2025年8月11日月曜日

Spotifyで知った傑作 ③



https://open.spotify.com/intl-ja/album/5OtQlb0pY3Xkg0teNeVm22?si=aknimyDGREqnmuKH3OlxMQ

メル・トーメ(Mel Torme)は90年代にジャズを漁っていた頃にVERVE時代の作品を聴いて「ちょっと趣味と違うな」と思ったところで止まってました。不覚!
この作品を最初に聴いていれば、とSpotifyで知って地団駄踏んだ。
これはとっぽくて、ヒップで最高な歌ものジャズ。1962年制作の『Comin' Home Baby!』。
モッズが夜な夜な踊りこみそうなブルーなフィーリングと、焦点の定まったダンディーさがたまりません。数年前に何かのプレイリストに入っていて、おおっと思った。
今や中古LPも手に入れ、ご満悦な徳永でした。

2025年8月9日土曜日

Spotifyで知った傑作 ②



https://open.spotify.com/intl-ja/album/4ObCt5DESIWaEDrKjqGPld?si=RwpvCXMJRt-ILswpTLPLlA

アルゼンチン発、まったり系のHIP HOP/JAZZデュオ、Vinocioの2nd『Cafe Tortoni』(2020)。
くすんだクローズな音像がスライやマニー・マーク、ディアンジェロあたりを想起させつつ、
しっかりJ Dilla以降の感触もあり、めちゃ好みでした。
しかも、マッチョ感ゼロ。環境音楽的な機能もありつつ、渋くてストイックでもある。
Spotifyはある日突然これをオススメしてきた。
多分、アルゼンチンのプログレをよく聴いていた時期だったからだろうが、
知らない名前のアーティストを見たら、とりあえず聴いてみる習慣があると、
こういう出会いがあるので、やめられない。
彼らは今年も新作出してますので、気になる方は是非。

Bandcamp:Vinocio→こちら

2025年8月7日木曜日

Spotifyで知った傑作 ①



https://open.spotify.com/intl-ja/album/2ERqie1S8nRnxh14keiTBu?si=Pgmex9veTe-_Jvlla8Fikw

Spotify、そのやり口に色々と非難が上がったりしておりますが、
僕は新しい発見をしないと生きていけない音楽人間なので、やめることはできません。
ということで、新シリーズ。
Spotifyがなかったら絶対に聴くことがなかったであろう傑作アルバム。
出会わせてくれてありがとう(by徳永)シリーズです。
記念すべき第1回はアフリカのガーナ出身のミュージシャン、Ata Kakの1994年のデビュー作『Obaa Sima』(→Wikipedia)。
当初は50本カセットコピーが作られ、3本しか売れなかったらしい。
チープな打ち込みに、異常にONになったヴォーカルの異形パフォーマンス。
凄すぎるうえに中毒性が高い。これは知らなかったことを悔しがりました。
でも、遅すぎることはない。ジャンルに拘らず、真にオリジナルな音楽が誕生する発露、これを浴びたい人は全員必聴です。

Bandcamp:Ata Kak→こちら

2025年8月4日月曜日

Ryan Lerman、喪失と自己防衛。


国内盤も出ていた軽薄お洒落ファンク・バンド、Scary Pockets(→こちら)のメンバーとして知られる米LAのギタリストの6年振りのソロ作品『Self Defense』。
大人気のヴルフペック人脈とも繋がっている人ですが、今回はファンキーさとは無縁のお洒落度の低い、静寂と冒険が交錯するSSW作品となってました。
で、これが高品質。上記は売れっ子ドラマー、アーロン・スターリングが協力しただけで、
あとはミックス、プロデュースまで全部自分一人で仕上げている。
じっくり傾聴するに値する名曲名演だ。

Bandcamp:Ryan Lerman→こちら

2025年8月2日土曜日

Cory Hanson、ずいぶん洗練されてきたな。


過去の記事→こちら

上記の記事の頃の変化がよりくっきりと確立されている最新ソロ4th『I Love People』。
ひしゃげたファズギターは意識的に抑えられ、かわりに鍵盤や管弦楽器が効果的に配置され、まるで本格的な70年代のシンガー・ソングライター作品のよう。
イーグルス〜ジャクソン・ブラウンなどを好む普通のロックファンが手元に置いて親しむべき内容だと思う。
いい曲が多いので、どれを動画で貼り付けようか迷ったけど、
最終曲「On The Rocks」を。「世界を売った男」みたいなギターアレンジを共有したいので。

Bandcamp:Cory Hanson→こちら

2025年8月1日金曜日

The Gnomes、やはり只者じゃなかった。


過去の記事→こちら

多分日本で最初に紹介した(?)上の記事から数ヶ月。
The Gnomes(ザ・ノームス)とバンド名に変更があり、
心機一転、正式なデビューと相成るそうだ。
その昨日アップされた新曲がめちゃくちゃポップで、ガレージーで、パワーポップで最高な出来。
前の荒削りな60'sレトロ路線を捨てるのは惜しいところだが、
ちゃんと売れる音になっていて、これはこれで正しい。
この手のバンド・サウンドが好きな人は是非!
今年後半に予定されているアルバム・デビューの頃にはもっと話題になっているでしょう。

Bandcamp:The Gnomes→こちら

2025年7月31日木曜日

Selector Dub Narcotic、脳汁沁みだすインディー・ファンク。


K Recordsの首領キャルヴィン・ジョンソンがトラックメイカーSmoke M2D6と組んだアッパーなダンス・ユニットが突如復活。
今月2曲を発表していて、どちらもハイセンスに狂っていて、かっこいい。
9月にアルバムを出すようだが、後半4曲が前半4曲のインストという変則的なトラックリストだった。本当にアルバム?
どちらにせよ、これが誰に刺さるのか謎ではあるが、
僕は昔からこの人好きなので、笑顔で楽しめた。
もう1曲の方のオートチューンVoはファン必聴でしょう。
重低音をブンブン鳴らしてるヤンキーの車が流してくれたら最高なんだけど。

Bandcamp:Selector Dub Narcotic→こちら