2005年8月10日水曜日

街で聞き耳を立てていると

今日は公園でベンチに座っている老人二人の会話を堪能した。
アカの他人の会話を盗み聞きするのが、とても楽しい。

何でも昔の学校の通信簿は、成績の優劣を1、2、3、4、5で表わすのではなく、
甲、乙、丙で表わしていたのだそうだ。
…というような内容を10分に渡って、彼ら老人二人は何度も何度も、繰り返し話してた。
僕は心の中で「ハイ、その話、今聞いたよ」と何度も突っ込んでました。

他に喋ることがないなら、
だまってればいいのに。

と、後ろから意地悪のひとつも言いたくなったが、
そんなことはしなかった。
だって彼らは「会話」がしたいのだ。
内容なんてどうでもいいのだ。
(盗み聞きしてる分際で、とても偉そうだ)


関係ないけど、この前テレビで見て「へぇー」と思ったんだけど、
巣鴨のとげぬき地蔵尊付近に集まっているおばあちゃん達って、
楽しそうに喋っている姿をよく目にするけど、
あれってその日その場所で、初めて会ったおばあちゃん同士で楽しくやってるらしいな。
一人でぷら~っと巣鴨にやって来て、服屋のワゴン・セールなんかを漁ってるあいだに何となく隣にいたおばあちゃんに話しかけ、即席の友達を作っちゃうらしい。
アカの他人だと、世間話にも花が咲き、お互い共通の知り合いも居ないので、
心おきなくグチを言える、ということらしいのだ。
ほとんど刹那ギリギリではあるが、超前向きな姿勢だな、と思った次第だ。
よく考えたら、極めて自己中心的な発想でありながら、
世界平和も見据えられてるところに「侮れないな、巣鴨のおばあちゃん。」
と思った次第である。


BGM:Blackboard Jungle Dub / The Upsetters