2025年10月31日金曜日

Snocaps、仲良し姉妹で結託。


Waxahatcheeのケイティ・クラッチフィールドとその姉アリスンとの新バンド。
MJレンカーマンががっつり協力した新曲、新アルバムが本日リリース。
ギターを初めて触って、その嬉しさの勢いで始めた初期衝動のようなバンドを目標にしているのかな。
洗練を目指していないのは明らか。2曲目「Heathcliff」がお気に入り。

2025年10月27日月曜日

Yves Jarvis、最近のお気に入り。


カナダの異能の黒人SSW、今年2月に出たアルバム『All Cylinders』にさらに楽曲を加えたデラックス盤が来月に出るらしく、そこからの先行曲。
あんまり話題になっていないみたいだけど、これはポップでいいなぁ。
ジャンル分け不能で、評価軸が定まらないせいなのか、激推しみたいな空気がなく、
まだ届くべき人に届いていない気がする。
ワンマン卓録系であり、未整理な実験POPであり、かわいいメロが散見されて、
しかし、プリンスほど変態でもなく、面白い存在なんだけどなぁ。

Bandcamp:Yves Jarvis→こちら

2025年10月25日土曜日

Teenage Tom Petties、ガチャガチャうるせえ。


やけっぱちにギターをかき鳴らすトム・ブラウンを中心とする英ウィルトシャー発5人組バンド(バンド名がふざけていて最高)の4thAL『Rally The Tropes』が昨日リリースに。
8曲収録で18分。一気に楽しめる。
BandcampのキャプションにRIYL(recommended if you like)としてOASISの名前もあるので、OASIS来日に浮かれている人達にも是非!

Bandcamp:Safe Suburban Home Records→こちら

2025年10月24日金曜日

Mozart Estate、チープなりの良さもあるわけで。


FELT〜DENIMでお馴染みローレンス・ヘイワードさん、
ゴーカート・モーツァルトが今はこの名義に変わっているらしく、
その新作『Tower Block in a Jam Jar』が先週出てます。
DENIM時代の楽曲も含むゴーカートの2nd『Tearing Up the Album Chart』(2005)のデモテープ状態の仕上がりを後悔しているらしく、それを全曲録り直した作品らしい。
上記楽曲の、パーソナルな質感の原曲はこちら→YouTube
比べてみましたが、僕はどちらも好きでした。

Bandcamp:Mozart Estate→こちら

2025年10月23日木曜日

Vanity Mirror、60'sサイケポップ好きは必聴で。


明日リリースされる2nd『Super Fluff Forever』より。
カナダのトロント発、ブレント・ランドールを中心とするサイケ・ポップ・バンド。
上記曲、ほぼVUの「Lady Godiva's Operation」(→YouTube)とメロディーが同じ。
だが、そんなことで目くじらを立ててはいけない。
バンド名は「化粧鏡」。
そこに映るのはあなただ。むすっとしないで、口角上げて笑っていきましょう。

Bandcamp:Vanity Mirror→こちら

2025年10月19日日曜日

Bones Owens、疾走感たっぷりに歌うやさぐれ感。


前回のような最先端ブルース解釈に溜飲を下げつつ、
こういったド直球なアメリカン・ロックにも飽くなき憧憬を感じてしまう。
米ミズーリ州出身、ナッシュビルで活動するケイレブ・オーウェンス=ボーンズ・オーウェンスの先月リリースされた最新AL『Best Western』より。
アルバムはサザンロックあり、ブルースロックあり、ラップが出てくる楽曲まであるが、
この人の刺青だらけのルックス通り、軟派には靡かない空気で統一されてます。
バーで呑んだくれるトラック野郎が一番欲する音楽だろう。

オフィシャル・サイト→こちら

2025年10月18日土曜日

Luther Dickinson、解体したブルースを再構築。


Disk Union→こちら

ノース・ミシシッピ・オールスターズのルーサー・ディッキンソンの新プロジェクト。
デッド・ファミリーとの付き合いが端を発する作品であるからか、タイトルは『Dead Blues Volume I』。
骨組みが露わになったファンキーなリズムに、妙にスペーシーなギターが絡んだり、
奇妙なキーボードが被さってきたり、所謂典型的なブルース・リックがほぼ出て来ない革新的でルーツィーな内容。かっこいいです。
ストーンズで有名な「Little Red Rooster」とかすごいことになってます。
上記MVはミシシッピ・シークスの楽曲だと思うけど、かなりの改変あり。

Bandcamp:Luther Dickinson ft. Datrian Johnson→こちら
                :North Mississippi Allstars→こちら

2025年10月15日水曜日

The Autumn Defense、秋の海岸はいいよ。


WILCOのジョン・スティラットとパトリック・サンソンのサイド・プロジェクト、
約10年振りの新作6thAL『Here and Nowhere』より。
70年代のAMラジオから流れてきそうな心優しき楽曲が、丁寧に紡がれています。
毎年秋に着てるジャケットを今年もクローゼットから出して、
羽織ってみたそのフィット感、しっくり来る感があります。
上記はシングルでもない、アルバムの中の1曲。こういう佳曲が隠れているので侮れません。

Bandcamp:The Autumn Defense→こちら

2025年10月14日火曜日

Tony Molina 、天然色へ移行。


先月からリリースされているトニー・モリーナの新曲攻勢。
11月に最新AL『On This Day』が予定されているそうだ。
短い楽曲という基本路線は変わらないものの、サウンドの質感に若干のオーガニックさが加わっているように感じる。
ジャケもモノトーンから遂に脱却しているじゃないか。楽しみ。

Bandcamp:Tony Molina →こちら
過去の記事→こちら こちら

2025年10月10日金曜日

Studio Electrophonique、B&Sの幻影が・・。


英国シェフィールド発、High Hazelsというバンド(→YouTube)をやっていたジャイムス・リーズリーさんのソロ・プロジェクト。
これがベルセバに寄せたような歌い方になっていて、
まぁあの世界に近いです。
下記リンク先の「David and Jayne」という曲なんてモロです。

Bandcamp:Studio Electrophonique→こちら

2025年10月9日木曜日

Magic Fig、魅惑の無花果。


米カリフォルニアの好事家5人衆、マジック・フィグ。
牧歌的なワルツに誘われ夢心地になっているうちに、
だんだんとイビツな世界が進行していき、ぐっと惹き込まれる。
こんなにサイケでプログレなフォークが2025年にも出てくるとは、ありがたい。
初フル・アルバム『Valerian Tea』は11月リリース予定。
ちなみにデビュー・シングル「Goodbye Suzy」はアルバムには未収になるみたい。
名曲なので好きそうな方は是非チェックを→YouTube

Bandcamp:Magic Fig→こちら

2025年10月1日水曜日

『眠りこんだ冬』今月で25周年。


ま、とりたてて何もないですが。四半世紀。
まだ覚えている人は、ひっそりと愛でてやってくださいませ。
『眠りこんだ冬』備忘録→こちら


雨が降り続いた / 徳永憲

雨が降り続いた
二日ほど部屋から出ていないけど音でわかるんだ
そう 今降り出した音とは明らかに違う音さ

彼女は里帰り
「ちっとも楽しくなんかないわ」と電話では言っていた
でも 今の僕より この雨にイラついてる筈さ

リンゴン リンゴン これから涼しくなるみたいだね
リンゴン リンゴン リンゴン あたたかいコーヒーを淹れよう
リンゴン リンゴン 雑誌の並びをかえていたんだよ
リンゴン リンゴン リンゴン 意味ないシャワーも浴びたんだ

しかし、タオルケット
いつも君は僕に優しいね
清潔でセクシーだ
そう この前彼女も君のことを褒めていたんだよね

リンゴン リンゴン これから涼しくなるみたいだね
リンゴン リンゴン リンゴン あたたかいコーヒーを淹れよう
リンゴン リンゴン 雑誌の並びをかえていたんだよ
リンゴン リンゴン リンゴン 意味ないシャワーも浴びたんだ

僕は気分に罪を着せやしない
雨が進んで罪をかぶるから
忘れるように細胞ができてる
時が進んで罪をかぶるから
雨が進んで罪をかぶるから

雨が降り続いた 全てを包みこむ雨だった
正確で あてどもなく
そう 今はこの世でひとりぼっちになれたのかもしれない