2006年11月20日月曜日

カニ、カニ、カニ

週末はカニを食べにはるばる香住(城崎温泉の近く)まで行って来た。
その足で、丸山応挙と所縁の深い大乗寺へも行き襖絵などを堪能。
やっぱ本物はすごい、としばし時間を忘れたのでした。
寺の造りや庭の美しさなども含めた総合芸術で、
とても落ち着いた。
自然光と調和していたのがとても印象的。
日本人の心にすっと馴染むものがあるんだろう。
それから来年には架け替え工事に入るという余部鉄橋も見物に。

そんなわけで、なかなか充実した旅行でした。
カニはもう、たらふく食べた。
何十年分かのカニを一晩で食べた気持ち。
最後はもういいよ、またカニかよ、って思いました。
思い残すことはないっす。
美味しかった。
そんな夕食を終え部屋に戻って
テレビをつけたら蟹江敬三。
(ドラマ「東京タワー」)
久し振りに見たのがよりにもよって今日かよ、と
思って爆睡しました。


BGM:Going Home / Georgie Fame

2006年11月15日水曜日

代々木PRONTにて

一昨日、古澤ひかりの代々木ライブの日。
事務所の人達とPRONTで打ち合わせをしていたら、
信じられないような出来事が起こった。
ふらりと入ってきた客が、突然店員にドロップキックをしたのだ。
で、踵を返し全速力で外へ逃げていったのである。
みんな、唖然。
ドロップキックされた太った店員はよろめき、尻餅をつき、
床に座ったまま「え?何?今の」みたいな顔できょろきょろ辺りを見回し、
そして半笑い。

真相は誰にもわからない。

いや、やった本人のみが真相を知っているのかもしれない。
そいつは長髪小太り、カバンを肩から下げたオタク風男子。
だが、それだけの糸口だけでは、やっぱりさっぱり分からない。
どう考えても、謎。
迷宮入り確実。
ただ、ひとつだけ分かったことがある。
不条理なキックを突然食らわされた人間は怒るのではなく、
半笑いになる。


BGM:Ben Kweller / Ben Kweller

2006年11月10日金曜日

スリーエフ

さっきスリーエフというコンビニへ寄ったら、
そこのオーナーらしきおっさんが電話で悪態をついていた。
お客さんが並んでいようが、お構いなし。
偉そうな口調で
「で、最後まで保障するのか、しないのか、どっちなの?」
向こうの電話口の相手はセールスか何かの担当者だろう。
細かい説明らしきことを言い始めると
おっさんはさらに語気を強めて
「そんなことはいいの。最後まで保障するか、しないのか、どっちなのよ。それだけ言えばいいの」

その問答を10回くらい繰り返していた。
僕はそこで店を出た。
多分まだまだそこからもオッサンの厚顔無恥劇場は続いたのだろう。
自分の城、マイ・コンビニにおいて。
隣でレジ打ちをしていたバイト君は表情を失い、ただ黙々と仕事をしていた。
早くやめた方がいいよ、そんな店。
そのスリーエフはとても立地が良く、いつもお客さんがいる。
オーナーのおっさんは完全にそれに甘えているのだ。
明らかに自分から電話を切ればいい用件なのに、
自分の卑屈な不満を相手にぶつけてイイ気分になりたいが為に、
自分の尺度のみで会話を続けようとし、勝手に興奮していた。
僕はうしろからスリッパで殴りたくなった。

追記:数年後つぶれました。あの好立地でつぶれるとは…。