米NYのベイトマン兄弟によるインディー・フォーク・ユニット、Frog。
今年2月に出た6th『1000 Variations on the Same Song』、
多分今年出た新譜の中では一番好きだったかも。
全然取り上げないのもバランス悪いので記しておきましょう。
上記はアルバム最終曲。カヴァーと言っていいのか?
Planxtyもやっていたアイリッシュ・トラッド(→YouTube)、それを抜群のメロディ解釈で一段上の名曲へと昇華させたのがアンディ・アーヴァイン&ポール・ブレイディ(→YouTube)、そのメロディーを(悪く言えば)剽窃して、歌詞を自分流に変えた作品だ。
そのやり口に対してのステートメントがアルバム・タイトル。
聴いてもらうと分かるだろうが、これがめちゃくちゃ素晴らしい出来なのだ。
こういう変節を経てフォークソングというものは歌い継がれてきた、と僕は解釈する。
今や衆目の一致することとなったレッド・ツェッペリンのパクりも僕は許容しているが、それも同じ理由からだ。圧倒的な表現の持つ説得力、これが大事なんですな。
過去の記事→こちら
Bandcamp:Frog→こちら