この映像を初めて観たのは「SWEET HOME CHICAGO」というドキュメンタリーだったが、
かなり驚愕したのを憶えている。
映画『ブルース・ブラザーズ』にも出てきたマックスウェル・ストリート(→こちら)
そこでの投げ銭ストリート・ライブの傑作。これは聴きまくったなぁ。
少なくともこの光景からは1964年当時のビートルズ旋風は垣間見れない。
都市部の黒人コミュニティーは隔絶された異世界だったのか。
アルバムに耳を傾けると女子供の声も聞こえてくる。
その雑踏と綯い交ぜになったドロドロのブルースのカッコいいことよ。
戦前から各地を放浪しながら、トラブルのたびに芸名を変えながら活動してきたロバート・ナイトホークはこの時55歳。
スライドギターを電気化したと言われるのはこの人で、エルモア・ジェイムスやマディ・ウォーターズも参考にしたそう。
若い頃の録音は優雅さもある男前なカントリー・ブルースだったのだが、
この頃は肝の座った埃まみれのど迫力ブルースを聴かせる。やばい。
ロバートさんはこの3年後には心疾患で亡くなってしまうだけに貴重な記録だ。
Full Album :Live on Maxwell Street (1964) →YouTube