2026年3月29日日曜日

Ax and the Hatchetmen、夜行性の琴線に触れて。


中心人物は俳優業もやっているアクセル・エリス。
バンド名通り彼が率いている、米シカゴの管楽器含む6人組インディーロック・バンド。
去年出たデビューAL『So Much To Tell You』の強化盤が一昨日に出まして、
上記MVはそこに追加されている新曲。
僕は今回初めて知ったけど、いい面構えしているし、好印象だ。
洒落者っぽい、しっかりとしたソングライテンングも追認させてもらった。
アルバム本編にはストロークスのアルバート・ハモンドJrも参加していて、
ストロークスの孫っぽい雰囲気もある。
人気が爆発しても売れ線へ流れずに、このスタイルを貫いていってほしいな。

その他、おすすめしたい楽曲のリンクを下にはっておきます。
7x9 (Official Video)→YouTube
Lucy (Lyric Video)→YouTube

2026年3月25日水曜日

Wyatt Waddell、ドレッドヘアでAOR。

 

米国シカゴ出身のSSW。これがデビュー・アルバムとなる『The Understudy』より。
聴いてもらえれば分かるようにAORっぽいスムーズさと、
黒人らしいしなやかな甘い歌声がマッチしていて、高水準。
サンダーキャットのポップな側面が気に入っているという人には響くのではないでしょうか。
因みにシャウトするとTTDみたいな発声になるので、そちら方面の楽曲も聴かれたし。

2026年3月24日火曜日

Strawberry Pom、陽だまり、メキシコ、逆回しの永遠。


オルタナやプログレなどを巻き込んで、初期レディオヘッド的な意匠を自分達の個性に血肉化させようとする目論みを感じます。
はい。で、これがメキシコのバンドなのだ。面白い。
まだまだ成長しそうな伸び代があり、欧米にはないメロディーの閃きも内包している。
メンバーは皆オタクなんだろうが、案外メジャー感もある。
アルバムはまだ発表していない。さて。今後に期待しておこうかな。

2026年3月23日月曜日

Primitive Ring、ロックンロール殉教への道。


米国西海岸ガレージ・シーンに身を置き、タイ・セガールやミカル・クローニンとも親交があるチャールズ・ムーサートがソロ活動と併行してスタートさせた新トリオ・バンドのデビュー作が5月予定。
原初的な暴走ロックンロールを信じる骨髄が生み出す熱き血液、
それがどくどくと彼らの体中を巡っていることが見える音。
出音一発目から如実に伝わって来るだろう。
2声ハーモニーの歌やサビの効果もあり、ただのガレージ・バンドにはない含蓄も感じさせる。
これはガレージ好きは必聴でしょう。

2026年3月20日金曜日

Robert Lester Folsom、アメリカーナ好きは必聴です。


米国ジョージア州出身、もう70歳は超えているSSWの未発表曲集『If You Wanna Laugh, You Gotta Cry Sometimes: Archives Vol. 3, 1972-1975』より。
自主制作盤『Music and Dreams』のリイシューから話題になった人で、
商業主義に束縛されることのない純朴な歌心に得難い魅力があります。
とりあえず70'sアメリカンが好きな人はたまらん肌触りでしょう。

「みんなが俺をバカな恋煩い呼ばわりしたけれど
 俺の愛は本物だったんだって誓うよ
 でも、終わったことだ
 夏がやって来る、俺たちの約束をたずさえて
 多分、俺はいつか君を訪ねに行くよ
 あともう1曲を歌いに」

Bandcamp:Robert Lester Folsom→こちら

2026年3月18日水曜日

Prince Daddy & The Hyena、アッパー万歳バースデイ。


過去の記事→こちら

来月出る新作『Hotwire Trip Switch』からの先行曲。
最高に楽しかった誕生日に曲ができて、それをそのままタイトルにしたそうな。
世が世ならFall Out Boy並に売れていてもおかしくないキャッチーさで、
最後に紙吹雪が舞いそうな祝祭感もあり、メンバーの貧乏臭さがより一層際立っていく妙味もあってドキュメント。ああ、誕生日哉。

2026年3月17日火曜日

Ben Auld、弱虫パワーポッパーへ転身。


5年前にも一度取り上げていて(→こちら)、
その時はフォークポップと確かに書いているのだが、
上記新曲はぐしゃっと汚い歪みギターが鳴っていて随分変わった印象になっている。
バンドを組んだようなので、これが自然な変化なのだろうか。
ま、とは言え、メロディーの細部に宿るセンスは変わらない。
レーベルは英国ヨークのSafe Suburban Home。
来月に出る新作のタイトルは『Loserdom』。負け犬にもダムがつくのか。
露出はほぼ無いので売れることはないにしても、Teenage Fanclubあたりが好きな人には届いて欲しいな、と思ったりする。

Bandcamp:Safe Suburban Hom Records→こちら

2026年3月13日金曜日

Pearl & The Oysters、春の寧日にポップを。


親日家で来日経験もあるフランス出身、米LA在住の男女デュオの新曲。
イントロの段階でにっこり。「Wide Awake」は覚醒の意か。
温かみのあるカラフルなレトロポップですこぶる可愛らしいぞ。
春に向けて、こういう楽曲で気分をフラットにしていきたい。

Bandcamp:Pearl & The Oysters→こちら

2026年3月12日木曜日

Andrew Wasylyk、静謐なる理想郷へ。


Disk Unionさんのページ→こちら

聴きようによってはロバート・ワイアットの世界にも肉迫しているような研ぎ澄まされ方。
スコットランドの端正な音楽家アンドリュー・ワシュリク、今まではインスト音楽であったのだが、今月出た新作『Irreparable Parables』はヴォーカルも入った内容とのこと。
当然、僕は上記のベルセバのスチュアート・マードック参加曲から知った。
アルバムももうサブスクから聴けるので、興味を惹かれた方は是非。

Bandcamp:Andrew Wasylyk→こちら

2026年3月9日月曜日

Chris Brain、ブリティッシュ陰翳礼讃。


英ヨークシャーのSSW、クリス・ブレイン。
来たる3rdアルバム『Red Sun Rising』からの最新カット曲の野外ライブ。
ニック・ドレイクやダンカン・ブラウンが好きな英国フォーク好きな方々は必聴でしょう。

Bandcamp:Chris Brain→こちら
よりニック・ドレイク的な過去の曲は→YouTube

2026年3月8日日曜日

almost monday、さよならは言わないで。


米西海岸サンディエゴの3人組の新曲。
「living is easy」ではなく「leaving is easy」
きらきらしたダンス・ポップだったデビュー作から作風が変わったのか、
サビでスローダウンする、夕凪が似合いそうなやけにセンチメンタルな楽曲。
いいですね。

2026年3月5日木曜日

Jalen Ngonda、七色の声をどうぞ。


MCする地声から歌声への変化に思わず声が漏れたライブ動画(→YouTube)。
レトロ・ソウルの発火点、Daptoneから3年前にデビューした米ワシントンDC出身、ジャレン・ンゴンダの新曲は6月リリース予定の2ndAL『Doctrine of Love』より。
根強いノーザン・ソウル人気が影響しているのか知らないが、現在はイギリスで活動をしているようだ。パンチがありつつ艶の乗った甘茶声が最高です。

Bandcamp:Jalen Ngonda→こちら

2026年3月2日月曜日

Bill Callahan、濃密な58歳の日々。


ビル・キャラハン(59歳)の最新作『My Days of 58』が先週出ていて、
やはり素晴らしいので紹介。もうこの人は絶対に駄作を作らないだろう。
上記はアルバム終盤のハイライトに当たる狂気に迫る逸品。
明るいor暗いとか、建設的or破壊的とか、コンサバorアバンギャルド、リラックスor緊迫、
などといった物差しを超越してきて、3分以降自分が何を聴いているのか分からなくなる。
即興をも手中に入れ、夢を抉り出す。抉り出す。抉り出す。
天衣無縫の深化が底知れないレベルだ。

Bandcamp:Bill Callahan→こちら
過去の記事(一部)→こちら こちら