2024年10月26日土曜日

Immanuel Wilkins、ジャズの抽象性と向き合う。


BLUE NOTEの若手サックス奏者イマニュエル・ウィルキンス(米フィラデルフィア出身)の3rdアルバム『Blues Blood』(共同プロデュースにミシェル・ンデデオチェロの名前)より。
僕は好きな女性SSWジューン・マクドゥーム(→こちら)経由で今回知ったわけだが、
現代のブルースとは?というアメリカの黒人ジャズマンとしての思索に、
ワールド・ミュージック的なエッセンスが副次的に広がっていく音楽性は面白かった。
多少頭でっかちで、スムーズ過ぎて行儀良い感じだが、超一流の腕前なので仕方なかろう。
わざと崩してやるよりは全然いい。
僕はこれを聴いてヘンリー・カウの『Concerts』を思い出した。
あっちはもっと粗くてプログレしてるが、思索の精神性に共通点があるのかな。