2024年4月23日火曜日

Home Remedies、ださセーターが勝負服。


Obscure Sound(→こちら)で知ったジョージ・ワシントン大学出身の4人組。
アー写では、皆でお揃いの「ださセーター」を着ていて、実にもっさい。
そんでもって、このUSインディー好きの心を引っ掻くような歌なので、たまりません。
これからデビュー・アルバム『Goodnight Moon,』が出るそうで、
絶対にチェックしておこうっと。
近いうちに有名レーベルから声がかかる日も来そうだが、はて如何に。

2024年4月22日月曜日

The Peawees、カールコードでアンプに直。


イタリアのベテラン・パンカビリー・バンドの新曲。
徹頭徹尾、バンドのこだわりが見えてカッコイイMVです。
9月に新作『One Ride』が出るそう。

Bandcamp:The Peawees→こちら

2024年4月18日木曜日

Stephen's Shore、なよっとジャングリー。


ザ・バーズの「霧の8マイル」ではありません。
イントロがほぼ同じですが。
スウェーデン発の5人組インディー・バンド、来月リリースのEP『Neptune』の先行曲。
60'sを研究したと言うより『Sonic Flower Groove』を聴き倒した感じで、
甘酸っぱい青春の微香あり。

Bandcamp:Stephen's Shore→こちら

2024年4月15日月曜日

『牙に見えたよ、君のストロー』から4年。


Spotifyの再生1000回問題が音楽界で物議をかもしていますが、
うぉー!、徳永憲の再生回数が無さ過ぎて、何を表明するにも恥ずかしいな。
しょうがないので、自分で聴こうかな!
今度「selected by 自分」プレイリストを作ろう。
お楽しみに。そして、いつかモノ言えるようになったら、
2ndの最後の方のエラーを直してもらおう。
曲名表示もおかしいし、色々やっつけ感がすごい。

『牙に見えたよ、君のストロー』は4年前の4/15発売。
春っぽいので、また聴いてみてください。
サブスクは→こちら
過去の記事→こちら

2024年4月12日金曜日

Kiran Leonard、一癖も二癖もあります。


英国マンチェスター出身だけど、オアシスをクソ呼ばわりし、ザッパから不失者まで聴くと言う変わり者SSW、キラン・レナードの今月出る新作『Real Home』より。
Wikipediaによるとデビューは2009年で、その時はまだ14歳だったようだ。
随分早熟だったんだな。現在は28歳。
上記新曲、80年代前半のパディ・マクアルーン的なニュアンスがあって、
決してポップではないんだけど、自分にはキャッチーに響く。
フォークを前進させる思索と、自分の本質の解放が同居していて、
非常に複雑な聴き心地がある。アルバムの仕上がりに期待です。

Bandcamp:Kiran Leonard→こちら

2024年4月11日木曜日

Shiiine On Weekender、筋金入りフェスです。

The Truth / The Real People(1991)

今年11月にイギリス南部マインヘッドで3日間開催される「Shiiine On Weekender」(→オフィシャルHP)のメンツがしびれます。80's-90'sのUKシーンの匂いがプンプン。
上に貼ったオアシスの兄貴分バンド、The Real People(大好き)も出りゃ、
Milltown BrothersとかThe Farmとか、復活してたことをここで知るという...。
ベズの名前もあるようだし(何するんだ?)、The Troubadoursの人がやってるThe La'sのトリビュート・バンドまで出る有様。
ここまで来ると、ある意味リスペクトです。

2024年4月10日水曜日

尻穴サーファー(by Google翻訳)


Touch and GoからMatadorへとレーベルを移し、3月にメンバー監修リイシューがなされたButthole Surfersのやばい初期作群(Spotifyでは新旧の音を聴き比べできます)。
それを記念しての上記MV。
コンピレーション『Humpty Dumpty LSD』に収録されていた1982年楽曲の別テイク。
ぶっ壊れたカッコ良さが充満してます。
でかいブリブリしたベースもいいなぁ。
ただし、ドラッグまみれの音楽なので取り扱い注意です。
せっかくなんで、もう1曲貼り付けておきましょう。
バンドのテーマ曲?「Butthole Surfer」。
この曲に参加している女性ドラマー、テレサ・ネルヴォサは昨年亡くなったようだ。
RIP。

2024年4月8日月曜日

Rockin' Horse、唯一作が新企画リイシュー。


Disk Unionさん→こちら

初(?)国内リイシューされるブリティッシュ・ポップの隠れた逸品。
(追記:6月発売だそうです)
ロッキン・ホース、唯一の1971年作品です。
ビートルズ〜バッドフィンガー、ウィングスを粗雑にしたような原初的な楽器の鳴りが愛らしい。
リヴァプール出身なので発音がジョン・レノンっぽい?

2024年4月7日日曜日

Joe Kaplow、思ってたんと違う。


米カリフォルニアのSSWジョー・キャプロウの来月出る3rdアルバム『Posh Poodle Krystal and Toe』からの先行曲。
「ロックンロール」というタイトルにして、この弛緩したテンションがいかしてる。
理想と現実は違うというリアルな生活感、
諦めに近い情けない心情が吐露されていて、
しかも友人はもっと底辺にいて、彼を駐車場でピックアップするという内容。
雰囲気だけのスローコア連中にこの曲を煎じて飲ませたい。

Bandcamp:Joe Kaplow→こちら

2024年4月4日木曜日

Bird Streets、人柄がいいんだろうなぁ。


以前にも取り上げたBird Streets→こちら
一昨日にアップされたMVは2022年に出た2nd『LAGOON』の最終曲。
このまま埋もれさせるには忍びないと思ったのか、再プッシュされてます。
というのもこの楽曲、WILCO〜The Autumn Defenseのパット・サンソンがプロデュースも含め全面参加、
しかもドラムスがBIG STARのジョディ・スティーヴンス、
ギターはSUPERDRAGのジョン・デイヴィスと、なかなかの豪華布陣で録音されている。
曲調もBIG STARっぽいっすね。

Bandcamp:Bird Streets→こちら

2024年4月3日水曜日

Pedro the Lion、エモの本質をゆく。


ペドロ・ザ・ライオンの新曲。
信頼度の高い、安定のクオリティーです。
じっくりメロを積み重ねていき、エモーションを高ぶらす。
たった4分で。
新作アルバム『Santa Cruz』は6月とのこと。

2024年3月30日土曜日

Dent May、これからの季節にぴったり。


デント・メイの新作『What's For Breakfast?』が昨日リリース。
柔和なポップネスが充満していて、暖かくなりだした気候にぴったりだ。
休日の朝、窓をあけて掃除機かけながら聴きたい。

Bandcamp:Dent May→こちら

2024年3月26日火曜日

VELCROSのデビュー・アルバムが最高です。


ドイツのトリオ・バンド、VELCROSの今月出たデビュー作がめっちゃ良かった。
レーベルがYouTubeにFull Album動画をあげていたので、そのまま貼り付けるとしよう。
HPの方にはWipers、Guided By Voices、The Beatlesの融合と紹介してあったが、
確かに言い得て妙。
ジャケ写はがなりたてるハードコア・パンクっぽいイメージだが、
メロディーを大切にした、疾走感のあるパワーポップにも近い。
ただ、これみよがしなサビなどは少なく、クールでストイックな印象が残る。
全曲いいので、インディーロック好きは全員必聴です!
(...昔のレコ屋時代のキャプション文体になってしまった)

Bandcamp:VELCROS→こちら
制作中にメンバーがインスパイアされた楽曲プレイリスト→Spotify

2024年3月25日月曜日

John Bromley、決定版リイシューらしく。


詳しくは→Disk Union

英国60's後半のムードをたっぷり吸ったジョン・ブロムリーの唯一作、29曲収録の決定版が5月に出るそうで、備忘録。
ハニーバス〜ピート・デロ、ビリー・ニコルズ、ニルヴァーナ、初期ビージーズあたりと並べて聴ける隠れた逸品であろう。もっと焦点が絞れていれば言うことなしではあるが、あの当時の混沌とした空気感をリアルに感じられると解釈すればいいのかな。
60年代末期の混沌を抜け出して70年代に独自に華咲いていったスターが多かったことを思うと、この人にもそういう可能性は大いにあったんだと思う。

2024年3月23日土曜日

『今バリアしてたもん』リリースから2年。


「さよならをすれば終われるかい
 さよならと心に言えばいいのかな
 僕は足元にも及ばない
 さよならにいつかふれるのか」

ふむ。本日で『今バリアしてたもん』2周年です。
次の作品は準備すらしてないので、まだまだこれが最新作ですよ。
皆様忘れないで。気が向いたらまた聴いてね。
サブスク→こちら

2024年3月15日金曜日

Make Sure、友達でいられなくてゴメン。


米アラバマ州出身のジョシュア・オーブリー・ジャクソンのプロジェクト。
素性は全然知らないけれど、このエモい1曲だけで信じられる歌い手さんだということは伝わる。
今までに2枚アルバムを発表していて、次作『June』が4月に出る予定とのこと。
BandcampにはSummerooms、Fiery Crashと、他の名義での作品がリンクされているので、時間がある時聴いてみることにするよ。

Bandcamp:Make Sure→こちら

2024年3月13日水曜日

追悼:Karl Wallinger


ウォーターボーイズ〜ワールド・パーティーのカール・ウォリンジャーが亡くなったと知って、
じわじわ悲しみが募っている(→MUSIC LIFE CLUB)。
昨日から追悼で色々と聴いていたが、上記「Take It Up」が特に泣けた。
2番目の歌詞がいいんだ。

「君がいなくて寂しいよ
 僕はがんばってるよ、今日も
 でも、誰かがいつも僕を迷わせようとするんだ
 信じているよ 愛する君よ
 君を信じているんだ
 君がこの歌を聴いてくれたらと願う
 僕らが何をする為に送りこまれたか覚えているだろ
 それを引っ張り上げるんだよ 
 それを引っ張り上げるんだよ
 それを引っ張り上げるんだよ」

過去の記事→こちら

2024年3月11日月曜日

Bad Bad Hats、南国に憧れる。


米ミネアポリスの男女ポップ・ユニットの新曲。
凝ったギター・イントロとシンプルなビートが絡む按配が耳に心地いい。
来月セルフ・タイトルとなる新作アルバム(通算4枚目)を出すとのこと。
MVは北部からフロリダへ思いを馳せる内容になってます。

Bandcamp:Bad Bad Hats→こちら

2024年3月10日日曜日

Camera Obscura、ほっこり力強く。


スコットランドのグラスゴー出身のカメラ・オブスキューラ、しばらく音沙汰がなかったが、
この5月に新作アルバムが出ることに。なんと11年振りです。
上記先行公開曲はベルセバのS・マードックのプロデュースで世に出た頃を思い起こさせる、
素朴な手触りがとてもいい感じ。
60'sっぽい夢見がちなメロディーが青春度高し。
こういうバンドをしっかりサポートするMERGEに感謝です。

2024年3月9日土曜日

Rosie Tucker、今こそ理想郷へ!


米国LAの女性SSWの新曲。
エッジがききつつ軽やかで、爽やかにキャッチーなメロも飛び出す好チューン。
以前はエピタフからリリースしていたが、昨年の短い楽曲ばかり集めた作品からはSentimental Recordsに移ったようだ。
新作『UTOPIA NOW! 』は今月リリース予定。

Bandcamp:Rosie Tucker→こちら

2024年3月6日水曜日

サブスクで聴けない名盤(80-90年代編)

・Signals / Rush (1982)
・Paris, Texas /Ry Cooder (1985)
・Black Album / Prince (1987)
・Eureka / Jim O'Rourke (1999)
・Chill Out / The KLF (1990)
・Kids(Original Soundtrack) / V./A.(1995)
・Apple Venus Volume 1 / XTC (1999)
・A Round And A Bout / Squeeze (1990)
・Mixmag Live! Volume 21 / LTJ Bukem (1996)
・The Great Radio Controversy / Tesla (1987)
・Stands for Decibels / The DB's (1981)
・Seconds Of Pleasure / Rockpile (1980)
・See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang Yeah, City All Over! Go Ape Crazy! 
   / Vow Wow Wow (1981)
・Speak of the Devil / Ozzy Osbourne (1982)
・Love At First Sting / Scorpions (1984)
・Walking On Locusts / John Cale (1996)
・Songs About Fucking / Big Black (1987)
・Dial 'M' for Motherfucker / Pussy Galore (1989)
・I See a Darkness / Bonnie 'Prince' Billy (1999)
・Chocolate And Cheese / Ween (1994)
・The Great White Wonder / Pooh Sticks (1991)
・Mexican R'n'B / The Stairs (1992) 
・S/T /  Loud Sugar (1990)
・S/T / Spent Poets (1992)
・Now And Again / The Grapes Of Wrath (1989)
・One Mississippi / Brendan Benson (1996)
・Seen A Ghost / The Honeydogs (1997)
(2024年3月時点Spotify調べ、順不同)

はい。第2弾です。
最後の数枚は名盤というより、個人的にプレイリストに入れられなくて困ってる作品だな。
まぁいいでしょう。
え? ラウド・シュガーが誰って?。下に貼っておきましょう。
このキュートなポップセンス、忘れてはならない。


2024年3月4日月曜日

サブスクで聴けない名盤(70年代編)

・Tupelo Honey / Van Morrison (1971)
・S/T / Hound Dog Taylor And The House Rockers (1971) 
・One Nation Under A Groove / Funkadelic (1978)
・Silver Morning / Kenny Rankin (1974) 
・The Rotters' Club / Hatfield And The North (1975) 
・Grand Hotel / Procol Harum (1973) 
・Bells, Boots And Shambles / Spirogyra (1973 ) 
・Yes We Can / Lee Dorsey (1970)  
・If You're Lonely / Eric Kaz (1971) 
・March Hare / Colin Hare (1971) 
・Out The Window / Jim Pulte (1972) 
・S/T/ Ernie Graham (1971)
・Pipedream / Alan Hull (1973)
・Winter In America / Gil Scott-Heron / Brian Jackson (1974)
・Quem É Quem / João Donato (1973)
・S/T / Brownsmith (1975)
・Swingtime In Springtime / Lew London (1976)
・Teenage Depression / Eddie And The Hotrods (1976) 
・Shiny Beast (Bat Chain Puller) / Captain Beefheart And The Magic Band(1978)
・S/T / The Raincoats (1979)
(2024年3月時点Spotify調べ、順不同)

僕もですね、今年めでたく洋楽を聴き出してから40年ですよ。
よくもこんだけ新譜やら再発やら追っかけてきたと思いますが、
驚くことにまだまだ足りないんですね。
何年か前はサブスクで課金し始めたらフィジカル買うのやめるかなと思っていたが、
現在のところ何も変わらない。これは死ぬまで続く業ですね。

ということで、やっぱりフィジカルは手放せない、という企画。
上記の名盤はSpotifyで聴けません。
これ以外にも色々あるけど(ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェルは名誉Spotify嫌民として殿堂入り)、あくまで徳永の趣味が大きく反映しております。
忘れているものがまだある気がするが・・・
とりあえず代表してケニー・ランキンの至宝級の名演を下に貼っておきましょうか。

2024年2月28日水曜日

Amelia Coburn、大注目のUKフォーク歌姫。


来月デビュー・アルバム『Between The Moon and The Milkman』をリリースする英国北部出身のSSWアメリア・コバーン。
BBCRadio2のフォーク・アワードで注目された才媛で、
プロデュースを買って出たのはビル・ライダー・ジョーンズ。
60年代のフォーク・シーンからタイムスリップしてきたかのようなルックスで、
古参のフォーク・ファンは撃ち抜かれること必至です。
特に髪型やメイクは確信犯の匂いがプンプン。
音楽自体も素晴らしいです。

Bandcamp:Amelia Coburn→こちら

2024年2月26日月曜日

Swami And The Bed Of Nails、オレの剥き方。


Drive Like JehuやRocket From The Cryptで90年代に気を吐いていたジョン・リースの新プロジェクトの新曲。
奇妙でありつつ、根っこのロック魂も置き去りにされていない、
剥き出しロックンロール。
若者にはこの味は出せません。
アルバムは今年出る予定。ソロの延長線上の作品のようだ。

2024年2月25日日曜日

Wilcoの傑作ライブ映像です。


初期ウィルコのファンには有名な雪山ライブ映像が、
比較的良質な画質で再アップされてます。
大きな声では言えないが、僕はその昔西新宿のブート屋で購入しました。
(まだ来日もなく、当然YouTubeも存在しなかったので、飢えてたのです。)

んで、やっぱりこの時期のウィルコはいいですねぇ。
極寒の野外なんでギターのチューニングなんかは甘いのだが、
2曲目「I Got You(At the End of the Century)」のラストのハプニングを経て、バンドの演奏がぐいっとロック度が増す瞬間など、最高としか言えない。
因みに、これを経た上で『I Am Trying to Break Your Heart: A Film About Wilco 』を観ると、つらいものがあるので(ジェイ・ベネット(2009年没)との確執が捉えられている)オススメしません。

18年前の記事(古いよ)→こちら

2024年2月24日土曜日

The Philharmonik、70'sソウルの遺伝子あります。


米サクラメント出身のマルチ・ミュージシャン、ザ・フィルハーモニクが投稿したNPRタイニー・デスク・コンテスト用の応募動画。応募資格があるのかどうかはともかく、その卓越した歌と演奏が素晴らしかったのでご紹介。
この曲が入った2023年のアルバム『Kironic』もSpotifyで聴いたが、
面白かった。HIPHOPからジミヘンまで何でもあり。ジャケはひどいけど。
Fantastic NegritoやTank and the Bangasみたいに立身出世する素養は充分です。
さて、どうなるか。

Bandcamp:The Philharmonik→こちら

2024年2月20日火曜日

Friko、ブレイクなるか。


 過去の記事→こちら

1年前に取り上げたFrikoが待ってましたのデビュー・アルバム『Where we've been, Where we go from here』の発売で、どうやらインディー・ロック好きに刺さりまくっているらしい。
やっぱりこういうエモーショナルな衝動を押し出しまくったサウンドを欲している層が潜在的にいたんだなぁ、って素直に嬉しく思う。
当然、僕も聴きまくってますよ。

Bandcamp:Friko→こちら

2024年2月19日月曜日

Frankie and The Witch Fingers、キープ・オン・ロッキン。眼鏡、飛んでいくまで。


昨年紹介した(→こちら)米LAの猛烈4人組バンドの鼻血ものライブ映像。
やっぱり弩級にかっこいいな。
2022年のLevitationで伝説となったライブが、
今年4月のRecord Store Dayでアナログ化されるらしい。

勢いだけのガレージ勢と違い、がっつり構成されたグルーヴの連なりに、
往年のスラッシュ・メタルばりの爽快さがある、というのがこのバンドの個性。
そして固定化されたスタイルをなぞるだけのメタル・バンドとも違う、
実に野心的なロック魂を感じさせてくれるのが最高なんです。
この曲のスタジオ・ヴァージョンを聴きたい人は、最新作『Data Doom』(2023)に入ってますので。

Bandcamp:Frankie and The Witch Fingers→こちら

2024年2月18日日曜日

Bourbon、フォークの彼岸で蹲る。


カナダのモントリオール発、David Bourbonnaisさんのソロ・プロジェクト。
以前はGarnotteというフォーク・プログレ・バンドを組んでいた(→Bandcamp)ようだが、
現在はこちらに注力している模様。
とは言え、活動はまだ限定的で、アルバムは出していないようだ。
映画関係の仕事もしているそうで、忙しいのだろうか。
上記楽曲のような重奏的な音楽を志しているなら、極めて力のある作品が出来てきそうなので、
今後に大いに期待したいところ。

Bandcamp:Bourbon→こちら

2024年2月15日木曜日

Action Figures、ハッピー・ファミリー・バンド。


米ノース・カロライナ州の家族3人バンド(ギターはゲスト参加)。
ドラマーの男の子に目が釘付けになるが、楽曲自体もキュートで◎。
歌詞は子供向けの内容になっていつつも、凝ったアイディアが満載です。
YouTubeチャンネルに2年前の初ライブ映像もあるので、
興味のある方は是非どうぞ。

2024年2月9日金曜日

Love Child、90年代初期USインディーの馨しさ。


Raven Sings The Blues(→こちら)からネタを仕入れました。
1991年にホームステッドからデビューしていた米NYの男女トリオLove Child。
僕は当時、ここまでは聴けてませんでした(ということで初耳)。
嘘か誠か、カート・コバーンが次世代のフリートウッド・マック、と賞賛したとか。
上記はBBCジョン・ピール音源です。
これがかなりインディーズ好きをくすぐる出来。素晴らしや。
バンド活動を網羅した編集盤が出るそうで、そこからの先行曲。
リイシュー元は12XUという米オースティンのレーベル(Wireから名前いただいたのかな?)。
全26曲で、3月発売予定。
詳しくは下記のBandcampへ。

Bandcamp:Love Child→こちら

2024年2月8日木曜日

Seabear、肩の力抜けてます。


アイスランドの良心、愛すべき牧歌バンドの新曲。
これがほっこりする陽気なポップ・ソング。
途中サックス・ソロまで飛び出してご機嫌です。
ちょっとB・スプリングスティーンを意識した?

前作の記事→こちら
Sin Fang(ソロ)の記事→こちら

2024年2月5日月曜日

Dry Cleaning、とりあえずおめでとうございます。


本日、英ロンドンの男女4人組バンド、Dry Cleaningが第66回グラミー賞の「最優秀レコーディング・パッケージ賞」を獲ったそうで。
実はこの2nd『Stumpwork』、僕も結構気に入って愛聴してました。
ただこのジャケット(→BEATINK)だけが好きになれなかったんだよな。
なのに、そのジャケでグラミー受賞という・・・
やはり世間からの評価と、自分の持ってる価値観との間の乖離が大きいことを確認。
全然いいけど。
上記曲は亀のゲイリー・アシュビー君についての歌。
うるおいのあるクールさがいつ聴いても新鮮だ。

2024年2月3日土曜日

Wesley Fuller、不屈のもじゃもじゃポップ。


オーストラリアのパワー・ポッパーの7年振り2nd『All Fuller No Filler』が3月発売だそうで、
そこからの先行曲。
60年代後期を匂わす哀愁メロディーに、甘いサイケ・ポップへの傾斜。
ワンマン録音でやりたいことを封じ込めてますね。
最新の時流に乗らず、単純にいい曲を書こうという姿勢を支持します!
そしてそういう人達の受け皿となっているパワー・ポップというジャンルの懐の深さにも、
あらためて敬意を表したい。
1st『Inner City Dream』もいいので、気になる人はサブスクへ。

Bandcamp:Wesley Fuller→こちら

追記:アルバムやっぱり良かったよ。
ビートル・ポップが好きな人は「Everything Is Strange」とかきっとたまらんだろう(→YouTube)。

2024年2月2日金曜日

Ski Lift、曖昧模糊エア・ギター。


2年前に紹介した(→過去の記事)英国トリオ・バンドの新曲。
あれからまだアルバムは発表してなくて、散発的にシングルを出しているようだ。
上記曲は1月に出ていて、イントロのサマー・ベイブ感が微笑ましい佳曲。
MVのエア・ギターはどうしてもジャーニーを思い出させてくれて、
年季の入った洋楽好きには刺さりますね。

Bandcamp:Ski Lift→こちら

2024年2月1日木曜日

Nick Maas、マジックアワーに抱かれて。


Cabin Essenceというビーチ・ボーイズ由来の名前で活動していた米ミルウォーキー在住のニック・マースさん。海外の記事を読んだらゾンビーズの「ブリーフ・キャンドルズ」もバンド名候補だったらしいが、そちらは先に誰かに取られてたらしい。
友達になれそうですな。
で、よく分からないが、この楽曲は本名で発表してます。
フォーキーなシンガー・ソングライター的な曲調だからかな。

Bandcamp:Nick Maas→こちら
Bandcamp:Cabin Essence→こちら

2024年1月29日月曜日

The Norwesters、アイリッシュ系なのかな。


ニュージーランド発、POGUESスタイルのフォーク・バンド。
これがデビュー曲なのかな?
情報持ち合わせておりません。
面白いのがこの曲のカップリングのインスト・ヴァージョン。
Spotifyなどで聴けるのでどうぞ。ふざけてます。

2024年1月28日日曜日

Customer Service、デビュー曲は「卒業の日」。


カナダのハリファックス出身の4人組パンク・バンド。
これがデビュー曲。その名も「卒業の日」。
皆で合唱する箇所は「君が家族の誇りでありますように」ってなニュアンスか。
んで、タンクトップをメンバーお揃いで着て海岸に繰り出して、
謎の青春感で疾走していく。
テンポがアップダウンするが、息ぴったり。
こういうのは好きだなぁ。

2024年1月27日土曜日

Soft Boy、ベルギー産ゆるゆるポップ。


ザンダー・ハメルトンを中心とするベルギーのバンド。
バンド名をつける前にネット検索ぐらいして欲しいもんだが、
Spotifyで検索したら他にもSoft Boyを名乗る者が10はいたので、
もういいです。気にしない。
上記曲はシンプルなんだけど、ちょっとしたフックがいい感じで、
ほんのりThe Kinksっぽさを感じたので紹介。
気に入った方には3年前の「Isoration」(→YouTube)もお薦めしておこう。
ザンダーさんのキャラはちょっとPULPのジャービスっぽくもあるな。

2024年1月25日木曜日

Astrel K、現在はストックホルム拠点らしい。


英レディング出身5人組バンドUlrika Spacekのフロントマンによるソロ・プロジェクト。
ソロ1stは2022年に出ていて、バンドの方は昨年2023年にアルバムを出している。
で、今年はソロ2ndが用意されている、と。
創作意欲がどんどん湧いてくるんだろうなぁ。
レーベルは今や双方ともTough Love。
ソロの方はバンドよりオルタナ色が薄く、低血圧なインドア・ポップ感がクールです。

Bandcamp:Astrel K→こちら

2024年1月23日火曜日

Sam Evian、名曲認定いたします。


Cass McCombs、Okkervil River、Sam Amidon、Big Theifなどの作品にエンジニアとして関わっている米NYのシンガー・ソングライターの新曲。
3月に出るアルバム『Plunge』の冒頭曲。
録音の空気感も含め、これは素晴らしいのではないか。
アルバムにはエイドリアン・レンカーが参加しているらしいが、
Big Theifの音楽的スタンスに共鳴したのかなぁ、などと感想を抱いた。
アルバムが楽しみ。

Bandcamp:Sam Evian→こちら

2024年1月22日月曜日

BODEGA、新機軸なのに。


米NYのポスト・パンク・バンド、BODEGA(過去の記事→こちら)の4月に出る新作『Our Brand Could Be Yr Life』からの先行曲「Tarkovski」のカップリング曲。
ジャン=フィリップ・トゥーサンの小説「マリーについての本当の話」へのアンサー・ソングとのこと。洒落てるなぁ、こういう曲調も書けるのかと感心してたら、
何とこの曲はアルバムには入らないようだ。
ええ? 勿体無いぞ!

Bandcamp:BODEGA→こちら

2024年1月21日日曜日

The Weeklings、キャッチーは正義。


米ニュージャージーのおじさんパワー・ポップ・バンドの先週発売された新作『Raspberry Park』より。
アルバムにはビートルズや同郷のB・スプリングスティーンのカヴァーもあり。
B級感丸出しだけど、憎めない。
しゃがれたヴォーカルもパンチ力があって素晴らしい。
ハイプとは無縁の身も蓋もない内容なのだが、
いいではないか、それでも。
スカした奴らには逆立ちしても書けないサビが明快で見事だ。

2024年1月20日土曜日

Marcellus Hall、元レイルロード・ジャークの人です。


今年、元Railroad Jerkの中心人物マーセラス・ホールが11年振りに新作『I Will Never Let You Down』を出すらしく、そこからの先行曲2つ目。
90年代にPAVEMENT、BECK、ジョンスペ、G・ラヴなんかと同列に聴かれていて、何ならMatadorからのデビューは早めだったのに何故かいつも2番手扱いされて不憫な才人だったが、どっこい飄々としたニューヨーカー、今も独特の色気を放っていて嬉しい。
確かWhite HassleとかもCD持ってたので、
久し振りに掘り起こして聴いてみようかな。

2024年1月19日金曜日

Real Estateの新曲です。


2月発売の6th新作『Daniel』より。
穏やかな姿勢から滲み出る平熱メロディー。
マーティン・コートニーは大きく外すことはない。
いつもの安心できるサウンドです。

かなり前の記事→こちら こちら

2024年1月18日木曜日

Pernice Brothers、若い者には出せぬ味わい。


パーニス・ブラザーズの新曲。
少々声に衰えを感じさせるが、ジェントルで丁寧な作風は変わらず。
新作『Who Will You Believe』は親しく感じていた人の死から影響を受けた内容らしい。
リリースは4月予定。

2024年1月13日土曜日

MGMT、申告することはありません。


前回のエントリーの翌日、10年近く愛用しているMacBook Proの調子が突然悪くなって、
暫く音楽情報をチェックできていなかったのだが、
本日久しぶりにYouTubeを開いてみたらオススメにブラック・クロウズ、RIDE、スーパーチャンク、J・マスキス、クーラ・シェイカー、グリフ・リース、リアム・ギャラガー、スマイル、シェリル・クロウ等々の新曲が。
2024年、相変わらずベテラン勢は頑張ってますね。

しかし、取り上げるのはMGMTで。
このMVはグッとくる。大変素晴らしい。
日々の僕らの不満など大したことない。
本当に大したことないんだよ、と教えてくれる。
2月リリースの5th新作『Loss Of Life』より。

パソコン?
買い換えたら快適になりました。
Spotifyアプリがダウンロードできなくなっていたのは腹立ったけど、
いやいや、そんなこと大したことない。ブラウザで開けばいいのだ。
(追記:ちゃんと調べたら普通にダウンロードできました。)

2024年1月9日火曜日

My Best Unbeaten Brother、チューニング? 何それ。知ったことか。


11月に紹介したFROG、前回アップしたBedbugをリリースしている英ロンドンのAudio Antihero。
このレーベルは元々クロイドン出身のパーカー兄弟のバンド、Nosferatu D2のデビュー・アルバムを出す為に設立されたらしい。
気になって聴いてみたら、BastroやCap’N Jazzをイギリスの若者らしく解釈したサウンドでめちゃくちゃ良かった。
で、上記音源がその兄弟が新たに結成した3人組ポストパンク・バンドのデビュー曲。
くすみつつざらりとしたソリッドなビートにトーキング・スタイルの歌が絡みつく。
くー。カッコイイ。歌詞もなめくさってて面白い。
アークティック・モンキーズが失ったものを全部持ってるじゃないか。
調べたらこの兄弟関連の音源が色々とあるので、なるたけ探っていかなければ。

Bandcamp:Audio Antihero→こちら

2024年1月7日日曜日

Bedbug、州間高速の上に光輪。


トコジラミというバンド名はどうにかしてもらいたいが、
その音楽センスは抜群なディラン・シトロン率いるインディー・バンド。
3月に出る新作『pack your bags the sun is growing』からの先行曲。
以前はベッドルームで作っていたらしいが、これは実際のスタジオで楽器をちゃんと鳴らして録音したんだ、とわざわざBandcampのキャプションに記載があった。
成程、へなちょこでセンチメンタルな歌(モデスト・マウスが好きらしい)にバンドのダイナミクスが加わっていて、期待が広がる出来栄えだ。
過去の音源は下記リンクからどうぞ。

Bandcamp:Bedbug→こちら

2024年1月6日土曜日

The Waterboysの『This Is the Sea』期BOXが出る。


正月早々の能登半島地震、我が家でも結構揺れました。
行動力が全然ない僕ですが、とりあえず募金だけはしました。
それくらいしかできることがない。無力なもんです。
僕自身の体調もあまり芳しくなく、今年最初の更新が遅くなってしまった。

取り上げるのは2月に出るというウォーターボーイズの6枚組ボックス『1985』。
名盤『This Is the Sea』にまつわる自宅デモ、別Ver.、ライブ等々未発表64曲を含む全95曲。
もちろんマイク・スコット自身の監修となっている。
豪華ブックがつくので高価だろうな。今の所、国内の大手業者の取り扱いは未定のようだ。
『Fisherman's Blues』の時みたいに廉価版も出てほしい(過去の記事→こちら)。
上記動画は「The Whole of the Moon」ビデオ・ヴァージョン(これも収録される)、
好きな部分を訳してみた。かなり意訳だけど。


僕は翼について演説をぶったが
君はただ飛んでみせた
僕は驚嘆して推測して努力してみたけど
君はもう全部知っていた
僕がため息をついた時
君はすでに恍惚としていた
僕が見たのは三日月だけど
君は月全体を見ていた
月の存在そのものを