2015年11月30日月曜日

今年になり突然はまる。



もう12月になるな。
今年はイタリアン・プログレにはまりそうになり、
必死に抵抗していたのだが、無理だと気づいた1年でした。
上記映像はアレアの1973年のデビュー作1曲目。
このアクの強さが最高なのです。めちゃくちゃカッコイイ。
アルバム・タイトルは『働けば自由になる』で、アウシュビッツの門に掲げてあったスローガン。メッセージもどろどろに濃い。

他のバンドも大体そうだが、イタリアン・プログレの特長はヴォーカルのアクの強さ。
オペラやカンツォーネの伝統をもろに引き継いだ胸毛唱法が多く、
初めて聴いた人は先ずそこにギョッとすることだろう。
でも、慣れてくると、その唱法がないと物足りなく感じてくるのだ。おそろしい。
僕はもうアルティ・エ・メスティエリ(→こちら)のような優しい英国風ヴォーカルでは物足りなく感じ始めている。やばい。

というわけで意外と安い輸入盤をいろいろ買って楽しんでいるこの頃です。

2015年11月25日水曜日

わざと間違えてみる。



NYブルックリン発の新人バンド。
メンバーの名前を検索したら色々と出てきたので、
半分ふざけてサイド・プロジェクトを立ち上げた感じなのかも。
その第1弾ビデオが上記のもの。映像ソフトの機能で遊び、ふざけています。
メンバーでげらげら笑いながら作っていそう。
こういうセンスは嫌いじゃないけど、今のアメリカでは求められないだろーなー。
テストで解らない問題にわざと間違えた答えを書いて、
返ってきた答案用紙を友達に見せて笑いを取る、そんな人達です。
このビデオも正解じゃないのは分かってます。

2015年11月19日木曜日

ジョン・ケイルはやはり偉大。



来年発売されるジョン・ケイルの作品より。
歌メロは聴き馴染んだケイル節、と思ったら「(I Keep A) Close Watch」でした。
なれど、エフェクトのかけ方が思い切りが良く面白い。
最後の方はこれが酩酊感となって覆い被さってくる。
女性の声はダーティー・プロジェクターズのアンバー嬢とのこと。
現代的でありながら、70年代中期のイーノをも彷彿とさせる、ナイスなトラックだと思う。
73歳、なかなか意欲的ですな。

で、こういう曲が出てきた経緯を調べますと、
1982年発表の『Music For A New Society』のリマスター再発(+ボートラ)と絡んでいるようです。古い音源に新しい録音を加えて、新たなアルバムを作った、と。
元々ひどく落ち込んでいた時に作られた作品だったらしく、
ルー・リードの死もあって、再び傷を開いたとのこと。
ケイルさんは「(過去の)悲しみから火の強さがやってきた」とコメントしてます。
泣ける。

ちなみに前回エントリーで貼り付けたジェフ・バックリーの「ハレルヤ」はジョン・ケイルのカヴァーのカヴァーです(原曲は勿論レナード・コーエン)。
ケイルは1992年に発表したベルギーでのライブ名盤『Fragments of a Rainy Season』で、最後に「(I Keep A) Close Watch」「Hallelujah」を続けて演奏しています。いいんだよな、これが。

2015年11月16日月曜日

2015年11月11日水曜日

エヴァーグリーン系が好きな方へ。



リアル・エステートのフロントマンのソロ作です。
同じくリアル・エステートの課外活動ダックテイルズも良かったが(→こちら)、
やっぱりこの人達はいいですね。
こちらはリヴァーブ感が減り、より歌詞が聞こえてくるような作り。
TFCやパーニス・ブラザーズ系の清涼なギタポが好きな人は必聴でしょう。

2015年11月7日土曜日

名曲で遊ぼう。



ボブ・ディランのブートレッグ・シリーズ第12集に作られたサイトです。
http://thecuttingedge.bobdylan.com/
上記映像のように4トラックをいじって遊べます(Jam Sessionページ)。
ドラムが意外とスネア叩いてないな、とか発見ありました。
ディランは昔からCD-ROM作品を出したり、こういうコンピュータ上のお遊びには柔軟ですな。
面白い。

2015年11月3日火曜日

人間の造形の不思議。



曲調に全然合ってない気がするんだが、
映像そのものに力があるので、いつのまにか引き込まれている。
少しアトムズ・フォー・ピースのこれに近いな。
キャレキシコの今年春に出たアルバムより。