの新曲が素晴らしい出来。


久しぶりに紹介するヴィレジャーズ(以前の記事→こちら)。
アウトロがついた7分の大作で、MVの内容がじくじく来ます。
悲しいピエロと、悲しみを突き抜けたピエロ。
「Simpatico」はイタリア語でうまが合う、という意。
この映像がつくと人生讃歌のように響いてくる。
転調が入ったメロディー展開も好きだなぁ。

5th最新作『Fever Dreams』は8月に出るそう。
10年以上高評価を保ちながら一線を張っている姿には尊敬の念を懐きますね。

2021年7月5日月曜日

WEEED、サイケ組曲の一部が公開。


米国ポートランドのヘヴィ・サイケ4人組WEEEDの新曲。
これがフォーク調で、フルートなんかも使った組曲の一部らしい。
初期作品はほぼドゥーム・メタルかと解釈されそうなゴリゴリのヘヴィ・サイケをやっていた筈だが、ここに来て瘧が取れたかのようなオーガニックな音になっている。
どういう経緯だか調べるまでには至ってないが、
アルバム全体はどういうことになっているのか興味が湧いた。
新作『Do You Fall?』は今月リリース予定だそう。

2021年7月4日日曜日

Robbing Millions、変テコでポップ。


ベルギーのブリュッセル発、自宅録音アーティストRobbing Millionsの最新2ndより。
MGMTのレーベルからのリリースということで注目されているようです。
無計画に作られたような天然ビートに、クセの強い節回しに僕も耳を奪われました。
別に群を抜いてキャッチーというわけじゃないんだけど、
彼の存在そのものがポップな佇まい。絵になる。
その気があるなら、大きく羽ばたけそうな器なのではないか。

2021年6月30日水曜日

Vacation Manor、期待のデビュー作。


ヴァージニア州ナッシュビルのインディーポップ・デュオ、Vacation Manorのセルフタイトル・デビュー作より。中心となるのはアコギを抱えたネイサン・タウルズ。
楽曲自体は5年前から発表していたようで、満を持してのフルアルバムという形なのかな。
Spotifyで過去の楽曲を聴いたら、どれもポップ且つキャッチーに出来ていて、
湿り気のあるメロディーに非凡さを感じさせてくれる。

真っ当なサビが書けるし、ライブもできるし、ルックスもいいので人気出そうな気もするが、
流行りには背を向けそうなプライドもありそうなので、どうなることか。
ジェイムス・テイラーの弾き語りカヴァー(→こちら)を観ると、
寧ろそのプライドを秘めている居ずまいがいいので、僕は好きなんですが。

2021年6月29日火曜日

Joey SpampinatoへのSweet Relief基金トリビュート。


現在癌闘病中である元NRBQのベーシスト、ジョーイ・スパンピナート(72歳)へのチャリティ作品がリリース。
上の楽曲はNRBQの『Wild Weekend』(1989)収録曲カヴァーで、ベン・ハーパーが歌っている。
ギターでキース・リチャーズも参加していて、楽しそうだ。
アルバムには他にも結構なビッグネームが参加していて、ジョーイさんの人柄が忍ばれる。
ほんわかした曲はあんまり選ばれてなくて、ごきげんなロッキン作品になってます。
そんな中、くしゃくしゃな声で歌われるスティーヴ・フォーバートの「Beverly」が泣けます。

取り急ぎ聴きたい方は → Bandcamp

2021年6月28日月曜日

Massage、80'sに心服する青春。


曲は1分くらいで始まります。
米国LAの男女5人組ギター・バンドMassage、3年振りの2nd『Still Life』より。
Bandcamp(→こちら)のキャプション読んだら「キュアー、ジザメリ、プライマル、ラーズ」など影響を受けた名前がずらずら書いてあって微笑ましいです。
この曲はまるでギャラクシー500みたいで、音重ねのレイヤーに至福の表情が目に浮かぶ。
恐らくこれらインスパイアされたバンド群は、彼らが生まれる前の人達。
自分達が存在しなかった時代の「憂鬱」から薫陶を受けているんだな。
ただ、その小さなサークルで得た「共感」の方がバンドとしては前に出ていて、
幸せな青春感で満たされてます。

2021年6月26日土曜日

Summer Salt 、夏の終わりのほろ苦さ。


テキサス州オースティン発のデュオ、サマー・ソルトの2nd新作『Sequoia Moon』より。
複雑なコード進行にファルセット、パラッパ〜コーラスが気持ち良い。
基本は自宅録音系の人達みたいだが、今回は米国インディー界では有名なプロデューサーPhil Ek(若干イメージは合わないが・・)としっかりとしたスタジオで制作されたようだ。
1stを国内盤化しているP-VINEの紹介文にも書いてあったが、
南国リゾート感がいい感じです。

Summer Salt:Bandcamp→こちら

2021年6月24日木曜日


MOCCAの記事の時にふれた(→こちら)APPLE CRUMBLE RECORDの松本淑子さんが亡くなったとの報が。
ショックだ。入院したりしていたのは伝わっていたが、まさか。
初めて会ったのは1993年。ヴァージンメガストアで仲良くさせてもらってました。
当時興味がなかった僕に無理矢理ゲンスブールを貸してくれたなぁ。
にこにこ笑顔で。あの行動力が松本さんだった。
まだ若いのに残念でならない。

動画はザ・スミス。曲は何だっていい。
松本さん、モリッシーの影響でお肉やめたって言ってたのを思い出したので。
すげえ、人生かけて音楽愛してるな、と思った記憶が。

2021年6月21日月曜日

FAUSTのボックスが出るらしいが。

 

70年代の第1期の音源をまとめた8枚組ボックス『Faust 1971-1974』が10月に出るらしい。
1stから4th、加えて未発表アルバム『Punkt』(ジョルジオ・モロダーのスタジオでの録音)、
スナップショットと題された未発表スタジオ録音集などが含まれるそう。
曲目をみると過去にリリースされた『71分』といくつか重複があるのは確認できるが、
全貌は不明。
詳しくは→Super Deluxe Edition
しかし、1000セットしか作らないとの情報もあり、手に入れられるのか。

上記曲は比較的聴きやすい2nd冒頭曲。
このヴェルヴェット・アンダーグラウンドっぽさが頭にあると、
他のアバンギャルドな曲もアート・ポップ的に解釈しやすくなるのでは、と
個人的には思っとります。

2021年6月18日金曜日

夏が近づくとブラジルもの聴きたくなります。



買いそびれていたタイトルあったので、嬉しい。
以前の廉価リイシューでまだ入手できるものもあるけど、
人気あるタイトルはすぐに売り切れてしまうから、
今度こそは忘れずに買っておこうと思う。
上記YouTubeはジルベルト・ジルの1968年2nd冒頭曲。
エネルギー溢れて、ごった返してますね。ポップ!

↓早めに押さえたいタイトル。Spotifyにもないです。

2021年6月16日水曜日

The Rubinoos、こんな一面があったんだ。


The Rubinoosと言えば、甘い軽めのパワーポップで知られているのだが、
この未発表曲はまったく違う表情を見せてくれる。
1976年、デビュー前のガレージ・パンク然とした演奏。
これがめっぽうカッコイイ。
はっきり言ってこの路線で世に出た方が人気出たんじゃないだろうか、と思うほど。
amassさんの記事によると(→こちら)カヴァーも混じえて適当に勢いで録音したものらしい。
その『The CBS Tapes』は今月25日リリース予定とのこと。

2021年6月14日月曜日

Telethon、基本いつも楽しそうな人達。


RECORD STORE DAYには目もくれず、
タワレコのアウトレット(→こちら)でまたも散財している徳永です。
すごいアイテム物量と対峙して疲れました。

さて。
パンクやパワーポップなど快活なバンドを擁する「Take This To Heart Records」より、
ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツにも通じるポップセンスが可愛い、ウィスコンシン州出身のTelethonの新曲。
もう何枚もアルバムを出しているようですが、知らなかった。
掘っていけば好きな曲がいっぱいありそうだ。
ひとまず過去のMVを数本観たが、どれも楽しそうで、仲良さそうで、朗らかな人達です。

2021年6月11日金曜日

Evan Cheadle、アコギの鳴りに惚れる。


昔のアメリカン・ニュー・シネマの挿入歌っぽい雰囲気を醸すイヴァン・チードルさん。
シンプルなフォーク・ロック調に豪華な装飾的アレンジが加わると、
ティム・ハーディン辺りを想起させてくれますね。
アコギも上手で、とても良い音が鳴っている。
出身はカナダ西海岸のブリティッシュ・コロンビア。
フル・アルバムとしてはデビュー作となる『Fault Line Serenade』は本日リリース。

2021年6月9日水曜日

Buena Vista Social Clubの25周年記念盤。


もう20年以上前になるのか、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ。
アルバムにも映画にもハマって、2001年の国際フォーラムも観に行った。
ライ・クーダーは来なかったけどね。
ということで、デラックス化。未発表曲のPVも出てきました。
本編と変わらぬクオリティーで、これは欲しくなるな。

2021年6月3日木曜日

The Telephone Numbers、青春のサウンド。


上記MVでちょっとゴールデン・ゲート・ブリッジが見えてますが、
米国サンフランシスコ出身のローカル・バンド、The Telephone Numbers。
中心人物のトーマス・ルーベンスタインはTeenage Fanclubのタトゥーを入れてるらしく(本当か?)、90'sのインディー・ロックをこよなく愛している人みたいだ。

で、今月末に出るデビュー・アルバムのタイトルが『The Ballad Of Doug』。
これもGin Blossomsでメイン・ソングライターでありながらも、アル中の為メジャーデビュー前に解雇され、その後自殺したダグ・ホプキンスが起因になっているようだ。
僕も今でも時々ダグ・ホプキンスのことを思い出すことがあるので、
こういう人達にはすごく共感するものがある。

Bandcamp→こちら

2021年6月2日水曜日

Jackson Browne、切実さは変わりません。


随分年老いた風貌になり、キーも落とした演奏だけど、
核となるものは何も変わらないパフォーマンス。
これは泣ける。名盤『Late For The Sky』より。

「まだ幼かった頃 僕は涙を隠しながら
 ひとりぼっちの日々を過ごしていた
 孤独の海を漂いながら、投網をするように夢を見た
 本や映画や歌で知ったような愛を掴まえたかった
 今や錯覚や幻想の世界が、現実を占めようとしているけれど
 僕はいまだ歌の中に「美しいもの」を探し求めている」

2021年5月30日日曜日

Johnny Dynamite & The Bloodsuckers、タイムスリップしてきました。


米ニューヨーク出身、Johnny Dynamite & The Bloodsuckers。
その何とも言えない名前に、このださい80'sを体現したかのようなMV。
ダイナマイトさんの顔もヒューイ・ルイスの傍らにいたジョニー・コーラみたい。
それでいて、肩無しGジャンの背中に「sleeveless」と刺繍するセンスが肝で、
最新アルバムのタイトルもズバッと『sleeveless』(来月出ます)。
曲もしっかりしていてキャッチーなんです。

2021年5月25日火曜日

雨を受け入れよう。

梅雨が鬱陶しいので、素敵な雨ソングをセレクトしてみましたよ。
ベタ過ぎる思いつきなんで、超有名曲は避けました。
「雨にぬれても」「はげしい雨が降る」「雨の日と月曜日は」「雨を見たかい」「レイン・ソング」「パープル・レイン」等々、挙げていったら収まりきらないので。

Kathy's Song / Simon & Garfunkel (1965)
 
雨の描写が多い歌詞。このしっとりとした静かな世界に包まれたい。

Chimacum Rain / Linda Perhacs (1970)
いつ聴いても心が洗われる。アシッド・フォーク好きにはバイブルと化した名曲です。

On and On / Ned Doheny (1973)
ネッド・ドヒニーは1st派です。AOR一歩手前のバランスが好きで愛聴しました。

Feels Like Rain / John Hiatt (1988)
このトレモロ・ギターに憧れた。ソニー・ランドレスも客演しています。

Kingdom of Rain / The The (1989)
 
Sinead O'Connorとのデュエット名曲。『MIND BOMB』は中盤以降ずっと雨っぽい雰囲気。

Save It For A Rainy Day / The Jayhawks (2003)
アルバム・タイトルが正に『Rainy Day Music』。今回の企画にぴったりです。

6つも動画貼ってすいません。
他にもドアーズ「Riders On The Storm」、XTC「Ballet For A Rainy Day〜1000 Umbrellas」、トム・ウェイツ「A Little Rain」、スパークルホース「Rainmaker」、ザ・スミス「William, It Was Really Nothing」・・・色々出てくる。
でも、ここ迄にしましょう。

2021年5月21日金曜日

フランスの陶酔ガレージ・ロック、SLIFT。

 

南仏トゥールーズ発のトリオ・バンド。ギターとベースは兄弟。
Howlin Bananaから出た音源の方はエフェクトが効き過ぎていてあまり好みじゃなかったが、
こういう汗臭い「生ライブ」は滅茶苦茶カッコいいっすね。
血が滾る怒涛の8分。Thee Oh Sees好きにも是非。

2021年5月20日木曜日

リック・スプリングフィールドの匿名新バンド。


80'sを彩ったポップスターRick Springfieldが匿名で結成した新バンドThe Red Locusts。
もう結構な歳になっていると思って調べたら現在71歳。マジか。
上記新曲のフレッシュさを聴くとにわかに信じられんな。超人か。
間奏のハーモニカに顕著なように、完全にビートルズを意識していて、
パワーポップ好きをひれ伏せさせるスタイルになってます。
アルバムはLAのLolipop Recordsより今月末の予定。
あんまり大っぴらに出来ない事情があるのか情報がすごく少ないのだが、
どうやらソロ名義でのメイン活動のオマケっぽい位置付けのようです。

2021年5月15日土曜日

Shrapnel、迷宮サイケの森。


豪シドニー発の男女混合6人組サイケ・バンドShrapnel。
中心人物はサム・ウィルキンソン。
Bandcampで聴いた5年前のサウンドはBuilt To Spill系のギター・ロックだったが、
なんだかこの最新曲はフルートが鳴ってて、60'sサイケにどっぷり浸かっている。
勢いがあった頃のエレファント6のようなガチャガチャ感でわくわくする。
来月アルバム『Alasitas』をリリースするそうだ。

2021年5月14日金曜日

Michael Hays、サイケデリック・アルペジオ。

 

マイケル・ヘイズさんは米国テキサスのシンガー・ソングライター。
この曲は今年2月に出た2nd『Red Willow』に収録されている。
フィーチャリングされている人はSON VOLTに在籍していたペダル・スティール奏者。
アルバムにはどうやらリチャード・トンプソンも参加しているようだ。
Michael Hays:Bandcamp→こちら

印象的なPVはイタリアのアニメーター監督Emanuele Kabuさんが手掛けたもの。
色彩の波に飲み込まれるのが気持ちいい。
他の作品もオフィシャルHPで観れます(→こちら)。

2021年5月12日水曜日

Del Amitri、ニュー・アルバムがもうすぐ。


前にも書いた(→こちら)スコットランド・グラスゴーの雄、デラミトリの復活。
新作『Fatal Mistakes』がいよいよ5/28に出るそうです。
PVではやや自虐的に老人に扮装してますが、歌声や感性は往年と何も変わらない。
バラード歌手と化していたジャスティン・カリーのソロ時代とも違う大人なロックに期待したい。

2021年5月10日月曜日

The Lazy Eyes、オーストラリアの10代バンド。


INDIE NATIVEさんで知った(→こちら)豪シドニーの4人組新人バンド。
ほどよくメロウでノスタルジックで、ビートルズ好きで、
まだ整理されていない魅力もあって、気になる存在。
デビュー・アルバムはいつ頃になるんだろう。
マニアックに自分達の世界を追求していってくれるといいな。

余談だが、3分半過ぎにチャリで転倒してるの痛そうだ。
チャリでふざけていてコケる。10代男子だからこその光景かもしれんが。

2021年5月5日水曜日

愛すべきヘロヘロ野郎、Lee Baggett


リトル・ウィングスとつるむこともあるリー・バゲットのソロ作。
先月末にリリースになったが、これがヘロヘロでふにゃふにゃで最高。
どんなパーソナリティーなのかは知らないが、絶対にダメ人間に違いない。
傍迷惑な人で、隣人から白い目で見られてそう。
でも、彼の音楽は確実に僕に元気を与えてくれる。
こういうアルバムに出会いたかった。僕は嬉しい。
名盤誕生か。

Bandcamp:Lee Baggett→こちら

2021年5月3日月曜日

ジェントル・ジャイアント、知らない人にこそ。


先ずは動画を観てもらうとして。
こちらの楽曲、元々は1975年発表の7th『Free Hand』の冒頭曲(→オリジナル・ミックス)。
なのだが、新しいミックスになると今のバンドでも通用しそうなモダンな感覚があって、
すごく面白い。XTCの元祖感もあるな。
一般的にはゴリゴリの英国プログレッシブ・ロックというイメージであるGentle Giantだが、シンコペーションを使ったリズミカルな曲も多く、知らない人にこそ新しい耳で聴いてほしいな。
『Free Hand』もBlu-Ray+CDシリーズで6月に出るとのこと。

2021年5月2日日曜日

転調にくすぐられて その⑦

最終回。おつきあいありがとうございました。今回はやさぐれ編。
僕が勝手に命名している「やさぐれ転調」というジャンルです。

Dirty Old Town / The Pogues (1985)
カヴァー曲だが、アレンジで転調採用。イントロ、歌、そして間奏、それぞれキーが違う。

Neat Neat Neat / The Damned (1977)
パンク好きに言っても響かないかもしれないが、これもG#→Aの転調だと解釈。大好き。

Muswell Hillbilly / The Kinks(1971)
ミドルエイトに移ったと見せかけて、実は転調したテーマだったというやさぐれ具合。
2分5秒あたり。単純なコード進行でもこういう名曲を生み出せるレイ・デイヴィスは天才。

Under The Bridge / Red Hot Chilli Peppers (1991)

暴言を吐くと、まとまってない転調。だからこそ、この混沌とした所在無さげな独特のムードが出ている。これぞ「やさぐれ転調」です。

2021年5月1日土曜日

転調にくすぐられて その⑥

まだ続きます。ハードロック勢が残ってますよ。
バラードのサビ最後で転調みたいなパターンは当然取り上げません。

Surrender / Cheap Trick (1978)

3コーラス目で突如転調、そのままサビになだれ込む大団円感が最高。
ライブでも毎回それを再現できているのも素晴らしい。

Waiting For A Girl Like You / Foreigner (1981)
フォリナーは大好き。ルー・グラムの歌いっぷりにはいつも惚れ惚れする。
この特大ヒット曲の唐突な転調サビ、最初は違和感あるんだけど、
逃れられない魅力を徐々に発揮してくるのだ。

When You Close Your Eyes / Night Ranger (1983)

AメロからBメロで転調するが、サビ前には戻っていて、
元のキーのマイナー・コードでサビ突入という展開。いつ聴いても素晴らしい楽曲。

2021年4月30日金曜日

転調にくすぐられて その⑤

ソウル・ミュージックの好きな転調もいっぱいありますな。
シンプルなものが多くて、それだけにうまく決まってくれると効果抜群だ。
キリがないので厳選しますが。

People Get Ready / The Impressions (1965) 
1分20秒あたりにふわっと半音上がる所からメッセージの訴求力がアップする感じ。

Ain't No Mountain High Enough / Marvin Gaye & Tammi Terrell (1967)

1分34秒から半音上がり、そのままテーマになだれ込みマーヴィンの「フー」最高。
スティーヴィー・ワンダーも転調指数高い。モータウン、プロの技ですね。

O-o-h Child / The Five Stairsteps (1970)
何度も同じ転調を繰り返すが、最後だけそのままアウトロに向かう感じが実に切ない。

Think (feat. The Blues Brothers) / Aretha Franklin (1980)
これは外せません。オリジナルより転調を盛ってくる楽しさ。

2021年4月29日木曜日

転調にくすぐられて その④

ださい転調が少ないUKポップ系だが、
かわりにニューロマンティックは飛び道具的な転調が多かったと記憶している。
カジャグーグーの「君はTOO SHY」とか大胆で良かったな。
G.I.オレンジの「サイキック・マジック」なんかも確か転調してた。
ま、そんな中玄人好みな転調をみつけると嬉しくなるもの。
キラリと光るアクセントが青春を彩ってくれるのだ。

Meadow Of Love / The Pale Fountains (1982)
ネオアコの転調名曲はB面に潜んでいた。強引、でもギリギリ麗しく切ないのだ。

Our House / Madness (1982)
クセになる。頭に残る。世界各国でヒット。ラストはもう転調で遊んでます。

All The World Loves Lovers / Prefab Sprout (1990)
さりげなさ過ぎて気付かない(このPVの2'30")。パディ・マクアルーン、流石。

13th Disciple / Five Thirty (1991)
ネオ・モッズが流行った1995年頃にデビューしてたら絶対に天下を取っていたであろうファイヴ・サーティー。B面曲まで良いバンドだったのに、解散分裂後はぱっとしませんでした。

2021年4月28日水曜日

転調にくすぐられて その③

今さらですが、断っておきましょう。転調曲なんてこの世に腐る程あります。
今回挙げているのは「僕が大好きな転調たち」です。
というわけで今回はメロディー命な男性SSW。

 The Trap Door / Jules Shear (1992)
CとE♭とキーがいったりきたり。歌詞は卑屈で捻くれてます。

Uptown Girl / Billy Joel (1983)
みんな知ってるヒット曲もキーがE、C、Dとコロコロ変わる。が、流れはスムーズ。

One Night Love Affair / Bryan Adams (1984)
「Somebody」も含めブライアン・アダムスの転調は豪快なのに爽やか。好きです。

Still Crazy After All These Years / Paul Simon (1975)
1分25秒の転調から戻るところまでアレンジ含んで一級品。
何十年聴いても飽きない、名曲中の名曲だな。

2021年4月27日火曜日

転調にくすぐられて その②

その②です。ブライアン・ウィルソン、ドナルド・フェイゲン、バート・バカラック、ジミー・ウェッブあたりが「転調の名手」と呼ばれてる人達なのかな。僕も勿論好きです。

Our Sweet Love / The Beach Boys (1970)
メロディーに転調を自然に取り込んでしまうブライアン・ウィルソン。
この曲は「謎」度は高くないけど、個人的には一押し。

I.G.Y. / Donald Fagen (1982)

世界一かっこいいと言われるイントロ→Aメロ転調(徳永調べ)。
音楽理論が分かった上でマネしても、こんなに絶妙にならないと思う。

Galveston / Glen Campbell (1969)
ジミー・ウェッブ作。高揚感あるのに寂しげな名曲。いつ聴いても泣ける。
流れるような転調でサビに戻ってくるのがたまりません。

2021年4月26日月曜日

転調にくすぐられて その①

前回のエントリーに端を発して始めちゃいます。転調っていいよなぁシリーズ。
先ずは誰でも知ってる有名曲から。

Can't Take My Eyes off You / Frankie Valli(1967)
2Aでは転調してるのに2回目のラッパで戻るという華麗な技。

Come On Eileen / Dexys Midnight Runners(1982)
イントロでFからCに転調、サビではさらにDへ転調。英米豪など世界各国でNo.1。

Night Fever / The Bee Gees (1978)
めくるめく転調の嵐なのに、一曲として究極にまとまっているという凄さ。英米No.1。

2021年4月21日水曜日

ジム・スタインマン亡くなったのか。

 

70's後半から80's前半にかけてヒットを連発したジム・スタインマンが亡くなったそう。
大仰でドラマチックな作風が過剰極まりなく、色モンな域まで達していた才人でした。
僕が一番好きなのは何と言っても映画 『ストリート・オブ・ファイヤー』の「今夜は青春」。
映画も大傑作だが、この7分近い全編クライマックスも凄かった。
Aメロ、Bメロ、Cメロと指折り数えていくと、面白い。
バイク風のSEもあり、どこまで盛り上がりが展開していくんだ? 転調までしていくのか?
6分越えてまだ新たなメロディー加えてくるか。
と当時驚いた記憶が。懐かしい。
合掌。

2021年4月19日月曜日

ジョン・アンドリュースとあくび隊。


Woods、Quilt、Cut Worms、Hand Habitsなんかで活動していたJ・アンドリュースが自ら率いるフォーキー・サイケなバンド、John Andrews & The Yawns。
今度3枚目の作品『Cookbook』が出るらしく、そこからの先行曲。
BrooklynVeganの記事(→こちら)で影響を受けた楽曲が語られていたが、
その殆どが60's〜70'sのものだった。温故知新ですな。
個人的には少しニッキー・ホプキンス『夢見る人』を想起させてもらった。
ほっこりします。

2021年4月16日金曜日

Ski Lift、なんちゅうバンド名じゃ。


英国ウェールズ出身のベンジー・トランターを中心とする男女混合トリオ・バンド、SKI LIFT。
すいません。このなんの変哲もないギターがかき鳴らされるイントロだけで好きなんです。
小難しいことに挑戦するのもいいが、このシンプルさに心躍る。
おまけに、ふわっと広がるサビのリフレインもいいじゃないすか。
ベンジー君はどうやらボーダー・シャツを愛用してるようだし、
ギター・ポップの魔法を信じてるようだな。
デビュー・アルバムが待たれる。いっぱい良い曲書いてほしい。

Ski Lift : Bandcamp→こちら

2021年4月14日水曜日

『牙に見えたよ、君のストロー』明日で1周年!

 

コロナは収束する気配はまだないっすね。
むしろひどくなっているような。

『牙に見えたよ、君のストロー』発売から1年たちました。
買ってくれた人は今一度思い出して聴いてもらえると幸いです。
きっと日々の糧になってくれるはず。
まだ未聴の方は、サブスクにあるんで今すぐ聴けますよ〜。
(Spotifyのタイトル表示がエラーになっとる…)
もう少し広がってくれたら、次作への道もひらける。

2021年4月12日月曜日

Bruno Pernadas、レトロ・フューチャー・モンド。


ポルトガル発、ブルーノ・ペルナーダス現在39歳。
2016年に発表した2枚のアルバムが話題となったアーティストの新曲。
僕は今回初めて知って、過去作のジャズ系やモンド系など色々聴いたのだが、
どれもレトロ・フューチャー感があって面白い才能だと思った。
経歴を読むと相当な音楽エリートなんだけど、それを感じさせない緩さや自由さがあって、
好印象。上記新曲でもメロディアスな前半もいいが、後半間奏の「制約の無さ」に耳がいく。
ダーティー・プロジェクターズにも近い新世代なワールド・ミュージックへのアプローチで、
随所に出てくる脈絡のない音の仕掛けが楽しい。
通算4作目となる『PRIVATE REASONS』は今月末リリース予定だそう。

詳しくは→Disk Unionさんへ

2021年4月10日土曜日

John Myrtle、若い顔して一体いくつなんだ?


フレッドペリーでのインタビュー(→こちら)を読んだら、
出てくる名前に共感することしきり。
The Kinks、Kevin Ayers、Dan Hicks、Stone Roses、The La'sなどなど、
若い顔して一体いくつなんだ?

英国バーミンガム出身のSSW、John Myrtle(ジョン・マートル)。
2019年にEPデビューして、今年になり上記シングルをリリース。
初アルバムが待たれるが、コロナ禍で順調に活動できないんだろうな。
でも、今の時代にこういう等身大アコギ・ポップを堂々とやってくれる人は応援したい。
今月出たこのマージービートっぽい曲もいいです(→How Can You Tell If You Love Her?

ついでに書くが、フレッドペリーも応援してます。風評被害に負けず頑張ってほしい。
(→公式声明

2021年4月9日金曜日

プリンス未発表新作『Welcome 2 America』


昨日しょーもない記事をアップした頃、突如発表されたPrinceの未発表新曲。
2010年に録音され、その当時お蔵入りにされていたものらしい。
同時期なのは『20Ten』ですね。
(この頃の「Welcome 2」ツアーのポスターが今回のジャケになってます)
上記曲みたいなジャジーでファンクな曲調は『20Ten』にはなかったので、
対になるような内容を作っていたのか。
これは興味は尽きません。アルバム・リリースは7月末。早く聴きたい。

2021年4月8日木曜日

もっと飛ばしてくれてもいいぞ。


「警視庁・捜査一課長」のシーズン5、今日から始まりましたね。
でも、毎度恒例のオープニングじゃなかったので(上の動画参照)、少し残念。
再来週の第2回はいつもの感じっぽい(→こちら)ので、
さらにふざけていって欲しいところ。

2021年4月5日月曜日

Opus Kink、くせ者UKバンド登場。


英国ブライトンの6人組、Opus Kink。
ザ・シャーラタンズのティム・バージェスがプロデュースした、
疾走感のなかホーンが鳴り響く上記曲「Wild Bill」がかっこいい。
昨今のUKジャズとは無縁の反オシャレさで、
Voもニック・ケイヴに影響を受けたような硬派ぶり。
そして、PVでは西部劇なような寸劇を楽しんでいても、
どう見ても湿ったイギリスの空気感なのがよろしいです。
待ってたらフル・アルバムも作ってくれるのかな。

2021年4月2日金曜日

身なりはもっさいが、最高なハーモニーです。


米国イリノイ州発、双子兄弟によるフォーク・デュオ、The Brother Brothers。
1stが2018年に出ていて、今月に2nd『Calla Lily』が出るそう。
初めて聴いたけど、S&Gスタイルのハーモニーに和んじゃいました。
「On The Road Again」という曲名は昔から多くあって、
オリジナリティを出してほしいと思わないでもないが、
このPV観たら許してしまいました。
コロナのパンデミック影響下、きっとツアーに出たいんだろうねー。
苦心のアニメ表現にじんわりしつつ、
最後にはこの兄弟も「ゆるキャラ」に見えてくる。

2021年3月30日火曜日

Silvertwin、ポップ好きは注目です。

 

英国ロンドンの男女5人組、Silvertwinの、この3月に正式リリースされた“ジェフ・リン直系”のナイスな1曲(1年前からPVは存在していた模様)。
Youtubeチャンネルにはアンドリュー・ゴールドを彷彿とさせるような楽曲もある。
このポップ・センスはきっと日本向き。きっと注目されるだろう。
リッケンバッカーのベースを弾きながら歌ってるのがリーダーなのかな。
でも、どの曲も鍵盤がメインになっている。面白い。

で、プロデュースがFoxygenのジョナサン・ラド。
コロナの影響もあろうが、もう録音済みだというデビュー・アルバム、
早くアナウンスされてほしいな。

2021年3月25日木曜日

Ramírez Exposure、スペインのポップ好き青年。


スペイン発、ヴィクター・ラミレスのプロジェクト、Ramirez Exposure。
1991年生まれということで現在30歳。
ビートルズやビーチ・ボーイズ、XTCなんかが好きなようで、
以前からザ・ポウジーズのKen Stringfellowや、
FOWのドラマーBrian Youngに参加協力してもらっているようだ。
「ここは悪魔のスペイン 未開の地 僕らは生まれるのが遅すぎた」と歌っているが、
今はネット時代。メールなんかで先輩に熱烈アプローチをかけたのであろうか。

個人的にはもうちょいガッツが欲しいところだが(パワーポップを期待し過ぎ)、
素直な曲作りは好印象を持った。他の曲も聴いてみたい。
2ndとなる新作『Exit Times』は5月リリース予定。

2021年3月23日火曜日

Velvet VisionのデビューEP。


米国ニューメキシコ州サンタフェ発、ベティ・テイラー嬢が、
パンデミック下で始めたプロジェクト。
以前はミネアポリスでDelilah Fangというバンドを組んでいたようだが、
そちらはギター・メインのドリーム・ポップでした。
こちらはエレ・ポップで、曲名どおりメロディーに春の陽気を感じさせてくれます。

2021年3月20日土曜日

Benedikt、ノルウェーの注目株。


以前、謎のアーティストとして取り上げたBenedikt(ベネディクト)→こちら
Hans Olavを中心としたプロジェクトだったようで、楽曲により参加人数は推移しているそう。9人という情報もあり。
来月2ndアルバム『Balcony Dream』がリリースされるということで、
上記PVが出てきた。女性コーラスも入る作り。
相変わらず、才能をびしばし感じる。
新世代フォーク好きは必ずチェックすべし。

2021年3月17日水曜日

Gruff Rhys、シャッフルは正義です。


近年も勢力的に活動しているスーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リース。
自分としてはベック、WEEZERのリヴァース同様、同い歳のミュージシャンなので、
いつも注目しているのだが、この人の天性のメロ作りの巧さにはいつも感心する。
今回はバンドもので、上記先行曲はシャッフル。
SFAの「Golden Retriever」なんかを思い出すな。
ソロ通算7枚目となる新作『Seeking New Gods』は5月予定。
アルバム・コンセプトは説明を読んでもさっぱり分からないが(→amassさん)、
西欧人から見たら、アジアの名山は神秘的で魅力的なのかな。
(Akron/Familyにも似たようなテーマがあった)

前作の記事→こちら

2021年3月16日火曜日

Major Murphyの2ndが来月出ます。


ハーモニーを得意とするミシガン出身の男女4人組Major Murphy。
もっとソフトなバンドかと思っていたが、
この新曲はロックンロールなリフも織り交ぜたパワー・ポップ。
但し、一気に弾けるってメンタルでなく、
米国ロックの共通言語を踏みしめている、という形なので、
聴いた後に「憂い」がしっかり残っている。
気になった方はバンドのYouTubeチャンネルへ(→こちら

2021年3月15日月曜日

Teenage Fanclub、新作は来月末。


コロナの為に発売延期になっている『Endless Arcade』、
先行曲が昨年から順次出ているが、個人的にはこの曲が一番好きだなぁ。
ジェラルド・ラヴ脱退後でも気負わず創作している感じが伝わってくる。
新加入のユーロス・チャイルズが書くTFC楽曲も実は期待していたんだが、
今回は無いようだ。
まぁ、そのへんも自然に任せてくれると、こちらはワクワクするし、
バンドも活性化すると思うのだが。

2021年3月13日土曜日

MOCCA、可愛いです。


インドネシア発の4人組MOCCA (モカ) 、国内盤『DAY BY DAY』が来週リリースとのこと。
誰も傷つけないインディー・ポップで、これは癒やされそう。
随分初々しいが、結成は1999年とある。
もうベテランじゃないっすか。
この清涼感をキープしているのはすごい。

ちなみにライナーノーツ担当の松本さんはレコ屋時代の同僚です。
もう10年以上前に「今、東南アジアのネオアコがいいんです!」と目をキラキラさせて言ってたのを思い出す。
みんな音楽が大好きで、今でも身を焦がしているようだ。

2021年3月10日水曜日

明日で東日本大震災が起きて10年。

何かしらの尾を引いての10年だけど、
あれからずっと持続した状態なので逆に馴れてしまって、
忘れてしまっている細やかな事があるかもしれない。
今日はそれを思い返す日にしたい。

2011年3月の当ブログ→こちら

2021年3月7日日曜日

Silk Sonic、これはやられた。


ブルーノ・マーズとアンダーソン・パークのユニット、Silk Sonic。
知名度を利用するため、アーティスト名は併記されていて、ややこしい。
70sな甘茶ソウルを全面に出した結託感と、軽やかさの対比が絶妙で、
これは2021年の現在、ぐっと来ます。
Bメロへの展開がハロルド・メルヴィン&ザ・ブルー・ノーツの「If You Don’t Know Me By Now」っぽいのが鳥肌もの。
大ヒットしてほしいなぁ。
アルバムは今年後半に控えてるそうです。

Anderson .Paak:過去の記事→こちら

2021年3月6日土曜日

Unschooling、クールなアート・パンク。


フランス発のポスト・パンク4人組。
ロックを分解して、その部品を複製して順番に並べたようなサウンド。
でも、でたらめでなく、ちゃんとデザインされていて面白い。
ライブ映像も良かったので(→こちら)地力があるバンドなのは間違いない。
デビュー・アルバムは2019年に出ていて、チェックしたらば、
そちらはマス・ロック色が濃く、まだまだ発展途上なのかもしれないけど。
来月に新しいEPがHowlin Bananaからリリースされるとのこと。

2021年3月5日金曜日

Fruit Bats、今作も盤石。


本日発売、2年振りの新作『The Pet Parade』。
冒頭から6分半のタイトル・トラックで引き込まれます。
Bonny Light Horsemanの充実を引き継いだプロダクション、経験値が随所で効いていて、
独自のフォークスタイルが円熟の域に入りつつあるのを感じる。
集中力高くエモーショナルに凝縮された世界なんだけど、
力んだように聞こえないところがエリック・D・ジョンソンらしさ。
先行曲「The Balcony」「Holy Rose」もアルバムの中で鳴った方が意図が伝わってきて、
いいなぁ。じっくり楽しみます。