2013年4月30日火曜日

ふにゃーってなるザ・パステルズの新曲。



昔、持ってたパステルズのCDを売ってしまったことがあるのだが、
今猛烈に後悔している。この新曲聴いて。
なんかあのCD、今聴いたらものすごく良いような気がする。
・・・そんな魔力を持つ新曲だ。
サントラやテニスコーツとの共演盤があったけど、正式には16年振りとのこと。
ふにゃーってなります。
グラスゴーは永遠にこうなのだね。その磁場はきっと不変なんだろう。
5thアルバム『Slow Summits』は来月Dominoより。国内盤はボートラあり。
アルバム・トレイラーはこちら

2013年4月28日日曜日

暖かなもの [2013.4.11 下北沢lete]



今月leteにて行われた<今宵、ねじまく vol.1>より、
「暖かなもの」がアップされました。
ワイキキ若旦那サカモト氏が2カメでざっくり編集してくれてます。
ライブ動画自体が初なので、貴重だな。
来月、5/10(金)にはそのvol.2があります。
leteのHPから予約できますので、
みなさま、是非生で観てください。

2013年4月27日土曜日

発売から1ヶ月。

『ねじまき』リリースから1ヶ月。
短かったような、長かったような、不思議な1ヶ月だった。
そういう時間軸に左右されない作品を目指したから変な気分がするんだろうな。
ゆっくりのペースでいいから聴き存えてもらえれば嬉しいです。
未聴の方もまだまだ大丈夫。
ずっとこのアルバムは待っていますので。

大航海時代(→YouTube
悲しみの君臨(→YouTube

2013年4月26日金曜日

見てしまった。見られてしまった。



ピッチフォークでフル試聴をやってもらったりと、だんだんと注目値が上がってきているサンフランシスコの人気ガレージ・バンド、Thee Oh Sees(ジー・オー・シーズ)の新しいPV。
暴力的だけど、ちょっとした短編映画みたいで面白い。
どんだけ治安悪いんだよ。

サウンドの方も流石のカッコ良さ。
軽くやっているようで、粘りが効いていて、腰が据わっている。
今年のSXSWでのライブ動画も抜群にカッコ良かったので、お好きな方はどうぞ(→こちら)。
年がら年中ツアーをしているだけあって、音が真っ直ぐ出ていて、清い。
と思って、色々検索していたら、2月に来日していたとは!
知らなかった。

2013年4月23日火曜日

ブラック・サバスの新曲。



ブラック・サバスの新曲が期待に適った出来だった(→こちら)。
トミー・アイオミのギターに凄味を感じて「おおっ」と思い、
オジーの歌にも狂気を宿した感覚が戻ってきている、と。
この禍々しさ、たまらない。
これもプロデューサー、リック・ルービンの功績なのか。
上の動画のリラックスしまくった半袖半パン姿には笑ってしまったが、
いつもこんな感じでプロデュースしているのだろうか。
真面目な顔をするほど、面白いぞ。
お金持ってるんだから、もっとこざっぱりしていてもいいと思うのだが、
本人はその辺りは無頓着なんだろうな。
しかし、このスタイルでビースティー・ボーイズ、スレイヤー、パブリック・エネミー、レッチリ、
メタリカ、ジョニー・キャッシュ、システム・オブ・ア・ダウン、アデルなどなど、数々の傑作を手掛けたのだ。誰も文句は言えまい。
ブラック・サバスの『13』、もうすぐです。

2013年4月19日金曜日

一気に最後まで。


8.さよならの日々
最初、間奏部分はエレキギターのソロを激しく弾いていたんだけど、どうもしっくり来なかった。もしやと思ってアコギを使ってソフト路線に変更させたら、見事に的中。すごく良くなった。作者としてはパワーポップだと思っていたのに、プロデューサーとしての自分がそこを否定した、と。そういう予測のつかない顛末は間々あります。そこが面白い。2011年作。歌詞は表裏ない、これもまた喪失の歌。趣味は昼寝、と言っちゃうような人(僕も含む)に捧げる。


9.うつつを抜かしたとて
1998年作。大昔に新曲としてライブでやったこともある。当時は哀れなサラリーマンの話だと思っていたが、今考えるとどう考えても自分だったな。間の抜けた不思議な魅力のある曲で、こういう曲は意識して書けるものではない。ストックに入れると逆に分かる。しぶとく光って存在感を出してくるのだ。たて笛のメロは「ドレミファソファミレド」と簡単なのだが、意外と苦労した。途中ジャズっぽい4ビートになるが、初めは全編そういう曲調で考えていた。でも、リハーサルでメンバーに色々注文をつけているうちに、この形に落ち着いた。


10.暖かなもの
これも1998年作。僕がデビューした年だ。何か因縁でもあるのか。メロディーも歌詞も完成度が高かったけど、テーマがじじくさかったのでボツにしていた。で、やっと今回収まる場所が見つかった、と。ということは『ねじまき』はじじくさいのか?。ま、そのあたりの判断は聴き手に委ねよう。自分ではよく分からない。
そう言えば、リリース前にワイキキのサカモト君はこの曲をシングルにしようと主張してました。曲としては光栄な話だ。リハーサルでは、吉川君にベースラインで細かい注文を入れて嫌がられたな。スネアロールはダビングで、リズム録音の際に加えていたもの。3カポで弾いてる。


11.肩車の思い出がまた肩車をつくる
2011年作。これは震災後に書かれた。ペンを持つ手が震える感覚だな。頭の中でイメージが爆発しているのを必死に整理しようとしていて、手は手でその動揺を必死で抑えている。ただ内容は震災を限定したものではない。離婚の歌です、と言えばそう解釈もできる。重要なのはこれは「始まり」を歌った曲で、そこから人生が受け継がれていくということ。演奏はいつものトリオで一発録り。あとはアコギ、ヴォーカル1本ずつと、最低限のダビングのみ。2カポで弾いてる。


12.悲しみの君臨
小島麻由美と初めて会ったのは20年前(!)。その年月を経ての初めてのデュエット。メリー・ホプキンがカヴァーしたドノヴァンの曲みたいのを要望されたので、この曲を。2011年作。ノートを見たら2月10日と書いてある。震災前だな。歌詞がめちゃくちゃ暗い。でも、もう何も抜き差し出来ないレベルだったので、そのまま投げ出した。
PVはサカモト君がi-pad miniで撮ったもの。この景色見覚えあると思ったら、まさに20歳の頃によく乗っていた電車でした。遠くにぼんやりひらかたパークの観覧車が見えて切ないんだよな。因みに小島さんの録音は一緒に歌ったわけではなく、データのやり取りで完成。光ケーブルに乗って、東京をかけめぐり、デジタル化された小島さんの声がやって来た。『ねじまき』理念からは外れている。チューニングはEADF#BEで2カポ。


13.目に映る明るい夜
歌い出しの歌詞をツイートしたら炎上しそうだ。この曲も何故か1998年作。イントロからして実に堂々としていて、普通これはお蔵入りさせないよな。僕はバカなんでしょうか。でも、やっぱりアルバムは歌詞と歌詞の関係性で作っているから、こういうことになる。本能のまま曲を書いて、それが次作るアルバムのテーマと沿わなければ寝かせる、と。今回この曲が復活した大きなポイントは歌詞に他曲のエッセンスが見え隠れしていたから。全くの偶然だからこそ、そこを気に入った。チューニングはEGDGBE。坂田君は3つのパターンを叩いていて、それを混ぜている。おまけにそれにディレイまでかけているのだが、ちゃんと坂田君のグルーヴになっているのがいい。吉川君のメロディアスな即興ベースにも耳を傾けてあげて。

2013年4月17日水曜日

Phoenixの新作5thがもうすぐ。



4年振り。今からわくわくしている。
タイトルは『Bankrupt!』(破産の意)で、南国果物ジャケ。
デラックス盤はアルバム制作中の断片71曲付きらしいし、
オフィシャルPVは狙ってハズした感あったし、
なんか「迷い」や「停滞」のムードが、無きにしもあらずな予感があるのだが、
やはり聴かねばならない。だって、フェニックスだから。

上記動画はPVのダサさを払拭させる為、急遽作られたと見られるもの。
やっぱり、こういう普段着で何気ない感じのフェニックスが僕は好きだ。
こういう方がオシャレさが際立つバンドなんだよ。
柴犬の肛門もオシャレ・アイテムに見えるほど。
楽しみにしておこう。

2013年4月15日月曜日

7.世界のはずれ

チューニングはCGCGCEで2カポ。2011年作。「北極星」が失意前だとしたら、この曲は失意後の歌かな。震災に影響を受けて出来たと思われるかもしれないが、実は震災が起きる前に失恋の歌として書き始めていて、 震災後に色々と考えさせながら完成させた経緯がある。その事実から鑑みると、現実のものとして目の前に突きつけられていないだけで、 震災前からこの喪失ムードは存在していたのだ・・・きっと。
リード・ヴォーカルは色々試したが、結局シンプルで素が出たテイク1本を残した。

2013年4月14日日曜日

カーネーションの30周年ライブ

カーネーションの30周年ライブ(3/14 at渋谷WWW)に行って来た。
次々に繰り出される楽曲と、そのパワフルさに圧倒されて、
その時間が何とも心地良かった。
アンコールの「夜の煙突」はみんな笑顔で、最高だったな。
自分は内気で出不精な人間になってしまったが、こういう素晴らしいライブを観た日は、
本当に外に出て良かったなーと思う。

終演後は6月のレコ発でお世話になるので直枝さんにご挨拶を。
「最後に何か一緒にやる?」の一言にテンション上がった。
それは是非とも実現させたい!
レコ発、楽しみになってきました。

2013年4月12日金曜日

<今宵、ねじまく vol.1>終了。

ご来場の皆様、ありがとうございました。
なんだかんだで22曲やりました。
新作からの初披露曲も多く、やりがいあったな。
まだまだこなれていく予感があるので、今後もまた果敢に挑んでいこうと思ってます。
正直、今は多少弾き語りに向かない曲でも、どんどんやっていきたい気分なので。
というわけで、また次回以降もよろしくです。

「live」→「過去のライブ 2013」でセットリスト、見れます。

2013年4月11日木曜日

6.ポストに手紙

チューニングはDGCFAD。歌詞を書いたのは1998年あたり。曲はもっと前からあった筈。ほぼ忘れていた曲だったのだが、他の曲が描くイメージに引っ張られたのか、ある時不意に脳裏に浮上してきた。
「北極星」と同様にこれも一時代前の風景を歌っている。近年、松本清張とか向田邦子とか「まんが道」とか、昭和の作家さんが書く生活感にはまっていたのだが、そういう影響があったのかもしれんな。
「ねじまき」というアナログなアイテムをジャケに突如登場させたのは黒田さんだが、それが出てきた過程にこういう曲群があったのかも。後半アウトロには坂田君のドラムをオーヴァーダブ。仕上げたい構造を軽く伝えただけで一発OKだった。フルート、ヴィオラも同様にぴたりとハマった。

2013年4月10日水曜日

5.聞こえる 聞こえる

「きこえる きこえる」というマリー・ホール・エッツの絵本がある。内容的には関係ないが、その言葉の響きがどこかに残っていて、この曲に出てきたのかもしれない。自己完結から抜け出す一歩手前の男の歌。嫁子供がいて40を越えていても、こういう曲にはジクジク来る。バンドの録音もいい感じだった。大体、良い曲は1テイク目から結果が出る。曲の良さが勝手にミュージシャンを先導していく感覚があった。
というわけでミックスはその時のバンドの勢いを優先させた。2008年作。

2013年4月9日火曜日

ジャケ原画が見れる。

現在、まんだらけ本店(中野ブロードウェイ内)入口横にある大きなショーケースにて、
『ねじまき』ジャケットの原画が展示されています!
コラボTシャツ、黒田硫黄先生の著作と一緒に飾ってあるそうです。
これは貴重です。
どんな感じになっているのか、僕も知らないので、記念に行ってみようかな。
お近くにお立ち寄りの際は、是非見に行ってみて下さい。
ずっとじゃないので、お早めに。

<今宵、ねじまく vol.1>はいよいよ明後日。
「悲しみの君臨」 一人でもやろうかな、とか色々考えてます。
CDも持っていきます。まだ買えてないという方はこの機会に。
木曜20時、みなさま是非!


BGM:Time Of The Last Persection / Bill Fay

2013年4月8日月曜日

インディー・ポップは不滅なり。



しばらく活動中止をしていたらしいシアトルのTullycraftが5年振りに復活作を出すとのこと。
聴いてみたら、一瞬で米国インディー・ポップの風に包まれて、
何とも言えない幸福感に満たされてしまった。
7インチへの偏愛を捨てず、DIY感覚をいつまでも大切にしている姿も素晴らしい。
正直言うと、僕はジャケにパステルカラーを使うようなこの手のバンドのお洒落っぽさには、
さほど興味が沸かず、ましてや幻想など一切抱いてなかったのだが、
こうやって続けている姿勢にはリスペクトせざるを得ない。
オタクっぽいPVの作り方も一貫してるし、信念の強さを改めて感じた。
もう絶対に青春ポップをやる年齢なんかじゃないと思うけど、
そんなこと関係ないんだろう。
情熱があればいいんだよ。

オフィシャル・サイト→こちら

2013年4月7日日曜日

4.ソファ

一発録りのトリオ演奏をなるべくシンプルなまま出している。その分ミックスはクリアで抜け良く。今作はそういう曲が幾つかあって、アレンジに関しては沢山引き算をした。「粋(いき)」に仕上がっていたら上等。過剰さを盛るのは簡単だが、そうはいかないのだ。歌詞は暗喩などなく、そのまんま。多分この女の子は綺麗な顔立ちをしているんじゃないかな。男は美人に翻弄されるのが好きなのである。2008年作。

2013年4月5日金曜日

<今宵、ねじまく vol.1> 来週木曜です。

2013年4月11日(木)
<今宵、ねじまく vol.1>
下北沢lete
出演:徳永 憲
開場19:00/開演20:00
前売り2000円/当日2300円 (共に+1drink)

新作発表後の初ライブです。
leteでのワンマン、来週木曜に迫って来ました。
気合い入ってます。
吉川くんは新作ではエレベしか弾いてないんだけど、
今回はウッドベースでの参加。
新曲もまた違った聞こえ方がしますよ。
ご期待あれ。
前売りチケットはleteのHPより簡単に予約できます。
是非是非、聴きに来てください。

BGM:LC / Durutti Column

2013年4月4日木曜日

3.北極星

ソロと併行して活動させていたチェルシーボロ(現在は解散)のレパートリー。アレンジはいくつか変えている。歌詞は古い伝承歌のような構成で、昔から若者が繰り返している挫折を歌っている。主人公は現実が見えてなくて、夢見がちで、自己中心的な人間。現代にもこういうタイプは大勢いるだろう。そして、未来にも大勢いることだろう。人間の本質は今も昔も変わらないと思う。そういう歌。
チューニングはDADF#ADで3カポ。2001年作。ドラムのダブっぽい処理は自分でプロツールズをいじりながら作った。

2013年4月3日水曜日

チェリーレッド、飛ばしてます。



ずっと前、Youtubeのチェリーレッド・チャンネルが飛ばしている、
という記事を書いたのだが(→こちら)、あれからも時々、
憑きものがついたように動画をアップし続けているチェリーレッドさんです。
クオリティーの良し悪しは関係なし。
再生回数にもお構いなし。
ものすごくマイナーなアーティストから、上のようなお宝まで。
ここまで来ると、もはや何の為に必死になっているのか分からない。

しかし、上の動画は一体どんな権利関係になっているんだろう。
謎である。
注目はまだ18歳くらいのスティーヴ・ウィンウッド。
あんたやっぱり天才だよ、と溜息出ます。
映像はくすんでいても、輝かんばかりの存在感。
因みに、リーダーのスペンサー・デイヴィスは、後ろでコーラスしてるラクダに似たオッサンです。

2013年4月2日火曜日

2.大航海時代

チューニングはDADF#ADで3カポ。『ただ可憐なもの』(2011)の為に用意してあったのだが、他の曲と浸透し合わなかったのでお蔵入りになっていた。今回坂田君に参加要請をしようと思ったのは、この曲のグルーヴを引き出してもらおうと思ったから。その思惑は的中。適度にはねててバネのあるリズムになった。
歌詞は単純なようでいて、謎めいている。元々はフィッツジェラルドが描くような社交界に着想を得ていて、この曲の前後には何かしらドラマが存在していそうな感じ。メタファー探りも出来そう。僕は心地良い鼻歌ソングとして楽しんでいるけれど。イントロの隠し味はマンドリンです。

坂田君がブログに書いてくれました→こちら

2013年4月1日月曜日

1.女子 女子 女子

チューニングはCGCGCE。2011年作。自由に気の赴くまま書いたのはいいが、実は不規則に変拍子が連なっている難曲だった。デモのドラムを打ち込むだけで3日もかかってしまった。指折りしながら拍を数えているうちに発狂しそうに。そんなわけだからドラマーの中村さんにも苦労をかけた。
でも、練習の甲斐あって録音はスムーズに進んだ。ちなみに、タイトルはモトリー・クルーの代表曲と同じ。元々ふざけ気味に歌詞を書き始めたのだが、意外や意外、アルバム冒頭を任せられる程の風格が出てきたのであった。今後、僕の名刺的1曲になると嬉しい。