2018年10月31日水曜日

マーマーマーのマーマレード。



90'sっぽいサウンドにサイケ風味をふりかけた、オーストラリアの5人組新人バンド。
ウィル・フレッチャーを中心に去年結成されたばかりらしく、
何者なのかほぼ情報はないに等しいのだが、楽曲に勢いある感じは出てます。
多分アルバムはまだまだ先でしょう。このポップで軽薄なノリは残していってほしい。
頭の片隅に覚えておきます。

2018年10月30日火曜日

ブルース傑作をあらためて聴く⑦



ライトニン・ホプキンスははずせません。
この曲は名盤『Mojo Hand』(1960録音)期のえげつない逸品。
男と不貞ばかりする女を殺すからショットガン持って来い、という野蛮な内容。
ドラムとのデュオ態勢で、音はスッカスカ。でも、それだけにブルースの本髄を突く。
途中のギター・ソロが最高に素晴らしい。
僕はB.B.キング〜E・クラプトンへ連なるギター・リック系ブルースにあんまり興味を持ってないのだが、それはこういう味のある煮染めたギリギリの表現の方が好きだからだろう。エンタメの力は劣るが、本物の匂いがぷんぷんする。必要以上のテクは要らない。1秒後何が起こっているか分からない、この行き当たりばったりなフィーリングが一番大事。

2018年10月26日金曜日

ブルース傑作をあらためて聴く⑥



これを最初に聴いた時は本当にたまげたもんです。
ワンコードの呪術の如きブルース。異様な空気が特別な録音に封じ込まれている。
歌詞の内容は借金取りに追われ(?)家の中でびくびくしてるだけなのだが、
この緊張感は何だ。凄いとしか言いようがない。
録音は1951年(昭和26年)。ハウリン・ウルフは41歳で、これがデビュー作。
兵役があったのでデビューが遅れたようだが、この最初の一撃だけで全部をひっくり返せてます。
芸能色が強まっていく60年代以降も勿論良いけど、僕はやっぱりこれです。

今回のブルース・シリーズ①〜⑥、まだシカゴ・ブルースをさらっている段階だが、
いつまで続けるんだ。今自分に問いかけてます。

2018年10月22日月曜日

やっぱりパワー・ポップが好き その3



唐突に第3弾。
今回は70〜80年代のイギリスものです。
第1弾同様、今では手に入れることが難しくなったライノのDIYコンピに寄せたセレクト。
海外ではコステロとかニック・ロウがパワー・ポップの範疇に入るらしく、
僕もそういう自由な発想に習ってみて、
ネオ・モッズ、パブ・ロック系の楽曲も存分に含めてみました。
好きそうな方はプレイリストに入れてみてね。

第1弾  第2弾

2018年10月20日土曜日

両親はフィリピンからの移民らしい。



シカゴで活動するJ・フェルナンデスの新曲。
11月にリリースされる2nd『Occasional Din』より。
これがめちゃ良かった。
ステレオラブ、エレファント6系など60年代のカラフルな音楽を咀嚼した人達とイメージが重なる。
2015年に出ていた1stは個人的にはひっかからなかったのだが、
今回のは音の魅力度がぐっと上がっている気がする。
音色ひとつひとつの片鱗に愛らしさが宿っている。
もうひとつの先行新曲も良いので、気に入った方は是非→こちら

2018年10月17日水曜日

後半、突如盛り上がります。



カナダのSSWで、そこそこキャリアもあって現地で音楽賞なんかも獲っている、
というダニエル・ロマーノさん(33)。
知らなかったので、Spotifyで過去曲を色々聴いたけど、
不思議な魅力があって、すっかりお気に入りに。
基本はフォーク/カントリーのスタイルであるが、どの曲も必ず一癖あって、
そのひっかかり具合が良い。
ナイーブで繊細な歌の中にどこか他人事っぽい飄々さもあって、
どんな人なんだろうと興味が出てきた。
近年は新作を出しまくっているようで、上記曲は11月リリースの新作8th『Finally Free』に収録されるそう。

2018年10月12日金曜日

ブルース傑作を改めて聴く⑤



この映像を初めて観たのは「SWEET HOME CHICAGO」というドキュメンタリーだったが、
かなり驚愕したのを憶えている。
映画『ブルース・ブラザーズ』にも出てきたマックスウェル・ストリート(→こちら
そこでの投げ銭ストリート・ライブの傑作。これは聴きまくったなぁ。
少なくともこの光景からは1964年当時のビートルズ旋風は垣間見れない。
都市部の黒人コミュニティーは隔絶された異世界だったのか。
アルバムに耳を傾けると女子供の声も聞こえてくる。
その雑踏と綯い交ぜになったドロドロのブルースのカッコいいことよ。
戦前から各地を放浪しながら、トラブルのたびに芸名を変えながら活動してきたロバート・ナイトホークはこの時55歳。
スライドギターを電気化したと言われるのはこの人で、エルモア・ジェイムスやマディ・ウォーターズも参考にしたそう。
若い頃の録音は優雅さもある男前なカントリー・ブルースだったのだが、
この頃は肝の座った埃まみれのど迫力ブルースを聴かせる。やばい。
ロバートさんはこの3年後には心疾患で亡くなってしまうだけに貴重な記録だ。


2018年10月9日火曜日

ブルース傑作をあらためて聴く④



90年代に池袋のヴァージン・メガストアでブルースのキャプションを書きまくっていた徳永です。その頃しつこく推していたのがこのJBハットー。
エルモア・ジェイムス、ハウンドドッグ・テイラーより10歳ほど若い世代のスライド・ギタリスト。これは1966年録音なので40歳くらいか。
僕が衝撃的だったのはその適当さ。
上記の曲はボトルネックを使ってない曲なのだが、異様に下手だ。マジか。
「オーライ、サニー」と言ってサニーランド・スリムにピアノ・ソロを促すと見せかけて、変なオブリガードで邪魔しまくる。
ピックじゃなくアサリの貝殻で弾いてんのかい。
でも、猛烈にブルースを感じる。
何これ?みんなも聴いて。と推薦してた。懐かしい。
やはり歌がいいんだろうな。

2018年10月6日土曜日

Diana Radarはオーストラリアの隠し玉か。



Niche Musicさんで知ったオーストラリアのバンド。
一昔前にザ・ドラムスが流行った頃にいそうでいなかった感じ。
本人達はストロークス的なアート不良路線で攻めたいんだろうが、
この天然なネオアコ・ギターで台無し。めっちゃエヴァーグリーン。
こういうアルペジオの破壊力はすごいね。
イメージをぐいっとネオアコ方面に180度変えさせてしまう。
僕も見習いたいところだ。

2018年10月4日木曜日

ブルース傑作をあらためて聴く③



ハウンドドッグ・テイラーはどの録音もほぼハズレ無しなので、
どの曲を取り上げてもいいのだが、
このライブテイクは酒ビンが転がる音が聞こえたり、声が裏返ったり、
ギターソロの後に「ガハハハ」と笑ったり、素晴らしい逸品なのでピックアップ。
活躍した70年代は既に55歳。南部ミシシッピでの小作人時代を抜け出し、
実に楽しそうに晩年を謳歌している(この数年後にガンで亡くなる)。
演奏はトリオ編成で、ジョンスペも模したギター✕2のベースレス。
相方ギタリストのブリュワー・フィリップスもめちゃ巧いので、聴き所が多い。
陽気な「ガハハハ」がもっと聴きたい方は「Let's Get Funky」(→こちら)も是非。

2018年10月2日火曜日

ブルース傑作をあらためて聴く②



1952年録音。マディ・ウォーターズは油の乗り切った30代後半。
粘っこいスロー・ブルースで、大定番すぎて申し訳ないが、やはり最高だ。
この曲でアンプリファイド・ハープを吹いているのは当時まだ10代だったジュニア・ウェルズだと言われている。
その新参者がカリスマのマディ親分の横で渾身の演奏をし、
2分50秒過ぎでは勢い余って喋ってしまってる。
僕はその部分が大好きで何度も聴き返した覚えが。
当然、当時はスタジオでの一発録音だったわけで、その様子を想像するだけで楽しい。
「おい、お前。やっちまったな。最高じゃねーか」
とか録音後、話したのかな。