2021年6月30日水曜日

Vacation Manor、期待のデビュー作。


ヴァージニア州ナッシュビルのインディーポップ・デュオ、Vacation Manorのセルフタイトル・デビュー作より。中心となるのはアコギを抱えたネイサン・タウルズ。
楽曲自体は5年前から発表していたようで、満を持してのフルアルバムという形なのかな。
Spotifyで過去の楽曲を聴いたら、どれもポップ且つキャッチーに出来ていて、
湿り気のあるメロディーに非凡さを感じさせてくれる。

真っ当なサビが書けるし、ライブもできるし、ルックスもいいので人気出そうな気もするが、
流行りには背を向けそうなプライドもありそうなので、どうなることか。
ジェイムス・テイラーの弾き語りカヴァー(→こちら)を観ると、
寧ろそのプライドを秘めている居ずまいがいいので、僕は好きなんですが。

2021年6月29日火曜日

Joey SpampinatoへのSweet Relief基金トリビュート。


現在癌闘病中である元NRBQのベーシスト、ジョーイ・スパンピナート(72歳)へのチャリティ作品がリリース。
上の楽曲はNRBQの『Wild Weekend』(1989)収録曲カヴァーで、ベン・ハーパーが歌っている。
ギターでキース・リチャーズも参加していて、楽しそうだ。
アルバムには他にも結構なビッグネームが参加していて、ジョーイさんの人柄が忍ばれる。
ほんわかした曲はあんまり選ばれてなくて、ごきげんなロッキン作品になってます。
そんな中、くしゃくしゃな声で歌われるスティーヴ・フォーバートの「Beverly」が泣けます。

取り急ぎ聴きたい方は → Bandcamp

2021年6月28日月曜日

Massage、80'sに心服する青春。


曲は1分くらいで始まります。
米国LAの男女5人組ギター・バンドMassage、3年振りの2nd『Still Life』より。
Bandcamp(→こちら)のキャプション読んだら「キュアー、ジザメリ、プライマル、ラーズ」など影響を受けた名前がずらずら書いてあって微笑ましいです。
この曲はまるでギャラクシー500みたいで、音重ねのレイヤーに至福の表情が目に浮かぶ。
恐らくこれらインスパイアされたバンド群は、彼らが生まれる前の人達。
自分達が存在しなかった時代の「憂鬱」から薫陶を受けているんだな。
ただ、その小さなサークルで得た「共感」の方がバンドとしては前に出ていて、
幸せな青春感で満たされてます。

2021年6月26日土曜日

Summer Salt 、夏の終わりのほろ苦さ。


テキサス州オースティン発のデュオ、サマー・ソルトの2nd新作『Sequoia Moon』より。
複雑なコード進行にファルセット、パラッパ〜コーラスが気持ち良い。
基本は自宅録音系の人達みたいだが、今回は米国インディー界では有名なプロデューサーPhil Ek(若干イメージは合わないが・・)としっかりとしたスタジオで制作されたようだ。
1stを国内盤化しているP-VINEの紹介文にも書いてあったが、
南国リゾート感がいい感じです。

Summer Salt:Bandcamp→こちら

2021年6月24日木曜日


MOCCAの記事の時にふれた(→こちら)APPLE CRUMBLE RECORDの松本淑子さんが亡くなったとの報が。
ショックだ。入院したりしていたのは伝わっていたが、まさか。
初めて会ったのは1993年。ヴァージンメガストアで仲良くさせてもらってました。
当時興味がなかった僕に無理矢理ゲンスブールを貸してくれたなぁ。
にこにこ笑顔で。あの行動力が松本さんだった。
まだ若いのに残念でならない。

動画はザ・スミス。曲は何だっていい。
松本さん、モリッシーの影響でお肉やめたって言ってたのを思い出したので。
すげえ、人生かけて音楽愛してるな、と思った記憶が。

2021年6月21日月曜日

FAUSTのボックスが出るらしいが。

 

70年代の第1期の音源をまとめた8枚組ボックス『Faust 1971-1974』が10月に出るらしい。
1stから4th、加えて未発表アルバム『Punkt』(ジョルジオ・モロダーのスタジオでの録音)、
スナップショットと題された未発表スタジオ録音集などが含まれるそう。
曲目をみると過去にリリースされた『71分』といくつか重複があるのは確認できるが、
全貌は不明。
詳しくは→Super Deluxe Edition
しかし、1000セットしか作らないとの情報もあり、手に入れられるのか。

上記曲は比較的聴きやすい2nd冒頭曲。
このヴェルヴェット・アンダーグラウンドっぽさが頭にあると、
他のアバンギャルドな曲もアート・ポップ的に解釈しやすくなるのでは、と
個人的には思っとります。

2021年6月18日金曜日

夏が近づくとブラジルもの聴きたくなります。



買いそびれていたタイトルあったので、嬉しい。
以前の廉価リイシューでまだ入手できるものもあるけど、
人気あるタイトルはすぐに売り切れてしまうから、
今度こそは忘れずに買っておこうと思う。
上記YouTubeはジルベルト・ジルの1968年2nd冒頭曲。
エネルギー溢れて、ごった返してますね。ポップ!

↓早めに押さえたいタイトル。Spotifyにもないです。

2021年6月16日水曜日

The Rubinoos、こんな一面があったんだ。


The Rubinoosと言えば、甘い軽めのパワーポップで知られているのだが、
この未発表曲はまったく違う表情を見せてくれる。
1976年、デビュー前のガレージ・パンク然とした演奏。
これがめっぽうカッコイイ。
はっきり言ってこの路線で世に出た方が人気出たんじゃないだろうか、と思うほど。
amassさんの記事によると(→こちら)カヴァーも混じえて適当に勢いで録音したものらしい。
その『The CBS Tapes』は今月25日リリース予定とのこと。

2021年6月14日月曜日

Telethon、基本いつも楽しそうな人達。


RECORD STORE DAYには目もくれず、
タワレコのアウトレット(→こちら)でまたも散財している徳永です。
すごいアイテム物量と対峙して疲れました。

さて。
パンクやパワーポップなど快活なバンドを擁する「Take This To Heart Records」より、
ゼイ・マイト・ビー・ジャイアンツにも通じるポップセンスが可愛い、ウィスコンシン州出身のTelethonの新曲。
もう何枚もアルバムを出しているようですが、知らなかった。
掘っていけば好きな曲がいっぱいありそうだ。
ひとまず過去のMVを数本観たが、どれも楽しそうで、仲良さそうで、朗らかな人達です。

2021年6月11日金曜日

Evan Cheadle、アコギの鳴りに惚れる。


昔のアメリカン・ニュー・シネマの挿入歌っぽい雰囲気を醸すイヴァン・チードルさん。
シンプルなフォーク・ロック調に豪華な装飾的アレンジが加わると、
ティム・ハーディン辺りを想起させてくれますね。
アコギも上手で、とても良い音が鳴っている。
出身はカナダ西海岸のブリティッシュ・コロンビア。
フル・アルバムとしてはデビュー作となる『Fault Line Serenade』は本日リリース。

2021年6月9日水曜日

Buena Vista Social Clubの25周年記念盤。


もう20年以上前になるのか、ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ。
アルバムにも映画にもハマって、2001年の国際フォーラムも観に行った。
ライ・クーダーは来なかったけどね。
ということで、デラックス化。未発表曲のPVも出てきました。
本編と変わらぬクオリティーで、これは欲しくなるな。

2021年6月3日木曜日

The Telephone Numbers、青春のサウンド。


上記MVでちょっとゴールデン・ゲート・ブリッジが見えてますが、
米国サンフランシスコ出身のローカル・バンド、The Telephone Numbers。
中心人物のトーマス・ルーベンスタインはTeenage Fanclubのタトゥーを入れてるらしく(本当か?)、90'sのインディー・ロックをこよなく愛している人みたいだ。

で、今月末に出るデビュー・アルバムのタイトルが『The Ballad Of Doug』。
これもGin Blossomsでメイン・ソングライターでありながらも、アル中の為メジャーデビュー前に解雇され、その後自殺したダグ・ホプキンスが起因になっているようだ。
僕も今でも時々ダグ・ホプキンスのことを思い出すことがあるので、
こういう人達にはすごく共感するものがある。

Bandcamp→こちら

2021年6月2日水曜日

Jackson Browne、切実さは変わりません。


随分年老いた風貌になり、キーも落とした演奏だけど、
核となるものは何も変わらないパフォーマンス。
これは泣ける。名盤『Late For The Sky』より。

「まだ幼かった頃 僕は涙を隠しながら
 ひとりぼっちの日々を過ごしていた
 孤独の海を漂いながら、投網をするように夢を見た
 本や映画や歌で知ったような愛を掴まえたかった
 今や錯覚や幻想の世界が、現実を占めようとしているけれど
 僕はいまだ歌の中に「美しいもの」を探し求めている」