2023年6月29日木曜日

Briscoe、青春サウンドトラック。


米国オースティン発、インディー・フォーク・ロック界の期待株ブリスコーの、
9月予定のデビュー・アルバム『West Of It All』より先行曲。
フロントに立つメイン2人は14歳の時サマーキャンプで出会った仲。
同じ靴を履いていたのが仲良くなったきっかけらしい。
プロデュースは売れっ子ブラッド・クック。
ギリアン・ウェルチのカヴァーもやる本格志向でありながら、
デビューEPでの人気曲「Hooped Earrings」(→こちら)で聴けたようなキャッチーさもあり、
面白い存在になりそう。
HPの自己紹介文では「青春サウンドトラック」と書いてあった。
絶妙なイモ臭さがあって応援したくなります。

2023年6月25日日曜日

Babe Rainbow、直球太陽讃歌。


一瞬「Everybody Wants To Rule The World」のカヴァーかと思ったが、
豪州のBabe Rainbowのれっきとした新曲。
メロディーの冒頭は「ライオンは寝ている」だし、
途中「Devils Haircut」みたいな節回しは出てくるし、
聴いたことあるようなフレーズのオンパレードだが、
MVの何も考えてなさそうな笑顔でどうでもよくなってしまう。
眉間にシワ寄せて音楽聞くなよ、と言われそう。
真夏の休日に取っておきたい。

過去の記事→こちら

2023年6月23日金曜日

工藤将也、新作『硝子戸の中』


デビューした頃からメールをくれていた工藤将也くんの新作より。
肌身に近い感覚をさらりと掬い上げるソングライティングで、
どの曲もとてもいいです。
ふとした瞬間に投げかけられる直球な言葉使いも素敵だ。
まだ二十代前半でしょ。
この感性を活かしてどんどん曲を量産していって欲しい。
おすすめです。

2023年6月22日木曜日

Yussef Dayes feat. Tom Mischの新曲。


英ロンドンのジャズ・ドラマー、ユセフ・デイズ。
本格的なソロとしては初となるデビュー・アルバムが9月に出るらしい。
その名も『Black Classical Music』(タイトル曲は既に公開中→YouTube)。
上記先行曲も期待を裏切りません。
ハードロックでよく「ギター・リフがかっこいい」などと言ったりするが、
これはドラム・リフがかっこいいのである。

過去の記事→こちら

2023年6月18日日曜日

Kindsight、コケティッシュ且つ野心的。


昨日紹介した曲もいい感じのリズム・チェンジがあったが、この曲もそう。
初めて聴いた時のわくわく感がたまらんかった。
デンマークのコペンハーゲンの4人組、Kindsight。
タイトル通り、チベットのことを歌っていて、かわいいだけじゃない。
昨年のデビュー・アルバム『SWEDISH PUNK』(国内盤→Disk Union)からの
成長ぶりが著しい。

2023年6月17日土曜日

Trust Fund、ひっそり再始動。


Stereogumで紹介されていた英国ブリストルのインディー・ポップ、トラスト・ファンドの新曲。
一度は解散したバンドだが、エリス・ジョーンズさんが昨年この名義を5年ぶりに復活させたそう。
上記曲はペンタングルの「Light Flight」のようなリフがありつつ、
小気味良いリズムチェンジもあって、僕を狙い撃ちしたかのようなトラック。
他の曲もそうだが、ギター・ポップ感はなくなっていて、
すっかりフォークっぽくなってます。

Bandcamp:Trust Fund→こちら

2023年6月16日金曜日

Frankie and the Witch Fingers、威勢よし。


米LAのサイケ・ガレージ中堅4人組。
のっけから応酬される変拍子がかっこいいです。
King Gizzard & The Lizard Wizardの野放図さに勇気をもらって、
アイディアを出し惜しみせずテンション上がっている感じか。
(すいません。勝手なイメージですよ。)
キャプションには70年代のマイルスからインスピレーションを得ていると書いてあるが、
それはよく分からない。曲名だけ?
何にしろ新境地に入っているのは間違いない。
9月に最新アルバム『Data Doom』が出るそうです。

2023年6月15日木曜日

Diners、確かにこれはフレンドリー。


Bandcamp(→こちら)の自己紹介に「friendly pop songs by blue broderick」と記してあって、ホントにそんな感じだなーと膝を打ったパワー・ポッパー。
キャリアはそこそこあるようで、Spotifyには10年以上前の音源もあった。
基本、ソフトな物腰でガッツ要素は少ない。が、これも紛れもないアメリカ郊外の音。
ブルーさんはMo Troperの今年の最新曲にコーラス参加していて、
上記曲はMo Troperのプロデュース。すっかり仲良しな模様。
最新アルバム『Domino』(Bar/None)のリリースは8月ということだから、
気になる人は覚えておくといいかも。

2023年6月14日水曜日

How Strange It Is、デビュー作がもうすぐ。


唐突に始まるオープニングだけでセンスの良さが分かる、
米オレゴン州ポートランド出身のジョーダン・クリンスキーのHow Strange It Is。
オルタナ・フォークロックの進化形。
元々はYellow Roomというバンドでベースを弾いていた人物で、
上記曲には他のメンバーも参加しているようだ。
来月デビュー・アルバム『In The Light Of The Blistering Moon』が発売されるそう。
昨年発表のEPがサブスクで聴ける(すごく良い)ので、
気に入った方は是非チェックを。

2023年6月13日火曜日

The Burkharts、はい。ビーチボーイズ好きです。


米ニューヨーク州バッファロー出身の5人組バンド。
ほぼカナダ国境からお送りされるビーチ・ボーイズ・オマージュです。
各メンバー、髪型まで意識していて微笑ましいですが、
刺青が見えている輩もいて、半袖着ざるを得なかったジレンマを想像すると笑えます。
「終わらない夏」というより「始まらない夏」感をどうぞ。

2023年6月12日月曜日

Rush、ワン・アンド・オンリーです。


RUSHの映像を高品質にブラッシュアップしているチャンネルの最新動画(『R40』より)。
やっぱりこの3人の演奏は好きだ。見所が多い。
この曲は元々は『A Farewell To Kings』(1977)収録。
歌パートもある長尺プログレ展開曲だが、ここではインスト部分のリフだけを抜き出していて、実にソリッドでタイト。
陰鬱に内側へこもらず、開放的なのが他のバンドを寄せ付けない魅力だ。
これがファイナル・ツアーとなったのは残念至極。

過去の記事→こちら

2023年6月6日火曜日

追悼:Astrud Gilberto


今夜はこの大好きな一枚を聴こう。歌ってない曲もあるけどね。
この雰囲気がたまらないのです。

2023年6月5日月曜日

Bruno Major、うっすら加減が個性なのかも。


ソウル/ジャズを通過した密室性の高い現代的なフォーキーさを持ち味とする英国ロンドンのSSW。
この最新曲は70年代のクイーンやエルトン・ジョンの「Tiny Dancer」を意識した作風でユニークだ。ソツなさ過ぎて逆に薄味になっている気もするが、
MVだと映像がそこを補ってます。
これはノスタルジックでずるい。
8月に来日するそうです。

2023年6月3日土曜日

Ivan & Alyosha、秘密基地をつくる。


10年前にデビュー作を紹介している(→過去の記事)Ivan & Alyoshaの最新曲。
バンド名は『カラマーゾフの兄弟』由縁。
近年の活動は順風満帆ではなかったようだが、
こういったアンセミックな楽曲を力強く発表してくれる姿に感じ入るものがある。
4枚目となる最新アルバム『All We Ever Had』は8月リリース予定。

2023年6月1日木曜日

Guilherme Coutinho E O Grupo Stalo、音楽発見に終わりなし。


Disk Unionさんで知った世界初CD再発→こちら
ブラジルのミュージシャン、ギリェルミ・コウチーニョの1978年作品。
年中高温多湿な気候だというアマゾン河口南岸の都市ベレンで生まれたサウンドで、
当時世界を席巻していたフュージョン/AORのフィーリングが、
まったりねっとりと局地的に熟していった様相である。
アジムスをぐっとローファイにした感じだが、
それだけじゃないクセも当然あって一筋縄ではいかない。
まだまだ知らない良質な音楽がありますなぁ。