2011年4月16日土曜日

Cloud Nothings、現在進行中の青春



実はさっきまでライノによるRIDEのデビュー作20周年記念盤について書いていたんだけど、
思い切って削除した。
なんか後ろ向きな気分になってしまったので。
というわけで、今回はこのクラウド・ナッシングスについて書く。
こちらの方が俄然フレッシュだ。
なんせ中心メンバーのディラン・バラディ君は現在まだ19歳である。
(『ネヴァーマインド』年生まれ。同作が大好きらしい、両親の影響で。)

デビュー・フル・アルバムが今年出ている。
以前の音源では所謂ネオ・ローファイらしい音作りだったのだが、ここでは陽性な青春ポップが中心。
のっけからアップテンポでぐんぐん進んでいく。
ヴォーカルが明瞭になりポップ度もアップしている。
はっきり言ってこのスタイルの音楽はもう出尽くしているような気がするんだけど、
それでもやっぱりアーティストの気持ち次第では瑞々しく響かせることが出来る。
彼らの音を聴いていると、そんなことを思ってしまう。
最初は食傷気味かなと思っていても、そのうちじわじわと正直さが伝わって来るような感じ。
これはもうThe Db's以来連綿と続くアメリカ郊外発の伝統スタイルなのだと、僕は解釈している。
新しくとも何ともないけど、これでいいのだ。
ディラン君には、このまま知恵をつけることなく、どこまでも突っ走って行って欲しい。
国内盤は以前のシングル集『ターニング・オン』を併せた2枚組仕様。
お得な価格になってます。

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