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『今バリアしてたもん』
2025年8月29日金曜日
Quem é Você Alice?、あちらは冬です。
前々回に引き続き、欧米文化に影響を受けたブラジル発のインディー・バンドを紹介。
バンド名はQuem é Você Alice?(あなたは誰ですか、アリス?)というトリオ。
2023年に1stアルバム『Rolê Trevas pt II』を出していて、そちらはミッドウェスト感もある青春エモ・ロックでしたが、この最新曲はめちゃくちゃ切ないスロウコア路線。
よく聴くとメロディーにブラジルらしさがあって、たまりません。
この手の儚い音が好きな人は悶絶してください。
2025年8月28日木曜日
Cut Worms、ゆるふわメロディーメイカー。
過去の記事→
こちら
この新曲のサビ、だんだんクセになる。
派手さはないし、あと一押しが欲しいところだけど、
自分だけが書ける自分らしい良い曲をちゃんと作ろうとしているのが分かる。
猿真似アーティストなんか全員淘汰されて、こういう才人だけ残ればいいのに。
WILCOのジェフ・トゥウィーディーのプロデュース(演奏にも参加)でシカゴ録音。
ざっくりラフな部分をそのまま記録した音作り。わかります、そのココロ。
Bandcamp:Cut Worms→
こちら
2025年8月27日水曜日
Selvagens à Procura de Lei、掟を求める荒くれ者たち。
ガブリエル・アラゴンを中心とするブラジルのロック・バンドの5作目『Y』より。
適当にGoogle翻訳しながら調べると、どうやらこの作品の前にバンドの分裂があったらしく、
これは心機一転の内容になっているとのこと。
上記曲では「今年は死なない/君のためなら/すべてをもう一度やってみる」と歌われる。
ということは<去年は死んだ>ってことですかね、バンドが。
なるほど。熱い。非常にアンセミック。
こういうロックバンドをリアルタイムで発信してくれるメディアが日本にないですかね。
2025年8月26日火曜日
Water From Your Eyes、オルタナの逆襲、というか追撃。
これが現代のMatador Recordsですよ、と言われれば「ぐぬぬ。そ、そうですよね‥」と返すしかない米シカゴ〜NYの注目男女デュオ、Water From Your Eyes。
先週、2ndアルバム『It's a Beautiful Place』が出ました。
ビリー・アイリッシュの過激さをギター・ミュージック側から新解釈したような音楽性。
確認したらば、1stからの変化が大きいようなので、
これはもう天然でなく、確信的なブレインがいますね。
それも含めて脳をざくざく刺激してくれます。
故・渋谷陽一が聴いたら、お得意の「ラジカル」というワードが出てきそうだ。
バンド名が「涙」でなく「水」であるのがじわじわ効いて来ます。
Bandcamp:Water From Your Eyes→
こちら
2025年8月25日月曜日
Laufey、これぞ才媛の安定感。
各所で評判のアイスランド出身、現在拠点を米LAに置くSSW、レイヴェイ。
最新3rd作『A Matter of Time』が先週リリースになったので聴きましたが、
確かにこれは素敵です。天井知らずのキャパの中で余裕綽綽の音楽が展開されている。
ジャズの枠を超え、ポップスのニュアンスを取り込みつつ、軽薄さが微塵でもないのは、
この歌声の温度があるからだろうか。
しかも、それでいて可愛げがあるので、無敵感が甚だしい。
今回はザ・ナショナルのA・デスナーと2曲組んでいて、そういうバランス感覚があるのも◎。
話題となった日本撮影のMVは→
YouTube
Official Website:Laufey→
こちら
2025年8月22日金曜日
Robin Taylor Zander、やっぱり似てますね。
Cheap TrickのVo、ロビン・ザンダーの息子さんの最新曲がザ・キンクスやELOを折衷させたような良曲。妹がコーラス参加している他はワンマン演奏らしい。
共同プロデュースはAerosmith、Cheap Trickでお馴染みのジャック・ダグラス。
もう爺さんじゃないだろうかと思って調べたら79歳でした。
どういう仕事をしたのか不明であるが、孫を見るような目線であるのは容易に想像できます。
ファミリーの外へ出て勝負する姿も見てみたいなぁ。
オフィシャル・サイト:Robin Taylor Zander→
こちら
2025年8月21日木曜日
Spotifyで知った傑作 ⑤
https://open.spotify.com/intl-ja/album/1XEPKavl3nlI2qVt8HuA5n?si=DiSqiaKkTB2NB078Qetu9w
サブスクはまったく期待せずに気軽にポチッとできるのがいいよな。
これは存在は知ってたけど、Spotifyで初めて触れて気に入った好例。
米デトロイト出身、Dorothy Ashbyの1968年作『Afro-Harping』。
リード楽器がハープの、オーケストレーションの入ったソウル・ジャズ。
他に聴きたいものが山ほどあるジャズ名盤を差し置いて、普通これを買おうとは思いません。
しかし、お気軽なポチッの後には、モンドでストレンジな新しい世界が広がる。
HIP HOPネタ好きの人から言わせれば「何を今さら」なんでしょうが、
色モノっぽいので、アルバム一枚をしっかり聴かせる力があるとは思いませんでした。
まだまだ暑いので、暑気払いにオススメしておきます。
過去リンク:Spotifyで知った傑作
①
②
③
④
(2025/8/21 ①に追記しました)
2025年8月18日月曜日
Spotifyで知った傑作 ④
https://open.spotify.com/intl-ja/album/74dSXLGa65ndfuAUVzlggi?si=MruBANdcT6GHTaG6nUnBtw
1969年米国オハイオ州で結成されたバンドの大傑作ライブ盤。
15.60.75(The Numbers Band)の『Jimmy Bell's Still In Town』(1976)。
人脈的につながりのあるDEVO、ペル・ウブ、ゴールデン・パロミノスなどは通っているのに、
このバンドのことは全然気にも留めていなかった。
これは本当に不覚中の不覚!
80〜90年代に有効的な再評価CDリイシューがなされてないと、漏れてしまうのか。
でも、そこに助け舟を出してくれるのがSpotifyのアルゴリズムだ。
「あんさん、こんなん絶対に好きでしょ」とおすすめしてくれた。
ぞくぞくするリズムの応酬は、90'sオルタナ、ガレージ系ジャムが好きな人全員必聴。
こんな凄いバンドがずっとオハイオ州のローカル・バンドでくすぶっていたなんて!
因みに、ぶいぶいサックスをブロウしている人はクリッシー・ハインドのお兄さんらしいです。
(そういやクリッシー姐さんもオハイオ出身でしたね)
過去リンク:Spotifyで知った傑作
①
②
③
2025年8月17日日曜日
Color Green、耳に優しい緑色。
米LAのジャム系4人組バンドの新MV。
その名前に表明されているが、草の匂いがする牧歌的なサイケ。
これはいいです。めちゃ気に入った。
昨年出たアルバム『Fool's Parade』も◎。
Bandcamp:Color Green→
こちら
2025年8月15日金曜日
S.C.A.B.、誰かが僕を彼女から引き剥がそうとする。
既にアルバムを2枚発表している米NYの4人組インディー・バンドの新曲。
今回初めて知ったバンドだけど、
中心人物のショーン・カマルゴは才能溢れる人なんじゃないかな。
(J・コープ〜D・アルバーン系の声も好きだ)
ぐしゃっとエフェクティブに潰れた音像の向こう側から、
だんだんと人間的な希求が伝わってくるのがとてもいい。
Bandcamp:S.C.A.B.→
こちら
2025年8月14日木曜日
A Raspberries Tribute、来月出るそう。
Disk Union→
こちら
9月に出るラズベリーズのトリビュート盤(2枚組)が豪華だ。
ジャケのセンスは如何なものかと思うが、楽しみながら聴けそうだ。
お馴染みの名前以外にも、本家ラズベリーズ〜フォトメイカー・メンバーの息子や、ロビン・ザンダーの息子、バングルスのメンバー、何気にユートピアの元メンバーが2人もいるし、ジェリーフィッシュ来日メンバーのエリック・ドーヴァーもいます。
オフィシャル・ストア→
こちら
2025年8月11日月曜日
Spotifyで知った傑作 ③
https://open.spotify.com/intl-ja/album/5OtQlb0pY3Xkg0teNeVm22?si=aknimyDGREqnmuKH3OlxMQ
メル・トーメ(Mel Torme)は90年代にジャズを漁っていた頃にVERVE時代の作品を聴いて「ちょっと趣味と違うな」と思ったところで止まってました。不覚!
この作品を最初に聴いていれば、とSpotifyで知って地団駄踏んだ。
これはとっぽくて、ヒップで最高な歌ものジャズ。1962年制作の『Comin' Home Baby!』。
モッズが夜な夜な踊りこみそうなブルーなフィーリングと、焦点の定まったダンディーさがたまりません。数年前に何かのプレイリストに入っていて、おおっと思った。
今や中古LPも手に入れ、ご満悦な徳永でした。
2025年8月9日土曜日
Spotifyで知った傑作 ②
https://open.spotify.com/intl-ja/album/4ObCt5DESIWaEDrKjqGPld?si=RwpvCXMJRt-ILswpTLPLlA
アルゼンチン発、まったり系のHIP HOP/JAZZデュオ、Vinocioの2nd『Cafe Tortoni』(2020)。
くすんだクローズな音像がスライやマニー・マーク、ディアンジェロあたりを想起させつつ、
しっかりJ Dilla以降の感触もあり、めちゃ好みでした。
しかも、マッチョ感ゼロ。環境音楽的な機能もありつつ、渋くてストイックでもある。
Spotifyはある日突然これをオススメしてきた。
多分、アルゼンチンのプログレをよく聴いていた時期だったからだろうが、
知らない名前のアーティストを見たら、とりあえず聴いてみる習慣があると、
こういう出会いがあるので、やめられない。
彼らは今年も新作出してますので、気になる方は是非。
Bandcamp:Vinocio→
こちら
2025年8月7日木曜日
Spotifyで知った傑作 ①
https://open.spotify.com/intl-ja/album/2ERqie1S8nRnxh14keiTBu?si=Pgmex9veTe-_Jvlla8Fikw
Spotify、そのやり口に色々と非難が上がったりしておりますが、
僕は新しい発見をしないと生きていけない音楽人間なので、やめることはできません。
ということで、新シリーズ。
Spotifyがなかったら絶対に聴くことがなかったであろう傑作アルバム。
出会わせてくれてありがとう(by徳永)シリーズです。
記念すべき第1回はアフリカのガーナ出身のミュージシャン、Ata Kakの1994年のデビュー作『Obaa Sima』(→
Wikipedia
)。
当初は50本カセットコピーが作られ、3本しか売れなかったらしい。
チープな打ち込みに、異常にONになったヴォーカルの異形パフォーマンス。
凄すぎるうえに中毒性が高い。これは知らなかったことを悔しがりました。
でも、遅すぎることはない。ジャンルに拘らず、真にオリジナルな音楽が誕生する発露、これを浴びたい人は全員必聴です。
Bandcamp:Ata Kak→
こちら
追記(2025/8/21):
変な霊感が働いていたのか、すごいタイミングで新リマスター発売決定の知らせが。
加えて、30年振りの新作も11月に出るとのこと。下記リンク参照。
Disk Union→
こちら
2025年8月4日月曜日
Ryan Lerman、喪失と自己防衛。
国内盤も出ていた軽薄お洒落ファンク・バンド、Scary Pockets(→
こちら
)のメンバーとして知られる米LAのギタリストの6年振りのソロ作品『Self Defense』。
大人気のヴルフペック人脈とも繋がっている人ですが、今回はファンキーさとは無縁のお洒落度の低い、静寂と冒険が交錯するSSW作品となってました。
で、これが高品質。上記は売れっ子ドラマー、アーロン・スターリングが協力しただけで、
あとはミックス、プロデュースまで全部自分一人で仕上げている。
じっくり傾聴するに値する名曲名演だ。
Bandcamp:Ryan Lerman→
こちら
2025年8月2日土曜日
Cory Hanson、ずいぶん洗練されてきたな。
過去の記事→
こちら
上記の記事の頃の変化がよりくっきりと確立されている最新ソロ4th『I Love People』。
ひしゃげたファズギターは意識的に抑えられ、かわりに鍵盤や管弦楽器が効果的に配置され、まるで本格的な70年代のシンガー・ソングライター作品のよう。
イーグルス〜ジャクソン・ブラウンなどを好む普通のロックファンが手元に置いて親しむべき内容だと思う。
いい曲が多いので、どれを動画で貼り付けようか迷ったけど、
最終曲「On The Rocks」を。「世界を売った男」みたいなギターアレンジを共有したいので。
Bandcamp:Cory Hanson→
こちら
2025年8月1日金曜日
The Gnomes、やはり只者じゃなかった。
過去の記事→
こちら
多分日本で最初に紹介した(?)上の記事から数ヶ月。
The Gnomes(ザ・ノームス)とバンド名に変更があり、
心機一転、正式なデビューと相成るそうだ。
その昨日アップされた新曲がめちゃくちゃポップで、ガレージーで、パワーポップで最高な出来。
前の荒削りな60'sレトロ路線を捨てるのは惜しいところだが、
ちゃんと売れる音になっていて、これはこれで正しい。
この手のバンド・サウンドが好きな人は是非!
今年後半に予定されているアルバム・デビューの頃にはもっと話題になっているでしょう。
Bandcamp:The Gnomes→
こちら
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