今日の昼、なか卯でうどんを食べていたら
足元にお金が落ちているのを発見。
おっ、これはもしやクリスマス・プレゼント?と、僕は色めき立った。
どうやら前後左右の客、店員は気付いている様子はない。
僕はおそるおそるそれを拾った。
そして唖然。
七万五千円。
何故だか知らないが、その札束は生温かい感触であった。
こうごうしいまでの生温かさだった。
…が、情けないのであるが、僕にはそれをネコババする勇気がなかった。
すぐさま店員を呼び、それを差し出した。
まるで金持ちの御曹司のように。
もしかしたら、旅の修行僧のように(泣)。
店員は僕よりもずっと驚いていたよ。
そりゃそうだろう。
そんなお札が何枚も落ちていること自体稀なのに、
それをうどんすすりながら差し出す奴がいるなんて。
僕は言いたい。
もしあのお金を置いていったのがサンタだったのなら
もう少し程良い金額にしてください。
…いくらだったらネコババ出来たのかなんて判らないけれど。
(この前、銀行の両替機で千円見つけて行員に知らせたんだよな…)
うむむ、僕には度胸が必要なのか!?
どうしていつも人の金ばかり拾うんだ。
でも、今頃なか卯の店員達が呑みに行ってたらヤダなぁ(あの金で)。
BGM:
2005年12月25日日曜日
2005年12月3日土曜日
森がなくなった
森がなくなった。
うちのマンションの隣にあった森が。
正確には誰も住んでいない廃屋と野放しになった大きな庭が、である。
僕はこのマンションに引っ越してきた時から、
その廃屋と庭の木々達を総称として「森」と呼んでいた。
鬱蒼としていてそういう雰囲気だったのだ。
その「森」が今週取り壊された。
廃屋も、そこを取り囲んでいた10メートル級の庭の木々も、
根こそぎユンボーやショベルカーによって蹂躙されてしまったのだ。
僕はその「森」が大好きであった。
都内のゴミゴミした風景を遮ってくれるし、草木の自然の匂いがした。
珍しい野鳥は囀っているし、空気が澄んでいたし、何より四季折々の姿が美しかった。
濃い緑が幾重にも地面を覆いつくし、まるで絨毯みたいになっていた夏など素晴らしかった。
雪をかぶって静かに佇む冬の情景も美しかった。
新芽が見えたかと思うと一斉に勢いづく春も圧倒的だった。
ネコが落ち葉の上を歩く音を聞きながら昼寝した秋も忘れられない。
それが今週ドドドッという轟音と共に消え去ってしまった。
工事関係者の品のない笑い声、重機の音がこの耳にこびりついている。
イヤな感じだ。
でも、しょうがない。
僕がいくら不満を言ったって、どうしようもないことだ。
隣人の身勝手な要求にすぎない。
おそらく、その土地の所有者はその跡地を駐車場にしてしまうのだろう。
もしかしたらビルを建てちゃうのかもしれない。
金になる土地をいつまでも放置するわけにはいかない、と。
そんなことを窓を開け、ぼんやり考えていた昨日。
夕方その時。
突然下の階に住んでいる小学生が大声で叫んだ。
「木を切るなー!」
…カッコ良かった。
叫んだって無駄なことを叫ぶ小学生。
それでこそ子供だ。
もう木なんて全部切られて新地になっているのに今更「木を切るなー」である。
それは正しい。
もっともなことだ。
泣けてきた。
「森」が消え殺風景になった土地を見て、小学生にはその言葉しか出てこなかったのだ。
僕にもよく分かる。
出来たら僕も大声で「木を切るなー」と叫びたかった。
でも、無駄だと知っていたので、そんなことはしなかった。
大人だから。
多分大人になるのって、カッコ悪いことなんだろうな。
BGM:
うちのマンションの隣にあった森が。
正確には誰も住んでいない廃屋と野放しになった大きな庭が、である。
僕はこのマンションに引っ越してきた時から、
その廃屋と庭の木々達を総称として「森」と呼んでいた。
鬱蒼としていてそういう雰囲気だったのだ。
その「森」が今週取り壊された。
廃屋も、そこを取り囲んでいた10メートル級の庭の木々も、
根こそぎユンボーやショベルカーによって蹂躙されてしまったのだ。
僕はその「森」が大好きであった。
都内のゴミゴミした風景を遮ってくれるし、草木の自然の匂いがした。
珍しい野鳥は囀っているし、空気が澄んでいたし、何より四季折々の姿が美しかった。
濃い緑が幾重にも地面を覆いつくし、まるで絨毯みたいになっていた夏など素晴らしかった。
雪をかぶって静かに佇む冬の情景も美しかった。
新芽が見えたかと思うと一斉に勢いづく春も圧倒的だった。
ネコが落ち葉の上を歩く音を聞きながら昼寝した秋も忘れられない。
それが今週ドドドッという轟音と共に消え去ってしまった。
工事関係者の品のない笑い声、重機の音がこの耳にこびりついている。
イヤな感じだ。
でも、しょうがない。
僕がいくら不満を言ったって、どうしようもないことだ。
隣人の身勝手な要求にすぎない。
おそらく、その土地の所有者はその跡地を駐車場にしてしまうのだろう。
もしかしたらビルを建てちゃうのかもしれない。
金になる土地をいつまでも放置するわけにはいかない、と。
そんなことを窓を開け、ぼんやり考えていた昨日。
夕方その時。
突然下の階に住んでいる小学生が大声で叫んだ。
「木を切るなー!」
…カッコ良かった。
叫んだって無駄なことを叫ぶ小学生。
それでこそ子供だ。
もう木なんて全部切られて新地になっているのに今更「木を切るなー」である。
それは正しい。
もっともなことだ。
泣けてきた。
「森」が消え殺風景になった土地を見て、小学生にはその言葉しか出てこなかったのだ。
僕にもよく分かる。
出来たら僕も大声で「木を切るなー」と叫びたかった。
でも、無駄だと知っていたので、そんなことはしなかった。
大人だから。
多分大人になるのって、カッコ悪いことなんだろうな。
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