高品質だったにもかかわらずあんまり聞かなかった気がする4年前の前作。
色んなタイプの曲があれこれ並んでいたが、
それぞれが有機的に噛み合ってなかったのか、
今となっては全体的にあまり印象に残っていなかったりする。
この新作5thははっきり言って地味な作りだが、
アコースティック・ギターをほぼ全曲にフィーチャーすることで、
全体のトーンが確定していて、数年後もはっきりと印象に残っていそう。
そして実際、この無理してない年相応の落ち着いた雰囲気が素敵なのだ。
アダム・シュレシンジャーは今作はヒット請負人モードではなく、
クリス・コリングウッドの優しげな歌に寄り添った、今こうあるべきFOWの姿を目指したのであろう。
メジャーから離れたということも関係しているのかもしれないが、
何となく友情を再確認しているかのようなこの方向性、僕は感じ入った。
大学のルームメイトだった二人も既に40代。
いい関係だよなーとしみじみ思う。
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