2011年12月28日水曜日

今年の締め。

道を歩いていたら、岡持ちバイクが僕の横を追い越していった。
そして、先にある交差点を左折した。
その拍子にレンゲをひとつカランコロンと落としていったのだ。
僕は「あっ、落としましたよ」と声をかけようかと思った。
が、その瞬間、うしろから来たタクシーがそのレンゲを踏んづけた。
「パスン」
プラスチック製のレンゲだった。
タクシーも岡持ちバイクも、何事もなかったように消え去った。
僕とバラバラになったレンゲだけが、そこに取り残された。
寒い寒い年末の風が吹いた。

皆さま、良いお年を。

BGM:Apollo / Brian Eno

2011年12月25日日曜日

2011年 お気に入りアルバム

・Apocalypse / Bill Callahan
・Helplessness Blues / Fleet Foxes
・The King Of Limbs / Radiohead
・Ashes & Fire / Ryan Adams
・La Liberacion / CSS
・Mirror Traffic / Stephen Malkmus & The Jicks
・All Eternals Deck / Mountain Goats
・Hotel Shampoo / Gruff Rhys
・Smoke Ring For My Haro / Kurt Vile
・Several Shades Of Why / J Mascis
・The King Is Dead / Decemberists

肌に合ってよく聴いたアルバム。
近年ネットで競い合うように発表されてるクールリスト的なベスト・アルバムとは違う。
全然クールじゃない。それは自覚している。
90年代勢が強いけど、どれも表現が深化していると感じたもの。
ちゃんと地に足が着きつつね。
新人勢の夢見的な音には乗れなかったなー。
その世界や気分を共有したり波長を合わせられる現実は、自分にはなかった。
映画は『イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ』で。
今年ももうすぐ終わりだ。大変な一年だったが、大震災の影響は来年以降もずっと続くだろう。
これがスタートだと思っておこう。

2011年12月18日日曜日

年内ライブ、終了。

更新途切れててすいません。
相変わらず体が弱いもんで。
火曜日のCCO、来て頂いた皆様、ありがとうございます。
なかなか刺激的でいい夜でした。
自分の演奏もほぼうまくいったし、豊田さんの歌にもパワーをもらって、
気持ち良く家路につくことができました。

次のライブは来年2月のleteワンマンになりそう。
そして、少しずつ新作マテリアルに向けてギア・チェンジしていきたいと思っとります。


BGM:Bright Midnight / The Doors

2011年12月11日日曜日

プリーズ・プリーズ



イギリスのデパート、ジョン・ルイスのクリスマスCM。
ザ・スミスの「Please, Please, Please Let Me Get What I Want」がカヴァーという形で使用され、
それがジョニー・マー&モリッシー公認だということで、コアなファンの間で物議を醸した。
日本だとCMで曲を使われると、喜ぶアーティストの方がむしろ多いと思うのだが、
やはりロックの本場の英米ではそうはいかない。
ロックと言えば反体制、政治的には左翼。
その考え方が根強い。
(U2なんかiPodのCM出演に絡んでわざわざ声明出してたもんな)
当然その“反体制ロック”で大儲けをすれば、矛盾を孕んでいくのだが、
そこにはちゃんと(自責の念から来る)チャリティ活動…というコースが待っている。
ロック・ミュージシャンも大変だ。

ま、そんな話はどうでもいいが、このCMは良い出来だよ。
最近僕も丸くなったなぁー。

2011年12月7日水曜日

来週の火曜、ライブあります。


もう12月だねー、というタイミングで昨日は久々の打ち合わせ。
来年に向けての展望などを語った。

そして今日は、今年初頭に出した『ただ可憐なもの』をあらためて聴いた。
う~ん。どうなんだろう。
やっぱ傑作?
だよな。
などと思いながら、次来たるべきものについて思いを馳せていた。
自分の中の根幹は変わらないだろうが、社会は大きく変わった。
だから何かが変わっていくだろう。きっと。
『ただ可憐なもの』を越えていくべく、準備を今から整えていく。
曲を選ぶのが大変そうだ。

来週火曜のライブは下北沢BAR?CCOにて。
チケ取り置きメール、下さってる方々ありがとうございます。
お楽しみに。
僕も楽しみにしてますよ。


BGM:New Riders Of The Purple Sage / New Riders Of The Purple Sage

2011年11月30日水曜日

Wolfgang's Vault


Listen to more Bob Dylan & The Band at Wolfgang's Vault.


デッド好きなら有名なサイト、Wolfgang's Vault(→こちら
伝説の興業主ビル・グレアムの遺産を公開してあるところ。
様々な貴重な音源&動画が有料ダウンロード、無料ストリーミング出来る。
スマートフォンの無料アプリまである。
今そこに、ストーンズのブート解禁の流れを経て、再びハマり中。
こんなん聴いてたら一日何時間あっても足らへんわ。
そして、(いつも思うのだが)こんなに簡単に手に入るようじゃ、いけない気がするのは僕だけだろうか。
昔の必死さを思うと虚しくなるぞ。
ネット時代恐るべし。

上の貼り付け音源は1974年のボブ・ディラン&ザ・バンド。
同時期にはライブ盤『Before The Flood』があるが、あれより断然生々しい音でたまらん。
ロビー・ロバートソンのギターが乱暴で最高だ。

2011年11月26日土曜日

Abandoned



デヴィッド・アルトベリ監督(→こちら)による「Abandoned(放棄された、の意)」というフィルム。
曲はヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oが歌う「Mammas Don't Let Your Babies Grow Up To Be Cowboys」。ウィリー・ネルソンが歌っていた曲のカヴァーらしい。
曲調は全然違うけど、映画『かいじゅうたちのいるところ』の世界観と地続きな感じ。
少年達が真夜中、廃屋へ探検に出かける、というのが導入部。
しかし、その後意外な展開へと進んでいく。

途中画面にテロップが出るが、この作品はアメリカの農業問題を扱っている。
TPPで日本も騒ぎになっているが、アメリカの小規模農家も大変なのだということが、これで分かる。
どこの国でもいつも虐げられるのは末端の人達なのだ。
悲しくてインパクトが残る、良質なビデオです。

2011年11月20日日曜日

The Brussels Affair / The Rolling Stones


勝手に2年後に出してくるだろうと予想していた(40周年だから)、
ストーンズの超有名ブートレグ『ブリュッセル・アフェアー』が突然オフィシャル発売された。

Rolling Stones Archive

録音はアンディ・ジョンズ、そしてボブ・クリアマウンテンによるニュー・ミックス。
史上最強の1973年のヨーロッパ・ツアー音源だ。
噂によると別テイクらしいが(当日2回公演している)気になる。
サワリ部分はサイト上で試聴できます。
ダウンロードはMP3かFLACで比較的安価でできる。
のだが、僕は断然パッケージ派なので、CDもそのうち出して欲しいところ。
どうなんだろう。
内容の素晴らしさについては、もう完全にお墨付きでしょう。
粗野で狂暴なのに祝祭的。完全無欠のカッコ良さ。
この時期のブートは僕も大学生の頃から愛聴してた。
特にミック・テイラーのギターには痺れまくっていたなぁ。

自分用にブート音源はっつけておこうかな。

いやぁ、それにしてもストーンズは「祭り」をずっと続ける気らしい。
嬉しい。

2011年11月19日土曜日

11/18lete終了。

更新できなくてすいませんでした。
昨日観に来ていただいた皆様、ありがとうございます。
セットリストは近いうちにあげておきます。
12月も集中力高めて挑んでいきたいと思ってるんで、
また是非お越しをー。

BGM:Collapsing / Amon Duul

2011年11月7日月曜日

来週の金曜日はlete

来週18日、下北沢leteでのライブが近づいてきました。
カムバックする古澤ひかりとのツーマン。
秋に見合った王道路線&新曲でいきましょう。
チケット予約はleteのHPにて(→こちら)。
お楽しみに。

2011年11月18日(金)
下北沢lete
出演:徳永憲、古澤ひかり
開場:19:00/開演:20:00
前売:2300円/当日:2600円(共に+1ドリンク)

2011年11月6日日曜日

Real Estateの2nd『Days』



リアル・エステートは何だか心を許せてしまう存在だ。
先月dominoから2ndアルバムがリリースされた。
耽溺するまではいかないけれど、素直にその甘さとまどろみに歩幅を合わせたい気分になる。
Monchicon!さん(→こちら)の記事にはフィーリーズやジョナサン・リッチマンらの名前が上がっていたが、もしかしたらそういった系譜であるから肌に合うのかもしれない。
ポワーンとしたリヴァーブに包まれている所為もあって、
最近流行りのバンドっぽく捉えられる向きもあるようだが、新しいブームの波は感じさせない。
寧ろ懐かしさ、そしてある種の諦念を感じさせる。
青春真っ只中の倦怠が鳴っていて、それがギターポップの体裁に収まっている様に。

ま、そういう所が心許せるのかな。
初期のシー・アンド・ケイクを思い起こさせる清冽さもあったりして好きだ。
気になった方はどうぞ。
まだホステスの特設サイトで全曲試聴をやってます(→こちら)、
国内盤はボーナス2曲つき。

2011年11月4日金曜日

久々に三面怪人でも見よう。

GyaO!でやっているウルトラマン特集(→こちら)。
ソフトバンクのCMが五月蝿いが、なかなか楽しめる。
毎週金曜日更新で、今日からダダ(第28話)が観れることになった。
もう何度も観ているが、強いのか弱いのかさっぱり分からないダダはやっぱりシュールで面白い。
時代を感じさせる大雑把な展開もあるにはあるが、
それより美しいデザイン、手作りの味わいなどに感銘を受けることの方が多い。

ゴモラで出てくる大阪城(第26、27話)も改めて見るとスゴイ。
今のテレビ界であれを作る根性は絶対にない。
今は怪獣をちょん切ったりするシーンも放映できないへっぴり腰で、
爆発なんかもCGで合成するようになってしまった。
それでは映像に魂が入っていかないんだよなぁ。
迫力だって損なわれるし、記憶にも残らない。

結局は『ウルトラマン』はこのクオリティーを毎週維持することが難しくなって、
大ヒットしているのにも関わらず39回で終了してしまうのだが、
その心意気は45年たった今でもギラリと光っている。
存在感は別格だ。

蛇足であるが、ヌーヴェルヴァーグに影響を受け、斬新なカメラワークや演出でその名を轟かせている実相寺昭雄監督の作品で、今現在GyaO!で観れるのは第22~23話。
テレスドンにジャミラ、何れも傑作中の傑作。
観たことない人は是非どうぞ。

2011年10月28日金曜日

でっかい!キャラメルコーン



東ハトのキャラメルコーンが色々と攻めていて面白い。
今年は発売40周年らしいが、がんばっている。
上の写真はでっかいキャラメルコーン。
ヘラクレスオオカブトの幼虫ぐらいある。
通常の5倍の大きさで、ピーナッツも大きめになっている。
袋をあけた瞬間、絶対に笑ってしまいます。

オフィシャル・サイト→こちら

↓ こちらはロングセラーのノーマル・タイプ。

2011年10月26日水曜日

Pirate's Life / We Cut Corners



We Cut Cornersというダブリン出身のギター&ドラム男性デュオのPV。
ヴォーカルがまるでジェーン・バーキンみたいだけど、ちゃんと男性が歌っているみたい。
デビュー作がアイルランドのレーベルから11月にリリースされるようだ。

オフィシャル・サイトは→こちら

PVを手掛けたのはワルシャワの映像作家デュオKijek / Adamski。
1850枚の絵を2ヶ月かけ手描きしたらしい。
言うは易く行うは難し。
実際やり遂げるのは大変なことだ。

2011年10月19日水曜日

ストーン・ローゼス再結成!



正直言って驚いた。
今回も絶対にガセだと思っていたので。
大衆紙ザ・サン、奇跡のスッパ抜きだったな。
いやはや、それにしても。ここは素直に友情の復活を祝いたい。
レニも元気そうで良かった。
しかし、一体どんな演奏になるんだろう。
何と新作レコーディングの噂も。
ワクワクするが、怖い気もするな。
イアン・ブラウンは友人にメールで「俺たちはふたたび世界を制覇する」と書いたとか。
凄いなー。
でも、別に解散前も世界制覇なんかしてないやん…(と一応ツッコミを入れておく)。

過去の記事→こちら
オフィシャル・サイト→こちら

2011年10月18日火曜日

ライアン・アダムスの新作『Ashes&Fire』



最初に2、3曲聴いた時点で名盤の予感をビシバシ感じて、
即予約購入したライアン・アダムスの久々のソロ作品(カーディナルズとは離れた)。
今はもう何度か聴いているが、やっぱりこれはいいぞ。
ウィルコのクレバーな新作の良さとは違い、内容は愚直そのもの。
楽曲そのもののクオリティーと、エモーショナルな歌唱のみだけで、
ぐいぐい自分の世界に引きずり込む。
カーディナルズとの近作も悪くはなかったが、
最近の発言によるとその頃はモチベーションが下がっていたとのこと。
なんやそれ…(またいつものムラっ気が出た)。

ま、しかし、確かに今回の作品は音の中へ没入している感覚がハンパなく強い。
曲は感傷的なSSW然としたものがほとんど。
やさぐれたセンチメンタリズムが爆発で、時代性なんて全く気にしていない。
静かな炎のようなパフォーマンスだけで全てを物語り、鷲掴んでいく。
この人はやっぱり音楽の大事なところを分かっている。
ありふれた曲調に魔法をかけるような、いつもの天才技も冴えている。

仲良しのノラ・ジョーンズは7曲に参加。
名手グレッグ・リーズ、ベンモント・テンチも手堅くサポート。
そして、プロデュースがあの御大グリン・ジョンズなのだ!!
当然と言えば当然であるが、今でもめちゃくちゃサウンドが良いので、ビックリした。
まったく衰えてない。70'sロック好きも是非どうぞ。

2011年10月17日月曜日

The Smiths Complete



RHINOのザ・スミス8枚組、しばらく体調悪くてほったらかしにしてましたが、
やっと最近聴きだしております。
作りはいいんじゃないでしょうか。紙ジャケもしっかりしている。
ジョニー・マー監修、フランク・アークライトによるデジタル・リマスターは、
今までのCDより中低音が豊かになり、ギスギス感が無くなり、
全体的にマイルドで柔らかくなった印象。
ただドラムやベースの音圧は増していて(アナログっぽいかな)、
特にアンディー・ルークのグルーヴィーなベースは存在感が増している。
その為、モリッシーの歌が控えめに聞こえてしまう曲もあるにはあるが、
色々考えた上で各曲丁寧にリマスターされた形跡が窺える。
当然、空間も奥行きが増している。各楽器がすっきりしたからだろう。
以前のCDと聴き比べてみたが、違いははっきりと分かった。
この内容でこの低価格。値打ちもんだと思った。

要望があるとするならば、これで終わりにはしないで欲しいということ。
発掘音源にも期待したいし、
シングルB面なんかを勘定に入れると、まだ全然コンプリートじゃない。
こっちは昔の編集盤『ストップ・ミー』を後生大事に取っておくつもりはないのだ。
うわぁ、と思わず天を仰ぐようなヤツを期待します。

2011年10月11日火曜日

高田純次の宝石学

高田純次がEテレで司会をしている番組があるというので、
わざわざ録画までして観た。
ダイアモンド鑑定の資格を持つという経歴を買われてのジュエリー番組だ。
やっていたのは殆どコントか、と思うようなシチュエーションでのクイズ。
でも、トーンはいたって真面目。
果たして教育テレビという手足をもがれた環境の中で、
我らが純次がいつ宝石を口に入れるのか楽しみにして見たが、
さすがに食べませんでした。
時々ボーダーラインぎりぎりのすかしボケを放りこんではいましたが。
次回はたのむよ。

オフィシャル・サイト→こちら
高田純次wikipedia→こちら

2011年10月8日土曜日

青山さんの新譜を聴いた。

10/19に出る青山陽一さんの新作『ブルーズ・フォー・トマト』をスタッフさんに頂いて、
一足早く聴かせてもらっているのだが、すごく良いのでご報告を。
青山さんと言えば、僕の場合レココレでの文章で膝を打つことがここ数年めちゃくちゃ多いのであるが、
このアルバムもまさにそんな感じ。
BGMで聴いていた筈なのに、いつしか身を乗り出して膝を打ちまくり。
“それを言って欲しかった感”が、サウンドのあらゆる箇所から飛び出してくるので、
結局スピーカーの前に鎮座して「ムゥ」と唸っているというわけなのである。
これは全方位スキなし、鉄壁な音楽愛で貫かれた素晴らしい最新作だと思う。

んで、これは絶対に書いておかないとダメなことなんだけど、
一番すごいなーと思うのが、若者には到底マネの出来ない豊かな音楽性を誇りつつも、
それでいて若々しく瑞々しい感覚が溢れ返っているところ。
キャリアを積み、ただの激渋路線におさまるのとは正反対。
聴いているこちらをフレッシュにさせるパワーがある。
それがスゴイ。リスペクト。

オフィシャル・サイト→こちら

2011年10月5日水曜日

バート・ヤンシュ、逝く。

享年67。肺炎だったとのこと。
思いがけない訃報だったので、しばらくは言葉も出なかった。
僕にとってバート・ヤンシュは憧れのギタリストだった(それは今後も変わりようもないが)。
ペンタングル&ソロ作品に関しては、そのうち追悼の意を込めて何か書こう。
よし。
とりあえず下にはペンタングルの3rd(1969)収録の名曲を。
上手でアコギを弾いて歌っている猫背なボサボサ頭の人がバートさんです。
この曲はペンタングル結成前からの持ち歌で、
『ヤングマンズ・ブルース』という発掘ライブ盤には1962年のヴァージョンも入っていた。
いつ聴いても気持ちが凛とするぜ。
バートさん、素晴らしい音楽をいっぱいありがとう。

2011年10月4日火曜日

定番の味

なんとなくだが、昔からある定番のお菓子が微妙に美味しくなくなっている。
そう感じているのは僕だけだろうか。
お菓子だけじゃあない。
例えばパンやカップラーメン。
昔からお馴染みの商品名でも、微妙に原材料が変化していて、
何かが変わってしまっているような気がする。

簡単なところでは、虫歯にならない甘味料の登場。
はっきり言って、砂糖の方が甘くて美味しい。
そして、クセになる危険な魅力があった。
あの脳にガツンと来る甘さを減らされたお菓子はやや不憫である。
そして、油。
ここ数年のポテトチップスは、割合あっさりしたものだ。
昔はポテチの袋を開けた瞬間、むわっと部屋に油ギッシュな雰囲気が伝わり、
みんな怪物くんのように手を伸ばしたものだ。
今やその手は、惰性で伸びてしまった性懲りもない手に過ぎない。

ただ現代の製造工程が進歩しているのは事実だろう。
よく言えば、洗練された食品になっている。
その完成された見栄えに隠れて、本来の獰猛なお菓子の魅力が半減させられている、という傾向だ。
それは残念な話だ。
不況が続いているのも影響しているかもしれない。
価格は同じで、内容量を減らされているのは誰もが承知しているだろうが、
味の方も効率化、合理化の名目の元に劣化させられているのだ。
そう。きっとそうだ。

ちょっとグチってみました。


BGM:Hysterical / Clap Your Hands Say Yeah
※10/1ライブのセットリスト更新しました。

2011年10月1日土曜日

ヴィレジャーズの新曲「Cecelia & Her Selfhood」



アイルランド出身のコナー・J・オブライエンことヴィレジャーズ、
一昨年出たデビュー・アルバムが好評だったが(国内盤出なかった…)、
オフィシャルHPを見たらフリーダウンロード新曲とそのビデオが登場していたので紹介。
位置づけとしては、アーティスティックな欲求に沿う新曲発表で、
あまり商業的な色は感じられない。
曲調も親しみやすいサビなどはないが、静謐な歌世界自体でぐっと聴き込ませるものになっている。
ビデオを作ったのはエイドリアン・ミリガウさん(→こちら
曲のコンセプトを二人で話し合いながら丁寧に作業を進めていったそうだ。
孤独の闇の中で膝を抱えている感じがいいです。

蛇足だが、下にデビュー作の終盤に盛り上がる「Pieces」という曲を紹介しておこう。
「アオ~!」と遠吠えする瞬間がたまらないのです。



オフィシャル・サイト→こちら

2011年9月30日金曜日

あさって日曜日

明後日10/2の日曜日。渋谷guestにてライブあります。
秋らしくしっとりとアコギで弾き語りの予定。
また新曲やりますよ。
お時間ある方、ぜひぜひお越しを。
チケ予約メールは→こちら
(公演日、場所、お名前、枚数が明記されていればOKです)

2011年10月2日(日)
<HIGH BRIDGE SINCE 1961~My favorite hideaway 009>
渋谷guest:
渋谷区道玄坂 2-22-6 CREA道玄坂 B2
(TEL)03-6277-5125
出演:徳永憲、tricky human special
DJ hb
開場:19:00/開演:19:30
前売:2000円/当日:2500円(共に+1ドリンク)


あと…ジャングルライフの連載なんですが、早速落ちました(泣)。
中村さん、超多忙なようで。10/1号には何も載りません。すいません。
BGM:Anthology Of American Folk Music / VA

2011年9月25日日曜日

サム・ガールズ祭りが来る。



ロックのリイシュー界で今一番熱い話題はピンク・フロイドなのだろうが、
個人的にはもう11月のストーンズ『サム・ガールズ』絡みのリイシューが気になって仕方がない。
と思っていたら、上記のクリアな動画が出てきたので早速貼り付け。
テキサスでの未発表ライブ映像だ(DVD本編は17曲85分、予告編は→こちら)。
ロン・ウッドのソロの後ろでこれぞ「Moves Like Jagger」(マルーン5、全米No.1)な、
ミック・ジャガーのダンスを見た瞬間、これはやはり”買い”だと思ってしまった。
演奏後半のええ加減な感じもたまらん。
この時期のライブ作品は正式には出ていなかっただけに興奮するファンも多かろう。
『サム・ガールズ』本体の方は10曲のボーナス・トラックがつくらしい(今回もオーヴァーダブの噂あり)。
スーパー・デラックス何ちゃらでは、当時発禁ジャケとなった7inchなども復刻封入されるらしい。
まだ不明な点だらけだが、ふたたび祭りが来る。
これだけは確かだ。


2011年9月24日土曜日

マイルス・デイビス・イン・トーキョー1973

特別番組「マイルス・デイビス・イン・トーキョー1973」
10月1日(土)NHK総合 午前1:40~2:40(9月30日深夜)
オフィシャル・サイト→こちら

メモ。これは絶対に予約せねば。
明日の午後にも「ジャズの帝王 ~マイルス・デイビス没後20年~」という番組あり。
今年は生誕85年にもあたるらしい。

来日時のメンバー:
アル・フォスター(ds)
マイケル・ヘンダーソン(b)
エムトゥーメ(perc)
レジー・ルーカス(g)
ピート・コージー(g)
デイヴ・リーブマン(ts,ss)

時期的に整理しておくと、1972年には『オン・ザ・コーナー』『イン・コンサート』を録音している。
そして、その秋に交通事故で療養。来日公演は復活後の1973年6月。
1974年3月にはカーネギー・ホールでの『ダーク・メイガス』があって、
有名な『アガルタ』『パンゲア』が収録された来日は1975年2月という流れ。


2011年9月22日木曜日

R.E.M.解散。

REMが突然解散を発表した。
今年出た新作に伴うツアーはしないと宣言していたが、
こういうことになろうとは想像だにしていなかった。
何故だかREMだけはどんなことがあってもやり続けてくれるだろうという思いがあっただけに残念だ。
確かにバンドとしての神通力は全盛期より減っていたかもしれない。
メンバー間の才能の絡み合いも予想範疇を超えていく感じではなかったのかもしれない。
でも、ここ2作はシンプルなギターロック路線に焦点を絞り、
力技でそこを突き抜けようというバンドの意気のようなものを感じていたのだが。
それが解散への花道になろうとは。

初めてリアルタイムでREMを聴いたのが『玉手箱』。
その時は暗い人達だなーと思っただけだが、その後徐々に好きになっていった。
好きなアルバム、曲はいくらでもある。
とりあえず下には「最高級の労働歌」を。
一時期これで毎朝目覚めて学校へ行ってたなぁ(遠い目)。



オフィシャル・サイト→こちら

2011年9月18日日曜日

夢日記

団体旅行。
よく分からない集団の中に混じっている。
知らない土地ではぐれてしまうことを怖れているが、
近くに眉毛の太い家族がいて、あの家族を目印に行動すれば大丈夫、
と思う。

2011年9月12日月曜日

ライブ週間、終了。

無事帰ってきました、東京に。
セイルズとの京名阪、ありがたく同行させてもらいました。
3回のライブがそれぞれ全く違う雰囲気で、面白かったよなぁ。
自分は選曲を完全に入れ替えていたので、余計にそれを感じた。
やはりその瞬間は、そこにしかないもの。
絶対に同じことにはならない。
一期一会ってことですな。

セイルズはCDも出し自信がついたのか、
すごくまとまっていたように思う。
今回は中村さん以外のメンバーとも交流できたし、
色んな面がじっくり見れて楽しめた。
またどこかで一緒にできたら嬉しいです。

そして、観に来てくれた方、CDを買ってくれた方、
ありがとうございました!
またよろしくです。


BGM:Friends / The Beach Boys

2011年9月5日月曜日

週末は京名阪へ。

前回告知した木曜日の下北沢lete以降、
今週末10~11日はライブで忙しくなりそう。

詳しくは→こちら

今やレーベルメイトとなった中村佑介率いるセイルズのレコ発ツアーを盛り立てるべく、
京都~大阪~名古屋と出向きます。
京都のイベントはお邪魔だし遠慮しとくわー、などと言ってたのだが、
結局はそれもがっつりと組み込まれることに。
本当にいいのかなーと思いつつも、やると決まったからにはビシッと決めたいので、
皆様、お近くの方は是非是非、応援しに来てくださいな。

大阪、名古屋も絶対に面白くなるでしょう。
愉快な中村さんのキャラクターも必見。
僕もめちゃくちゃ楽しみにしています。
予約は前日ぐらいまでは受付できますが、
ギリギリの場合はinfo@waikikirecord.comまで。
ここだと何とかなりますので。
よろしく~。

2011年8月31日水曜日

9/8(木)は下北沢lete。

9/8(木)坂田学くんとのレテ公演が目前にやって来た。
今、どの曲を一緒にやろうか、などとメールでやり取りをしているところ。
坂田君、ちゃんとドラムの一部を持って来てくれるそうで、
折角だから懐かしいのをやろうよ、と相談してます。
(ちなみに僕も坂田くんのセットにも参加予定です)

というわけで、今回はいつも以上に気合を入れたセットリストで挑むつもり。
『ただ可憐なもの』以降のこともそろそろ視野に入れつつ、
さらなる新曲もズドンとかませるように日々精進していきたい。
多分二度と実現しないスペシャルな夜なので、
気になっている方は是非是非、予約して下され。
(今のところ)まだ間に合いますよ!

lete→こちら


BGM:Midnight Blue / Kenny Burrell

2011年8月29日月曜日

スティーヴ・マルクマスの新作がいい。



ペイヴメント再結成はお祭りとして楽しかった。
だが、新しい作品を作るほどのモチベーションは生まれなかったのだろう。
やはり今のスティーヴ・マルクマスは作品を作るとなれば、
自信満々でソロを打って出るのである。
それで良し。
今回は「ベック・プロデュース」という話題もあるし、
より多くの人に聴かれることになれば嬉しい。

基本路線は変わらない。
自由に曲を書き、自由に演奏するだけ。
今までのアルバムと同じだ。
そもそも自分を持っている人だから、急に何かが変わるということはない。
ただ今回はベックというファン代表という媒介が入って、
堂々とマルクマスさんのスウィートな「泣き」の要素をフィーチャーさせているのがポイント。
「(照れるから)今まではそんなことはしなかったけど、まぁ、プロデューサーがそう言うなら、そういう曲は山ほどあるで。」(推測)とマルクマスさんはぽんぽん“スウィート”な曲を披露しているのである。
(パンキッシュな曲もあるにはあるが、それはバランスを取って配置したような感じ)
勿論、それはペイヴメント時代からある要素。
ソロ時代にも連綿と受け継がれてきたもの。
急に今回ソロ作が良くなったわけではない、ということは書き留めておきたい。
過去にも普通に泣ける曲があるので ↓ に集めてみた。
聴いてくれたし。

Wicked Wanda / Stephen Malkmus & The Jicks(2008)


Freeze The Saints / Stephen Malkmus(2005)


Fractions & Feelings / Stephen Malkmus & The Jicks(2003)


Jenny & The Ess-Dog / Stephen Malkmus(2001)



2011年8月24日水曜日

ファウンテインズ・オブ・ウェインの5th

高品質だったにもかかわらずあんまり聞かなかった気がする4年前の前作。
色んなタイプの曲があれこれ並んでいたが、
それぞれが有機的に噛み合ってなかったのか、
今となっては全体的にあまり印象に残っていなかったりする。
この新作5thははっきり言って地味な作りだが、
アコースティック・ギターをほぼ全曲にフィーチャーすることで、
全体のトーンが確定していて、数年後もはっきりと印象に残っていそう。
そして実際、この無理してない年相応の落ち着いた雰囲気が素敵なのだ。
アダム・シュレシンジャーは今作はヒット請負人モードではなく、
クリス・コリングウッドの優しげな歌に寄り添った、今こうあるべきFOWの姿を目指したのであろう。
メジャーから離れたということも関係しているのかもしれないが、
何となく友情を再確認しているかのようなこの方向性、僕は感じ入った。
大学のルームメイトだった二人も既に40代。
いい関係だよなーとしみじみ思う。

オフィシャル・サイト→こちら



2011年8月22日月曜日

CSSの新作3rd



今週国内盤が先行でリリースされるCSSの3枚目。
SPINNERの全曲試聴で2回ほど聴いたが、良い感じ。
初期に比べるとローファイ度はさすがに落ちているが、
それを敢えて残していたとしても不自然だろう。
特徴的なビート感はちゃんとキープされているし、
随所にいつもの遊び心はあるし、
僕はこの着実なアップグレードを支持したい。

そして、やはりラブフォックスの声は至宝。
絶妙な歌い回しに磨きがかかっているような。
上のYoutubeにはトロピカルな4つ打ちロックンロールを。
摩訶不思議な折衷感で気に入ってます。

オフィシャル・サイト→こちら

横浜ライブ終了。

セットリストあげました→こちら
しとしと降る雨をバックに歌うのもオツなものでした。
来て頂いた皆様、ありがとうございます。
次回ライブは来月8日の坂田君とのジョイント。
お時間ある方は是非!


BGM:At Sherry's Manne Hole / Bill Evans

2011年8月18日木曜日

明後日は横浜

ただ今どんな曲をやろうか、ギターを弾きつつ考え中。
少しずつ新曲も増やしていこう。

ここで訂正お詫びのお知らせがひとつ。
9月の名阪ライブが諸般の事情により、
バンドでなくなりました。
僕も楽しみにしていたのだが、申し訳ございません。
とりあえず僕が一人で行って、弾き語りの形になります。

最近は(毎年のことだが)高校野球観てます。
やっぱり面白い。
ヘタな小説、マンガを読むより充実感がある。
夏の甲子園、昔から変化している部分は幾つかあるが、
核の部分はやはり不変。
今日はベスト4が出揃った。
決勝戦は20日。
横浜ライブの日です(観れません)。



BGM:Collapse Into Now / REM

2011年8月10日水曜日

ライブ情報、取り急ぎ。

この夏から秋にかけてのライブ情報、一気に更新しました。
セイルズを盛り立てに名阪にもバンドで行きます!
もう1ヶ月をきっているleteの坂田君企画も要注目。
ギター弾き語りで共演する日が来ようとは、思いもしなかった。
一番近いところでは、横浜。
ここはワンマンなので、たっぷり時間をかける予定。
みなさま、是非お越しを。


BGM:Sunlight / Herbie Hancock

2011年8月8日月曜日

街で聞き耳を立てていると

玄関先でインターホンを押した奥さんが話しだした。

「あ、おばあちゃん。あたし。メガネ。」

そこだけしか聞こえなかったが、想像がいっぱいふくらんだ。
普段から姑にメガネ呼ばわりされている奥さんが帰宅してきて、
鍵をあけてほしいと頼んでいるのか。
若しくは、おばあちゃんにメガネ忘れたからちょっと持って来い、
と奥さんが外から言っているのか。
はたまた、その家は実は悪党のアジトで、それは「山。川。」みたいな合言葉なのか。
どれにせよ、微妙なニュアンスで判断がつかなかった。
しかし、当事者同士だときっと分かり合えてる。
そんな感じだった。

「Hi,grandma. me, glasses」

念の為、英語にしてみたが、やっぱり分からない。


BGM:

2011年8月4日木曜日

第1話は「魂を救うだろう」

ジャングルライフ(→こちら)で隔月連載「12人のケン」始まりました。
中村佑介さんが僕の曲に着想を得たイラストを描き、
その出来上がった作品に対して、僕も新たに短編を執筆する、という内容。
企画構成などは完全に中村さん主導で、
僕は弱冠その勢いに押されがちなんですが、面白がってやっていきます。
ただし短編小説書くこと自体初体験な上に、
中村さんのイラストのクオリティーが半端なしなので、
これは真剣勝負になっていきそうです。
皆様、チェックしてみて下さい。

第一回目はデビュー・ミニアルバム(1998年発表)の表題曲。
連載には歌詞を載せるスペースがないので、
ここに載せておきましょう。


「魂を救うだろう」

怒らせた牛を血まみれにしてスターになる人もいりゃ
牛糞を固めて家を建てそこで暮らしてく人もいる
祈りを捧げりゃ自分のために神は何かをするだろう
どれどれ見てみよう どれどれ見てみよう
1・2・3・4・5

惨めな芸術家が小さな世界の中で苦しむ
隣の家の床下では猫が出産に苦しむ

誰も知らないところで 誰も知らないことを
見せてとくれよ!

半端な頭脳がのたうちまわってるかい?
不公平というバランスが成り立っているかい?
偶然も詐欺師だよ
神は存在するのさ
1・2・3・4・5

祈りを捧げりゃ自分のために神は何かをするだろう
広大な宇宙に浮かんだひとつの魂を救うだろう


BGM:

2011年8月1日月曜日

何 これ テング?



これは『大日本天狗党絵詞』を思い出さずにはいられないPV。
(人間化している部分は違うけどね)
多分公園でエサでもバラ撒いて撮影したのだろう。
集まってきたカラスの自然な生態ぶりがなかなかいい。
人工的な腕もフィットしていて、
ずっと見ているとこんな動物が本当にいそうな気になってくる。
音楽はフルトン・ライツというNYブルックリンのバンドだそうです。
インターポールとかウォークメンとか、硬派な音を目指してる感じで好印象。

Myspace→こちら

2011年7月30日土曜日

夢日記

セミの親子が登場。
現実では絶対にあり得ないシチュエーション。
子供セミが親セミのあとを追いかけて飛んでいる。


BGM:

2011年7月23日土曜日

昨日のlete終了。

昨日のライブ、無事終了。
集中してやっていたらあっという間に終わってました。
来ていただいた皆様、ありがとうございます。

新曲としてやった「うかつな男」は簡単簡素な曲。
確実に地味な曲なんだけど、狙って作れないシェイプのメロディーが作者的にはツボ。
最近はこの「狙ってない」美しいメロを、狙って書いてます。
無我の境地で魚釣りをしているような感じです。

弾き語りは夏以降も定期的にやっていきます。
次回は8月の横浜野毛のボーダーライン。
よろしくです。


BGM:Tapes / Faust

2011年7月18日月曜日

今週の金曜日

下北沢leteでのライブ、金曜日に迫ってきました。
数日前から選曲を考えているんだけど、
多分レコ発ライブとの被りは1~2曲。
懐かしい曲もやるし、新曲もやれたらやります。
チケ予約はleteのHPにて受付中(→こちら)。
ぜひぜひお越しを。
ライブは20:30スタート。
二部に分けてやります。

ここで、ニュースです。
雑誌JUNGLE LIFEの8月号より連載が始まることになりました。
隔月で載っていく予定で、イラストレイター中村佑介さんとのコラボです。
今月号にもセイルズのリリースに絡めての対談記事がありますが、
その流れで面白いことをやっていこうと話が進んだわけです。
金曜日のMCで、詳細など話します。
JUNGLE LIFEはレコード店、ライブハウス、楽器屋、スタジオなんかで手に入るので、
(詳細→こちら
みなさんチェックしてみて下さいな。


2011年7月15日金曜日

イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ



いよいよ今週末からバンクシー監督作品が公開に。
明日観に行くとポスターもらえるらしい(欲しいが…)。
内容はドキュメンタリーということだが、
本人は顔出ししないわけだし、どんな映画になってるのか予想がつかない。
それだけに楽しみも大きい。
前評判も上々みたいだ。

オフィシャル・サイト→こちら

2011年7月14日木曜日

ライロ・カイリー解散。



海外サイトで解散の情報が(→こちら)。
時々ヴォーカルも取っていたギタリストのブレイク・セネットがおだやかならぬ発言をしているので、
これは修復不可能な感じ。
確かにここ数年ジェニー・ルイスが活躍すればするほど、
バンドの存在意義が薄れていたものなぁ。
自分的には ↑ の曲を甘酸っぱくやっていた頃が一番好きだった。
その後、バンドの音もジェニーさんの方向性と共に変遷していったわけだが、
ジェニーさんがもうそのバンドの枠すら必要しなくなった、という流れか。
残念だが仕方あるまい。
セネットさんは別バンドThe Elected(新曲→こちら)があるから、まぁいいじゃん。

2011年7月11日月曜日

YouTube × Google


面白いゲ-ムがあるというので、やってみた。

http://www.youtube.com/nexuscontraptions

色んなアイテムを使ってボールを吸い込み口に導いていくという内容。
デザインもすっきりしていて、ほんのちょっと快感を得られるのがいい。
アイテムを同じ場所に置いたまま何度かトライしてもクリアできる場合があるし、
単純なゲームなんだけど、仕組みは複雑そうだ。
割とストレスなく、どんどん先へ進めるのも良い。
興味のある方はどうぞ。


BGM:All Eternals Deck / The Mountain Goats

2011年7月8日金曜日

脱力アレンジ・シリーズ







ヴォーカルだけはそのままで、あとは勝手にアレンジ変えちゃったシリーズ。
笑っちゃうけど、なかなかいいです。
メタリカ、普通にいい曲になってるし。
映像の熱血ぶりとの落差が何とも。
因みにこの制作者さん、
逆に普通のポップスをメタル化するという作業もしつこくやっておられるようです。
もっと見たいという方は→こちら

2011年7月4日月曜日

電人ザボーガー

板尾創路が主演をするということで話題の映画「電人ザボーガー」。
今秋公開らしいです。
というわけで、昨日からTOKYO MXテレビで始まったオリジナル版の再放送。
ちゃんとチェックして観てしまいましたよ。
なかなかパンチ効いてて強力でした。
オープニング曲(by子門真人)にも登場するヘリコプターとミニカーは何の役にも立っていませんでした。
でも、いきおいだけで見せるパワーと情熱があった。

関係ないけど、MXテレビでは現在「ジャンボーグA」も毎週放送されてます。
こちらは中盤に差し掛かっていて、そろそろジャンボーグ9が出てくる頃。
昔のヒーローものはやはり味があってオモロイです。



劇場版オフィシャル・サイト→こちら

2011年7月1日金曜日

7/22は下北沢leteです。

今日から7月なので告知を。
人気のleteでアコギ弾き語りをまたやります。
じっくり2部に分けて、あんまりやらないような曲もやろうかと。
レコ発モードも決着したので次なる道も探りつつ。
集中してのぞみたい。

チケットはleteのHPにて既に受付中です。
http://www.l-ete.jp/
前回は満席になったので、確保されたい方は早めにどうぞ。


BGM:Apocalypse / Bill Callahan

2011年6月25日土曜日

グラストンベリー2011

(注:オフィシャル映像なくなったので、同映像を再掲)

突然出演したレディオヘッドや、注文の多いU2など、
今年も話題になっている英国の老舗フェス・グラストンベリー。
この週末を賑やかしてくれています。
というわけで我らがフリート・フォクシーズ。
今回も長靴で登場。
客席のキツネのお面もいい味出してます。
彼らの今年出た2nd、あまりにも期待通りで素晴らしく、
気に入ってよく聴いてますよ。
果たして初来日はいつ実現するのか。

2011年6月21日火曜日

あ、オレ死ぬな。

 
Manchester Orchestra - "Simple Math"

これは傑作PV。めちゃくちゃ素晴らしい。
最初から最後まで目を離せない展開なので、5分があっという間だ。
林道でシカの幻を見てカー・クラッシュを起こす男。
その一瞬に彼の人生が縦横無尽にかけめぐる。
不条理だけど、チャーリー・カウフマンが描く人生の悲哀にも近い感慨を残す。
父との距離感も泣けるものがある。
今年はもうこれ以上のPVは見れないだろーなー。
監督はDANIELS(→こちら)。二人のダニエルさんのチームみたい。

ちなみにマンチェスタ-・オーケストラはアメリカ南部アトランタ出身のインディー・バンド。
アンディ・ハルを中心とする5人組で、この曲を表題にした新作は4枚目だそう。
アルバムを試聴したら、ドラマチックなフォーク・ロックという様相。
ハード・ロック&プログレ調もあるのが面白い。
マイ・モーニング・ジャケット以降出てきた実力派という感じか。
日本では絶対に受けないタイプだが、僕は好きそうなタイプ。
じっくり聴いてみたい。

アルバム試聴は→こちら
オフィシャル・サイト→こちら

2011年6月19日日曜日

追悼クラレンス・クレモンズ



ブルース・スプリングスティーン&Eストリート・バンドのサックス奏者クラレンス“ビッグマン”クレモンズが、
昨日亡くなった。69歳だった。
サマソニ2011での来日がキャンセル発表された矢先。
これはショックだ。ショックすぎる。
以前から体調を壊すことはあり心配はしてたのだが。
ブルース御大のショックも如何ばかりか。

上の有名な1978年のライブ動画でも、メンバー紹介の際、格別の待遇を受けているビッグマン。
「キング・オブ・ザ・ワールド!」だよ。
あかん。今夜「ジャングルランド」聴いたら確実に泣くな。

2011年6月16日木曜日

レコ発終了。

昨日の『ただ可憐なもの』レコ発ライブ、
無事終了しました。
何とかいい形で終えられたので、ひとまず良かった。
来ていただいた皆様、本当にありがとうございます。
事前予告していた「ボート」PVの用紙もすべて配布終了。
(渡りきらなかった人、すいませんでした)
「ただ可憐なカレー」も完売。
終演後、僕も食べようと思って注文したら、
「ごはんが無くなっちゃいました」と言われてしまったよ。
よかった、よかった。

演奏面もほぼ上々。
細かいミスはあるにはあったんだけど、
ふわっと自然に音楽が前進していく感覚があった。
アンコールも含めて23曲、歌詞も結構するっと出てきた。
そして、最大9人編成。
僕自身ステージ上から眺めて楽しんでました。
参加してくれたみんなには多大なる感謝を。
gee-geの方々も色々とありがとうございました。

またこういう機会がやってくることを願おう。
皆様、今後とも応援よろしくお願いします!

2011年6月12日日曜日

もうすぐです!

いよいよ『ただ可憐なもの』レコ発が水曜日にせまってきた。
今晩は最終リハをやる予定。
そこには特別参加ゲストのミュージシャン達が集まってくれる。
ありがたい話だ。
毎回レコ発ライブをやる時は、これで最後になるかもしれないと思って臨んでいるのだが、
こうやって様々な人々が協力してくれると、さらにその思いを強くしてしまう。
なかなかこんな機会に恵まれることはないだろう。

そもそも僕自身がライブに積極的なタイプでないので(人前が苦手)、
誰かがセッティングしてくれなければ、こういうライブはできない。
今後も続けてアルバムを出していける保証だってどこにもない。
(毎回デモテープを聴いてもらう時はデビュー前の新人の心境になる)
当然、未来永劫僕の中から音楽が沸き続ける、なんてこともないだろう。
本当にこういう機会を大切にしなければいけない。

ま、とにかくここで一区切りなのは確実。
ワンマンなので珍しい曲も出来るし、集大成にもしてしまいます。
それから現時点で、風邪もひいてないです。健康です(ここ重要)。

チケ予約の方はまだ間に合いますので、是非是非お越しを。
待ってます。→こちら
(公演日、会場、お名前、枚数が明記してあればOKです)
もちろんgee-geのHPからも予約できますよ。


BGM:USA / King Crimson

2011年6月9日木曜日

Wonder Why



建物や乗り物が顔に見えるっていう万国共通のネタをPVにしたもの。
無理矢理っぽいものも含めて、かわいいです。
ヴェティヴァーの新作はポップに変化し過ぎてると思って、
スルーしてたんだけど、こうやってほんわかした映像を見てしまうと、
良く思えてきました(反省)。
目立たないところに光を与えてる感じが、音楽に合っています。

Myspace→こちら
過去の記事→こちら

2011年6月7日火曜日

夢日記

最近しょっちゅう鼻血が出るので、
これはもしや放射能の影響では…と思い、
決死の覚悟で病院へ行ったら、
「あ、これは痔ですね」と言われ拍子抜けする。
鼻から痔かよ。鼻痔やなと思う。


BGM:

2011年6月6日月曜日

You Was Me



鞍をつけていない馬は美しい。
遠くから見ているだけでいい。
触ろうとしたら蹴られそう、そんな馬が好きだ。

先日来日したJONNYのビデオ。
TFCのノーマンとゴーキーズ・ザイゴティック・マンキのユーノス・チャイルズです。
心洗われるなー。
撮影場所はウェールズの大西洋岸。
監督したのはライアン・オーウェンさん。
グリフ・リースも手掛けているし、多分ウェールズに縁ある作家さんなんだろう。
他の作品は→こちら

2011年6月3日金曜日

リハ好調に進んでます。

『ただ可憐なもの』のレコ発ライブまであと2週間を切った。
僕の周りはリハ準備で慌しくなってきた。
今回はレコ発らしく特別な編成も考えていて、
フルート、ホーン隊、フィドル、コーラスが加わる予定。
曲によっては最大9人編成!
ちゃんと僕が統率できるか、見ものですよ。
基本は中村憲司(Ds)、吉川真吾(B)、井上民雄(G)とのカルテット。
最小編成の弾き語りもやると思う。

ちなみにgee-geという場所は僕もまだ行ったことないんだけど、
とても素敵な所らしい。
7thFLOORの元スタッフの方々がオーガナイズされているそうで、
あそこに似て、ゆっくり着席して集中して観れるらしい。
定員もあるかと思うので、
行こうかな、と思ってる方はチケット予約をお早めに!
こちら(日時、会場、お名前、枚数が明記されていればOKです)
最高のライブにしますよ。
(すでに予約して頂いた皆様、ありがとうございます!)

BGM:Sigh No More / Mumford & Sons

2011年5月31日火曜日

スペース人間。



Corduroiというコディ・ウィルソンさんの独りプロジェクトの新しいPV。
(オフィシャル・サイトは→こちら
出身はテキサス州はオースティン。
が、お聴きの通りカントリーやブルース色は皆無。
今や米国南部のベッドルームからポチッとエレクトロが世界中に配信される時代なのだ。
嘆息つくべし。

PV制作はこれまたテキサス州オースティンを拠点にしている3人組カラー・チャート。
他の作品は→こちら
なんというか、有機的なようで、無機質。
個性的のようでいて、無個性。
しかし、この世を祝福し謳歌するような生命力を感じさせて、面白い。

2011年5月26日木曜日

5/25 440終了

昨日のソフテロのイベント、来て頂いた皆様、ありがとうございます。
色々盛り沢山で、面白かったですね。
エレキベースに参加した「サマーソーダ」では「歌詞を書いてくれた~」と、
紹介されて出て行ったのに、その歌詞をムニャムニャと歌ってしまう失態!
やっちゃいましたよ。深く反省。
身に沁みこませておかないと、やっぱり歌詞はスルスルと出てこないものだねー。
次ある時は絶対に成功させます。

ソフテロがカバーしてくれた「ブレーキ痕」(ありがとう!)は久し振りでテンションあがった。
たまにはああいうロックな感じもいいかも。新鮮。
(とか言っといて自分の曲なんだけど。)
ソフテロ・バンドの面々はみんな上手だったし、やっていて気持ち良かった。

僕の方は順調に仕上がってきた感じか。
「ボート」も初披露できたし良かった。
6月レコ発はもっと曲も多いし、メンバーも増えるので、また気を引き締めます。

ということで、レコ発情報を。
「ゴミをなくそう」キャンペーンとして、「ボート」PVで使った歌詞カードを持って行くので、
もらってやって下さい。
サインとか一応書き入れてみたりもします。
…かなり微妙な企画ですが、元手がかかってないだけ、失うものもありませんよ。
物好きな人だけ、寄っといで、ということで。
因みにあの映像に映っている紙のみなので、数量には限りがあります。
どういう風に配るかは、まだ検討中。
サカモト君は「ただ可憐なカレー」を頼んだ方に、とか言ってたけど、
一緒に渡すと紙にカレーがついちゃいそうだし…まだわかりません。
まぁ、お楽しみに。

前売りチケットの予約、どしどし受付中です。
皆様、是非お越しを。

2011年5月22日日曜日

APACHE君がゆく。



L.A.トーマスさんがやっているデンジャー・ビーチというユニットによる和んだサーフ・インスト。
「アパッチ」という曲名なんでシャドウズのカバーなのかな、と思ったが、違うようだ。
それよりなんだか都会的な切なさがあるなーと思っていたら、
途中テレヴィジョンの「マーキー・ムーン」っぽいリフも出てきたりして、ハッとしたり。
いつのまにかその慎ましき世界に惹き込まれていました。
アニメもかわいい。
制作監督はネッド・ウェンロックさん、アニメはロドニー・セルビーさん。
手工業的なポップ・デザインが目に優しいです。


BGM:

2011年5月20日金曜日

スキー・ジャンパー



ビル・キャラハンの最新PV。
これが最高。6分以上滑空しているスキー・ジャンパー。
景色は流れるも、荒涼とした灰色の嶺が果てしなく続く。
飛べる幸せと、着地点のない不幸せが綯い交ぜになり、
深いエモーションを湛えていく。

スモッグを初めて聴いたのが15年以上前。
当時はこんなに息の長い活動をする人になるとは予想だにしなかった。
マウンテン・ゴーツも今年になって充実作を出してたし、
ボニー・プリンス・ビリーの地に足の着いた活動も言うまでもなく、
その昔、90年代前期に登場したLo-Fiと称されたアーティスト達の多くは、
そのイメージとは裏腹に相当に屈強だったのだな、と今にして思う。
むしろどんどん良くなっているような気配さえ漂わす近年のビル・キャラハン。
彼も間違いなく尊敬に値するアーティストだ。

Drag City:Bill Callahan→こちら

2011年5月18日水曜日

来週は440

来週の水曜日25日は下北沢440でライブです。
出演者がみんな知り合いということで、それぞれがゲスト参加することになりました!
きっと面白いことになるでしょう。
ここだけの話、ソフテロは僕の曲をやるらしく、
そこで歌やらギターソロやら弾いて欲しいと頼まれました。
『スワン』のレコ発以来やってない曲なので、練習しなければ…。
曲名はネタバレになるので書きませんが。
お楽しみに。

僕のバンドの方は最新作にも参加している中村さん(Ds)、吉川くん(B)とのトリオ。
そこにゲストが出たり入ったりする、と。
どんな風になるか本番まで分からないけど、
久々の440、楽しまさせてもらいます。
前売りチケットの予約はメールで受け付けているので、
公演日、場所、お名前、枚数を明記してどしどし送って下さいね。

こちら

よろしくです。
6月レコ発の方も(既に予約していただいた皆様ありがとうございます)絶賛受付中ですよ。


BGM:4 / Soft Machine

2011年5月14日土曜日

夢日記

アニメ系の古書をオークションしている会場にいる。
なんでここにいるんだろうと思いながらブラブラしていると、
みんなから「お宅、何者?」という目で見られる。
へぇー、興味ないのが分かるんだと思い、すごすごと帰る。
でも、友達らしきヤツが走ってきて「おいおい、なんで帰るんだよ」と声をかけられ、
ああ、僕も仲間という設定か、と思う。



BGM:

2011年5月10日火曜日

街で聞き耳を立てていると

夕方、駅近く。
60代のくたびれた夫婦が自転車を押しながら歩いていた。
すれ違いざまに聞こえた言葉は

「やっぱりオレはヤッターマンだな。」

どっちか言うとボヤッキーだろ、と思ったが、
多分パチンコの話だと思います。



BGM:Maching Mole / Maching Mole

2011年5月8日日曜日

5/7 janus終了


大阪へ行ってまいりました。
CDもTシャツも売れたし、色んな人達とも交流できたし、なかなか有意義でした。
呼んでくれた上に「本屋の少女に」まで演奏してくれたカルマセーキ、
それからフルートを吹いてくれたパノマティの梅田マミコさんには特別な感謝を。
光栄でした。
また大阪行きますよ。
写真は会場の上にある屋上のような場所。
屋上シリーズということで。


BGM:Joy Of A Toy / Kevin Ayers

2011年5月2日月曜日

5/1 lete終了。

雨の中でしたが、皆様お出で頂きありがとうございます。
定員いっぱいお客さんが入ってくれたので嬉しいかぎりです。
いきなり選曲変えたりしてミスもしてしまいましたが(反省)、
結果的にはアンコールのリクエスト・タイムも完遂出来て良かったかな、と。
またleteでやりますのでお楽しみに。

次は7日、土曜日の大阪。
弾き語り+カルマセーキをバックに「本屋の少女に」もやる予定。
フルートも入ります!
近隣の方は是非是非お越しを。
追記:出番は2番目だそうです。

それから今月は25日、水曜日に下北440でソフテロさんのイベントにも出演予定。
こちらはバンド編成(ドラム中村憲司、ベース吉川真吾)。
数曲でホーンの参加もありそうです。
そんでもって対バン同士で参加し合う企画もあり、
良い感じのイベントになりそうな予感。

6月のワンマンに向け、こんな感じで頑張っていきますよ。
詳細は 「live」 ページに出しました。
お見逃しなく。


BGM:Red Clay / Freddie Hubbard

2011年4月29日金曜日

暮れゆく渋谷の屋上にて。


一昨日おいで下さった皆様、ありがとうございます。
どうだったでしょうか。
短い時間だったけど、僕はなかなか楽しめました。
イベント自体も見応えあって面白かったし。
各バンドのカラーがそれぞれユニークで飽くことがなかった。

写真は屋上緑化になっている会場ビル上の夕景。
リハの後、バンド・メンバーとぶらっと上がってみました。
次は明後日のレテ。
お楽しみに。


BGM:Not Music / Stereolab

2011年4月25日月曜日

水曜日と日曜日

ライブ、近づいてきた。
昨日は27日o-crestの最終リハ。
今回はドラム尾前ゆりこ、ベース吉川真吾というトリオ。
尾前さんは『ただ可憐なもの』でフルートを吹いてくれた岩下さんと、
同じバンドをやっている方。
岩下さんは今回産休で参加できなかったが、
そのかわりに(?)腕をまくって参加してくれます。
どんな演奏になるか楽しみだ。
出番は初っ端の19:00です。

1日leteは濃密な弾き語りになるでしょう。
出せるものは全部出せるよう集中だ。
新曲もやるかも。
(今新しいデモを録音していて、そういうモードになっている)
長い弾き語りライブはレコ発に向けて減るかもしれないので、
この機会に是非お越しを。
予約はleteのHPにて受付中です!


BGM:Fifth / Soft Machine

2011年4月21日木曜日

フェラ・クティの超絶BOX



先日amazonで買った(安い!)フェラ・クティBOXの物量が凄くて、嬉しい悲鳴をあげている。
膨大なオリジナル作を揃えられるCD26枚に、ドキュメンタリーDVDが1枚。
今までに買っていたタイトルは中途半端な状態だったので、これでスッキリした。
で、まだ聴いてなかった作品を聴きだしているのだが、
やっぱこれが滅茶苦茶カッコイイ。
平坦なリズムがある一点で発火し高揚していく様がたまらん。
反復ワンコードの破壊力、恐るべし。
フェラ御大の声は最高だし、ピッチのずれた楽器さえも計算づくのファンキー要素に聞こえてしまう。
いやぁ、たまらんな。
黒人音楽が好きな方にはマストでしょう。

とりあえず今は聳え立つ音源の山を目の前にして楽しい気分。
これらの音をすべて咀嚼するのは難しいかもしれないが…。
因みにボックスは縦13センチ位で割合コンパクトだった。
その中に背表紙なしの紙ジャケ27枚&ライナーノーツがびっしり入ってる。
箱を開けた時ニヤついてしまった。
一生もんです。

追記:
DVDですが、フェラの「Music Is The Weapon」「Teacher Don't Teach Me Nonsense」「Fela At The Berlin Jazz Festival」「Fela At Glastonbury」といった映像から各10分くらいずつを抜粋して、解説者のコメントを別撮りして再構成したもの。パソコンでしか観られません。

2011年4月16日土曜日

Cloud Nothings、現在進行中の青春



実はさっきまでライノによるRIDEのデビュー作20周年記念盤について書いていたんだけど、
思い切って削除した。
なんか後ろ向きな気分になってしまったので。
というわけで、今回はこのクラウド・ナッシングスについて書く。
こちらの方が俄然フレッシュだ。
なんせ中心メンバーのディラン・バラディ君は現在まだ19歳である。
(『ネヴァーマインド』年生まれ。同作が大好きらしい、両親の影響で。)

デビュー・フル・アルバムが今年出ている。
以前の音源では所謂ネオ・ローファイらしい音作りだったのだが、ここでは陽性な青春ポップが中心。
のっけからアップテンポでぐんぐん進んでいく。
ヴォーカルが明瞭になりポップ度もアップしている。
はっきり言ってこのスタイルの音楽はもう出尽くしているような気がするんだけど、
それでもやっぱりアーティストの気持ち次第では瑞々しく響かせることが出来る。
彼らの音を聴いていると、そんなことを思ってしまう。
最初は食傷気味かなと思っていても、そのうちじわじわと正直さが伝わって来るような感じ。
これはもうThe Db's以来連綿と続くアメリカ郊外発の伝統スタイルなのだと、僕は解釈している。
新しくとも何ともないけど、これでいいのだ。
ディラン君には、このまま知恵をつけることなく、どこまでも突っ走って行って欲しい。
国内盤は以前のシングル集『ターニング・オン』を併せた2枚組仕様。
お得な価格になってます。

Myspace→こちら

2011年4月12日火曜日

更新しました。

ライブ情報を色々とアップしました。
皆様、是非チェックを。
レコ発ワンマンは6月で決定です!
よしっ。

近いところでは今月の27日。
カルマセーキのイベントにゲスト出演。
短めのセットだが、勿論全力で挑みます。
新しいトリオ編成で、リハも順調に進行中。
優しげな曲がいい感じでした。

5/1は下北沢leteでの仕切り直しライブ。
先月に予約していただいた皆様、
誠に申し訳ございませんが、
チケ予約の方も仕切り直しになっていますので、
その段よろしくお願いいたします。
内容は2部構成でがっつり弾き語り。
吉川君のウッドベース参加もあり。

大震災の影響がまだまだあるかと思いますが、
がんばっていきます。


BGM:Voodoo / D'angelo

2011年4月9日土曜日

顔に泣き笑いの年輪が。



今年62歳にしてデビューを飾ったソウル・シンガー、チャールズ・ブラッドリーのパフォーマンス。
60年代からタイプスリップして来たみたいな、どてらい顔つきとファッションだが、
れっきとした現代です。

プロフィールはbmrさんの方へ→こちら

これが泣ける。後半は鳥肌もの。
地道に何十年も歌い続けてきた、本物の喉が聴ける。
その一発の咆哮に宿る様々な感情に気圧されてしまう。
これは単なる芸能としてソウルを歌っている歌声とは絶対に違う。
満たされない思いがとぐろを巻いて噴き出ているのが、実にいい。
ニューヨークを拠点にしているらしいが、音は往年のサザン・ソウルっぽい。
バックの白人メンバー達はマッスル・ショールズを目指している風だ。
話によるとチャールズさんは普段はずっと料理人として生計を立てていたらしいが、
この際、その料理も食べたいと思わせる歌声なのである。
激マズだったら面白いが、きっと美味いに違いない。

Myspace→こちら

狙いまくった古臭いサウンドに、ヒップホップ以降の編集感覚も取り入れられている。
人脈が繋がっているシャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ・キングスも ↓ に載せておこう。


2011年4月8日金曜日

ゲンスブールと女たち



5月に日本でも公開になるセルジュ・ゲンスブールの映画。

オフィシャル・サイト→こちら

ドキュメンタリーではなく、ちゃんと役者が演じている。
予告編を見ると、ゲンスブールと言うよりMr.ビーンという気がしないでもないが…。
これは笑っていいものなのか?
まぁ、しかし、これでまた少しでもゲンスブール界隈が盛り上がってくれると嬉しい。
若い人には先ずお洒落な『スローガン』(1968)あたりをレンタルで借りて観てもらって、
御大の本物の異物感を堪能してもらいたいところ。
(映画的には大したことないけど、セルジュ&ジェーンの存在感がやっぱり凄い)

ついでなので、下に好きな曲でも。
このご時世に来日してくれたジェーン・バーキンに最大の敬意を込めて。
いつ聴いてもアレンジが絶妙で、聴き飽きない名曲だ。


69はエロな年/ジェーン・バーキン&セルジュ・ゲンスブール(1969)


2011年4月2日土曜日

J・マスシスが心強い




以前のブログで紹介したことのあるBlack Moldのビデオ(→こちら)。
これを制作したチャド・ヴァンガーレンさんが、なんとJ・マスシスの新作PV制作に抜擢。
この曲は本格的なソロ・アルバムとしては初となるアルバムからのリード・トラックで、
バンド・オブ・ホーセズの人がコーラスをつけている。

アルバムはすごく良い出来だ。
柔和なアコースティック・サウンドが最高に眠たげで素敵。
楽曲に新機軸はないものの、当然こういう牧歌的雰囲気に「泣き節」がマッチしている。
ぼうっと聴きながら欠伸でも浮かべていたい。
そう言えば(PVにも勢揃いしている)変な生き物がまたアルバム・ジャケにいる。
可哀相なこいつらが「ぼくら」だということは以前にも書いた(→こちら)。
Jさん、良い意味でまったく変わっていないのだ。
世の中どんどん変わっていくが、この変わらなさには寧ろ心強さを感じる僕です。
国内盤はボーナス2曲入ってます。


100,000年後の安全



秋に公開予定だったデンマーク発のドキュメンタリー映画が本日4/2より緊急公開になる。
公平な立場で制作されているのかどうかは知らないけれど、
これは僕らが今必要としている情報だということは間違いないと思う。
ちなみに僕は原発には反対です。
そのせいで不自由な生活になっても一向に構わないという立場。

オフィシャル・サイト→こちら
渋谷アップリンク→こちら

2011年3月27日日曜日

100分de名著

NHKの春の新番組をチェックしていたら、
面白そうなものがいくつかあった。
水曜の午後10時は「100分de名著」(→こちら)。
25分×4回で難解な作品を紐解いていくという。
いきなりニーチェの「ツァラトゥストラかく語りき」で始まるというので、
(なかなか凄いタイミングだなと思いつつ)
これは観てみようと思った。

=お知らせ=
計画停電がない週末を狙って徐々に更新していきます。
ライブ情報が新たに出ているので、皆様、是非チェックを。
大阪にも行きますよ。


2011年3月19日土曜日

あさってはライブです。

連休中は計画停電もないようなので、久々に更新。
僕は最近はパソコンすらつけないで、静かで小さい生活を続けています。
電気節約、そして募金など自分の身の丈に合ったことをするのみです。

あさってライブです。
http://www.guestshibuya.com/
東京都渋谷区道玄坂 2-22-6 CREA道玄坂 B2
電話:03-6277-5125

どんな内容にするかは全くの未定。
今から考える。
社会情勢により急遽予定が変わるかもしれませんので、
皆様直前までチェックしておいて下さいね。
何かあればこちらのブログにすぐにアップしますので。
レテの振替日は決定しました。
後日発表できると思います。



BGM:

2011年3月13日日曜日

日記的なもの

大地震で大変な状況になってますね。
次々知らされるニュースに僕も震撼しっぱなしです。

11日のleteライブ当日ですが、僕は一応お店の前にまでは出向きました。
が、お店自体開いてないし、中止は必至な雰囲気。
こればかりは仕方なし。
その後、中止の連絡を頂いて、すぐに帰った次第です。
大勢の帰宅難民の中に混ざって。
leteはまた次の機会を探します。
3/21guestでのライブは今のところ通常通り行われると思われます。

明日からは東京で電力規制などあるらしいので、
このブログもそれが収まるまで自粛しておきます。
ご理解の程よろしくお願いいたします。


BGM:

2011年3月11日金曜日

本日のライブ

追記:
ライブ中止となりました。
詳しくは→こちら
楽しみにされていた方、すみませんでした。

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大きな地震が起きて大変なことになっていますが、
皆様大丈夫でしょうか。
本日のライブ、決行されるかどうかよく分からない状況です。
とりあえず徳永は何とかしてレテへ向かいますが、
ライブがあるかどうかは現時点では何とも言えないです。
心配な方はレテへ電話してみて下さい。
03-3795-0275

2011年3月10日木曜日

日記的なもの

明日は下北沢レテです。
吉川くんのウッドベースと合わせたリハーサルもバッチリ終了。
色んな試みもあって幅を広げている感じです。
そう言えば、明日サカモト氏がまた「ポケットに詩集を」を持って来てくれる、とのこと。
新しく作り直しているそうで、仕上がりは僕も未見。
皆様、実物を見たら手に取ってチェックしてみましょう。
曲は20曲くらいやるかもしれない。
お楽しみに。

先日、以前のブログ「pentimento」をチェックしたら、
意外とまだアクセス数があって「へぇ」と思った。
何だろうと思って調べてみたら、
かなりマイナーなワードで検索してやって来ている人が多いみたい。
書いてる時は誰も喜ばないだろーなーと思っていたが、
数年後それを頼りにやって来る人もいるのだ。
(例えばアヴェット・ブラザーズ。この前グラミーで演奏して注目度がアップしたのだろう。)
ま、他にあんまり情報がないだけに検索に引っかかり易い、ということだろうが、
文章自体は大したことを書いているわけではないので、
やって来た人には落胆させてしまっているかもしれない。
まぁ、しかし、面白いので「pentimento」はもう少しあの状態のまま放置しておこうと思った。



BGM:Couleur Cafe / Serge Gainsbourg

2011年3月8日火曜日

街で聞き耳を立てていると

「死んじゃったらどうしよう」と
女子大生が二人でキャッキャ言いながら歩いてた。
勿論、どうにもならない。
死んだ時点で終わりだ。


BGM:Tijuana Moods / Charles Mingus

2011年3月4日金曜日

トム・ヨークのこのダンスは・・・



パロディ・ビデオの格好のネタとなってしまったレディオヘッドの「Lotus Flower」。
YouTubeで「thom yorke dance」と検索すると、今や異様に繁殖しているのが分かる。
その殆どが痛ましい出来なのだが(笑うに笑えない)、
これはなかなか良かった。ジョイ・ディヴィジョンの「Dead Souls」。
あとストーンズの「Jampin' Jack Flash」に合わせてるやつも。
要はちゃんとロックのマインドを持っているか曲かどうか、
それが許せるか許せないのか、の分岐点ではないかと。
茶化してる輩には説明しても一生分かってもらえないだろうが、
トム・ヨークのこのダンスは、きっぱり「ロック」しているのだよ。



BGM:

2011年2月28日月曜日

日記的なもの

もう2月も終わりだな。
昨日までは緩い日和だったけど、今東京ではみぞれが降っている。
いい感じだ。
僕は冬を惜しむかのように松本清張「ゼロの焦点」を再読してます。

で、3月。
久々のライブがあるので、今どんな曲をやろうかと考え中。
時間があるので20曲くらいは用意しておかないと。
用意、というのはつまり、歌詞を脳の引き出しの手前側に出すことで、
これは絶対に怠れない作業だ。
いつでもすぐ歌える曲も多いが、折角なので珍しい曲もやりたい。

ちなみに譜面台なんかで歌詞を見て歌う事は絶対にやらない。
カッコ悪いということもあるが、
安心感とは無縁のところで歌うからこそ、いいと思うのだ。
間違えてもいいから、ある種の緊張感は保っていたい派です。
ライブ少ないですが、そういうところには妙な拘りがあるんだな。
みなさま3/11と3/21、是非是非よろしくです。

そう言えば、『ただ可憐なもの』のレコ発ライブですが、
一応計画はしてます。
情報出しはもう少し先になりそうですが。
そう言えば『裸のステラ』のレコ発はリリースから5ヵ月後(!)だった。
ま、そこまではいかないでしょう。



BGM:Kiss Each Other Clean / Iron And Wine

2011年2月23日水曜日

夢日記

雪山で直径2メートルぐらいの太巻きを作らされる。
ゆるい斜面を利用して作るのが「おいしい」のだそうだ。
だが、見本を見せてくれた先生が太巻きに巻き込まれ、
首をぐねっとさせた所で夢は終了。



BGM:Françoise / Françoise Hardy

2011年2月19日土曜日

街で聞き耳を立てていると

犬の散歩をしている上品なおばさんが
「どうして何でも食べちゃうの!」と嘆いていました。


BGM:

2011年2月18日金曜日

Yuckのデビュー・アルバム



以前ブログで取り上げた(→こちら)Yuckのデビュー・アルバムが出るそうだ。
その時も「タチの悪い中年キラー」と名づけたのだが、その犯行がエスカレートしている様子。
しかし、今時の若者にはこれが新鮮に響くのかもしれぬな。
何せあの『ポンヌフの恋人』が20周年上映されてしまうご時世である。
マイブラ『ラブレス』の衝撃は今でも忘れようもないが、あれだってもう20年前の話だ。
もう時代は二回りぐらいしているのだろう(そんな感覚は自分にはないが)。
まぁ、いい。
時の流れに身をまかせようではないか。
で、このYuckなのだが、特筆すべきはその音が妙にピュアなこと。
意識的にスタイルを選び取っているのは間違いない筈なのだが、
リバイバルに付きまとう狡猾さがあまり感じられないのだ。
これが僕らに「あの頃の感覚」をまざまざと呼び覚まし、胸をジクジクさせるのだ。
耽溺した気分だけが抽出されるようで、すごく照れるのである。
つまり、タチが悪いのだ。

Myspace→こちら

2011年2月16日水曜日

グリフ・リースの最新ソロ作



レディオヘッド新作、グラミー2011の話題を横目に見つつ、こちらを。
スーパー・ファーリー・アニマルズのグリフ・リースのソロ第3作目がやっぱり良いのだ。
前作までの濃霧の森っぽさを引き継ぎつつ、適度にコンパクトで愛らしい作り。
温かい生音で奏でられるサイケ・ポップ。
世間的には「地味」の一言で済まされるのかもしれないが、
僕はやっぱりこういうのに惹かれるんだなぁ。
本家SFAやNEON NEONでの活動もやりつつ、
ちゃんと期待通りの作品を作ってくるグリフさん、流石です。
因みにアルバム・タイトルのホテル・シャンプーは本当に蒐集家だそう。
お時間のある方は上のウィジェットをかけっ放しにすることをオススメします。


2011年2月13日日曜日

3月ライブ情報

2011年3月11日(金)
下北沢lete
http://www.l-ete.jp/
出演:徳永憲
開場19:30 開演20:30
予約¥2,300+drink
当日¥2,600+drink

新作リリース後、最初のライブは下北沢leteにて。
あと1ヶ月くらいかな。
予約はlete HPにて一括で承っております。
久々のワンマンなのでいっぱい曲やろうかなと思ってます。
ベース吉川君も参加予定。
平日は無理、という方は…


2011年3月21日(月・祝)
<HIGH BRIDGE SINCE 1961~My favorite hideaway 001>
渋谷guest  03(6277)5125
http://www.guestshibuya.com/
出演:無頼庵,徳永憲/DJ hb
開場18:30 開演19:00
前売
¥2,000+drink
当日¥2,500+drink

こちらはできたての場所。渋谷の道玄坂。
座りで20名程度のキャパだそう。
予約は会場のHPにて。お早めにどうぞ。
http://www.guestshibuya.com/schedule/

2011年2月9日水曜日

ほんの一部ですが。



「ボート」PVに使用された写真を並べてみました。
http://www.youtube.com/watch?v=Ycxue1CY0Ks


BGM:Sex With An X / The Vaselines

2011年2月8日火曜日

夢日記

実家の勝手口に自転車で帰ってきた時、ふとケモノの気配がして振り向いたら、
3メートルぐらいのトラがいた。
心臓が飛び出るほど驚いたが、急いで勝手口の鍵を閉め、110番通報する。
電話がつながり「どうされましたか?」と訊かれたので、
「トラが出ました!」と答えると、向こうが「ええ、そうでしょう」と返してきた。
頭の中に「?」マークの吹き出しがあらわれ事態を飲み込めずにいたら、
向こうが「いっぱい逃げているんです」と。
「住所はどこです?」と訊かれたので住所を教えると、
「また~。冗談言って~。イタズラはダメですよ。トラが逃げているのは栃木県です」
と言われ、憤慨する。
しかし、よく考えたら今夢を見ているんだ。この夢の中の設定は何県なんだ?
と考えたところで目が覚める。


BGM:

2011年2月5日土曜日

日記的なもの

昨日は久し振りに外出して都心の方へ。
打ち合わせなどなど。
『ただ可憐なもの』は順調にバックオーダーも来ているようで、ありがたい話だ。
評判も上々のようで、嬉しい。
皆様、どうでしたか? 聴いてくれてますか?
と尋ねてみたことろで、ここはコメントとか出来ないんですが。
すいません。

その後、サカモト君と一緒に7th FLOORへ大阪からやって来ているカルマセーキを観に行く。
初めて観たが、とてもいいバンドだった。
チーム感が抜群で息もぴったり。
1曲1曲感心しながら楽しんでいたらあっという間に終わった。
彼らもニューアルバム出るそうです。
終演後、楽屋に挨拶に行ったらみんないい笑顔だった。
僕も終演後は、かくありたい。
http://soundp:.jp/s-karma/

その後は、あっさり帰りました。
最近また頭痛持ちなので、そういう時はあっさり帰るに限る。



BGM:

2011年1月26日水曜日

ただ可憐なもの(2011)

ソロ活動と並行して2001年に始めた、仲間を集めた大所帯バンド、チェルシーボロ。
このバンドでは人間の原点回帰的な生活を歌う、という自分なりの理想があった。
そのバンドが一昨年解散したこと、その挫折そのものが今回のアルバムのインスピレーションになった。
バンドは終わったけど、かわりにまた別の反骨精神が僕の中に芽生えた形。
そこがこの『ただ可憐なもの』のスタート地点だ。
制作は東京と京都を行き来して行われた。


01.本屋の少女に
2009年作。このアルバム用に仕上げた曲で、以前チェルシーボロでやっていた「桃をあげる」が換骨奪胎されている。新しいメロディーがついた途端にするするっと新しい歌詞も出てきた。自分の経験上、創作の苦労がない曲ほどいい曲になる確率が高い。歌詞はいつものように「含み」が多い。本屋の少女とは何者だ。ギター・チューニングは「アイヴィー」や「7(セブン)」でも使ったEADEAE。小島君のドラムの音が強烈。

02.サルベージ船
チェルシーボロでもやっていたインスト・ジャムだが、アレンジには相当手を入れている。優雅なようで不気味、オシャレなようでいてダーティーだ。複雑な表情を見せる曲になった。柿澤さんはトランペットよりも柔らかくふくよかな音が出るフリューゲルホーンを選択した。そこにかぶってくる仲本さんのフリーキーなサックスもいい。コーラスはメロディーを逆から歌って、それを逆回転にしてある。タイトルは昔つけた仮題のまま。今さらどうしようもなかった。

03.神に麻酔を
チェルシーボロでお馴染みの人気曲。2001年作。ギター・チューニングはオープンG。「神」って言葉は便宜上使っているだけで、各々が「信じるもの」に置き換えられると思う。それを麻痺させて生きている人がこの世にはいっぱいいるのだ。そういう歌。レコーディングはクリックなしの1発録りにした。クリックありだと固かったので。アイリッシュっぽい福永君のフィドルが出てくると空気が凛とするな。フルートも見事であります。

04.ウサギの国
旧題は「走れウサギ」で、1998年にジョン・アップダイクへのオマージュのつもりで書いた曲。当初『お先に失礼』(ミニ・アルバム、1999)に収録するつもりで、リズム録音までしたのだが、しっくりこなかったのでボツになった経緯がある。数年後、チェルシーボロのレパートリーとなり、そこで今のアレンジが固まっていった。歌詞は哲学っぽくてシュール。哲学はシュールなのだ。レコーディング前に歌詞を吟味したら、別にオマージュだとは言えなかったのでタイトルはふさわしき形に変えた。

05.ローラーコースターに乗ろう
2009年作。このアルバムの為に書き下ろした。はじめはシャンソンっぽいワルツ曲だったんだけど、最終的には青春ポップな匂いと、ジャズっぽいスウィング感が綯い交ぜになった不思議な感じになった。ラストのインスト部分、録音当初はフェイドアウトするつもりだったけれど、みんなの演奏が丁寧で、その絡み合いが得がたいものだったので全て残すことに。

06.空を切る
このアルバムの為に書き下ろした曲。2009年作。ごくごくシンプルに徹したフォーク・ソング。それだけにフルートの美しさが引き立ったかな。昔から自分の音楽にはフルートが合うと思っていた。でも、天邪鬼な僕はそれを禁じ手にしていた…のだが、今回は絶妙なタイミングで岩下さんと知り合った。これはアルバムの「魂」が彼女を引き寄せたのだ。そうとしか思えないタイミングだった。

07.死ね、名演奏家、死ね
このアルバムの為に用意したインスト曲。2009年作。初めてのリハーサルの時は曲自体が未完成だったので、収録するかどうか微妙だった。僕の場合、そういうケースは極めて稀(歌詞が完全に出来てないと収録曲候補にすら挙がらない)。インストだからその束縛もなく自由にやれたのが良かった。クリックなしの一発録音で1テイクOK。それに少々オーヴァーダブをした。アコギは3弦をEまで下げてます。タイトルは…検索してみて下さい。何故かそのタイトルしか思い浮かばなかったので。

08.ハッピーバースデイ
これは『サイレンサー』(2004)の時から録音しようと思っていたお気に入り曲。1999年作。だけど、周りの曲との兼ね合いでなかなか入り場所が見つからず、正式リリースには到っていなかった。今回のアルバムには非常にしっくり来てる。ギターはGオープン。もう1本はレギュラーで弾いたかな。ドラムは2本。中央は小島君。ジャズっぽいビートが中村さん。こういうアレンジを指示する自分が好き。

09.(ロスト)ウィークエンダーズ
これもチェルシーボロ時代の曲で2003年作。ただし歌詞をソロ用に手を入れ、タイトルはちょっとヒネリを加えた。元々は労働者の苦悩を全面に押し出した歌詞だったんだけど、その辺はぼかした。現実味を削り取ったというよりは、救いの起点となるポイントを残した感じ。より普遍的な内容になったと思う。ギターはGオープン。アコギはレギュラーで弾いた。

10.ボート
2009年作。「不良少女」や「だから、存在して」でも使ったCACFCD#という不思議なチューニングで作られた曲。変拍子メロもあって、どうやって出来たのか自分でもよく分からない。歌詞は今作全体のムードをまとめる役割がある。ここに出てくる男女は他の曲群に登場する男女と、ほぼ同一人物とみていいかと思う。ここから本当の物語が始まる。そういう曲。スタジオではクリックありで、2テイク録った。どちらも良い部分があったのでプロツールズでつなげて、その上にダビングものを加えていった。

11.ただ可憐なもの
2008年作。この曲は夢の中で出てきた。その夢の中では別の人が弾き語りしていたんだけど、目が覚めてよく考えたら、これは自分が作った曲だよなぁと思ってすぐに書き留めた。「イエスタデイ」のようなエピソードだが、本当の話である。だからと言って、自分がポール・マッカートニーのように凄いとは口が裂けても言うまい。ギター、むつかしかった。

ジャケットは元チェルシーボロのアートワーク担当メンバーに頼んだ。
すごくシンプルで可愛い作りになっていて、まるで絵本の表紙のようになった。
かかわってくれた皆様、ありがとう。

2011年1月25日火曜日

いよいよ発売。



アルバムのクライマックスに訪れる7分半曲がPVに。
観るべし。
買うべし。
そして、浴びるべし。




追記(1/29):
ototoyにて中村佑介さんとの対談がアップされてます。
読み物としてまとめられているので、所々脚色はあるけど(「俺」とか言ってないと思う)
写真も含めて、かなり「素」が出ていて貴重です。楽しんでもらえれば、と。
それから、本日発売の雑誌「インディーズ・イシュー」(vol.55)にインタビュー掲載されてます。
ダウンロードできるweb版もあるそうです。
BGM:

2011年1月23日日曜日

ディセンバリスツの新作『King Is Dead』

前作のコンセプト・アルバム『Hazards of Love』は2009年のお気に入りアルバム第一位に選定した。
というわけで期待しないわけにはいかないディセンバリスツの新作がリリース。
今、SPINNER(→こちら)でフル試聴をやっているので、我慢できなくて聴いたのだが、やっぱりイイ!
ぱっと聴いた感じ、前作の凝った作りとは間逆なシンプルなフォーク・ロック路線。
初期に戻ったというよりは、より思慮深さが表に出てきている感じ。
ギリアン・ウェルチが多くの曲でハーモニーをつけているが、
彼女を引っ張り出すモードが、かなりポイントな気がする。
シンプルだけど、ちゃんと作品の方向性が熟慮されているようだ。
ピーター・バックが参加しているということもあって、
『グリーン』~『アウト・オブ・タイム』期のREMっぽい聡明さを思い起こさせる。
まぁ、とりたててこれは新しいスタイルではないし、ちょっと方向性としては渋すぎる気もするが、
個人的にはコリン・メロイの湿った声が大好きなので、この郷愁をくすぐる切ない感じは全面支持。
(下に貼り付けたレコーディング風景が最高すぎる!馬がいるぞ)
曲が相変わらず良いので、メディアでの評価はどうであれ、
きっと本国アメリカでは地道にヒットするでしょう。

Myspace→こちら
以前の記事→こちら



2011年1月18日火曜日

特設サイト、スタート!

来週発売になる『ただ可憐なもの』の特設サイトがワイキキ内にアップされました。

http://www.waikikirecord.com/tokunagaken/

今回はリスペクトしてやまない鈴木慶一さん(じきにアップされる筈)、直枝政広さん、青山陽一さんにコメントをもらうことができました。
大感謝と共に、興奮して鼻腔がふくらんでしまいましたよ。
ツイッターでも話題に出てるようで嬉しいことしきり。
皆様、一緒に盛り上がってくれれば最高です!
ニュー・アルバム、冬にもぴったりなので、是非お寒いうちにゲットして下され。
そして、(本当に申し訳ないですが…)レコード店には入荷するかどうか、ご確認を。
販売は「バウンディ」なのでほぼ全国どこでも入荷できると思います。



BGM:

2011年1月14日金曜日

大人の科学 最新号

これがテオ・ヤンセンなのだ。
素晴らしい。
思わず本屋で「おおーっ」と言ってしまった。
お台場にある日本科学未来館でも展覧会やってます。

オフィシャル・サイト→こちら

引っ越しました。

こちらが徳永憲の新しいサイトになります。
HPとブログを合体させたような形で、自由にやって行く予定。
昔書いた文章なども転載していくし、盛り沢山な内容になるでしょう。
まだ仮設営な箇所もいくつかありますが、
ひとつ、よろしくです。


BGM:The Boat That Rocked / Original Soundtrack