2025年4月26日土曜日

Madalitso Band、正真正銘オフロード・バンド。


アフリカ大陸南東に位置するマラウィ出身の2人組。
僕は2年ぐらい前に知って、いつか取り上げようと思っていたのだが、やっと紹介できます。
3年振りの新作3rdアルバム『Ma Gitala』が6月に出るそう。
彼らの特徴はそのオリジナル楽器。
ジャケ写だけで説明するのは困難なのでライブ動画へ→YouTube
どの曲もほぼワン・アイディアなれど、そこには音楽が生まれた瞬間があり、
ピュアな息吹があり、中毒性がある。
今回は初めてスタジオでしっかりと録音した作品らしいが、さて如何に。

ちなみにグループ名はニャンジャ語で「祝福バンド」。
昔は(今も?)結婚式を回っていたらしい。
で、新曲のタイトルは「彼女は鶏の足のせいで死んだ」だそうです。
よく分からんが、とにかく来日希望だ!

YouTube:Madalitso Band→こちら
Bandcamp:Madalitso Band→こちら

2025年4月25日金曜日

St. Clementine、撫で肩をむしろ強調する。


米国ボストンの男女5人組新人バンドSt. Clementineのデビュー曲。
折れそうな首をしている男子Voが歌うその一言目は、
「今日はまったくガリガリの気分だ」。

なよっとしているのかと思いきや、
後半はアバンギャルドなアレンジ(ドラム女子が何気にすごい)もあり、
色んな可能性を秘めている感じがする。
他にどんな曲があるのか楽しみなバンドだ。

Bandcamp:St. Clementine→こちら

2025年4月24日木曜日

John Myrtle、春の風が吹き抜けるが如く。


過去の記事→こちら

7月にリリース予定の2ndアルバム『The Little World of You & Me』より。
7/8拍子の軽快なインディー・フォーク。
ちょっとS&Gの「April Come She Will」(YouTube)みたいなメロで、
春を感じました。

2025年4月21日月曜日

Chris Stamey、レモン・ツイッグスと共演。


7月に出るというクリス・ステイミーの新作『Anything Is Possible』(Label 51)より。
冒頭のアナログ・テープの巻き戻し音に、
ビーチ・ボーイズ・マナーのイントロに加わるダダリオ兄弟のコーラス。
これは最高に笑顔になれます(コーラスのみの音源は→YouTube)。
アルバムには他にマーシャル・クレンショウやWILCOのパット・サンソン、ミッチ・イースター、ドン・ディクソンら大勢のゲストが参加しており、『ペット・サウンズ』の「Don't Talk (Put Your Head on My Shoulder)」のカヴァーも収録されるそうだ。

そして、盟友ピーター・ホルサップルの新作『The Face of 68』(Label 51)も今年リリースされてます。こちらはノスタルジック・ポップでなく、68歳の心象風景を投影させた等身大なフォーク・ロック。へなちょこだった歌(褒め言葉です)も年相応に滋味深くなっていて、包容力が出てきています。
気になる方は素敵な先行曲「She and Me」のMVをぜひ。→YouTube

Chris Stamey:official site→こちら
過去のThe DB's記事→こちら こちら

2025年4月20日日曜日

Brian Campeau、異能という他ない。


前回の記事(→こちら)、覚えている人はいないだろうが、書いた僕は覚えてます。
ブライアン・カンポウさんが復活した。
あれから無秩序にジャンルを横断していたカナダ出身(活動拠点はオーストラリア)のSSWさんですが、5年間音沙汰がありませんでした。
その彼が突然新曲を発表。今度はなんとヨーデルです。
意図は計りかねるものの、やっぱり才能の迸りを感じる。
一般ウケはしないんだろうが、僕にはちゃんと響きました。
これからも我が道を邁進していただきたい。

2025年4月19日土曜日

Black Market Karma、ずっと聴いていられるギター・サイケ。


ソニック・ブームと繋がりもある英国ドーヴァー発のスタンリー・ベルテンのプロジェクト。
くすんだ歪みと、アナログ・タッチなディレイがいい味出してる新曲。
ワンコードでどこまでも。
新作アルバム『Mellowmaker』は6月予定。

Bandcamp:Black Market Karma→こちら

2025年4月18日金曜日

King Gizzard & The Lizard Wizard、相変わらずの情報量。


初めて彼らのことを書いたのはもう10年近く前になるが(→こちら)、
まだ面白いです。
今度はオーケストラっぽい編曲を施した作品になるらしい。
去年出た先行アルバム・タイトル曲「Phantom Island」は確かにそんな感じだったが、
上記曲はホーンを大々的にフィーチャーしたパーティー・チューンで、
こういう路線も含まれているのか、と。
楽しいですな。
相変わらずの情報量、過剰なパワー、お構いなしに突っ走ってくれているその姿勢がいいです。

Bandcamp:King Gizzard & The Lizard Wizard→こちら

2025年4月12日土曜日

Nick Drake、これを僥倖と言わずして。


ニック・ドレイクの名盤1st『Five Leaves Left』完成までの過程が収められた4枚組ボックスが7月にリリースされるとのこと。
どうせしょぼい音質なんでしょ、と思い上記先行公開曲(「'Cello Song」と異名同曲)を聴いてびびった。
これは、すごい。
しっかり聴けるクオリティーだ。こういう録音がなおも残っていたなんて。
そして、歌と演奏自体も素晴らしい。
リリースの1年以上前の段階でこの引き締まり。
レア音源集『Time Of No Reply』でも知られていたが、凛とした空気感は完全に出来上がっている。これは是非ともいい音で聴きたい。

詳しくはSuper Deluxe Editonさんへ(→こちら

2025年4月11日金曜日

Lifeguard、ブレイク近し、か。


2月に紹介したSharp Pins(→こちら)の記事にはハードコアっぽいと書いたLifeguardだが、
この新曲は妙にキャッチーな聴き心地。
そういうモードになってきたか。
これは6月に出る初アルバム『Ripped and Torn』(Matador)が楽しみになってきた。
プロデュースはNo Ageのランディ・ランドール。
MVのトリオ・メンバーの雰囲気も画力あって良い感じだ。
シカゴ出身ということで、WILCOのあのビルも映ってますな。

Bandcamp:Lifeguard→こちら

2025年4月10日木曜日

Beharie、春に憂いなポップを。


ノルウェー出身、アコギを抱えたインディー・ソウル系のアーティストBeharie。
2023年にデビュー・アルバムを出していて、それに続く新曲。
父がジャマイカ系とのことだが、そういう影響はあまり表に出ていなくて、
何となくマイケル・フランクスを想起させるようなAORっぽい音。
ポップだけど、ちょっと憂鬱を秘めた感じがいいですね。

2025年4月5日土曜日

The Violet Mindfield、夢はナゲッツ収録か。


米カリフォルニアの5人組60年代風ガレージ・バンド。
詳しくはBandcampへ→こちら
10年程前の音源も上記と大差ないのは、
筋金入りである証左。
60年以上前のカッコイイ音楽に永遠にインスパイアされ続け、
一生を捧げるつもりなんだろう。
その心意気に脱帽です。

2025年3月30日日曜日

Gold Dust、サイケ・フォークはカルトの道なり。


スティーヴン・ピアースを中心とする米マサチューセッツ州の4人組サイケ・フォーク・バンドの新曲。
アウトロでJ・マスシスがエレクトリック・シタール・ソロを披露している。
Jさんは名曲「ワゴン」でも同楽器を使ってましたね。めちゃくちゃ古い話だ。
(関係ないが、世間的に有名なシタール・ソロと言えば、スティーリー・ダンの「Do It Again」あたりか。)

ま、それはさておき、Jさんはこのバンドを結構気に入っているようで、僕は全くノー・チェックだったが、前作にも参加していたようです。「Larks Swarm a Hawk」という曲で、より個性が出ているソロを弾いてるので、興味ある方は是非(→YouTube)。
このサイケ感、なかなかの本気度合いですね。

Bandcamp:Gold Dust→こちら
参考までにこの曲も:Heal The Star / J Mascis→YouTube

2025年3月28日金曜日

MJ Lenderman、This Is Loreleiと共演カヴァー。


This Is Loreleiが昨年発表したアルバム『Box for Buddy, Box for Star』のデラックス盤が出るらしく、そこに収録されているMJレンダーマンをリードVoに迎えた再録共演ヴァージョン。
原曲は(→YouTube)はオートチューンを使っていて、その時点で自分のアンテナにはひっかかってなかった。今回初めて知った。
で、上記再録ヴァージョン。これが最高の出来。こういう寂寥感ある孤独な歌を淡々と歌って様になる歌い手になると、もう何歌っても良く聞こえます。
Wednesdayは最近脱退したらしいので、今後この歌を聴ける機会は増えていくだろう。
以下、ぐっと来た歌詞の訳を。

「スティーリー・ダンを歌った
 風吹く中「Shake it!」と叫んだ
 そうさ、負け犬は勝つことはない
 僕は負け犬さ、これまでもこれからも

 今日、あなたの愛を失った
 さびしい夏の風の中
 自分の夢の中で夢を見ていた
 そう、最大の敵はやはり自分自身なのさ」

MJ lenderman:過去の記事→こちら
Babylon Sisters / Steely Dan→YouTube
This Is Lorelei:Bandcamp→こちら

2025年3月24日月曜日

The Milk Carton Kids & Madison Cunningham、とろけます。


「AEA N28」というステレオ・リボン・マイクを1本立てて、
その周りでミルク・カートン・キッズとM・カニンガムが歌っている動画。
これがヘッドフォンで聴いているとめちゃくちゃ気持ち良くて、
さすが最新の高級マイクは違うと思いました。
42万円もするそうです。
YouTube音質でこの温かみを出してくるので納得ですが。
とにかくこのハーモニーは最高。

過去の記事:
The Milk Carton Kids→こちら
Madison Cunningham→こちら

2025年3月22日土曜日

Tom Misch、じんわり来て、最後にギターソロ。


トム・ミッシュの新曲。
今までとがらりと趣向を変え、70年代的なクラシック・ロックの響きになってます。
そういうモードに入ったらしい。
で、共作者に選んでいるのがマット・マルチーズ(過去の記事→こちら)。
目の付け所が良すぎます。
MVに出てくる観客の老人(Old Man)は実のお父さんだそう。
じわっと来ますね。

2025年3月19日水曜日

Sam Grassie、英国フォーク好きに。


YouTubeチャンネルを見るとバート・ヤンシュ、デイヴィー・グレアム、ウィズ・ジョーンズらのカヴァーを披露している、完全にその筋のギタリストの新曲。
マリのブルースを融合しているそうだが、確かにイントロがそれっぽい。
グラスゴー/スコットランド出身。
現在はロンドンのフォーク集団ブロードサイド・ハックスに在籍しているそう。
ブリティッシュ・フォークの伝統は脈々と受け継がれております。

Bandcamp:Sam Grassie→こちら

2025年3月16日日曜日

The Pale Fountains、未発表音源含む。


チェリー・レッドから5月にペイル・ファウンテインズの4枚組『The Complete Virgin Years』が出るらしく、早速HMVで予約してみた(詳しくは→Cherry Red Records)。
ジャケがそっけない気もするけど、箱やら装丁ブックのつかない簡素なリイシューなので、
まぁ許容範囲。むしろ音を楽しみにしたい。
上記は2ndにひっそり入ってる名曲。青春ですなぁ。

2025年3月10日月曜日

Bob Dylan、1963年のカーネギー・ホール。


映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』、アカデミー賞は逃したけど、
盛り上がってますね。
そんなわけで便乗企画。
個人的に大好きな1963年のCarnegie Hallのライブをまとめたプレイリストを作ってみました(22歳のディランの声がハスキーで良いのと、録音の具合が好きなのだ)。
この日演奏されたのは19曲。SETLISTは→Bob Dylan Official Websiteへ。
Spotifyで公開されてないのは「Blowin' in the Wind」「Percy's Song」「Seven Curses」「Walls of Red Wing」「Talkin' World War III Blues」「Don't Think Twice, It's All Right」「Only a Pawn in Their Game」の7曲。それらは2013年に出た50周年記念限定アナログBOXでしか聴けない。
それも著作権切れを防ぐために出されたものなので、既にリリースされていた音源は含まない不完全なものだった(僕も未入手です)。
いつかは完全版でのCD企画を期待したい。

ちなみにこの翌年にはブートレッグ・シリーズの『Live 1964 (Concert At Philharmonic Hall)』がありまして、そちらも名演です。が、ちとギターのチューニングが甘いのが惜しくて、声がカエル傾向にあるので1963年とは印象が変わります(声の張りは強くなってる)。
ま、基本的にディランの60年代の録音物はほぼすべて求心力が尋常でなく素晴らしいので、そういう変化も含めて楽しめます。僕も一生聴き続けるだろう。

さて、そんなディランですが、もうすぐ84歳。
現在もネヴァーエンディング・ツアー続行中というから、恐れ入ります。
今年のライブ開始は3/25からで米国をくまなく回るようです(→Official Website:Tour)。

2025年3月9日日曜日

Justin Sconza、すっと差し出します、くせメロ好きに。


昨年末に紹介した(→こちら)ワンマン宅録SSW、Justin Sconzaが今週また新作アルバムを出していたのでピックアップ。その名も『Standards』。
自分の中でスタンダード化している何年か前に書いた楽曲を集めたものらしく、
今回もかわいいメロが随所で聴けます。
メジャーマイナー問わず、ひねくれメロが好きだという人におすすめです。

2025年3月6日木曜日

The Davenports、抱き合おう、知り合いのように。


Fountains Of Wayneのクリスのソロ・プロジェクトLook Parkにも帯同していたスコット・クラスのバンド、The Davenports。
今年出た7年振りの5th新作『You Could've Just Said That』からの新MV。
昔はパワー・ポップ傾向が強かったけど、今はすっかりアコースティック・ポップに。
自宅でほぼワンマンでじっくり作ったらしい。
ジュールス・シアーにも通じる素晴らしいソングライティングが楽しめます。
今は過去作品も手軽にサブスクで聴けるので、オススメしておきましょう。

The Davenports Official Site→こちら

2025年3月5日水曜日

Jeremy Bradley Earl、ソロ宣言をする。


NYブルックリンのインディー・フォーク・バンドWoodsの一員、ジェレミー・アールがソロEP作品を出すそう。
Kevin MorbyやJohn Andrewsら巣立っていった仲間同様、
流石センスいいサウンドを出してくれてます。
甘くファジーなメロディーが時間軸を狂わすような淡いノイズに包まれて、
確信的に揺らいでおります。

Bandcamp:Jeremy Bradley Earl→こちら

2025年2月28日金曜日

Sharp Pins、キャッチー・ローファイの新星。


マタドールからLifeguardというトリオ・バンドでリリースもしている米シカゴのカイ・スレイター君のソロ・ローファイ・ポップ・プロジェクト。
昨年リリースされた2nd『Radio DDR』に3曲を加えたデラックス盤が、
来月Kレコーズより再リリースとのこと。
上記MVはその3曲のうちのひとつ。
Lifeguardの方は比較的ハードコアな指向性があり、
こちらはソフト且つガチャガチャうるさいポップ系。
老舗レーベルがほっとけないピュアな感性を聞き逃しなく。

Bandcamp:Sharp Pins→こちら

2025年2月25日火曜日

Roberta Flackさん亡くなる。


本日も追悼。
上記曲が本当に好きで、一時期何度も聴いていた。
ジミー・ウェッブ作曲で、ダニー・ハサウェイのアレンジ。
切実なる歌唱。本当に素晴らしいな。
安らかに。

2025年2月22日土曜日

Matt Pond PA、健在です。


数年前コロナの影響下でThe Natural Linesという新バンドを立ち上げてましたが、
今はもうMATT POND PAの看板に戻っていて、今月久しぶりのフル・アルバム新作をリリース。
そのアルバム・タイトルがいかにも含みがありそうな『The Ballad of the Natural Lines』。
本人曰く、これらの活動は地続きらしいですが、昨年は女性シンガーといくつかコラボ楽曲を突然発表したりと、かなり移り気で自由気儘です。意欲的とも言えます。
昔のようなメランコリックなメロディーは少なくなってきているけど、
新作充実してますよ。

Bandcamp:Matt Pond PA→こちら

2025年2月20日木曜日

Muireann Bradley、伝統に新風を吹き込んで。


アイルランドの10代少女による米国戦前ブルース・カヴァー。
オリジナルはメンフィス・ミニー(ミニーさんはギターのみで歌ってない)。
レッド・ツェッペリンの大胆カヴァーでも有名。
今月末に2023年にリリースされたデビュー作(15歳の時に録音)が、
追加曲を含めて再リリースとのこと。
戦前ブルースの鬱屈した要素がきれいさっぱり消え、
むしろ爽やかなフォークになっているのが正直でいい感じだ。
そして、ギターめちゃくちゃうまい。
3曲目「Police Dog Blues」(→YouTube、名手ブラインド・ブレイク楽曲)のパキパキしたオブリガートの鳴りのいいこと。
前に紹介したノラ・ブラウン(→過去の記事)の時も思ったが、
10代の女の子は(親の影響だろうが何だろうが)我が道を得たら、
こつこつひたすら練習するんだろうなぁ。

詳しくは→UNIVERSAL MUSIC JAPAN

2025年2月17日月曜日

Grimson、今日セラピストを泣かせた。


米NY出身。ここ数年はヨーロッパにいたようだが、今はLA基盤というアーティストGrimsonの新曲。一昨年デビュー・アルバム『Climbing Up The Chimney』を出している。
やばい目つきで若干危なそうな雰囲気を醸すキャラクターのようだが、
メロディーのセンスがいいので、気になってます。

Bandcamp:Grimson→こちら

2025年2月9日日曜日

ストリングスが好きなんです。


ストリングスを使った楽曲のプレイリストを作ってみた。
あまりにも長いリストになったので、ヨーロッパ圏に絞って。
好きな曲を中心に、時折有名曲も織り交ぜて。
メロトロン、サンプルは極力避けてるけど、絶対にあらず。

さて、これを聴きながら雪かきだ(それが本当の目的)。
ということで、皆様にもシェアします。

2025年2月6日木曜日

Echolalia、牧歌的フォーキー・サイケ。


以前にも紹介したスペンサー・カラムさん(→こちら)を含む米ナッシュビルの音楽集団エコラリア、今月出るセルフ・タイトル・アルバムより。
聴いてもらって分かるように、土着的な南部サウンドではなく、牧歌的なサイケ・フォーク。
何でもわざわざ英国ワイト島まで行って録音したものらしい。
スペンサーさんはロンドン出身なので、何らかの伝手があったのだろう。
めちゃくちゃ肌馴染みのいいヴィンテージ・サウンドで、アルバム全貌を聴くのが楽しみ。

Echolalia:Bandcamp→こちら

2025年2月4日火曜日

Florentenes、マンチェスター・ティーンエイジャー。


英マンチェスターの4人組新人バンド、Florentenesの最新シングル。
どう見ても若いので、検索したらまだ10代なんだと(→INDIE NATIVEさん)。
アークティック・モンキーズのやぶれかぶれなデビュー時を思い出したよ。
ただ、彼らは若さにまかせてシンプルにギターをかき鳴らすだけのバンドじゃなく、
SquidやBlack Midiなど、新興キテレツ・ロックの洗礼もたっぷり浴びている感じで面白い。
アルバムはまだなので、これからさらに話題になっていきそうだ。

2025年2月1日土曜日

Bells Larsen、過去の自分とデュエット。


トロントのシンガーソングライター、4月に出る2ndアルバム『Blurring Time』からの先行曲。
3年前のデビュー作以降、男性ホルモンを打って声を低くしたらしく、
この曲は過去に自分が歌ったテイクとのデュエットという形になっている。
インスタを見たら手術で胸の切除もして、ベラという名前も封印し、今にいたっているようだ。
静謐で優しげな歌だけど、色んな覚悟は歌を通して伝わってきます。

Bells Larsen:Bandcamp→こちら

2025年1月29日水曜日

あなたはどこまでAIに心を許せるか。


生成AIのテクノロジーでビートルズの動画を作っている作家さんの新作。
有名な写真を取り込み、そうであったのでないか、というこちらの想像を勝手に具象化してくれている。
楽曲の力に依るところも大きいが、これは良くも悪くもインパクトある映像だ。
ギターの運指は再現度ゼロだから、その程度の軽い気持ちで見ればいいのだろうが、
不意にジョンにニコッと微笑まれたり、母ジュリアとのカットがあったりと、
虚をつかれる場面もある。
こうやって比べてみると、酷評された「Now And Then」のMV(→YouTube)は、
当事者である分、過度な感傷をあえて抑制した作りだったのがよく分かる。

さて、これから技術はどこまで進み、
どこまで僕らの心をかき乱してくれるのでしょうか。

2025年1月28日火曜日

American Football、25周年記念盤として再び。


名盤1stの25周年アニバーサリー・ツアー来日公演(3月→smash)が既にソールドアウト、
と根強い人気を誇っているアメリカン・フットボール。
来月には15周年時のDX拡大版が新リマスター、新パッケージにてリリースされるらしい。
上記冒頭曲、いつ聴いても昔の青春の疼きが心臓をきゅっと甘噛みしてくるような感覚がある。
Polyvinyl Recordsの企画でのIron & Wineの渾身のカヴァーも良かったが(→YouTube)、やっぱり、この透徹とした空気感、凛乎たる佇まいは特別なものだと言わざるを得ない。
音楽って一種の魔法なんだ。そう思わせてくれます。

Bandcamp:American Football→こちら

2025年1月27日月曜日

Dipsea Flower、新世代は知らぬ間に育っている。


米ボストン発、アリ・ローゼンバーグを中心としたバークリー音楽大学の学生フォーク・ロック・バンド。
一昨日にMt.Joyの人気っぷりについて書いたが、偶然にもこのアリ君も心酔しているらしく、その影響を公言している。若い世代間でこうした「受け継がれ」があるのはいいよな。
アルバム・デビューに向けてただ今準備中らしいので、今後の展開に期待したい。

2025年1月25日土曜日

Adam Melchor & Mt. Joy、君の肩を頼りにしてもいいかな。


米ニュージャージー出身のアダム・メルチョルと、フィラデルフィア出身のフォーク・ロック・バンドMt.Joyが共演した新曲がいい感じ。
両者は現在共にLAを拠点としていて、かつてアダムさんがMt.Joyの前座をつとめていた頃にこの曲を一緒に書いたらしい。
Mt.Joyは昨年リリースされたライブを聴いた時、初っ端から観客が大合唱していてその人気の程を知った。日本にいるとその熱狂っぷりはあんまり伝わってこないよなぁ。

Bandcamp:Mt.Joy→こちら

2025年1月23日木曜日

Ella Fitzgerald、発掘ライブ盤が出ます。


エラ・フィッツジェラルドの1967年発掘ライブ『The Moment of Truth: Ella at the Coliseum』が出るらしく、どんなもんかいな、と上記冒頭曲を聴いてみたら、激しく良くって、これは全編を聴くのが楽しみだ。
マルチトラックのテープからミックスしているので、
ホーン隊のニュアンスなんかも鮮やかに聴き取れる。
リリースは来月末にVERVEから。
ジャズ・ファンだけでなく、ポップス好きにも伝わればいいなぁ。

UNIVERSAL MUSIC JAPAN→こちら

2025年1月20日月曜日

Galactic and Irma Thomas、ファンキーおばあちゃん。


アーマ・トーマスと言えば芸歴60年超のソウル・シンガー。
ローリング・ストーンズで有名な「Time Is On My Side」で知られ、今年御年83。
そんなレジェンドが同郷ニュー・オーリンズのギャラクティックと共演。
社会問題を取り上げた歌詞を歌いつつ、軽やかにグルーヴを生み出している姿が実にかっこいい。
4月にアルバム『Audience With the Queen』が出るそうだ。

2025年1月15日水曜日

Arcy Drive、ジョン・セバスチャン参加!


米NYロングアイランドの男女4人組インディー・バンドの新曲。
後半にラヴィン・スプーンフルの「デイドリーム」が歌われて、
「うわ、なんだこれ」と思って調べたら、実はジョン・セバスチャンがハーモニカ参加していて、さらに驚いた。
確かにこれは、彼のハーモニカの音色だ。
やばい。大好きだ、このセンス。

2025年1月11日土曜日

Greg Freeman、デビュー作が再リリース。


米バーモント州のSSW、グレッグ・フリーマン。
新たな契約先が決まり、2022年のデビュー・アルバム『I Looked Out』がボーナス2曲を加えて再発、そして初アナログ化されるとのこと。
基本的にはオルタナっぽいフォークの人だと思うけど、
上記のようにノイジーでへろへろなキャラクターが爆発する楽曲もあり、
感情が揺さぶられる。(↓の意訳は中盤辺り)
今年中には2ndも出るらしいので、期待しておこう。

「管制塔のど真ん中から外を見たら
 君の飛行機が翼を広げ地面に影を作っていた
 眼下に僕は呼びかけた
 君は古い滑走路を横切って
 無線で僕らの愛を知らしめて
 危機的状況になった
 荒っぽい着陸で握りしめた拳が神を見出した
 そして今夜、雪が降る」

Bandcamp:Greg Freeman→こちら

2025年1月7日火曜日

Gnome、60'sガレージへの偏愛。


Add To Wantlistさん(→こちら)で知ったオーストラリア発ジェイ・ミラー君のロックンロール・プロジェクト。
ザ・キンクスばりのオープニングに、本気度マックスを示すMONOミックスで、
思わず笑っちゃいました。
最高ですな。音楽なんて自分が好きなことをやりゃあいいんです。

Bandcamp:Goblin Records→こちら

2025年1月4日土曜日

PLAYLIST公開しました、第2弾。


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

徳永自身による渾身のSpotifyプレイリスト第2弾です。
曲順は考えましたが、無料のシャッフル再生でもいいので是非是非どうぞ。
新作はまだまだデモ段階。引き続き長〜い準備中。
機運が向いてきたら必ずや、と思っております。