2024年8月31日土曜日

The Drywall Heels、本日のパワー・ポップ。


カナダのトロント発、4人組パワー・ポップ・バンド。
今月出た最新EPのタイトルが『Today's Top Hits Playlist』。
いくらか盛ってます。多分ジョークなんでしょう。
そこまで前に出ようというタイプではなさそうなので。
で、上記はその冒頭曲。なかなかいい感じです。
EPは全6曲。ジャングリー一辺倒でなく、色んなタイプの曲があって楽しめるので、
好きそうな方はどうぞ。

Bandcamp:The Drywall Heels→こちら

2024年8月30日金曜日

Kate Bollinger、遂にデビュー・アルバム出します。


前回紹介した曲はD・ロングストレスと組んでいたが(→こちら)、
今回はプロデュースがSam Evian(→こちら)、印象的なピアノを弾いているのがMatthew E. White(→こちら)等々と僕的にはたまらない布陣。
ギターを弾いているAdam BrisbinはBuck Meekとも繋がりがある人で、
彼自身の作品『Stable to Fire』(2021)も素晴らしいです。ぜひともディグを。

とにかく上記楽曲、すごく良い出来なのが嬉しい。
一瞬で雰囲気を作れるファルセットも顕著だ。
さて、待ちに待った初アルバムは来月末予定ですよ。

Bandcamp:Kate Bollinger→こちら

2024年8月29日木曜日

転調にくすぐられて その⑧

何年か前にやったシリーズが突如復活。
こんな大事な曲忘れてたわ、ということで。

Coração Vagabundo / Gal Costa and Caetano Veloso (1967)
女性ヴォーカルと男性ヴォーカルのキーの違いをこれほど美しく表現した例はあるだろうか。
永遠の名盤『DOMINGO』冒頭曲の決定的な転調マジック。

Life On Mars? / David Bowie (1971)
美しくも奇妙な転調として、本当は最初に取り上げるべき名曲。
キャラクターのアクの強さで目立たないが、秀逸すぎる作曲で、まるでエッシャーの絵画のよう。浅はかな転調で悦に入る作曲家は全員座して拝聴すべし。

So What / Miles Davis (1959)
モード・ジャズとは楽曲につきまとうコード進行から解放されよう、というアドリブ演奏をつきつめる為の方法論だが、キー・チェンジはしっかりします。この半音を行き来する浮遊感よ。僕はカーネギー・ホールのライブ・ヴァージョン(象ジャケ)が好きです→こちら

Light My Fire / The Doors (1967)
分かり易い「Strange Days」あたりを取り上げてもいいのだが、やはりこれを。
転調曲として認識されてないのが白眉。そして、キーが移ろえど、ひとつの世界に収まっているのがドアーズの素晴らしいところ。くすぐられます。

過去の記事:
転調にくすぐられて

2024年8月24日土曜日

Etran de L'Aïr、'24ジャケ写大賞。


MVあるのだが(→YouTube)、三輪自動車ジャケットを見てほしいのでこちらを。
ぐいぐいテンポが上がっていく反復ソングで、かっこいい。
アフリカのサハラ砂漠で1995年に親族で結成されたグループ。
結成当時は地域に電気が通ってなくてアコギで演奏していたらしいが(主に結婚式場で)、
文明流入とともにエレキへと進化したようだ。
新作3rd『100% Sahara Guitar』(素晴らしいタイトル!)は来月リリース予定。

Bandcamp:Etran de L'Aïr→こちら

2024年8月19日月曜日

Nick Waters、ディミニッシュに魅せられて。


YouTubeのオススメに上がってきていて気に入った作品(アルゴリズムに感謝)。
米ニューヨーク発のレトロ宅録系SSWニック・ウォーターズ。
ここ数年ポツポツと断続的に発表してきた楽曲を集めているようで、
とてもデリケートに愛情を込めてアレンジを施して仕上げている内容。
1曲目「Windy Blue」の歌詞はこうだ。

「ああ、時間をつぶすことが僕のやっている全て
 風のようなブルーに乗って
 永遠に真実を拒絶して
 君の視界の外に浮かんでいるよ」

ピッチが揺らぐアナログな質感のシンセに守られて、
ナイーヴな歌はまるで繭の中にいるようだ。
ディミニッシュを多用したコード感や、ベースの音色も素敵。

Bandcamp:Nick Waters→こちら

2024年8月18日日曜日

Young Scumという名前は全然響かないが。


眩しく蒼かったストーン・ローゼスのメロディーをちょい彷彿とさせる、
米ヴァージニア州リッチモンドのYoung Scum。
6年前にデビュー・アルバムを出していて、これが久し振りな新曲な模様。
来月2ndが出るようだが、情報があまりないのが残念。
ギタポ好きはチェックしておきましょう。

2024年8月16日金曜日

Henrik Appel 、へっぽこ最高ガレージ。


イントロのへっぽこサックスがぷい〜と鳴った時点で心掴まれた1曲。
スウェーデンのガレージ・ロッカー、ヘンリック・アペル(元Lion's Den)、
3年振りの3rdアルバム『Shadows』が11月に出るらしく、そこからの先行カット。
Bandcampのキャプションを読むと、B・ディランやザ・フォール、VUやニック・ケイヴらの名前が出てくる。それらが好きな人にはオススメです。
過去の作品もチェックしてみようかな。

Bandcamp:Henrik Appel→こちら

2024年8月14日水曜日

Menno Versteeg、元Holleradoの人です。


数年前に紹介したカナダのHollerado(→過去の記事)のフロントマン、Menno Versteeg。
Anyway Gangでの活動(→過去の記事)が一段落ついた後、ソロ活動に入ったようだ。
で、これがしみじみ歌心が染み渡ってきて、実に良い滋味ロック路線。
デビュー・アルバム『Why We Run』は12月リリース予定とのこと。

Bandcamp:Menno Versteeg→こちら

2024年8月11日日曜日

Jeremie Albino、溢れるアメリカ南部への憧憬。


カナダのアメリカーナ・ミュージシャン、ジェレミー・アルビノの新曲。
つい2日前にはサム・クック・マナーのバラード「I Don't Mind Waiting」も出ていて、
どちらも11月に出る4th新作『Our Time In The Sun』からの先行曲。
今回よりレーベルがEasy Eye Soundということで、
当然プロデュースはブラック・キーズのダン・オーバック。
上記曲で類推するに、ナッシュビルの精鋭ミュージシャンの味のある演奏にも助けられ、
かなりいい感じのアルバムになってそう。
レイドバックした南部サウンドがお好きな人は、是非。

Bandcamp:Jeremie Albino→こちら

2024年8月8日木曜日

Lunar Vacationの新曲。


米アトランタ発の男女5人組、Lunar Vacationの、
9月にリリース予定の2rd新作『Everything Matters, Everything’s Fire』からの先行曲。
普通にいい曲で、こういうのをふっと出されるので侮れない。
MVを手掛けるのはジョン・アンドリュース。
彼自身の楽曲は以前紹介してます(→こちら)。
こういう繋がりはいいっすね。

Bandcamp:Lunar Vacation→こちら

2024年8月2日金曜日

Kid Chameleon、ネオアコ民へ捧ぐ。


英国シェフィールド発、リアム・ジェイムス・マーシュのソロ・プロジェクト。
Spotifyの本日のRelease Raderで知った。
自分でフォローしてたからなんだけど、なんでフォローしたのか経緯はさっぱり憶えてない。
ということで、突然の贈り物のように感じられた宅録ジャングリー・ポップ。
ネオアコ好きにもおすすめ。他の曲もいいので、是非下記リンクへGOしましょう。

Bandcamp:Kid Chameleon→こちら