2024年10月14日月曜日

ブルース傑作をあらためて聴く⑧

おっと。昨日の記事を書いてたら、何年も前の下書きを発見。
戦前ブルースで何か書こうとしておったようだ。
多分もっと濃くしたかった途中段階だと思いますが、蔵出ししておきます。
(動画リンク切れは修正しました)


ダウナーで憂鬱、出口なし。1931年、スキップ・ジェイムス29歳の録音。
ミシシッピ出身であるが、農場で働いたような経歴ではないよう。
しかし、この憂鬱さは何だろう。ずしっと来てヘヴィ。
この後ブルースから足を洗い、聖職に就くが、戦後ブルースの道に帰還した。
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正確にはスライド・ギターを操るゴスペル・シンガー。
この曲も元々は賛美歌。でも、歌詞は消失し、あまりに孤独なブルース・フィーリングだけが屹立している。通常は強烈なダミ声で歌う人だけにその対比がぐっと来る。
ヴォイジャーのゴールデン・レコードにも収録されたらしいが、
これを宇宙に送るという発想は全くもって素晴らしい。
1897年生まれ。1927年(昭和2年)録音なので30歳の時の歌。


戦前ブルースマンで一番好きなのは、今も昔もブラインド・ウィリー・マクテル。
楽曲の幅が広いが唐突な感じは一切なく、いつ何時聴いても味わい深い。
12弦ギターと歌声の甘い響きの中に香るブルース臭もたまらんものがある。
この曲はタジ・マハール経由でオールマン・ブラザーズにカヴァーされ有名になった。
ステーツボロはマクテルさんの出身地だ。1928年録音。

基本的にはえぐいブルースを求めたがる性分であるが、就寝時にまったり楽しんでいるのはビッグ・ビル・ブルーンジーだったりする。声がいいし、一本調子じゃないので安定して聴き心地がいいのだ。体が大きかったからこの芸名なんだろうけど、この歌の包容力も込みなんだと思う。1936年録音。

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