2017年10月25日水曜日

自分史上ダントツ1位の謎CD、あらわる。



CDやLPを買いだして30年以上になるが、先日、自分史上一番“奇妙”な体験をした。
Spotifyでペスカード・ラビオーゾの名盤『Artaud』を流していた時に、
耳慣れない感覚があったので、調べようと思って自分のCDと聴き比べたら、
確かにSpotifyと内容が違っていたのだ。
これはおかしい、と思いYouTubeでも検索して聴いてみたが、
どうやら僕の持っているCDの方が間違っているようだった。
なんと、僕は今まで中身の違うものを名盤だと思って聴いていたのだった!
(20年も。しかも、結構それを気に入っていた。)
具体的に書くと1〜5曲目まで違う音楽が収録されていて、
6曲目以降は正しく収録されている。
型番は「Microfon C-61」made in CANADAで、
バイトしていたヴァージン・メガストア池袋店で90年代中盤に買ったと記憶している。
当時アルゼンチンのロック情報など皆無だったので、僕はこのCDが間違った内容のものだと知る由もなかった。受け入れるしかなかった。
A面B面の音楽性の変化は不思議だと思っていたが、
そういう趣向なのかな、と良き方に解釈していた。
ちなみにこの作品、アルゼンチンのローリング・ストーン誌が選ぶ「名盤100選」の第1位だそうである。おいおい。
言いたいことが山程あるぞ。

というわけで、詳しい情報はないものかとGoogleで調べまくったが、何も出てこない。
輸入盤ならディスクが入ってない、違うディスクが入っていたということは時々ある。
でも、この場合は違う。ジャケ、盤面の印刷まで合っていて、肝心の音楽だけ半分入れ替わっていたのだ。25年前の製造だが、何か情報があるはず。
しかし、何も見つからない。多分レーベルは不具合が見つかった後、出回ったものを回収して、製造をやり直し、同じ型番で発売を続けたのだろう。
もうどうすればいいのか分からない。

実のところ、現時点で知りたいのは、1〜5曲目のアーティストとアルバム名なのだ。
この「謎」が発生してからはアルゼンチン・ロックをSpotifyやYouTubeで片っ端から聴いている。
謎の「1〜5曲目」と出会いたいからだ。
本家の『Artaud』の方はもう聴ける。
名前を知っていればインターネット時代、造作もないことだ。
ただ謎の「1〜5曲目」はCDに残っている音しかない。
ラジオでかかることもなけりゃ、大勢に知られてもいない、ましてや言葉が全然分からない。
そんなわけで、僕はこのところSpotifyで70年代のアルゼンチン・ロックばかり漁って聴いている日々を送っています。

↓ B面しか聴いてなかった僕が言うのも何ですが、アシッド・フォーク好きは絶対の名盤です。

追記:1〜5曲目、判明しました。Nito Mestreの『20/10』(1981)という作品。すっきり!