2015年9月9日水曜日
The Waterboysの6枚組BOX
ストリーミングなんてどこ吹く風の、廉価BOXの装丁シリーズ、
しつこいと呆れられそうなので、これで最後にしときます。
ストリーミングは僕にとってはラジオと同じ。
気に入ったら結局良い音で聴きたくなる。なのでCDやLPには勝てません。
ウォーターボーイズの名盤『Fisherman's Blues』制作2年強の過程を追った6枚組。
全部ちゃんとスタジオで録音されているので、膨大なアウトテイク集だと言える。
この中から傑出したテイクを集めて本編が作られたそう。
だが、当然それは制作にのめり込んでいた当事者側の主観で行われたもので、
今から冷静に聴くとそれ同等に良い曲もあったりする。
一気に6枚聞き通すとマイク・スコットのVoにくどさを感じないでもないが、
それがファンにとっては至福。
箱ケースにCD6枚と曲解説ブック、簡素で高価にならないような作りが成されている。
豪華版の方は影響を受けた先人達のコンピCDとリマスターLPがさらに追加されていて8枚組。
そっちはそれなりに高価です。
折角なんでアルバム収録テイクがどこに収めているか書いておこう。
1.Fisherman's Blues (disc1-5)
2.We Will Not Be Lovers (disc2-1)
3.Strange Boat (disc5-14)
4.World Party (disc5-3)
5.Sweet Thing (disc1-14)
6.Jimmy Hickey's Waltz (disc6-14)
7.And A Bang On The Ear (disc6-4)
8.Has Anybody Here Seen Hank? (disc6-19)
9.When Will We Be Married? (disc6-10)
10.When Ye Go Away (disc6-17)
11.Dunford's Fancy (disc6-21)
12.The Stolen Child (disc6-22)
13.This Land Is Your Land (disc6-13)
フェイドアウトなしの完奏ヴァージョンが殆ど。
セッション中頃のテイク採用が少ないですが、その辺りの曲は『Too Close To Heaven: The Unreleased Fisherman's Blues Sessions』(2001)に収められていることから判るように、決して完成度が低いわけではない。余談ですが、その2001年企画盤に入っていた「Good Man Gone」という曲は1991年録音なので、このボックスには未収録です。