2025年12月30日火曜日

2025、多分明日で終わる。

今年は自分の音楽を何も進められませんでしたが、
すでに楽曲は出来ていて、2枚組分の楽曲を1枚にしぼりこむ構想も済み、
あとは録音に入るだけという状態で、僕の心の中だけでは充実を持続させてました。
あとは、なんだ、資金だ。
環境だ。逸脱だ。という感じで。
新展開を見据えつつも、期待があるならそれに応えたいな、
とは思っております。
来年もよろしくお願いします。

2025年12月25日木曜日

Tulpa、90年代の鉱脈には、まだ宝の山が眠っている。


90年代のインディーズ・シーンが好きだった人なら気に入ってくれる筈。
英国リーズ発の男女4人組、Tulpa。
先月デビュー・アルバム『Monster Of The Week』を発表している。
上記楽曲は女性ヴォーカルだが、アルバム冒頭のインスト曲はまるでTFCだし、
ペイヴメントに肉薄するような男性ヴォーカル曲もあり。
何も考えずにこういうサウンドを流しっ放しにして、
ふとした時に「あれ?今自分は何を聴いているんだ?」と独り錯誤するのもまた一興です。

Bandcamp:Tulpa→こちら

2025年12月23日火曜日

Norma、フィヨルド・カントリー。


Spotifyのアルゴリズムに教えてもらった新人バンド、Norma。
北欧ノルウェーのハルデンという街出身の4人組。
レーベルもノルウェーです。オスロ拠点のDie With Your Boots On Records。
ジャケにサボテンがあって、最初トゥワンギーなギターが鳴っているので、
てっきり米国南部寄りの嗜好なのかなと思っていたら、だんだんと隠し切れない北欧の本性が充満してきます。北欧のカントリーは詰めが甘いな・・・サビのメロディーが実に切ない。
(歌い出しがWILCOの「Jesus, Etc.」なのはご愛嬌で)

この曲も入っているデビュー・アルバム『Country Catering』は2月にリリース予定。
プロデューサーはベルギーの人気バンドdEUSに近年加入したというSimen Følstad Nilsen。
今後注目していこうと思います。

Bandcamp:Norma→こちら

2025年12月22日月曜日

Icecream Hands、君は伸びやかなサビまで待てるか。


近年はキッズに飽きられないようにする為、イントロをなくす楽曲が増えているとか。
軽くて薄っぺらい世界へまっしぐらですな。アーティストがそんなもん気にしてどうする。
そんな中、このオーストラリアのこの5人組バンドの新曲は時代を逆行していってます。
サビまでが長い。
そこに至る物語を感じてほしいのだ、彼らは。
ちなみにこの曲が入ってる新作『Giant Fox Pineapple Tree』はSpotifyにはなかった。
これも彼らなりの逆行なのか?

Bandcamp:Icecream Hands→こちら

2025年12月19日金曜日

Greg Pope、隠れキャッチーを見つける旅。


世界に名だたる音楽都市、米国ナッシュビル発、ワンマン録音SSWグレッグ・ポープの新作『The Roar of Silence』(沈黙の咆哮)より。
著名なポップシンガーが踠いでも書けないような楽曲を、つるっと書いちゃう才能ですな。
このサブスク時代、洋楽シーンは底無し&有象無象の沼に思えてきてうんざりする時もあるけれど、こういう素晴らしい曲と出会うとやっぱり捨てたもんじゃないと思う。
これからも「隠れキャッチーを見つける旅」を続けます。

Bandcamp:Greg Pope→こちら

2025年12月18日木曜日

Zach Tenorio、21曲30分の音絵巻。



10年以上前に絶賛記事を書いた(→こちら)米LAのサイケ・フォーク・バンドArc Irisの鍵盤奏者、Zach Tenorioのソロ最新作『Field Trip』が良くってオススメです。
メロが可愛いのに、音像はぐしゃっと歪み、ジャケットのイラストがUtopia『Another Live』ぽい事に引っ張られている感もあるが、現代版トッド・ラングレン的な面白き様相を呈す。
1分台のおしゃれファンキー楽曲が殆どで、21曲30分の音絵巻。
『A Wizard, A True Star(魔法使いは真実のスター)』のA面が好きな人はきっと分かってくれよう。

2025年12月15日月曜日

Ronnie D'Addario、何にも増して、親子愛なのよ。


今月発売の、The Lemon Twigsのダダリオ兄弟主導で実現したお父さん、ロニー・ダダリオの本人名義の変則的トリビュート作(2曲の未発表新曲含む)。
アップデイトされた音像&アレンジで、どの曲もきらきら輝いてます。
詳しくはユニオンさんサイトへ→Disk Union
(日本円弱すぎて、最近輸入盤の値上がりが著しい)

上記はワンダーミンツのメンバーも参加してのナイスな1曲。
ラストに織られるコーラスまで、ほぼ完璧な仕上がり。
原曲は→YouTube
こういう良心的なポップ・ロックを脇目も振らず届けてくれるOmnivore Recordingsを全面的に支持したい。

過去の記事→こちら
Bandcamp:Ronnie D'Addario→こちら

2025年12月13日土曜日

This Is Lorelei、本能的メロディーメイカー。


Water From Your Eyesのネイト・エイモスのソロ・ユニット、This Is Loreleiの変則的な新作『Holo Boy』が出ました。
打ち込み度が減少して、生バンド中心な作風により近付いた印象、と思ったら、
ここ数年で散発的に発表していた楽曲を、今一度しっかりと録り直してみよう、という取り組みらしい。どうりで良曲が揃っていると思った。
上記はほぼAメロの繰り返しだけで成立している2021年の楽曲。
メロウに高低するややこしいメロディーがつるっと通り過ぎると、
色んなものを洗い流してくれている気がする。

過去の記事:This Is Lorelei→こちら
過去の記事:Water From Your Eyes→こちら

2025年12月10日水曜日

Nick Cave & The Bad Seeds、あの雷鳴が轟きます。


先週出たNick Cave & The Bad Seedsの新作ライブ作『Live God』より。
2024年リリースの『Wild God』を中心とするセットで、
毎度のことながらテンションの高い演奏にぐいぐい引き込まれます。
上記は1985年の『The Firstborn Is Dead』収録の名曲(原曲→YouTube)。
当時より重心が低くなり、強靭さに皺の深い年輪が刻まれた凄いパフォーマンス。
後半のコール&レスポンスが熱い。
ついでに、最近Cherry Redが公開しているザ・バースデイ・パーティーのライブ動画も貼っておきましょう。本質的には何も変わってません。

Big Jesus Trashcan / The Birthday Party (The Hacienda, Manchester, UK,1982)

過去の記事→こちら

2025年12月7日日曜日

The Brook & The Bluff、ハーモニーが澄んでいる。


米ナッシュビルの4人組爽やかアメリカン・ロック・バンドThe Brook & The Bluffの、
4作目となる新作アルバム『Werewolf』(来年3月予定)からの先行曲。
「Baby Blue」なんてタイトル、バッドフィンガーが決定版なのは明白なので、
誰も手をつけないでいいと思うんだけど、結構みんな手をつけたがるよな。
それだけ語感が呼ぶ詩情にくすぐられるものがあるんだろう。
後半のビートルズ的なアレンジもいいな。

2025年12月4日木曜日

今年のSpotifyまとめ。


今年はSpotifyがロスレス化して、自分のリスニング環境が大きく転換した年だった。
見知らぬジャンルのプレイリストも果てしなく聴いて、刺激をもらった。
アルゴリズムでオススメされる知らない音楽もほぼ全て聴いたと思う。
その結果、聴いたアーティスト数がめちゃくちゃ多くなって↓でした。
ちょっと自分でも引くが・・・。
一番聴いたのはザッパ、次はディラン。そしてデッドと続く。
ま、こんだけ雑食で聴いていると、定番がのし上がってそういう結果になるわな。




2025年12月2日火曜日

Gaspard Eden、理想的なワンマン録音。


YouTubeに音源上がるのを待ってたけど、いつまで経っても動きがないので、
直接Spotifyを貼っちゃいます。
カナダのSSWの2ndアルバム、めちゃくちゃいいです。
J・ハリスン〜デスキャブ〜スフィアンといった流れに属するセンチメントが、
熱く心を焦がしてくれる。
ここ数日、よく聴いております。

Bandcamp:Gaspard Eden→こちら

2025年12月1日月曜日

Frog、消化させぬまま昇華させて。


米NYのベイトマン兄弟によるインディー・フォーク・ユニット、Frog。
今年2月に出た6th『1000 Variations on the Same Song』、
多分今年出た新譜の中では一番好きだったかも。
全然取り上げないのもバランス悪いので記しておきましょう。

上記はアルバム最終曲。カヴァーと言っていいのか?
Planxtyもやっていたアイリッシュ・トラッド(→YouTube)、それを抜群のメロディ解釈で一段上の名曲へと昇華させたのがアンディ・アーヴァイン&ポール・ブレイディ(→YouTube)、そのメロディーを(悪く言えば)剽窃して、歌詞を自分流に変えた作品だ。
そのやり口に対してのステートメントがアルバム・タイトル。
聴いてもらうと分かるだろうが、これがめちゃくちゃ素晴らしい出来なのだ。
こういう変節を経てフォークソングというものは歌い継がれてきた、と僕は解釈する。
今や衆目の一致することとなったレッド・ツェッペリンのパクりも僕は許容しているが、それも同じ理由からだ。圧倒的な表現の持つ説得力、これが大事なんですな。

過去の記事→こちら
Bandcamp:Frog→こちら