RHINOのザ・スミス8枚組、しばらく体調悪くてほったらかしにしてましたが、
やっと最近聴きだしております。
作りはいいんじゃないでしょうか。紙ジャケもしっかりしている。
ジョニー・マー監修、フランク・アークライトによるデジタル・リマスターは、
今までのCDより中低音が豊かになり、ギスギス感が無くなり、
全体的にマイルドで柔らかくなった印象。
ただドラムやベースの音圧は増していて(アナログっぽいかな)、
特にアンディー・ルークのグルーヴィーなベースは存在感が増している。
その為、モリッシーの歌が控えめに聞こえてしまう曲もあるにはあるが、
色々考えた上で各曲丁寧にリマスターされた形跡が窺える。
当然、空間も奥行きが増している。各楽器がすっきりしたからだろう。
以前のCDと聴き比べてみたが、違いははっきりと分かった。
この内容でこの低価格。値打ちもんだと思った。
要望があるとするならば、これで終わりにはしないで欲しいということ。
発掘音源にも期待したいし、
シングルB面なんかを勘定に入れると、まだ全然コンプリートじゃない。
こっちは昔の編集盤『ストップ・ミー』を後生大事に取っておくつもりはないのだ。
うわぁ、と思わず天を仰ぐようなヤツを期待します。