2024年11月23日土曜日

Ray Collins' Hot-Club、とぼけてスウィンギン。


ドイツで人気あるというスウィング・バンドRay Collins' Hot-Club。
ギンギンに熱かったブライアン・セッツァーのスウィング・バンドに比べると、
ええ具合にゆるくて、最高に聴き心地がいい。
昨日出た新作AL『THE BOOK OF THE GOLDEN AGE』より。
久し振りにルイ・ジョーダン、ジョー・ターナー、ロイ・ミルトンあたり、
JumpでJiveな音を聴きたくなりますねー。

Ray Collins' Hot-Club Officail Site→こちら

2024年11月19日火曜日

Twisted Teens、遂にサブスク解禁!!


今年の春頃に海外ブロガーの間で一部話題になっていた米ニューオーリンズのTwisted Teensが、
今月からSpotifyにあがってて「おっ」とさっき腰を浮かしたので早速紹介。
ガレージーで、ルーツィーで、オルタナな音が好きな人は必聴です。
音像のポイントはジャケにも写ってるペダルスティールで、
絶妙に脱力感があってユニーク。やさぐれたヴォーカルも絶品だ。
曲間も詰まってるし、32分があっという間。
後半「Sea Of Love」のカヴァー(オリジナル→YouTube)をアクセントとして挟みつつの「Waiting For The Whip」の変態名曲っぷりもお聞き逃しなく。

Bandcamp:Twisted Teens→こちら

2024年11月17日日曜日

Lone Justice、語り継ぎたいバンド。


ローン・ジャスティスのデビューは僕が中学生の時。
深夜放送で「Sweet, Sweet Baby (I'm Falling)」のビデオを観て(→Youtube)、
こりゃすごいヒットになるぞと思ったのも束の間、
すぐにビルボード70位あたりで失速して非常に落胆したのを鮮明に憶えている。
ちょっと時代的に先鞭を切り過ぎていたのか。
ジョージア・サテライツのヒット後だったら、きっと受けが違っていたんだろうか。

ま、今となってはそんなことはどうでもよくて、
38年振りの新作『Viva Lone Justice』ですよ。
過去に録音されたマテリアルにオーヴァーダブなどが施されて、まとめられた作品。
ドラマーの死をきっかけに形にしたものらしい。
「Teenage Kicks」「I Will Always Love You」のカヴァーを同時にやれるなんて、
この人達ならでは、と膝を打ちました。

Bandcamp:Lone Justice→こちら

2024年11月14日木曜日

Bleu & Carly Paige、ビートリッシュな美メロ。


ELOのオマージュ・プロジェクトL.E.O.を引率した才人ブルウさんの新曲。
途中のリズム・チェンジが素敵です。
デュエットしてるのは同じくLAを拠点とする23歳SSWとのこと。
ブルウさん、バンドキャンプを覗いたら最近も幅広く色々なことをやっていて、
まだまだ健在そうです。見た目は完全におっさんになってるが(現在49歳)。

Bandcamp:Bleu→こちら

2024年11月13日水曜日

Ylayali、ノイズに侵食される恍惚。


パワー・ポップ・バンド2nd Grade(→過去の記事)のドラマー、フランシス・ライオンズのソロ・プロジェクト。
今まではノイズが乗ってるスローコアという佇まいであったのが、
今回はやり過ぎて、もう戻れない所までいっちゃってます。
でも、ノイズそのものに胆力があるので、どうにも聴いちゃいます。
忘れられない反復の妙もあり、これはもしかしたら名盤なのかも、と思わせてくれる。
ノイズの向こうで切ないもんが鳴ってんな、と思っていたら、
ノイズそのものが切なかったみたいな瞬間が多数。
上記1曲目「フランシス葬儀場」(すごいタイトル)の予測つかない展開をじっくり聴ける人は、是非アルバム全編をおすすめします。

Bandcamp:Ylayali→こちら

2024年11月11日月曜日

Blueboy、もうおしまいじゃないよ。


90年代当時は「Sea Horses」が突出して好きだった思い出がある(→Youtube)ブルーボーイ。
そのバンド名だけで尻穴がむず痒くなります。まさに青春です。
その彼らが今年復活。
亡くなったVoキースさんの後を受け、女性ジェマさんVoを完全メインにしたようで、
音楽性が若干シューゲイザー寄りになってます。
こうやって復活して次々に音を届けてくれると応援したくなりますね。
上記は今月出た新曲。フランス語で歌ってます。

Bandcamp:Blueboy→こちら

2024年11月8日金曜日

Willie Dowling、ビジュアルには目をつむって。


90年代のイギリスにザ・ワイルドハーツから派生したHoneycrackというバンドがいたのだが(メジャー流通あり→Youtube)、上記はそこのヴォーカリストの、今月出たソロ作品。
現在はザ・ワイルドハーツの現メンバーでもあるジョン・プールと二人の名前を掛け合わせたThe Dowling Pooleというグループをメインでやっているらしい。
ソロ活動ではジェフ・リンみたいな見た目で、ピアノを中心に据えて、昔のハードロックっぽさなど全くないポップロックをやっている。
ピアノ・ロック好きな方におすすめです。

Bandcamp:Willie Dowling→こちら

2024年10月27日日曜日

RIP Phil Lesh


僕の中でベーシストの概念を変えてくれた人。
対話するような演奏は、本当に飽きが来ないし、素晴らしいものだった。
上記名演、途中でジャムが「Tighten Up」へと変化していくのだが、
フィルさんの対応は実に自然でさりげなく、センス抜群だ。
大胆なプレイもしつつ、全体のバランスも司っているのも彼だった。
前にGrateful Deadのおすすめの聴き方を書いたが(→過去の記事)、
これからしばらく追悼でフィルさんだけに集中して耳を傾けていたい。
フィル・ゾーンに陣取った気分で。今はそんな心境だ。
幸い、音源は沢山残されている。
感謝しつつ、これからもずっと聴いていきたいと思う。

2024年10月26日土曜日

Immanuel Wilkins、ジャズの抽象性と向き合う。


BLUE NOTEの若手サックス奏者イマニュエル・ウィルキンス(米フィラデルフィア出身)の3rdアルバム『Blues Blood』(共同プロデュースにミシェル・ンデデオチェロの名前)より。
僕は好きな女性SSWジューン・マクドゥーム(→こちら)経由で今回知ったわけだが、
現代のブルースとは?というアメリカの黒人ジャズマンとしての思索に、
ワールド・ミュージック的なエッセンスが副次的に広がっていく音楽性は面白かった。
多少頭でっかちで、スムーズ過ぎて行儀良い感じだが、超一流の腕前なので仕方なかろう。
わざと崩してやるよりは全然いい。
僕はこれを聴いてヘンリー・カウの『Concerts』を思い出した。
あっちはもっと粗くてプログレしてるが、思索の精神性に共通点があるのかな。

2024年10月25日金曜日

Prince Daddy & The Hyena、ポップに反りかえって威勢良し。


Spotifyの恒例金曜日のRelease Raderプレイリストからピンと来た曲を。
米ニューヨーク州の結成10年目、コリー・グレゴリー率いる4人組パンク/エモ・バンドの新曲。
エンジニアが一緒ということで、Oso Osoにも通じる音像で意気揚々です。
過去にニュー・ラディカルズのカヴァーをしていることからも分かるように、
根がポップ好きなんでしょうな。端々からキラリとしたメロディーがこぼれ出してます。
全盛期のポウジーズみたいな甘酸っぱい疾走パワー・ポップとして楽しむのが正しい。

2024年10月21日月曜日

Henry Parker & David Ian Roberts、アコギ・デュオ・インスト。


英国のアコギSSW2人による、今月出たアルバム『Chasing Light』収録曲のライブ。
実際のアルバムもスタジオ・ライブ録音ということで、それをアピールしている形。
歌はなく、インストなので、どうしてもB・ヤンシュ&J・レンボーンの『Bert And John』を想起しちゃいますが、あそこまで渋くなく、ごりっと硬質でもなく、柔らかくまったりしたサウンドです。
上記曲は二人ともDADGADで弾いている、ということが下記Bandcampのブックレット写真でわかりますので、変則チューニング好きは是非。

Bandcamp→こちら

2024年10月19日土曜日

Fur Trader、美しきシンフォニック・フォーク。


米シカゴでMinor Charactersというバンドをやっていたアンドリュー・ペルティエがLAに移ってきて始めたソロ・プロジェクト。
3年前から現在まで20〜30分ほどのアルバムをいくつかリリースしていて、
上記は今月出る最新作『Whose Dream Is This』からの先行曲。
ハイプとは無縁の世界で、ひたむきに内に向かって美しい楽曲を作り続けている。
今回、Minor Charactersも初めて知ったので合わせて聴いているが、
才能の迸りを感じます。
気に入ったので、いい曲あったら今後も紹介していこう。

Bandcamp:Fur Trader→こちら
Bandcamp:Minor Characters→こちら

2024年10月18日金曜日

Sharp Class、リッケンバッカーはかきむしるべし。


英ノッティンガムのトリオ・バンドSharp Classの今週リリースになる2ndより。
過去に「Gimme Some Lovin'」のカヴァーをしていることでも明白だが、
現代版モッズ・バンドっぽい音になってます。
本人達はモッズというキーワードを発していないものの(でも、バンドのロゴに矢印入ってます)、この勢いまかせなノリは買いです。
下記Bandcampでは一足早くアルバムが聴けて、
もちろんザ・ジャムみたいな楽曲発見できます。

Bandcamp:Sharp Class→こちら

2024年10月17日木曜日

Spencer Thomas、ほのかに南部を感じて。


米国ジョージア州アセンズのアメリカーナ・バンドFuturebirdsの鍵盤奏者のソロ活動。
名前を検索すると「きかんしゃトーマス」ばっか出てくるので、
あんまり調べられないが、今年出た新作アルバムが2ndのようだ。
この3年のあいだ地元の仲間とちょっとずつ録っていたらしい。
上記曲はアルバム最終曲。ビートルズっぽいんだけど、
南部の香りもうっすら漂っている気がする。
大らかで、実にリラックスした、気持ちいいサウンドだ。

Bandcamp:Spencer Thomas→こちら

2024年10月16日水曜日

Dominic Angelella、こんな風に素朴でいいんだよ。


過去の記事→こちら

元Hop Along、米フィラデルフィアのシンガー・ソングライター。
上の投稿以降はLucy Dacusのバックについていたりしたようだが(→Tiny Desk)、
いつのまにかLame-Oを離れてしまったようで、新作が出ていたことに今週気がついた。
内容はローファイな、ライブ感のあるだらけた生活感が滲み出たインディー・ロック。
BandcampのキャプションにVU、ビッグ・スター、シルヴァー・ジューズを聴いていた、と書いてあったが、なるほど、多少お行儀の良かった前作よりもルーズで僕は好きだった。
メロディー作りのツボは(地味ながら)今回も押さえてます。

Bandcamp:Dominic Angelella→こちら

2024年10月14日月曜日

ブルース傑作をあらためて聴く⑧

おっと。昨日の記事を書いてたら、何年も前の下書きを発見。
戦前ブルースで何か書こうとしておったようだ。
多分もっと濃くしたかった途中段階だと思いますが、蔵出ししておきます。
(動画リンク切れは修正しました)


ダウナーで憂鬱、出口なし。1931年、スキップ・ジェイムス29歳の録音。
ミシシッピ出身であるが、農場で働いたような経歴ではないよう。
しかし、この憂鬱さは何だろう。ずしっと来てヘヴィ。
この後ブルースから足を洗い、聖職に就くが、戦後ブルースの道に帰還した。
過去のブログ記事→こちら


正確にはスライド・ギターを操るゴスペル・シンガー。
この曲も元々は賛美歌。でも、歌詞は消失し、あまりに孤独なブルース・フィーリングだけが屹立している。通常は強烈なダミ声で歌う人だけにその対比がぐっと来る。
ヴォイジャーのゴールデン・レコードにも収録されたらしいが、
これを宇宙に送るという発想は全くもって素晴らしい。
1897年生まれ。1927年(昭和2年)録音なので30歳の時の歌。


戦前ブルースマンで一番好きなのは、今も昔もブラインド・ウィリー・マクテル。
楽曲の幅が広いが唐突な感じは一切なく、いつ何時聴いても味わい深い。
12弦ギターと歌声の甘い響きの中に香るブルース臭もたまらんものがある。
この曲はタジ・マハール経由でオールマン・ブラザーズにカヴァーされ有名になった。
ステーツボロはマクテルさんの出身地だ。1928年録音。

基本的にはえぐいブルースを求めたがる性分であるが、就寝時にまったり楽しんでいるのはビッグ・ビル・ブルーンジーだったりする。声がいいし、一本調子じゃないので安定して聴き心地がいいのだ。体が大きかったからこの芸名なんだろうけど、この歌の包容力も込みなんだと思う。1936年録音。

▪️ブルース傑作をあらためて聴く       
▪️過去のブログ:Son House→こちら
▪️過去のブログ:Sleepy John Estes→こちら

2024年10月13日日曜日

DELMARKのブルース名盤が廉価版に。


これはお得な企画です。来週PーVINEより廉価1,650円にて発売になる5タイトル。

MAGIC SAM『West Side Soul』
MAGIC SAM『Black Magic [Deluxe Edition]』
JUNIOR WELLS『Hoodoo Man Blues [Expanded Edition]』
JUNIOR WELLS『Southside Blues Jam [Deluxe Edition]』
J.B. HUTTO & HIS HAWKS『Hawk Squat [Deluxe Edition]』

上記はジュニア・ウェルズの名セッション。
オーティス・スパンの亡くなる間際の味わい深いピアノ演奏は感涙ものなので、
是非聴いてください。
そこに絡むバディ・ガイのタメまくりのギター・ソロも最高だ。
ピッキングの粒を揃えなきゃ、とか思ってるギタリストはこの名演を聴いて、
本当に大切なものとは何か、考えてみよう。

過去の記事→J.B. ハットー

2024年10月9日水曜日

Mt. Misery、爽やかですが、メンバーは髭面。


英国北部の4人組インディー・バンドの2nd『Love In Mind』が11月にリリース予定。
自分達で湖畔のコテージ録音したもの(上記MV参照)を、
Saint Etienne、Heavenly、The Hit Paradeらの仕事で知られるイアン・キャットにミックスしてもらっている。
人脈的にもネオアコ・ファンは要チェックです。

Bandcamp:Mt. Misery→こちら

2024年10月6日日曜日

Christo Graham、馬に聞かせてください。


4年前の記事(前々作)→こちら

一昨日出た新作『Music For Horses』より。
待ってたけど、どうやら今作からはMVは出さない模様。
馬は動画見ないからかな。
アルバムの内容は、全体的に優しくてパーソナルな温もり感が満載。
ちゃんとしたスタジオで録ってないらしいが、その雰囲気が反映しているのか。
前作ほどルーツ寄りじゃないのも自分的には好み。
後半の弾き語りの連なりが情趣あり、であります。

Bandcamp:Christo Graham→こちら

2024年10月5日土曜日

Billy Tibbals、ごきげんパーティー・ソング。


デビュー時の記事→こちら

今春に出ていた最新EP『Nightlife Stories』収録曲のMVが来ました。
躁状態で「世界は回ってるぜっ!」と、辺り構わずはねくってます。
楽しい仕上がりですな。デビュー・アルバムはいつになるのかな〜。

2024年10月4日金曜日

The Smashing Times、へっぽこを愛す。


Raven Sings The Blues(→こちら)さんが推してる米メリーランド州ボルチモアの、
男女5人組だらけ系ギター・バンドの新曲。5thとなる新作アルバムが11月にリリースとのこと(K Records/Perennial Death Records)。
やる気がなさそうに聴こえるが、The Lemon Twigsの前座とかもやってるちゃんとした人達で、音の方も実はセンス良し。
根っこはK Recordsらしいジャングリーなギター・ポップ。
そこからサイケデリックでおかしな枝葉がにょきにょき伸びてきている感じ。
もっとへっぽこがいいよ、という方は過去作へどうぞ。
そもそもバンド名がテレヴィジョン・パーソナリティーズの曲名から、という人達なので、
申し分ないはず。

Bandcamp:The Smashing Times→こちら

2024年10月1日火曜日

『サイレンサー』来月で20周年。


以前noteに公開していた『サイレンサー』未収録曲を。
危険な曲ですな。メロディーは夕刻の段々畑の如き風格あり。

2024年9月30日月曜日

The Marley Woods、可愛い奴らがデビュー。


米セントルイス出身バンドのデビュー曲。
イントロからしてフィル・スペクター印全開で、楽しい連中だと予想される。
Bandcampの自己紹介にはサニー・サイケデリック・ロックバンドと書いてあった。
時流に流されず、いい曲をいっぱい生み出していって欲しい。

Bandcamp:The Marley Woods→こちら
Spotify:インスパイア・リスト→こちら

2024年9月23日月曜日

Chime Schoolのナイス・カヴァー。


英国インディー・ポップ紳士マーティン・ニューウェルが組んでいたThe Cleaners From Venusのトリビュート盤がDandy Boy Recordsより今月末に出るらしい。
上記は以前にも紹介した米サンフランシスコのChime School(→過去の記事)の先行曲。
(今夏2nd『The Boy Who Ran The Paisley Hotel,』を出したばかりです。)
原曲はへなちょこ打ち込みが目立っていた作風だったが、
ここではRIDEの「Twisterella」ばりのギター・ポップ意匠を借りての、
絶妙な翻案カヴァーを披露してくれてます。
メロディーの良さがよく分かるナイス・カヴァーですな。

Bandcamp:Chime School→こちら
Bandcamp:Dandy Boy Records→こちら
Bandcamp:The Cleaners From Venus→こちら

2024年9月19日木曜日

Regina Spektor、素の天才をどうぞ。


レジーナ・スペクターのワンテイクで録られた自主制作CD-R(2nd、2002)がボブ・ラドウィックによるリマスターで11月末に再発されるそう。これは期待大です。
ボブさんはこの企画の為に引退を一時撤回したらしい(!)。
オリジナルは当然持っていません。
上記は4th『Begin To Hope』にも収録されていた名曲「Samson」。
ストリングスなどは入ってないが、こちらの方が余所行きじゃない奔放で等身大の歌が聴けて素晴らしいです。

2024年9月18日水曜日

Leonard Charles、自由自在に我が道をゆく。


4年前に紹介したHIP HOPユニット、The Leonard Simpson Duo(→こちら)。
そのビートメイカー、レオナルド・チャールズ(aka ジェレミー・トイ、ニュージーランド出身)の新曲。
90年代に流行ったアブストラクト・ヒップホップかと思いきや、
クオンタイズされてない不揃いのビートに、右チャンネルの謎の3連シェイカーが常時重なってくるというアート性の強い作りで、のけぞりました。
昨年出したお洒落なEP(→Bandcamp)とはえらい違いだ。
過去にジェイ・ディラ『DONUTS』のトリビュート・カヴァー作を作ったことのある人だが、
さすがに攻めを忘れていなかった。うーん、カッコイイ。

Official Site:Leonard Charles→こちら

2024年9月17日火曜日

2nd Grade 、本日のジャングリーポップ。


短めのローファイ系パワーポップをつるべ撃ちする米フィラデルフィアの2nd Grade(小学2年生)、2ndと3rdは結構好きで、よく聴いてました。
4th新作『Scheduled Explosions』が来月出るそうで、上記はその先行曲。
間奏前の「フー!」が可愛い過ぎますね。
他の大半の楽曲は中心人物ピーター・ギルがほぼ一人で録音しているようで、
アルバム全貌はさて、どうなっているのか。

Bandcamp:2nd Grade→こちら

2024年9月14日土曜日

Daryll-Ann、復活新作出ました。


ブリットポップ隆盛期にオランダから登場したダリル・アン。
近年になって二人のソングライターが合流し、昨日とうとう20年振りのアルバムが出ました。
さすがにデビュー当初の青春感(→YouTube)は失われてもうオッサン化しているものの、
上記曲のサビのコーラスなんかに、これまでの航跡を確実に感じ取ることができます。
サブスクで簡単に聴けるので、名前を憶えている方は是非どうぞ。

Official Site:Jelle Paulusma→こちら
Bandcamp:Anne Soldaat→こちら

2024年9月13日金曜日

Sean Davis Newton、デビュー作が秋に登場。


カナダの寒冷都市エドモントン発、眼鏡SSWの新曲。
10月に出されるデビュー・アルバム『Bird Brain』からの先行曲。
真面目なキャラがちょっぴりラリっちゃったかのような変テコさが癖になる。
プロフィールを読むと、PAVEMENTが好きなようだが、どこか楽観的な空気になっている所は通じるものがあるかな。
飄々としたスタンスに人肌感あります。
アルバム、楽しみに待っとこう。

Bandcamp:Sean Davis Newton→こちら

2024年9月9日月曜日

Star Trip、“スペインのTFC”の異名を戴冠す。


Add To Wantlist(→こちら)で知ったスペインの4人組バンドStar Trip、
先月末に出た最新3rdの冒頭曲。
お聴きの通り、Teenage Fanclub大好きです、という音。
これはこれでアリなのです。
ポイントはスペイン語で歌っていること。
この何とも言えない締まりの無い妙味にハマれば、もうギタポ好事家と名乗ってもよかろうかと。
ほぼ全曲、あの手この手で「TFC印」をまさぐっているので、面白いっす。

Bandcamp:Star Trip→こちら

2024年9月8日日曜日

The Mellons、明朗で愉快な60's愛。


米ソルトレイク・シティーの4人組バンド。
他愛のない曲名にも表れているように60'sの無邪気さをヴァーチャル再現しようとしているかのような音楽性。
2022年にサイケ色たっぷりな1st『Introducing... The Mellons!』が出ていて、
昨年はビートルズっぽいシングル「Make Me Feel」(→こちら)を発表している。
おそらく2ndアルバムが準備されているのであろうが、まだアナウンスはなし。
だんだんポップになってきているので、期待大です。

Bandcamp:Earth Libraries→こちら

2024年9月7日土曜日

MJ Lenderman、最新作気に入りました。


WEDNESDAYで扇情的なギターを弾いているギタリストが自分で歌うソロ最新作『Manning Fireworks』(Anti- Records)。
ピッチフォークで高評価だったので聴いてみたら、確かに成る程。
フォーク/カントリー風味を自分のものにしていて、
ニール・ヤングみたく周りの空気を凛とさせる雰囲気を纏ってます。
情けない声は弱さよりも強さを感じさせる、そんな独特の風采があり。
Buck Meekほどへなちょこじゃないけど、有り様は通ずるものがあるな。
しばらく浸れそうです。

Bandcamp:MJ Lenderman→こちら
Bandcamp:Wednesday→こちら

2024年9月6日金曜日

Video Ageの新曲です。


過去の記事→こちら

米ナッシュビルのデュオ、Video Age。今週リリースになった新曲です。
派手な話題は振り向かないが、きらりと光るメロディー・センスは変わらず。
曲名にちなみ、MVはニューオリンズの伝説のレコード店(?)Euclid Recordsさんで撮られているそう。
引き続き、フォローしていきます。

Bandcamp:Video Age→こちら

2024年9月5日木曜日

The Innocence Mission、永遠のほっこり。


1986年結成だから、キャリアは相当長いイノセンス・ミッションです。
Brooklyn Veganの記事を読んで、現在も続けているのを知った。失礼。)
カレン・ペリスのソロ活動と並行しながら続けているようで、今もとてもいい感じだ。
イントロの鳴りだけで、新人とは違う懐の奥深さを見せつけてくれるし、
昔のかわいい声のイメージがほんのり残っているのもいい。
最近の動向には全く疎かったので、反省がてら近作も聴いてみることにします。
上記先行曲が入った新作『Midwinter Swimmers』は11月発売とのこと。

Bandcamp:The Innocence Mission→こちら

2024年9月1日日曜日

The Deals、USインディー・ナンパ大作戦。


米シカゴ発、ジョー・スイコネンを中心とするインディー・バンド。
3年前にデビュー・アルバムを出していて、今年になって新曲を順次発表している。
その最新曲のタイトルが「クラウド・ナッシングスのショーに僕と行かないか?」。
歌詞を追っていくと、結局の所デートしたい、キスしたい、だの動機は不純でした。
クラウド・ナッシングス、完全にダシにつかわれてます。
途中からペドロ・ザ・ライオン(?)に狙いを変えてるし・・。
まぁ、考えようによっちゃ現代版「サーティーン」と言えなくもないか(言えない)。
MVは目がチカチカするので、あまりお薦めしませんが、
楽曲自体はアンセム化必至の優れものだと思う。
リズム隊が入ってくるところ、萌えます。

Bandcamp:The Deals→こちら

2024年8月31日土曜日

The Drywall Heels、本日のパワー・ポップ。


カナダのトロント発、4人組パワー・ポップ・バンド。
今月出た最新EPのタイトルが『Today's Top Hits Playlist』。
いくらか盛ってます。多分ジョークなんでしょう。
そこまで前に出ようというタイプではなさそうなので。
で、上記はその冒頭曲。なかなかいい感じです。
EPは全6曲。ジャングリー一辺倒でなく、色んなタイプの曲があって楽しめるので、
好きそうな方はどうぞ。

Bandcamp:The Drywall Heels→こちら

2024年8月30日金曜日

Kate Bollinger、遂にデビュー・アルバム出します。


前回紹介した曲はD・ロングストレスと組んでいたが(→こちら)、
今回はプロデュースがSam Evian(→こちら)、印象的なピアノを弾いているのがMatthew E. White(→こちら)等々と僕的にはたまらない布陣。
ギターを弾いているAdam BrisbinはBuck Meekとも繋がりがある人で、
彼自身の作品『Stable to Fire』(2021)も素晴らしいです。ぜひともディグを。

とにかく上記楽曲、すごく良い出来なのが嬉しい。
一瞬で雰囲気を作れるファルセットも顕著だ。
さて、待ちに待った初アルバムは来月末予定ですよ。

Bandcamp:Kate Bollinger→こちら

2024年8月29日木曜日

転調にくすぐられて その⑧

何年か前にやったシリーズが突如復活。
こんな大事な曲忘れてたわ、ということで。

Coração Vagabundo / Gal Costa and Caetano Veloso (1967)
女性ヴォーカルと男性ヴォーカルのキーの違いをこれほど美しく表現した例はあるだろうか。
永遠の名盤『DOMINGO』冒頭曲の決定的な転調マジック。
追記:過去のブログ→pentimento

Life On Mars? / David Bowie (1971)
美しくも奇妙な転調として、本当は最初に取り上げるべき名曲。
キャラクターのアクの強さで目立たないが、秀逸すぎる作曲で、まるでエッシャーの絵画のよう。浅はかな転調で悦に入る作曲家は全員座して拝聴すべし。

So What / Miles Davis (1959)
モード・ジャズとは楽曲につきまとうコード進行から解放されよう、というアドリブ演奏をつきつめる為の方法論だが、キー・チェンジはしっかりします。この半音を行き来する浮遊感よ。僕はカーネギー・ホールのライブ・ヴァージョン(象ジャケ)が好きです→こちら

Light My Fire / The Doors (1967)
分かり易い「Strange Days」あたりを取り上げてもいいのだが、やはりこれを。
転調曲として認識されてないのが白眉。そして、キーが移ろえど、ひとつの世界に収まっているのがドアーズの素晴らしいところ。くすぐられます。

過去の記事:
転調にくすぐられて

2024年8月24日土曜日

Etran de L'Aïr、'24ジャケ写大賞。


MVあるのだが(→YouTube)、三輪自動車ジャケットを見てほしいのでこちらを。
ぐいぐいテンポが上がっていく反復ソングで、かっこいい。
アフリカのサハラ砂漠で1995年に親族で結成されたグループ。
結成当時は地域に電気が通ってなくてアコギで演奏していたらしいが(主に結婚式場で)、
文明流入とともにエレキへと進化したようだ。
新作3rd『100% Sahara Guitar』(素晴らしいタイトル!)は来月リリース予定。

Bandcamp:Etran de L'Aïr→こちら

2024年8月19日月曜日

Nick Waters、ディミニッシュに魅せられて。


YouTubeのオススメに上がってきていて気に入った作品(アルゴリズムに感謝)。
米ニューヨーク発のレトロ宅録系SSWニック・ウォーターズ。
ここ数年ポツポツと断続的に発表してきた楽曲を集めているようで、
とてもデリケートに愛情を込めてアレンジを施して仕上げている内容。
1曲目「Windy Blue」の歌詞はこうだ。

「ああ、時間をつぶすことが僕のやっている全て
 風のようなブルーに乗って
 永遠に真実を拒絶して
 君の視界の外に浮かんでいるよ」

ピッチが揺らぐアナログな質感のシンセに守られて、
ナイーヴな歌はまるで繭の中にいるようだ。
ディミニッシュを多用したコード感や、ベースの音色も素敵。

Bandcamp:Nick Waters→こちら

2024年8月18日日曜日

Young Scumという名前は全然響かないが。


眩しく蒼かったストーン・ローゼスのメロディーをちょい彷彿とさせる、
米ヴァージニア州リッチモンドのYoung Scum。
6年前にデビュー・アルバムを出していて、これが久し振りな新曲な模様。
来月2ndが出るようだが、情報があまりないのが残念。
ギタポ好きはチェックしておきましょう。

2024年8月16日金曜日

Henrik Appel 、へっぽこ最高ガレージ。


イントロのへっぽこサックスがぷい〜と鳴った時点で心掴まれた1曲。
スウェーデンのガレージ・ロッカー、ヘンリック・アペル(元Lion's Den)、
3年振りの3rdアルバム『Shadows』が11月に出るらしく、そこからの先行カット。
Bandcampのキャプションを読むと、B・ディランやザ・フォール、VUやニック・ケイヴらの名前が出てくる。それらが好きな人にはオススメです。
過去の作品もチェックしてみようかな。

Bandcamp:Henrik Appel→こちら

2024年8月14日水曜日

Menno Versteeg、元Holleradoの人です。


数年前に紹介したカナダのHollerado(→過去の記事)のフロントマン、Menno Versteeg。
Anyway Gangでの活動(→過去の記事)が一段落ついた後、ソロ活動に入ったようだ。
で、これがしみじみ歌心が染み渡ってきて、実に良い滋味ロック路線。
デビュー・アルバム『Why We Run』は12月リリース予定とのこと。

Bandcamp:Menno Versteeg→こちら

2024年8月11日日曜日

Jeremie Albino、溢れるアメリカ南部への憧憬。


カナダのアメリカーナ・ミュージシャン、ジェレミー・アルビノの新曲。
つい2日前にはサム・クック・マナーのバラード「I Don't Mind Waiting」も出ていて、
どちらも11月に出る4th新作『Our Time In The Sun』からの先行曲。
今回よりレーベルがEasy Eye Soundということで、
当然プロデュースはブラック・キーズのダン・オーバック。
上記曲で類推するに、ナッシュビルの精鋭ミュージシャンの味のある演奏にも助けられ、
かなりいい感じのアルバムになってそう。
レイドバックした南部サウンドがお好きな人は、是非。

Bandcamp:Jeremie Albino→こちら

2024年8月8日木曜日

Lunar Vacationの新曲。


米アトランタ発の男女5人組、Lunar Vacationの、
9月にリリース予定の2rd新作『Everything Matters, Everything’s Fire』からの先行曲。
普通にいい曲で、こういうのをふっと出されるので侮れない。
MVを手掛けるのはジョン・アンドリュース。
彼自身の楽曲は以前紹介してます(→こちら)。
こういう繋がりはいいっすね。

Bandcamp:Lunar Vacation→こちら

2024年8月2日金曜日

Kid Chameleon、ネオアコ民へ捧ぐ。


英国シェフィールド発、リアム・ジェイムス・マーシュのソロ・プロジェクト。
Spotifyの本日のRelease Raderで知った。
自分でフォローしてたからなんだけど、なんでフォローしたのか経緯はさっぱり憶えてない。
ということで、突然の贈り物のように感じられた宅録ジャングリー・ポップ。
ネオアコ好きにもおすすめ。他の曲もいいので、是非下記リンクへGOしましょう。

Bandcamp:Kid Chameleon→こちら

2024年7月29日月曜日

The Decemberists、かつてそうであったように、これからも〜


前回の記事を書いたなら、The Decemberistsの新作をスルーすることはできまい。
先月発売になった6年振りの『As It Ever Was, So It Will Be Again』。
オーセンティックな音作りに戻ってきていて、
上記はアルバム後半に盛り上がる1曲。
「アメリカが私を作り上げた」という題名にして「何か甘いものをくれ/何か眠れるものをくれ」と歌われる。
近年は小説も書いているコリン・メロイの作家性が大いに出てます。
デビュー時から言葉重視なことに変わりないですね。

Bandcamp:The Decemberists→こちら

2024年7月26日金曜日

Daisy Rickman、2024年、幽玄サイケ・フォークの極北。


DiscogsでThe Decemberistsのコリン・メロイがおすすめ5選をやっていて(→こちら)、
そこで知った英国コーンウォール州の女性SSW。
英語じゃなくコーンウォール語で歌われているらしく、
全然言葉の意味は分からないが、
なんとなくフォークの核心に迫った歌世界がどどーんと広がっている気がする。
VUのジョン・ケイルみたいなアプローチのチェロ通奏にはサイケ臭がぷんぷん。
どうやら楽器は彼女が全部ワンマンで録音しているみたいだ。すごい。
気になる方は彼女のYouTubeチャンネルでのカヴァー歴も見てみましょう。
その選曲にきっと膝を打つはず。

Bandcamp:Daisy Rickman→こちら

2024年7月24日水曜日

Bruce Springsteen、『ボーン・イン・ザ・ U.S.A.』40周年日本独自企画盤


僕の人生のベストライブ体験は、父親と観に行った1985年4月のブルース初来日の京都公演だ。
何を隠そうそれが洋楽ライブ初体験で、僕はまだ中学生だった。
(HIGH HOPES:京都公演の記事→こちら、デイヴ・マーシュ著「グローリー・デイズ」P317参照)
それを越えるインパクトは今後訪れることはないだろうなと思う。
なんせ初ライブが全盛期絶好調のブルースさんだ。数日は放心状態でしたよ。

ということで、この素晴らしき日本独自企画(→Sony MusicHIGH HOPES)。
これは絶対に買わなければならない。ありがとう、ソニーさん。
上記曲は収録予定の「Bobby Jean」。
男の友情ソング史上ナンバー1と呼ばれる(僕が呼んだ)名曲。
当然京都でもやってくれた。その光景を今でも鮮明に憶えている。
最後の「Good luck、Goodbye」が泣けるんだよなぁ。

参考までに・・・
過去の記事:徳永憲、影響を受けた10曲→こちら

2024年7月22日月曜日

Major Murphy、夏はけだるいねぇ。


3年振りに取り上げるメジャー・マーフィー(→過去の記事)。
メンバーに変動があって、トリオ・バンドになってます。
先週に新作3rd『Fallout』が出ていて、上記MVはそこからのリード曲。
基本まったり路線ですが(アルバムには変化球的なインストもあり)、
好きな人には通じるヴィンテージ・USインディー・ポップネスを充してます。

Bandcamp:Major Murphy→こちら

2024年7月18日木曜日

Bette Smith、枠いっぱいのアフロを。


米ニューヨーク・ブルックリン育ちのソウル・シンガーの、
先週リリースとなった3rd新作『Goodthing』のタイトル・トラック。
ハードロック・リフ意匠を効果的に配して、陽気にかましてくれます。

Bandcamp:Bette Smith→こちら

2024年7月15日月曜日

Clairo、自己流スウィート・ソウル。


米アトランタ生まれボストン育ちの現在25歳、クレイロの評判のいい3rd新作『Charm』。
期待を込めて聴きましたが、その期待を上回ってくる出来の良さでした。
バックにSharon Jones & The Dap-Kings絡みのミュージシャンを起用しつつも、レトロ・ソウルっぽさを前面には押し出さない独自の世界を展開してくれている。
ちゃんとベッドルーム感が残っていて、パーソナルな楽曲の成り立ちが尊重されている。
アルバムの構成もいいし(特に後半)、これはしばらく聴き込めそうだ。
ところでクレイロさん、今回で初めての国内盤リリースというのは驚いた。
とっくに1st、2ndも出てると思ってた。

Bandcamp:Clairo→こちら

2024年7月14日日曜日

The Get Up Kids、名盤2ndが25周年ということで。


『Something to Write Home About』(1999、Vagrant)みんな大好きですね。
2009年に10周年デラックス再発が出ていたが、
今夏にはPolyvinyl Recordsより25周年デラックス版が出るそうで、
冒頭曲が初MV化&公開となってます。
(同時にデモ・ヴァージョンも公開→こちら
YouTubeのコメント欄は昔を懐かしむファンの声で大賑わいだ。
Google翻訳で読んでたら「私のクソ青春!」というのがあって笑ってしまった。
雑な翻訳だからこそ伝わるものがあるのな。

ピンポンダッシュをしたガキがそのまま大人になったようなマットの歌声、
バンドの向こう見ずな疾走感、切実なメロディーはいつ聴いてもインパクト大。
若い世代にこそ再発見してほしいアルバムです。

5年前の記事→こちら

2024年7月12日金曜日

The Junipers、ふにゃけてとろける。


英国レスターのまどろみサイケ・ポップ5人組、The Junipersの久々の新曲。
近々リリースとなる8年振りの4thアルバム『Imaginary Friends』からの先行曲とのこと。
このブランクの間にメンバーはYellow Pegsというアシッド・フォークなプロジェクトをやっていたり(→YouTube)、昨年このブログでも紹介したPortable Radio(→こちら)に参加していたりしたようだ。Shindig! Magazine(→こちら)の情報より。
気に入った方はサブスクで色々とディグできるので、是非。

Bandcamp:The Junipers→こちら

2024年7月11日木曜日

Laughing、ゆるギタポに懐柔されて、夏。

 

モントリオールの男女4人組Laughingが先月末にリリースしたデビュー・アルバム『Because It's True』より。
90年代的なだらけ気味ギターポップに、XTC風味なメロディーが映えたところに、
好きなことだけをやってるお気楽サークル感がとどめをさす。
しょんぼりした毎日に、幾ばくかの「ジャングリー萌え」が要る。
そんな人の為の純正インデイー・ロック。
イントロなし、Aメロからグッとくる正統派ギタポが好きな人は「Bruised」(→YouTube)という曲もおすすめしておきます。

Bandcamp:Laughing→こちら

2024年7月8日月曜日

Here For You、2分にも満たないサマー・アンセム。


NYブルックリン発の大所帯7人組バンド、Here For You。
これがデビュー・シングル。
ベルセバやロス・キャンペシーノス!に通じる大所帯らしい青春感がありつつ、
ラストの方は米国らしいエモの発露もあって、なかなか好みです。
涼しげな男女オクターブ・ユニゾンに、ネオアコ同志は飛びついてください。

Bandcamp:Here For You→こちら

2024年7月5日金曜日

Glen Phillips、最高でした。


来日ツアー、名古屋に行ってきました。
速攻チケットを予約したので、一番前でかぶりつき。
最高でした。
前回に引き続きサインをもらい、写真撮ってもらったりでミーハー状態。
(完全プライベートなので公開はしませんが。)
上記楽曲は、昔も今も魂が震える1曲。
昨日も震えました。この曲は僕の葬式で流してください。
最大限の敬意を込めて中川五郎さん対訳冒頭部分を下に。

  きみにすべてを打ち明けようとするぼくと
  黙ったままでいようとするもう一人のぼく
  ぼくがここまで寂しくなったら
  ここでひとりぼっちだったら
  電話で
  きみは安心させてくれる

  そうしたことをぼくはあたりまえだと思わないようにしよう

  
過去のグレン・フィリップス関係の記事→

2024年7月2日火曜日

Jesse Welles、フォークシンガーの鑑。


2012 年以降、Jeh Sea WellsやWellesの名義で作品を発表していたフォークシンガー。
今年になってパレスチナ問題に対するプロテスト・ソングとして書かれた上記楽曲動画をアップしてから、現代のフォーク・ファンに響きまくっている模様。
発火元はTikTokらしい。他にもオリンピックの歌があったりと、実に痛烈。
僕もすぐにファンになった。この不敵な面構え、しゃがれた声、大変魅力的だ。
スタジオ録音版はこちら→YouTube
ざっと歌詞を訳してみましょうか。



「戦争は殺人ではない
 善良な男達は死んでないし
 子供達も飢えていない
 すべての女性達も無事だ

 戦争は殺人ではない
 彼らはそう言う
 悪魔と戦っているのなら殺人もOKなんだと
 「(不慮の)死傷者」という言葉を彼らは使う
 安眠できている退役軍人などいないというのに

 死んだ人々について話そうか
 そう、死んだ人々だよ
 死人は名誉なんて感じないし
 勇士だとも感じない
 復讐されたとも感じない
 墓があってそこに入れればラッキー

 死んだ母親に電話して
 いつ死んだのか、尋ねてみようか
 向こうからは死ぬほどの沈黙しか聞こえない
 死人は話せないから
 でも、その子供達は忘れない
 20年後には後悔することになるかもしれない

 戦争は殺人ではない
 金がかかってるんだ
 クシュナー(ドナルド・トランプの娘婿)も同意している
 あそこはいい不動産なんだよ
 戦争は殺人ではない
 ネタニヤフに聞いてみろよ
 やつは詩篇を持ってるよ
 君への爆弾も
 戦争は殺人ではない
 それは古い砂漠の信仰であり
 国家が認可した正義たる憎しみなのさ
 
 (後略)
 


刻まれる人もいれば、刻まれない人もいるだろう。
それは歌の問題でなく、個人の違いによるものだ。
さて、あなたはどっちでしょう。
人の痛みを知ることができない、もしくは知ることはできても無視できる。
そういうタイプの人には刻まれないのかもしれない。
オールドスタイルでちっぽけな歌だが、
ジェシーさんはきっとそういう人達に向けて歌っているんだと思う。
少しでも何かが変わるように。
ささやかな抵抗として。
まさしくプロテスト・ソング、なのである。

2024年7月1日月曜日

The Kinks、優良カヴァー他にもあるぞい。





体の不調で全然チェックできていなかったamassさんをまとめて閲覧した。
で、今頃みつけた「「ザ・キンクス楽曲のベスト・カヴァー TOP50」 カヴァー曲サイトCover Me発表」(→こちら)。
実にマニア心をくすぐるリストだったので(つまり微妙に・・足らない)、いや、こっちの曲入れるでしょ普通、というのを貼り付けてみた。
ハーマンズ・ハーミッツの「ダンディ」とかカースティ・マッコールの「デイズ」などを敢えて外しているのなら、僕は上記楽曲を確実にエントリーさせる。
ワイキキ・レコードの総大将エレキベースの「スキン・アンド・ボーン」もナイス・カヴァーですよ。

2024年6月30日日曜日

Paul Heaton × Norman Cook 2024


ノーマン・クックと言えば、ファットボーイ・スリムのおかげですっかりDJのイメージがついているが、そもそものキャリアのスタートは80年代の青春ポップ・バンド、ザ・ハウスマーティンズのベーシストだったんだよな。
ということで、上記のグラストンベリー最新動画。
元ヴォーカルのポール・ヒートンと仲良く共演していて、観客も大合唱。
ビューティフル・サウスでもコラボしてたし、
何十年も経つのにこういう関係性が続いているのは嬉しい限り。
ちなみに両者、ばりばり現役です。下に新曲リンクしておきましょう。

Fish ‘N’ Chip Supper / Paul Heaton(YouTube
Role Model / Fatboy Slim(YouTube

余談ですが、過去記事。
5年前のグラストンベリー→こちら
10年以上前のグラストンベリー→こちら

2024年6月29日土曜日

Common, Pete Rock、はい最高です。


7/12に出るというピート・ロックとコモンのジョイント・アルバム『The Auditorium Vol. 1』からのカット。
90年代HIP HOPのレジェンドが2024年にがっぷり組み合ってこの音を出している、
という事実だけで興奮する同志は多かろう。
あの頃に味わった感覚がまざまざと甦ってきます。
先に出ていた「Wise Up」(→YouTube)も必聴。

2024年6月28日金曜日

Combat、さらけだして戦闘中。


米メリーランド州出身のホールデン・ウルフ率いるパンク・バンドの、
8月に出る2nd新作『Stay Golden』からの先行タイトル曲。
全然もてなさそうな男子達が自暴自棄に爆走する演奏は、
特に同性からの共感を得そう。リフレインが華麗なだけにハマれば陶酔感も高い。
サブスクで聴いた1stにはアコースティックな曲もあって、
まだまだ伸び代もありそう。
日本で「コンバット」とググるとゴキブリ殺虫剤が出てくる現在だが、
負けるな。追い抜く可能性はなくはないぞ。

2024年6月24日月曜日

2024年6月19日水曜日

PLAYLIST公開しました。


突然ですが、徳永自身によるSpotifyの徳永憲プレイリストを公開しました。
テーマは、他では代替不可能な、徳永憲の世界という感じか。
新たな録音物はまだまだ先になりますので、お茶濁しですが。
(新曲のセレクトはようやっと最近着手し始めました。 いい曲は揃っているものの、やる気が持続せずなかなか進まない。待つという人は気長にお待ちください。)
それまでこのプレイリストを足がかりに過去作品なぞを色んな角度からお楽しみを。
新たな発見などあれば是幸いです。
歌詞が読みたい方はCDをお探しください。

2024年6月16日日曜日

MASSANSF、危険運転には反対です!


YouTubeのアルゴリズムがどうなっているのか、時々謎に思うのだが、
この曲をオススメしてきたことは褒めてしんぜよう。
米サンフランシスコで有名だったらしい(危険な)ピストバイク・ライダーで、
写真家の肩書きも持つMassan Flukerさん。
本人がどこまで自覚的なのかは分からないが、
MPCで趣味的に作っていると思しき音源が掘り出し物のカッコ良さ。
HIPHOPシーンとは無縁なおじさんがどエライものを創出してます。
ちなみにインスタのフォロワーは1万人越えてるのに、
Spotifyの月間リスナーは6人です。
スケボーのようなカルチャー越境はないのかな。

2024年6月15日土曜日

The Buddyrevelles、中年の危機音楽?


米国最北部ウィスコンシン出身、結成は90年代後半、シカゴをベースに活動していた3人組バンドの15年振りの新EPが出たそうで、チェック。
瑞々しいエモ系メロディーは老いを感じさせないけれど、
ほどよい成熟の趣があって、落ち着き払った大人の音。
ただ、燻された青春の核がしっかりと根底にあるのが判る。
で、この曲名と、ハンドル操作を誤ったらしきジャケ写。
それがリアルに哀愁を誘ってくるのです。はい。
復活アルバムは準備中らしいです。

オフィシャル・サイト→こちら

2024年6月13日木曜日

TheLongoodBye、言うは易く行うは難し。


イスラエル出身、現在はパリ在住らしきTomer Lavieのソロ・プロジェクト、
ザロングッドバイの新曲。
(アーティスト名はもちろんフィリップ・マーロウのあれ由来です)
3年前にEPデビューしていて、アルバムのリリースはまだないようだ。
Spotifyでチェックした過去曲も軒並みグッド・メロディーで、
ポップ好きにおすすめしておきましょう。
ただ、ここ数ヶ月のイスラエルの度を越した報復攻撃への反感が影響しているのか、
以前に比べて反応はあまり芳しくないようだ。
お洒落な生活感あるポップだけに、身の置き所が難しいだろうな。
曲名も、そう考えると意味深かな。

YouTube:TheLongoodBye→こちら

※思いっきり蛇足だから無視してくれていいけど、
サビが僕の「マイ・サンダー」間奏部分と似た同じコード進行だなと思った(→YouTube

2024年6月11日火曜日

Shop Regulars、脱臼ギターリフ・ループの殿堂。


米オレゴン州ポートランド発、元Honey Bucketのギタリスト、マット・ラドセヴィッチが中心となっているバンドの先週発表された新作。
全曲、反復反芻の応酬で、めったやたらにカッコ良し。
練りに練られたスカスカのアンサンブルに、乾き切ったくすんだ録音がぴったり嵌まる。
ビーフハート、CAN、ザ・フォール、ジョンスペあたり好きな人は必聴。
これは弩級の傑作かもしれんな。
11分ある4曲目をしっかり聴かせてくれるんだから本物だ。
サブスクでは聴けないので、Bandcampでどうぞ。

Bandcamp:Shop Regulars→こちら
Bandcamp:Honey Bucket→こちら

2024年6月10日月曜日

Pixies、飼い慣らされてないかい?


おっと。ロックの日は昨日でしたか。
とりあえず僕が思うロックを貼っておきましょうか。
初見は91年か92年頃にWOWOWで放映された時。
(大学の先輩に録画してもらって、何度も観た)
アンコールで、もうギターすら手放し咆哮をぶちかますネルシャツ肥満男。
これに勝るロックな動画はない、と当時度肝を抜かれました。
特に最後はやばい。
ヘアスプレー・ロッカーへ終焉を宣告する恰好にも見える。
曲名は「飼い慣らされた、従順な」的な意味。それを思うと更に乙。
この時期に来日してたらどんなに良かっただろうなぁ。

さて、そんなピクシーズの先週出た新曲も一応リンクしておきます。
得体の知れない妖気はさすがに減退したけど、まだ元気ですね〜。

2024年6月8日土曜日

SML、反復の折り返し、そこは断崖。


米国LAの名うてのプレイヤーが集うジャズ・クインテットSMLのデビュー作『Small Medium Large』より。
ライブの即興演奏に追加録音、編集などを施して完成させたとのこと。
曲後半、ソフト・マシーンの『サード』のような混沌とした空気に寄ってくるが、
その坩堝に飲み込まれることなく、寸止めの美学を貫いている。
ストイックでカッコイイですな。
タイトルにちなんでか、Tシャツ・セットがあるみたい。

Bandcamp→こちら

2024年6月7日金曜日

Woody and Jeremy、じわっとファンキー。


Vulfpeckの控えめな鍵盤奏者ウッディ・ゴスと彼の古い友人ジェレミー・デイリーとのデュオ・プロジェクトの新曲。
右チャンネルのエレキが出てくる辺りからだんだん中毒的な良さが出てきて、
程よくグルーヴィー。
好きです。

Bandcamp:Woody and Jeremy→こちら

2024年6月4日火曜日

Ian Hunter、挑発じじいの逆襲。


モット・ザ・フープルのイアン・ハンターさん、実はリンゴ・スターより年上で、
現在85歳。その誕生日に発表した新曲PV。
チープ・トリックの面々やデフレパのジョーさんが参加してますが、
そんなことより何と言っても歌詞がいいですね。
実にパンク。痛快。
収録されている最新アルバム『Defiance Part 2: Fiction』は4月に出てます。

2024年6月2日日曜日

Mdou Moctar、砂埃、サンダル、6拍子。


先月リリースされた最新作『Funeral for Justice』収録曲のライブ・ヴァージョン。
よく状況が分からないが、アフリカ、ニジェールのバンド出身地近くの学校の外にて。
レコ発の位置付けだったとしたら、最高のシチュエーションだ。
雑踏の乾いた空気が生々しいなか、抜群にかっこいい演奏が聴ける。
後半はほぼインスト、ワンコードでトランス即興。
アルバム・タイトルからも容易に想像できますが、政治的です。
芯を食った演奏は、だからこそ、であります。

Bandcamp:Mdou Moctar→こちら

2024年5月30日木曜日

The Philharmonik、おめでとうございます。


今年のTiny Desk Concertのコンテスト優勝者です。
このブログを巡回してくれてる人はピンと来たでしょうか。
そう、2月に紹介したThe Philharmonikです(→こちら)。
あの時は応募動画のアップ3日後に紹介してるからな、まだ視聴数少なかったけど、
ちゃんとタイニー・デスクのスタッフはチェックしてたんだな(応募は約7000件あったらしい)。
The Philharmonik、ええ顔しとる。
これで上昇機運に乗って欲しいね〜。

2024年5月29日水曜日

Los Estanques、ハイブリッドにプログレる。


スペインの4人組サイケ/プログレ・バンドの先週出た5th新作『Uve』より。
なんでも70年代のカンタベリー系に影響を受けているらしいが、
確かにシュールで変態的な技巧演奏の端々に見え隠れするかわいいメロは通じるものがある。
ウェットに逃げないのも近いか。
ただし、もっと乱雑で混沌としていてジャンル横断も幅広い。
アルバム構成は凝っているし、アイディア豊富でてんこもり状態(でも33分と短い)。
先日紹介したGilipojazz(→こちら)といい、スペインの常軌を逸したロックは面白いです。

Bandcamp:Los Estanques(過去作品)→こちら

2024年5月28日火曜日

The Wesleys、甘ちゃんなりの切実がある。


親しみやすいDIY感漂う録音がいいです、カナダのモントリオール発の4人組フォーク・ポップ・バンド、The Wesleysの4月に出た1stフル・アルバムより。
なよっとしているが、どうも本人達はガレージ・ロックを標榜しているらしい。
そういう姿勢の中で自然とメロディーの良さが「ほころび」として出てきてます。
かわいいっすね。

Bandcamp:The Wesleys→こちら

2024年5月27日月曜日

ahem、支えてくれる女子あってこそ。


北米ミネアポリス出身のミュージシャンと言えばプリンスが有名だが、
どっこいリプレイスメンツ、ソウル・アサイラム、ジェイホークス、セミソニックら感傷的な歌心が滲み出るロック・バンドを多く輩出している街としても有名。
というわけで、完璧にその系譜に名を連ねそうな男女トリオ、ahem(エヘンという咳払いという意)です。
ナイーヴな長身男性G&Voを陽気な女子リズム隊がバックアップ。
5年振りの2ndAL『Avoider』は今月出たばかりです。

Bandcamp:ahem→こちら

2024年5月24日金曜日

Steve Albini、硬質の録音魂に献杯。


Bandcampの特集ページが素晴らしかったので、共有。
この記事によると、関わった作品は2000に及ぶ、と。
無クレジット、変名などもあるかららしい。
(Chromeの翻訳機能使えばそこそこ読めます)
もう全貌を把握するのは無理かもしれないが、
その一端をつまんで新たな発見をさせてもらうには恰好のテキストです。
上記は米ケンタッキー州ルイヴィルのバンド、Crainの1st(1992)。
オリジナル・リリースではCDフォーマットがなかったらしく、
2005年に初CD化。全然知らなかった。めちゃくちゃかっこいいな。
以上。

2024年5月21日火曜日

Nick Piunti & The Complicated Men、三つ子の魂百まで。


米国デトロイトのオールドタイミーなパワー・ポッパー、ニック・ピウンティの新曲。
ギターアンプのキャビネットが震えているのが見えるような、
典型的なアメリカン・ロックで気持ち良し。今秋出るらしい新作アルバムからの先行曲。
バンドキャンプにはもう1曲あって、そちらも◎です。

で、このニック・ピウンティさん、70年代にはDwarfというバンドをやっていて、
YouTubeにその貴重な音源が1曲だけありました(I Won't Be Back / Dwarf)。
歌声がまだ変声期前。子供ですよ!
キャリア50年。渋くなったら負け。
不滅のロック魂に敬服であります。

Bandcamp:Nick Piunti & The Complicated Men→こちら

2024年5月20日月曜日

Brainstory、オープン・マインド、オープン・ブレイン。


乾いたレトロなソウル・ミュージックを奏でる、マーティン兄弟を中核とする米国西海岸のトリオ・バンド、ブレインストーリー。
2nd『Sounds Good』からのMV。
マニー・マークが頭角を現したあの時代から連綿と続くこのクールなヴィンテージ感。
かっこいいです。土地柄ですかね。
アルバム30分位しかないので何度もリピートしてしまう。

Bandcamp:Brainstory→こちら
昨年の来日公演の様子→こちら

2024年5月19日日曜日

The Avett Brothers、11作目にしてセルフ・タイトル作。


先週発売になった5年振りの新作に合わせて出てきたMV。
プロデュースはお馴染みのリック・ルービン。
派手さとは無縁の、地に足の着いた良い作品でした。
アヴェット兄弟も40代なので、当然と言えば当然か。
ついでに、過去の記事でもどうぞ→こちら

2024年5月18日土曜日

Oso Oso、アニーは銃を構え僕に狙いを定めた。


6年前にも取り上げた(→こちら)米NYロングビーチ出身のジェイド・リリトリ率いるOsoOso。
EMO新世代もいつしか立派な中堅です。
3年前にギタリストが亡くなったりして辛抱の時期もあったようだが、
基本的にいい曲を書くジェイドさんなので、大丈夫みたいです。
歌詞は女に銃で撃たれて「all of my love、all of my life」と呟くみたいな内容。
曲調が快活なんで、ハッピーに聞こえます。
活動をやめちゃう人が散見されるシーンの中、こういう才人は辞めるという選択肢など最初からあろう筈もなく、ずっと続いていくんでしょうな。
5枚目となるニュー・アルバム『Life Til Bones』が予定されているとのこと。

2024年5月15日水曜日

Rebounder、さて、どっちなんでしょう。


おしゃれなのか、ださいのか、ギリギリの線上にいる感じだが、
一旦売れてしまえばFoster The Peopleみたいにどかんと行きそうな、
米国ニューヨーク/ブルックリン発インディ・ポップバンドの新曲。
デビューして5年ほど経つが、いまだアルバムの発表はない模様。
アルバムで何かを表現したいというより、サブスク上で気軽に自分達を更新していきたいのか。
それとも、虎視眈々と機を窺っているのか。
さて、どっちなんでしょう。
サビがキャッチーです。

2024年5月14日火曜日

King Hannah、これはクセになる。


英国リヴァプールのデュオ、King Hannah。
2nd『Big Swimmer』が今月末リリース予定。
B・スプリングスティーンの、スーサイドの影響下にある楽曲「State Trooper」を陰鬱にカヴァーしていたりと、勝手に禍々しいイメージを持っていたのだが、なんだか上記先行曲はガレージなアプローチで新鮮だった。エコーも少なめ。
ま、しっかりと曇天が似合う燻んだサウンドではあるんだけど。
アルバムがどんな感じになってるのか、気になります。

Bandcamp:King Hannah→こちら

2024年5月10日金曜日

RIP Steve Albini


61歳。まだまだ若いのに残念極まりない。
しばらくは追悼の意を胸に、じっくり好きな作品を聴いていこうかなと思ってる。
裏方で関わった作品で特に好きだったものは、
Seamonsters / The Wedding Present(1991)
Viva Last Blues / Palace Music(1995)
Owls / Owls(2001)
Attack on Memory / Cloud Nothings(2012)
あたりか。どれも名盤ですな。

2024年5月9日木曜日

Ken Sharp、過剰に孤独にスウィートに。


米国LAのパワーポッパーにしてポップ博士でもあるケン・シャープさん、
ここ数年は短い楽曲を数珠繋ぎにするのにご執心らしく、先月出た最新作『Welcome to Toytown』も1、2分の楽曲が41曲入りである。
2年前の前作『 I'll Remember The Laughter』(→YouTube)も50曲入りだったりする。
もうどういう精神状態なのか、逆に心配になってきます。
他人の共感を得ることなど度外視で、自分の為だけにひたすら甘い曲を作り続けているポップモンスター。その向こう見ずに邁進する姿勢にリスペクトです。

Bandcamp:Ken Sharp→こちら

2024年5月8日水曜日

John Frusciante、いかれたソロ・デビュー作、再び。


レッチリ逃亡脱退時にジョン・フルシアンテが出した衝撃のローファイ・ソロ作(1994年)がのアナログ盤化(→Superior Viaduct)。
デラックス仕様もあるそう。
ということで、久々に上記の傑出曲を耳にしたくなった。
まさに狂気の1曲ですな。麻薬は危険。手を出してはいけません。

2024年5月5日日曜日

Winnetka Bowling League、インディー界では黙殺されてます。


ポップスターのヒラリー・ダフの現旦那で、SSW/プロデューサーの、
マシュー・コマ率いる3人組バンド。
2018年にデビューしていたものの、フル・アルバムのリリースは今月が初だそうだ。
上記MVはコステロの「Pump It Up」を意識しているんですかね。
(ソロ時代のバイオを読んだら、好きみたいです。)
ということで、試しに過去のソロ作品も聴いてみたら、まさかのゲロゲロの売れ線路線で、げんなりしました。
本当は上記のような曲がやりたかったんだね。
フム。
ただ、そんな経歴が邪魔しているのか、大手インディー・メディアからは黙殺されている模様。
厳しいな。取り上げるかどうかは、音楽の質の差じゃないのかよ。

2024年5月2日木曜日

Gilipojazz、バカテクすぎて笑える。


スペインのマドリードのトリオ・バンドGilipojazz(ギリポジャズ)。
レッチリが変拍子でプログレ遊びをしているかのようなインスト集団で(時々ラップ的な歌もある)、どういう出自なのか知らないが、僕はロック魂を感じるので好き。
曲調がころころと変わるが、過去の曲も大体こんな感じです。
気になる方は彼らのYouTubeチャンネルへ→こちら
当然ながらライブも相当うまい。ザッパ好きにも響くかも→こちら

2024年5月1日水曜日

Lawrence、自然体ポップ・ソウル。


ニューヨーク出身のローレンス兄妹を中心とする8人組ポップ・ソウル・バンドの最新曲。
ここでは妹さんは歌ってないが、ファストフードをぱくつきながら、
お兄さんをサポート。その様子が大変微笑ましい。
全然お金かけてないMVだけど、キャラさえあればもうこれでいいよね。
4作目となる新作『Family Business』は今年中盤に出るそうです。

2024年4月30日火曜日

70年代のおセンチは不滅です。


ジム・クロウチ(Jim Croce)は泣ける名曲が多いんだけど、
幾分、時代がかったイメージはあると思う。
そういう時にこういう新規MVは新風を加えてくれる。
電話交換手なんて職業はもうないけど、それも含めて70年代のノスタルジックな情景をうまく掬い取ってくれている。
しかし、このサビのメロディー展開はいつ聴いてもぐっと来る。
この曲がヒットした約1年後にジムさんは飛行機事故で他界したのだが、
本当に音楽界にとって大きな損失でしたね。

2024年4月28日日曜日

Tigran Hamasyan、アルペジオ狂咲き。


4年前にも紹介した(→こちら)ジャズ・ピアニストの、
予定されている新作『The Bird Of A Thousand Voices』からの先行曲。
これがまた高速の超絶技巧を駆使した変拍子ソングで、
往年のプログレ・ファンが喜びそうであります。
フォークなど伝統音楽を内包しつつも、身体に訴えかけるグルーヴは捨てて、
肉体の酷使に恍惚を得る世界です。
聴き手は若干のおいてきぼり感を味合わされるが、致し方なし。
演者にとっては、そこからしか見れない景色がきっとあるのだ。

2024年4月23日火曜日

Home Remedies、ださセーターが勝負服。


Obscure Sound(→こちら)で知ったジョージ・ワシントン大学出身の4人組。
アー写では、皆でお揃いの「ださセーター」を着ていて、実にもっさい。
そんでもって、このUSインディー好きの心を引っ掻くような歌なので、たまりません。
これからデビュー・アルバム『Goodnight Moon,』が出るそうで、
絶対にチェックしておこうっと。
近いうちに有名レーベルから声がかかる日も来そうだが、はて如何に。

2024年4月22日月曜日

The Peawees、カールコードでアンプに直。


イタリアのベテラン・パンカビリー・バンドの新曲。
徹頭徹尾、バンドのこだわりが見えてカッコイイMVです。
9月に新作『One Ride』が出るそう。

Bandcamp:The Peawees→こちら

2024年4月18日木曜日

Stephen's Shore、なよっとジャングリー。


ザ・バーズの「霧の8マイル」ではありません。
イントロがほぼ同じですが。
スウェーデン発の5人組インディー・バンド、来月リリースのEP『Neptune』の先行曲。
60'sを研究したと言うより『Sonic Flower Groove』を聴き倒した感じで、
甘酸っぱい青春の微香あり。

Bandcamp:Stephen's Shore→こちら

2024年4月15日月曜日

『牙に見えたよ、君のストロー』から4年。


Spotifyの再生1000回問題が音楽界で物議をかもしていますが、
うぉー!、徳永憲の再生回数が無さ過ぎて、何を表明するにも恥ずかしいな。
しょうがないので、自分で聴こうかな!
今度「selected by 自分」プレイリストを作ろう。
お楽しみに。そして、いつかモノ言えるようになったら、
2ndの最後の方のエラーを直してもらおう。
曲名表示もおかしいし、色々やっつけ感がすごい。

『牙に見えたよ、君のストロー』は4年前の4/15発売。
春っぽいので、また聴いてみてください。
サブスクは→こちら
過去の記事→こちら

2024年4月12日金曜日

Kiran Leonard、一癖も二癖もあります。


英国マンチェスター出身だけど、オアシスをクソ呼ばわりし、ザッパから不失者まで聴くと言う変わり者SSW、キラン・レナードの今月出る新作『Real Home』より。
Wikipediaによるとデビューは2009年で、その時はまだ14歳だったようだ。
随分早熟だったんだな。現在は28歳。
上記新曲、80年代前半のパディ・マクアルーン的なニュアンスがあって、
決してポップではないんだけど、自分にはキャッチーに響く。
フォークを前進させる思索と、自分の本質の解放が同居していて、
非常に複雑な聴き心地がある。アルバムの仕上がりに期待です。

Bandcamp:Kiran Leonard→こちら

2024年4月11日木曜日

Shiiine On Weekender、筋金入りフェスです。

The Truth / The Real People(1991)

今年11月にイギリス南部マインヘッドで3日間開催される「Shiiine On Weekender」(→オフィシャルHP)のメンツがしびれます。80's-90'sのUKシーンの匂いがプンプン。
上に貼ったオアシスの兄貴分バンド、The Real People(大好き)も出りゃ、
Milltown BrothersとかThe Farmとか、復活してたことをここで知るという...。
ベズの名前もあるようだし(何するんだ?)、The Troubadoursの人がやってるThe La'sのトリビュート・バンドまで出る有様。
ここまで来ると、ある意味リスペクトです。

2024年4月10日水曜日

尻穴サーファー(by Google翻訳)


Touch and GoからMatadorへとレーベルを移し、3月にメンバー監修リイシューがなされたButthole Surfersのやばい初期作群(Spotifyでは新旧の音を聴き比べできます)。
それを記念しての上記MV。
コンピレーション『Humpty Dumpty LSD』に収録されていた1982年楽曲の別テイク。
ぶっ壊れたカッコ良さが充満してます。
でかいブリブリしたベースもいいなぁ。
ただし、ドラッグまみれの音楽なので取り扱い注意です。
せっかくなんで、もう1曲貼り付けておきましょう。
バンドのテーマ曲?「Butthole Surfer」。
この曲に参加している女性ドラマー、テレサ・ネルヴォサは昨年亡くなったようだ。
RIP。

2024年4月8日月曜日

Rockin' Horse、唯一作が新企画リイシュー。


Disk Unionさん→こちら

初(?)国内リイシューされるブリティッシュ・ポップの隠れた逸品。
(追記:6月発売だそうです)
ロッキン・ホース、唯一の1971年作品です。
ビートルズ〜バッドフィンガー、ウィングスを粗雑にしたような原初的な楽器の鳴りが愛らしい。
リヴァプール出身なので発音がジョン・レノンっぽい?

2024年4月7日日曜日

Joe Kaplow、思ってたんと違う。


米カリフォルニアのSSWジョー・キャプロウの来月出る3rdアルバム『Posh Poodle Krystal and Toe』からの先行曲。
「ロックンロール」というタイトルにして、この弛緩したテンションがいかしてる。
理想と現実は違うというリアルな生活感、
諦めに近い情けない心情が吐露されていて、
しかも友人はもっと底辺にいて、彼を駐車場でピックアップするという内容。
雰囲気だけのスローコア連中にこの曲を煎じて飲ませたい。

Bandcamp:Joe Kaplow→こちら

2024年4月4日木曜日

Bird Streets、人柄がいいんだろうなぁ。


以前にも取り上げたBird Streets→こちら
一昨日にアップされたMVは2022年に出た2nd『LAGOON』の最終曲。
このまま埋もれさせるには忍びないと思ったのか、再プッシュされてます。
というのもこの楽曲、WILCO〜The Autumn Defenseのパット・サンソンがプロデュースも含め全面参加、
しかもドラムスがBIG STARのジョディ・スティーヴンス、
ギターはSUPERDRAGのジョン・デイヴィスと、なかなかの豪華布陣で録音されている。
曲調もBIG STARっぽいっすね。

Bandcamp:Bird Streets→こちら

2024年4月3日水曜日

Pedro the Lion、エモの本質をゆく。


ペドロ・ザ・ライオンの新曲。
信頼度の高い、安定のクオリティーです。
じっくりメロを積み重ねていき、エモーションを高ぶらす。
たった4分で。
新作アルバム『Santa Cruz』は6月とのこと。

2024年3月30日土曜日

Dent May、これからの季節にぴったり。


デント・メイの新作『What's For Breakfast?』が昨日リリース。
柔和なポップネスが充満していて、暖かくなりだした気候にぴったりだ。
休日の朝、窓をあけて掃除機かけながら聴きたい。

Bandcamp:Dent May→こちら

2024年3月26日火曜日

VELCROSのデビュー・アルバムが最高です。


ドイツのトリオ・バンド、VELCROSの今月出たデビュー作がめっちゃ良かった。
レーベルがYouTubeにFull Album動画をあげていたので、そのまま貼り付けるとしよう。
HPの方にはWipers、Guided By Voices、The Beatlesの融合と紹介してあったが、
確かに言い得て妙。
ジャケ写はがなりたてるハードコア・パンクっぽいイメージだが、
メロディーを大切にした、疾走感のあるパワーポップにも近い。
ただ、これみよがしなサビなどは少なく、クールでストイックな印象が残る。
全曲いいので、インディーロック好きは全員必聴です!
(...昔のレコ屋時代のキャプション文体になってしまった)

Bandcamp:VELCROS→こちら
制作中にメンバーがインスパイアされた楽曲プレイリスト→Spotify

2024年3月25日月曜日

John Bromley、決定版リイシューらしく。


詳しくは→Disk Union

英国60's後半のムードをたっぷり吸ったジョン・ブロムリーの唯一作、29曲収録の決定版が5月に出るそうで、備忘録。
ハニーバス〜ピート・デロ、ビリー・ニコルズ、ニルヴァーナ、初期ビージーズあたりと並べて聴ける隠れた逸品であろう。もっと焦点が絞れていれば言うことなしではあるが、あの当時の混沌とした空気感をリアルに感じられると解釈すればいいのかな。
60年代末期の混沌を抜け出して70年代に独自に華咲いていったスターが多かったことを思うと、この人にもそういう可能性は大いにあったんだと思う。

2024年3月23日土曜日

『今バリアしてたもん』リリースから2年。


「さよならをすれば終われるかい
 さよならと心に言えばいいのかな
 僕は足元にも及ばない
 さよならにいつかふれるのか」

ふむ。本日で『今バリアしてたもん』2周年です。
次の作品は準備すらしてないので、まだまだこれが最新作ですよ。
皆様忘れないで。気が向いたらまた聴いてね。
サブスク→こちら

2024年3月15日金曜日

Make Sure、友達でいられなくてゴメン。


米アラバマ州出身のジョシュア・オーブリー・ジャクソンのプロジェクト。
素性は全然知らないけれど、このエモい1曲だけで信じられる歌い手さんだということは伝わる。
今までに2枚アルバムを発表していて、次作『June』が4月に出る予定とのこと。
BandcampにはSummerooms、Fiery Crashと、他の名義での作品がリンクされているので、時間がある時聴いてみることにするよ。

Bandcamp:Make Sure→こちら

2024年3月13日水曜日

追悼:Karl Wallinger


ウォーターボーイズ〜ワールド・パーティーのカール・ウォリンジャーが亡くなったと知って、
じわじわ悲しみが募っている(→MUSIC LIFE CLUB)。
昨日から追悼で色々と聴いていたが、上記「Take It Up」が特に泣けた。
2番目の歌詞がいいんだ。

「君がいなくて寂しいよ
 僕はがんばってるよ、今日も
 でも、誰かがいつも僕を迷わせようとするんだ
 信じているよ 愛する君よ
 君を信じているんだ
 君がこの歌を聴いてくれたらと願う
 僕らが何をする為に送りこまれたか覚えているだろ
 それを引っ張り上げるんだよ 
 それを引っ張り上げるんだよ
 それを引っ張り上げるんだよ」

過去の記事→こちら

2024年3月11日月曜日

Bad Bad Hats、南国に憧れる。


米ミネアポリスの男女ポップ・ユニットの新曲。
凝ったギター・イントロとシンプルなビートが絡む按配が耳に心地いい。
来月セルフ・タイトルとなる新作アルバム(通算4枚目)を出すとのこと。
MVは北部からフロリダへ思いを馳せる内容になってます。

Bandcamp:Bad Bad Hats→こちら

2024年3月10日日曜日

Camera Obscura、ほっこり力強く。


スコットランドのグラスゴー出身のカメラ・オブスキューラ、しばらく音沙汰がなかったが、
この5月に新作アルバムが出ることに。なんと11年振りです。
上記先行公開曲はベルセバのS・マードックのプロデュースで世に出た頃を思い起こさせる、
素朴な手触りがとてもいい感じ。
60'sっぽい夢見がちなメロディーが青春度高し。
こういうバンドをしっかりサポートするMERGEに感謝です。

2024年3月9日土曜日

Rosie Tucker、今こそ理想郷へ!


米国LAの女性SSWの新曲。
エッジがききつつ軽やかで、爽やかにキャッチーなメロも飛び出す好チューン。
以前はエピタフからリリースしていたが、昨年の短い楽曲ばかり集めた作品からはSentimental Recordsに移ったようだ。
新作『UTOPIA NOW! 』は今月リリース予定。

Bandcamp:Rosie Tucker→こちら

2024年3月6日水曜日

サブスクで聴けない名盤(80-90年代編)

・Signals / Rush (1982)
・Paris, Texas /Ry Cooder (1985)
・Black Album / Prince (1987)
・Eureka / Jim O'Rourke (1999)
・Chill Out / The KLF (1990)
・Kids(Original Soundtrack) / V./A.(1995)
・Apple Venus Volume 1 / XTC (1999)
・A Round And A Bout / Squeeze (1990)
・Mixmag Live! Volume 21 / LTJ Bukem (1996)
・The Great Radio Controversy / Tesla (1987)
・Stands for Decibels / The DB's (1981)
・Seconds Of Pleasure / Rockpile (1980)
・See Jungle! See Jungle! Go Join Your Gang Yeah, City All Over! Go Ape Crazy! 
   / Vow Wow Wow (1981)
・Speak of the Devil / Ozzy Osbourne (1982)
・Love At First Sting / Scorpions (1984)
・Walking On Locusts / John Cale (1996)
・Songs About Fucking / Big Black (1987)
・Dial 'M' for Motherfucker / Pussy Galore (1989)
・I See a Darkness / Bonnie 'Prince' Billy (1999)
・Chocolate And Cheese / Ween (1994)
・The Great White Wonder / Pooh Sticks (1991)
・Mexican R'n'B / The Stairs (1992) 
・S/T /  Loud Sugar (1990)
・S/T / Spent Poets (1992)
・Now And Again / The Grapes Of Wrath (1989)
・One Mississippi / Brendan Benson (1996)
・Seen A Ghost / The Honeydogs (1997)
(2024年3月時点Spotify調べ、順不同)

はい。第2弾です。
最後の数枚は名盤というより、個人的にプレイリストに入れられなくて困ってる作品だな。
まぁいいでしょう。
え? ラウド・シュガーが誰って?。下に貼っておきましょう。
このキュートなポップセンス、忘れてはならない。


2024年3月4日月曜日

サブスクで聴けない名盤(70年代編)

・Tupelo Honey / Van Morrison (1971)
・S/T / Hound Dog Taylor And The House Rockers (1971) 
・One Nation Under A Groove / Funkadelic (1978)
・Silver Morning / Kenny Rankin (1974) 
・The Rotters' Club / Hatfield And The North (1975) 
・Grand Hotel / Procol Harum (1973) 
・Bells, Boots And Shambles / Spirogyra (1973 ) 
・Yes We Can / Lee Dorsey (1970)  
・If You're Lonely / Eric Kaz (1971) 
・March Hare / Colin Hare (1971) 
・Out The Window / Jim Pulte (1972) 
・S/T/ Ernie Graham (1971)
・Pipedream / Alan Hull (1973)
・Winter In America / Gil Scott-Heron / Brian Jackson (1974)
・Quem É Quem / João Donato (1973)
・S/T / Brownsmith (1975)
・Swingtime In Springtime / Lew London (1976)
・Teenage Depression / Eddie And The Hotrods (1976) 
・Shiny Beast (Bat Chain Puller) / Captain Beefheart And The Magic Band(1978)
・S/T / The Raincoats (1979)
(2024年3月時点Spotify調べ、順不同)

僕もですね、今年めでたく洋楽を聴き出してから40年ですよ。
よくもこんだけ新譜やら再発やら追っかけてきたと思いますが、
驚くことにまだまだ足りないんですね。
何年か前はサブスクで課金し始めたらフィジカル買うのやめるかなと思っていたが、
現在のところ何も変わらない。これは死ぬまで続く業ですね。

ということで、やっぱりフィジカルは手放せない、という企画。
上記の名盤はSpotifyで聴けません。
これ以外にも色々あるけど(ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェルは名誉Spotify嫌民として殿堂入り)、あくまで徳永の趣味が大きく反映しております。
忘れているものがまだある気がするが・・・
とりあえず代表してケニー・ランキンの至宝級の名演を下に貼っておきましょうか。