2011年8月29日月曜日

スティーヴ・マルクマスの新作がいい。



ペイヴメント再結成はお祭りとして楽しかった。
だが、新しい作品を作るほどのモチベーションは生まれなかったのだろう。
やはり今のスティーヴ・マルクマスは作品を作るとなれば、
自信満々でソロを打って出るのである。
それで良し。
今回は「ベック・プロデュース」という話題もあるし、
より多くの人に聴かれることになれば嬉しい。

基本路線は変わらない。
自由に曲を書き、自由に演奏するだけ。
今までのアルバムと同じだ。
そもそも自分を持っている人だから、急に何かが変わるということはない。
ただ今回はベックというファン代表という媒介が入って、
堂々とマルクマスさんのスウィートな「泣き」の要素をフィーチャーさせているのがポイント。
「(照れるから)今まではそんなことはしなかったけど、まぁ、プロデューサーがそう言うなら、そういう曲は山ほどあるで。」(推測)とマルクマスさんはぽんぽん“スウィート”な曲を披露しているのである。
(パンキッシュな曲もあるにはあるが、それはバランスを取って配置したような感じ)
勿論、それはペイヴメント時代からある要素。
ソロ時代にも連綿と受け継がれてきたもの。
急に今回ソロ作が良くなったわけではない、ということは書き留めておきたい。
過去にも普通に泣ける曲があるので ↓ に集めてみた。
聴いてくれたし。

Wicked Wanda / Stephen Malkmus & The Jicks(2008)


Freeze The Saints / Stephen Malkmus(2005)


Fractions & Feelings / Stephen Malkmus & The Jicks(2003)


Jenny & The Ess-Dog / Stephen Malkmus(2001)