2015年4月28日火曜日

春夏秋冬、田舎でメタルをカヴァーする。





フィンランドのカントリー・バンドによるAC/DCカヴァー2つ。
ヘヴィ・メタル・カヴァー集を出すとのこと。
しかし、このビデオのロケーションは目茶苦茶羨ましい。
ここを拠点として活動しているのだろうか。
いわゆる農場だよな。
1つ目は夏。2つ目は冬。
この素晴らしきド田舎で、茶目っ気たっぷりなのがいいのだ。

2015年4月26日日曜日

スタックリッジ、10月に初来日だってよ。

世の中はポールの来日で盛り上がってるようですが、
個人的にはこちらのニュースの方に興味を持っていかれた。
デビュー作が1971年にて、初来日。しかも活動休止を延期しての来日。すごい。
wikiで調べたら、10ccなんかとは違ってちゃんと主要メンバーも現在在籍しとるようだ。
アンディ・デイヴィスとジェイムス・ウォーレンがいれば問題無しだろう。
最初の3枚のアルバムはどれも愛聴しまくっただけに、これは観てみたい。
関西に来てほしいが、チケ代と1日2回公演の様相を見る限り無理だろなー。

しかし、こんな機会なかなかないから3つYouTube貼り付けておこう。
一つ目はデビュー・シングルの2012年度ライブ。ああ、これは大丈夫なパターンや。
2nd、3rdからは美メロ好きなら悶絶必至のチューンを。
これが英国の香りってやつです。



2015年4月25日土曜日

アイアン&ワインの新PV。



アイアン&ワインの新しいPV曲が痛くていい。
メロディーがベルセバ「The Boy With the Arab Strap」と少し似ているんだが、
映像の良さもあって、引き込まれた。
「アーカイヴ・シリーズ vol.1」と銘打たれた今年のリリース作品より。
以前にもこういう編集盤があったように思うんだけど、
今回のは全曲未発表の自宅録音集。多作家だろうからきっとまだ眠った曲があるんだろう。
サム・ビームはポップでセンスある音作りも出来る人だけど、無防備の大切さも分かってくれてる人なので、こういうスケッチ的な曲をぽつっと出してバランスを保っているのだろう。

2015年4月24日金曜日

PVはひどいが、一応オチはあります。



ビルト・トゥ・スピルの新作が今月末6年振りに出るとのこと。
2009年発売の前作『There Is No Enemy』からそんなに経っていたか。
40代になった自分のタイム感の変化に驚きつつ、
上記新曲を聴いたら、こっちはこっちで何にも変わってない世界で安心した。
この声とメロディーがあれば、もう買うしかない。
お気に入りの『You In Reverse』(2006)も確か5年インターバルが空いてのリリースで
全曲の質が高かったので、今回のも期待していいのではないか。
大好きなドラマー、スコットさんがいないことは杞憂するところではあるが、
楽しみに待っていたい。

2015年4月23日木曜日

Hot Chip、ループする地獄。



ホット・チップの新曲。
00年代にデビューした英国アーティストの中でもこの安定っぷりは断トツです。
サウンドの方はいつもの良質な肌触り。
女性Voが入っているものの、特に新機軸はない。
が、今回はビデオが面白い。
途中から「そういうことか」と分かる仕組みなんだけど、
それが分かってからも面白いのだ。
アレクシスの演技もいい感じ。ルックスから滲み出る報われなさが嵌っている。
通算6枚目となる新作は来月末予定。限定国内盤はボーナス・ディスクのおまけつき。

2015年4月21日火曜日

発売から1ヶ月。

『アンサンブルー』リリースから1ヶ月経ちました。
全曲解説、今回はがんばって書きましたよ。
上の「特設ページ」に纏めて、近日中に前文も足そうと思ってます。
お楽しみに。

最近は引っ越し後の整理の一環で、古いテープやMDをチェックしている。
自分でも忘れていた曲がごっそり出てきたり、色々発見があって遅々として進まない。
ぼちぼちやっていきます。

2015年4月18日土曜日

全曲解説 その11

11.メタルが好きだ

2013年作。弾き語りは毎回アルバム制作の終盤に録音している。今回のもそう。全体の内容を引き受けての、演奏になってくれるし「締め」らしい佇まいになってくれるので。
歌の内容は特にひねりのないもの。メロディーに引き寄せられてあっという間に完成した。
ヘヴィメタルは幅広く認知されているにもかかわらず迫害されがちな音楽である。この歌の主人公もこの内容を声高に宣言しているわけではない。心の声であり、独白である。
サラリーマンとして社会に適応しながら、ひそかにメタルを愛し続けているのである。その姿は哀愁を感じさせる。音楽好きであれば、この主人公を迫害することなど出来ない筈。そういう構造の歌です。ちなみに僕もメタル好きです。
間奏はお得意のグロッケン。デビュー時から折を見ては使用している、お気に入りの楽器です。

2015年4月16日木曜日

全曲解説 その10

10.絵本のなかに

2013年作。子どもには絵本を読んでくれ、とせがんでくる時期があるのだが、その時の集中はすごい。読まされているこちらすら入っていけないような世界へ入ることがある。それを目の当たりにした時、所詮大人の絵本好きなんて偽物だ(自分も含む)と思うわけです。そんな歌。
怒濤のギターソロは嬉しがって何テイクも弾いた(繋ぎようが無かったので使ったのは1テイクだけだが)。ホーンのアドリブは意図を説明してもうまく伝わらなかったので、適当に吹いてもらってあとで編集のパッチワーク。
そして、最後、ドラムは尺が足らなくなったので、逆回転で戻っていってます。
使ったチューニングはEADGAE。不協和音で破綻するギリギリのところを縫うようなフレーズに、ベース吉川君は困っていた。コードネームをつけるのは多分無理だろうな。(つけても意味を成さないが)

2015年4月15日水曜日

全曲解説 その9

9.北へ行こう

2007年作。穏やかな曲調であるが、実は転調は多いし展開も多く、やっている方は油断できない曲。おまけにスネアの入るポイントとか細かい指示をする僕に中村さんもさぞや困ったことであろう。
歌詞の方も油断ならなくて、狂気を孕んだ女と自滅の道を進む男の姿が描かれる。『ただ可憐なもの』収録の「北極星」でも男は北を目指したが、あちらとは全く動機が違う。
あちらは希望の先に、こちらは絶望の先に、何が待っているのか。そういう歌であります。

2015年4月13日月曜日

全曲解説 その8

8.なぜか席が近くなる女の子

デモテープの頃から「すごい歌詞ですね・・」と周りで話題になってました。日々進んでいる現実の真剣さと、薮から棒のユーモアが表裏一体に進行していて、個人的にはとてもお気に入りだ(テクニックで書いたのではなく、自然に出てきたのを知ってるだけに)。
2011年作。前作『ねじまき』の曲作りの頃に出来ていたが、あちらの内容にはそぐわなかった。今回のアルバムにはマッチしていると思う。
アレンジはシンプル。当初、歌メロと対旋律になってる手の混んだギター・アレンジを用意していたが、結局それは使わなかった。面白いアイディアより普通のアレンジの方が歌詞が耳に入ってきたので。
間奏で鳴っている鍵盤は子供用のトイピアノ。間の抜けたトーンを美麗なストリングスと対比させてみました。

2015年4月12日日曜日

全曲解説 その7

7.理想のオートバイ

よく分からない変なコードに黄金メロディーが絡む、これぞ徳永憲節、と自分で言おう。
歌詞はタイトルに集約されているが、それを何度もしつこく歌うことで、別の側面も浮き上がる。そんな歌です。単純に男の趣味の極道っぷりを歌ってると捉えてくれてもいいし、男女関係の暗喩を感じてもらってもいい。そこはわざとはっきりとさせていない。
作ったのは2000年ぐらい。当時のスタッフ・ミーティングであまり受けが良くなかったのでボツになっていたのだが、僕の中ではずっとひっかかっていて、完全に忘れ去ったことはなかった。
今回のヴァージョンはその時の憂き目を晴らせるよう、アレンジにメリハリをつけてみた。
今や結構気に入ってくれる人が多いので、ひそかに嬉しがっている。

2015年4月11日土曜日

全曲解説 その6

6.あともう少しだけ静寂を

2013年作。DADGAD2capoで弾かれ、ブリティッシュ・トラッドを自分なりに昇華させた曲。
リハではリズム隊のノリを完成させるのに結構時間を使った。短い曲だけど、そこが決まらないと話にならないので。
歌詞は分かりにくいかもしれないが、分かり易くしたところで体をなくすような、そんな感じ。
具体的な事案を連ねつつ、そこに通底する抽象性を大事にしている。
自分の周りの風向きがわずかに変化する、その一瞬前の機微が描かれている、と僕自身は解釈しているのだが、どうでしょう。
レコーディングはリズム隊、ホーン隊、フルート、すべてがすんなりと短時間に済み、収まるべき所にぴたりと収まった感覚があった。

2015年4月10日金曜日

全曲解説 その5

5.人生は突然やってくる

90年代には原型があった青春曲。しかし、2013年に改造されて、ちゃんとした曲と相成った。
歌詞は出不精な自分が多分に出ているけど、誰にも思い当たるフシはあるだろう。
タイトルを補足するなら「(堂々巡りで)人生は突然やってくる」。何度も繰り返される「ハロー」、そしてその度に残酷によみがえるもの。それは何だ?
演奏ではホーン隊がフィーチャーされている。今回はコーディネーターとしてトロンボーン奏者の二木君に色々と手伝ってもらった。基本的なアレンジ、ハーモニーは僕がつけているが、譜面も書けないし、プレイヤー目線での脚色も入れて欲しいので、その辺りは柔軟に対応していくという進行だった。
後半のソロは自由に2〜3テイク吹いてもらって、あとは自宅でプロツールズの編集作業。
ドラムに少しDUBっぽい処理がされているが、こういうことはデビュー時から隠れて続けている。完全に趣味の世界です。

2015年4月8日水曜日

全曲解説 その4

4.アンサンブルー

元々別の歌詞が乗っていたが、ある時「アンサンブルー」って言葉が降りて来て、そのため全部書き直し。今の形となった。2013年作。
ちなみに「レオポン」と「ライガー」は交配しても子どもは産まれません。それを知った上で言葉を感じてみるのも、また面白いかもしれません。
フルートの聡子ちゃんは相変わらず素晴らしい。間奏のアドリブ・ソロは何度か吹いてもらったが、ワンテイク目でこれがOKテイクだと分かってました(それでは本人の気が済まないので一応テイクを重ねましたが)。
そして、コーラス職人徳永も楽しそうです。本当はもっと複雑にしたかったのだが、そこはプロデュース徳永に止められた模様。一番重要なのは歌詞なので、それが耳に入ってこなくなるアレンジはボツにされてしまう。
「アンサンブルー」って造語については秘密にしておきたかったんだけど、こちらのインタビューでうまく聞き出されてしまいました。

2015年4月6日月曜日

全曲解説 その3

3.(そういや僕らは)アンドロイド

究極的に人間に近づくと、アンドロイドも物忘れする。
忘れることが出来れば、アンドロイドも一人前。そういう歌です。2001年作。
フィットする作品がなくて、ずっとお蔵入りしてたんだけど、忘れたことはなかった。
今回のアルバムには不思議な余韻を残す曲が多かったので、うまく潜り込ませることができた。
僕にしては珍しくファンキーな曲調で、吉川君のベースは水を得た魚のよう。僕も珍しく16ビートカッティングしてます。ピアノで参加してくれたのはNERO河合さん。サビでふわっとコード感が広がります。
サビの途中でオオカミの遠吠えっぽいコーラスが入る。このイメージは次曲のタイトル曲へと引き継がれていくのであった。

2015年4月4日土曜日

全曲解説 その2

2.イカロスの気絶

ギターのチューニングはCGCGCEで、前作の「女子女子女子」「世界のはずれ」と同じ。つまりそれらと同時期にアイディアが出てきた曲。しかし、完成させたのは2013年。
歌詞は自虐であり、それをあらゆる人に向けて逆噴射している形。
最後のリフレインの「気絶 気絶 気絶 フー」はストーンズの「ブラウン・シュガー」を意識したのだが、誰も気づいてくれない。
ストリングスの響きが気持ちいいが、これを弾いたのはドラマー中村さんの奥さん。プロの演奏家さんです。僕がシンセで弾いたガイド・アレンジをちゃんと譜面に起こしてくれて、見事に再現してくれました。
名曲と言ってもらえると嬉しいので「え?今、なんか言った?」と聞き返すようにしています。
PVについては→こちら

2015年4月3日金曜日

全曲解説やります。

1.ザ・解体ショー

全て宅録の多重録音。50本くらい声を重ねている。プロツールズ+Mbox Pro、マイクはAKG C414。マイクのプリアンプはARTにロシアの真空管を入れたやつ(安物です)。
最初は弾き語りの状態で、そこからコーラス・アレンジを加えていった。
コンピュータでピッチ補正を入れない主義なので(ただの負けず嫌い)、やたら録音に時間がかかって苦労したが、作業に没頭するのは嫌いじゃない。
メロディー自体は少し前からあったが、歌詞をのせたのは2013年。活け造りの鯛(まだピクピクしてる)にぐっと近づき、目を合わせテレパシーを試みた経験から生まれた。

2015年4月1日水曜日

4月になりました。

引っ越しました。バタバタしています。
4/4(土)26:00〜26:30にラジオに出ることが決定しました。
東海ラジオで<トーキョーロック>という番組です。
深い時間ですが、聴ける地域の方は是非チェックを。
東海地方の方はradikoでも聴けると思います。

東海ラジオHP→こちら