11.メタルが好きだ
2013年作。弾き語りは毎回アルバム制作の終盤に録音している。今回のもそう。全体の内容を引き受けての、演奏になってくれるし「締め」らしい佇まいになってくれるので。
歌の内容は特にひねりのないもの。メロディーに引き寄せられてあっという間に完成した。
ヘヴィメタルは幅広く認知されているにもかかわらず迫害されがちな音楽である。この歌の主人公もこの内容を声高に宣言しているわけではない。心の声であり、独白である。
サラリーマンとして社会に適応しながら、ひそかにメタルを愛し続けているのである。その姿は哀愁を感じさせる。音楽好きであれば、この主人公を迫害することなど出来ない筈。そういう構造の歌です。ちなみに僕もメタル好きです。
間奏はお得意のグロッケン。デビュー時から折を見ては使用している、お気に入りの楽器です。