2018年8月24日金曜日

#9 やさしき人



誰もいなくなった公園で
噴水があがる 夕陽をあびて
収拾のつかなくなる優しさを
いつまでも持ち続けている

君は横切り 立ち止まる
噴水を少し見てあげる
収拾のつかなくなる優しさを
どうしても捨てられないんだ

悩むときも 迷うときも
ふさぐときも 病めるときも
痛むときも つらいときも
それだけが それだけが
自分の証し 自分の証しだから

隠していよう 邪魔だから
最後まで自分らしくいよう
収拾のつかなくなった優しさは
どうしたって捨てられやしないよ

悩むときも 迷うときも
ふさぐときも 病めるときも
痛むときも つらいときも
それだけが それだけが
自分の証し 自分の証しだから

悩むときも 迷うときも
ふさぐときも 病めるときも
痛むときも つらいときも
それだけが それだけが
自分の証し 自分の証しだから

収拾のつかなくなった優しさは
どうしたって捨てられやしないよ

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東日本大震災のあと、うちの子がプラレールでひとしきり楽しんで最後に「津波だー!」と言って全部ぐちゃぐちゃに壊す遊びをよくやっていた。保育士が言うには、そうやって震災を乗り越えているんだそうだ。自分のソングライティングもそれに近いものがあるな。暗い曲でも自浄作用があるんだよ、自分の中では。癌で亡くなった身近な人を思って書いた曲。