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2016年12月30日金曜日
「没個性」は褒め言葉にもなる。
カナダ・トロントのインディー・バンドのメンバーらが集結したバンド。
ジャカジャカとギターを掻き鳴らし、甘いメロディーを歌う。
没個性ではあるが、それだけに共有できるノスタルジーが醸し出されている。
R.E.MやらTFCやらに通じる、友好のギター・ロック・アンサンブル。
不滅のスタイル。メンバーはきっと仲良しなんだろうな。
2016年12月22日木曜日
ディガブル・プラネッツ、なつかしー。
『Blowout Comb』(1994)を最後に忽然と消えてしまったヒップホップ・グループだが、
時々復活ライブなんかをやっている模様。
リラックスした感じでなかなか良いんじゃないでしょうか。
(でも、やっぱりオリジナル音源の方が抜群にかっこいいけどね→こちら)
昔はギャングスタ系に押されて、思うように活動できなかったのかなぁ。
時代が多様化してる今の方が彼らにはいいのかもしれない。
2016年12月20日火曜日
家で独りで泣いているかもしれない
路上パフォーマーに依頼したのか、適当かつ斬新なビデオだ。
英国ブライトンの若手バンド、マジック・ギャング。
メンバーのルックスもいいし、実際来年にはワーナーに移籍して正式デビューするらしいので、
逸材だとは思うのだが、それまでは好きなことをやらせてもらう、といったところか。
それにしても、この紫さん、人間パワーがすごいな。
特別なスキルを何一つ持ち併せてないのに、これだけ自己表現できるとは。
毎日これをやって生活しているのかなぁ。謎だ。
2016年12月17日土曜日
ええやん、これと思ったら。
ええやん、これと思ったら、解散シングルだそうで。
英国ロンドンの4人組Allo Darlin'。先日、大団円のラスト・ライブをやった模様。
YouTubeで過去の曲を見ていたら、何曲か見たような覚えがあったので、
今までに通過はしていたんだな。でも、買うまでには到ってなかった。
今回引っかかってきたのは、解散にまつわる感傷が楽曲に「特別な何か」を与えたからだろうか。
そういうのも音楽のいいところか。
メンバーを見ると、結構年齢はいってそうだが、
間違いなくボーダーTシャツが似合う青春ポップ。
2016年12月14日水曜日
ドラッグ・シティ発のティム・プレスリーさん。
カリフォルニア出身、タイ・セガールと交流があったホワイト・フェンスで知られる人のソロ作。
一時期ザ・フォールにも加入していたという経歴がある。
ガレージ・サイケのイメージがあったんだけど、
この曲はNO WAVE的な痙攣したビート感覚がかっこいいです。
どことなくメイヨ・トンプソンのレッド・クレイオラを髣髴とさせる部分もある。
顔を白塗りしてうろうろしているだけのビデオがなんだかやばいです。
今年9月リリースのアルバムより。
2016年12月8日木曜日
sir Wasの浮遊ソウル
ホセ・ゴンザレスとつるんでいたりするスウェーデンのミュージシャンのソロ・プロジェクト。
70'sソウルとHIP HOPの感覚がいい感じに取り込まれたインディー・ポップ。
しょーもないラップが乗ってこない、こういう音楽があってもいい。
来年3月にリリース予定のアルバムより。
2016年12月3日土曜日
みんな大好きVULPECK。
ベースの吉川くんも「いい演奏だ」と言っていた米国ロサンゼルスのVULPECK。
ストレートなミュージシャンシップを示しつつ、
外向きにはぶっ壊れたセンスで勝負する。
実にクレバーなバンドだ。Spotifyでの人を食った募金活動もその一環だろう(詳しくは→NAVERまとめ)。
自分的にはオシャレな曲調はそんなに引っかからないんだけど、
上のような乾いたファンクは大好き。
これはカッコ良すぎるでしょ。
2016年12月2日金曜日
ストーンズのブルース・カヴァー新作。
ミック・ジャガーとキース・リチャーズは今年73歳。
B.B.キングだったら『ブルース・オン・バイユー』、ジョン・リー・フッカーだったら『Mr.ラッキー』、バディ・ガイなら『リヴィング・プルーフ』をリリースした年頃だ。
比べてみるなら、バディ・ガイのテンションに近いけど、
大衆音楽としてのブルースの捉え方が全然違うように思う。
年寄りのブルースマンは歌をがなっていても、ブルースの大河にゆったり身を委ねているかのような安定感があるものだが、
この新作のストーンズはものすごく肩に力が入っていて、そわそわしている。
「お〜ら、楽しんでやるぞ」という気概の方が全面に出ている。
むしろ39年前の『ラヴ・ユー・ライヴ』のエル・モカンボの方がリラックスしてたんじゃないかと思うぐらい。
多分これは「俺たちのルーツはブルースなんだ!」という強迫観念が作り出したムードなんじゃないかな。本物のブルースマンなら、そんなこと主張する必要がないが、
ストーンズはやっぱりロック・バンドなので、対外的な主張、作品の生まれる意味とストーリーが大事なのである。
ミック・ジャガーがブルース・ハープ吹きまくって火の玉のようになっているが、
やるならここまでやらなきゃ、という気持ちがあったんだろう。
というわけで、これは決してブルース好きの同胞へ向けられた作品なんかじゃありません。