2024年2月28日水曜日

Amelia Coburn、大注目のUKフォーク歌姫。


来月デビュー・アルバム『Between The Moon and The Milkman』をリリースする英国北部出身のSSWアメリア・コバーン。
BBCRadio2のフォーク・アワードで注目された才媛で、
プロデュースを買って出たのはビル・ライダー・ジョーンズ。
60年代のフォーク・シーンからタイムスリップしてきたかのようなルックスで、
古参のフォーク・ファンは撃ち抜かれること必至です。
特に髪型やメイクは確信犯の匂いがプンプン。
音楽自体も素晴らしいです。

Bandcamp:Amelia Coburn→こちら

2024年2月26日月曜日

Swami And The Bed Of Nails、オレの剥き方。


Drive Like JehuやRocket From The Cryptで90年代に気を吐いていたジョン・リースの新プロジェクトの新曲。
奇妙でありつつ、根っこのロック魂も置き去りにされていない、
剥き出しロックンロール。
若者にはこの味は出せません。
アルバムは今年出る予定。ソロの延長線上の作品のようだ。

2024年2月25日日曜日

Wilcoの傑作ライブ映像です。


初期ウィルコのファンには有名な雪山ライブ映像が、
比較的良質な画質で再アップされてます。
大きな声では言えないが、僕はその昔西新宿のブート屋で購入しました。
(まだ来日もなく、当然YouTubeも存在しなかったので、飢えてたのです。)

んで、やっぱりこの時期のウィルコはいいですねぇ。
極寒の野外なんでギターのチューニングなんかは甘いのだが、
2曲目「I Got You(At the End of the Century)」のラストのハプニングを経て、バンドの演奏がぐいっとロック度が増す瞬間など、最高としか言えない。
因みに、これを経た上で『I Am Trying to Break Your Heart: A Film About Wilco 』を観ると、つらいものがあるので(ジェイ・ベネット(2009年没)との確執が捉えられている)オススメしません。

18年前の記事(古いよ)→こちら

2024年2月24日土曜日

The Philharmonik、70'sソウルの遺伝子あります。


米サクラメント出身のマルチ・ミュージシャン、ザ・フィルハーモニクが投稿したNPRタイニー・デスク・コンテスト用の応募動画。応募資格があるのかどうかはともかく、その卓越した歌と演奏が素晴らしかったのでご紹介。
この曲が入った2023年のアルバム『Kironic』もSpotifyで聴いたが、
面白かった。HIPHOPからジミヘンまで何でもあり。ジャケはひどいけど。
Fantastic NegritoやTank and the Bangasみたいに立身出世する素養は充分です。
さて、どうなるか。

Bandcamp:The Philharmonik→こちら

2024年2月20日火曜日

Friko、ブレイクなるか。


 過去の記事→こちら

1年前に取り上げたFrikoが待ってましたのデビュー・アルバム『Where we've been, Where we go from here』の発売で、どうやらインディー・ロック好きに刺さりまくっているらしい。
やっぱりこういうエモーショナルな衝動を押し出しまくったサウンドを欲している層が潜在的にいたんだなぁ、って素直に嬉しく思う。
当然、僕も聴きまくってますよ。

Bandcamp:Friko→こちら

2024年2月19日月曜日

Frankie and The Witch Fingers、キープ・オン・ロッキン。眼鏡、飛んでいくまで。


昨年紹介した(→こちら)米LAの猛烈4人組バンドの鼻血ものライブ映像。
やっぱり弩級にかっこいいな。
2022年のLevitationで伝説となったライブが、
今年4月のRecord Store Dayでアナログ化されるらしい。

勢いだけのガレージ勢と違い、がっつり構成されたグルーヴの連なりに、
往年のスラッシュ・メタルばりの爽快さがある、というのがこのバンドの個性。
そして固定化されたスタイルをなぞるだけのメタル・バンドとも違う、
実に野心的なロック魂を感じさせてくれるのが最高なんです。
この曲のスタジオ・ヴァージョンを聴きたい人は、最新作『Data Doom』(2023)に入ってますので。

Bandcamp:Frankie and The Witch Fingers→こちら

2024年2月18日日曜日

Bourbon、フォークの彼岸で蹲る。


カナダのモントリオール発、David Bourbonnaisさんのソロ・プロジェクト。
以前はGarnotteというフォーク・プログレ・バンドを組んでいた(→Bandcamp)ようだが、
現在はこちらに注力している模様。
とは言え、活動はまだ限定的で、アルバムは出していないようだ。
映画関係の仕事もしているそうで、忙しいのだろうか。
上記楽曲のような重奏的な音楽を志しているなら、極めて力のある作品が出来てきそうなので、
今後に大いに期待したいところ。

Bandcamp:Bourbon→こちら

2024年2月15日木曜日

Action Figures、ハッピー・ファミリー・バンド。


米ノース・カロライナ州の家族3人バンド(ギターはゲスト参加)。
ドラマーの男の子に目が釘付けになるが、楽曲自体もキュートで◎。
歌詞は子供向けの内容になっていつつも、凝ったアイディアが満載です。
YouTubeチャンネルに2年前の初ライブ映像もあるので、
興味のある方は是非どうぞ。

2024年2月9日金曜日

Love Child、90年代初期USインディーの馨しさ。


Raven Sings The Blues(→こちら)からネタを仕入れました。
1991年にホームステッドからデビューしていた米NYの男女トリオLove Child。
僕は当時、ここまでは聴けてませんでした(ということで初耳)。
嘘か誠か、カート・コバーンが次世代のフリートウッド・マック、と賞賛したとか。
上記はBBCジョン・ピール音源です。
これがかなりインディーズ好きをくすぐる出来。素晴らしや。
バンド活動を網羅した編集盤が出るそうで、そこからの先行曲。
リイシュー元は12XUという米オースティンのレーベル(Wireから名前いただいたのかな?)。
全26曲で、3月発売予定。
詳しくは下記のBandcampへ。

Bandcamp:Love Child→こちら

2024年2月8日木曜日

Seabear、肩の力抜けてます。


アイスランドの良心、愛すべき牧歌バンドの新曲。
これがほっこりする陽気なポップ・ソング。
途中サックス・ソロまで飛び出してご機嫌です。
ちょっとB・スプリングスティーンを意識した?

前作の記事→こちら
Sin Fang(ソロ)の記事→こちら

2024年2月5日月曜日

Dry Cleaning、とりあえずおめでとうございます。


本日、英ロンドンの男女4人組バンド、Dry Cleaningが第66回グラミー賞の「最優秀レコーディング・パッケージ賞」を獲ったそうで。
実はこの2nd『Stumpwork』、僕も結構気に入って愛聴してました。
ただこのジャケット(→BEATINK)だけが好きになれなかったんだよな。
なのに、そのジャケでグラミー受賞という・・・
やはり世間からの評価と、自分の持ってる価値観との間の乖離が大きいことを確認。
全然いいけど。
上記曲は亀のゲイリー・アシュビー君についての歌。
うるおいのあるクールさがいつ聴いても新鮮だ。

2024年2月3日土曜日

Wesley Fuller、不屈のもじゃもじゃポップ。


オーストラリアのパワー・ポッパーの7年振り2nd『All Fuller No Filler』が3月発売だそうで、
そこからの先行曲。
60年代後期を匂わす哀愁メロディーに、甘いサイケ・ポップへの傾斜。
ワンマン録音でやりたいことを封じ込めてますね。
最新の時流に乗らず、単純にいい曲を書こうという姿勢を支持します!
そしてそういう人達の受け皿となっているパワー・ポップというジャンルの懐の深さにも、
あらためて敬意を表したい。
1st『Inner City Dream』もいいので、気になる人はサブスクへ。

Bandcamp:Wesley Fuller→こちら

追記:アルバムやっぱり良かったよ。
ビートル・ポップが好きな人は「Everything Is Strange」とかきっとたまらんだろう(→YouTube)。

2024年2月2日金曜日

Ski Lift、曖昧模糊エア・ギター。


2年前に紹介した(→過去の記事)英国トリオ・バンドの新曲。
あれからまだアルバムは発表してなくて、散発的にシングルを出しているようだ。
上記曲は1月に出ていて、イントロのサマー・ベイブ感が微笑ましい佳曲。
MVのエア・ギターはどうしてもジャーニーを思い出させてくれて、
年季の入った洋楽好きには刺さりますね。

Bandcamp:Ski Lift→こちら

2024年2月1日木曜日

Nick Maas、マジックアワーに抱かれて。


Cabin Essenceというビーチ・ボーイズ由来の名前で活動していた米ミルウォーキー在住のニック・マースさん。海外の記事を読んだらゾンビーズの「ブリーフ・キャンドルズ」もバンド名候補だったらしいが、そちらは先に誰かに取られてたらしい。
友達になれそうですな。
で、よく分からないが、この楽曲は本名で発表してます。
フォーキーなシンガー・ソングライター的な曲調だからかな。

Bandcamp:Nick Maas→こちら
Bandcamp:Cabin Essence→こちら