ここ数年アーティスト・パワー全開中のファーザー・ジョン・ミスティ。
約1年でもう新作を発表します。
濃厚で、全曲じっくり聴くと若干くどさもあった前作の後なので、
どうかなと思ってこのPVを観たが、また違う世界を展開していたので感心してしまった。
ベックが歌いそうなメロディーに、迷宮回廊のような作り込んだ映像、
地に足が着きながらの軽い自虐的なユーモアがいい按配である。
「Mr.Tillman」とは当然自分自身のことで、
人気者になった以後の状況を客観視した内容なのだろう。
オッカーヴィル・リヴァーのウィル・シェフも人気者になった後に、
バンドを解体して「
Okkervil River R.I.P.」なる曲を発表したが、
そういう精神構造、詩人としてのバランスの取り方は好きです。