2014年10月29日水曜日

イアン・デューリー、久々に聴いて盛り上がる。



イアン・デューリーの9枚組ボックスが出るらしく、
さっき調べようと思ってGoogleで「ian dury」と入力したら、
関連検索ワードで「パラリンピック」と出てきて「誰かふざけてんのか!」と思ったが、
そうではなかった。
ロンドン・パラリンピックの開会式で、上に貼った「Spasticus Autisticus」が使われたらしい。
(古い話ですいません)
元々「国際障害者年」のテーマ・ソングを依頼されて作ったものの、歌詞が過激だったことから不採用となり、BBCでも放送禁止になった曲が、時を経てパラリンピックで披露された、ってな話題があったみたい。
彼が生きていたら(2000年にガンで亡くなった)どういう感想を持ったんだろう。
折角なんで訳詞を書いてみましょう。
一応前置きですが、イアン・デューリーは子供の頃ポリオに罹り、左半身が不自由になったロックンローラーです。自虐の中に生きるパワーがひしめいていて最高な歌詞なんですよ、これが。

 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症
 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症

 小便する時、ぴくつくぜ
 俺の胴体、謎だから

 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症
 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症

 何かかじれば、よだれ垂れるし
 走り書きすりゃ屁理屈垂れる

 健常者側の皆さん、こんにちは
 あんた方は俺の話が理解できないだろうな
 窓辺を通りがかる俺に幸せな視線を投げかけて
 身体だけを見て、俺の本には目もくれないだろう
 
 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症
 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症

 玉石につっかかったよ
 動揺してよろめいてるから
 起きろ!起きろ!上がって下がって!ああ! 

 こつこつ貯めた小銭をブリキ缶に分けてくれないか
 で、俺みたいじゃなくて良かった、と神様に感謝しなよ
 長いあいだずっと俺は暗礁で苦しんでる
 全ての成り行きを俺は受け入れなきゃならない

 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症
 俺は痙性麻痺だ、俺は痙性麻痺だ
 俺は痙性麻痺で自閉症・・・

2014年10月24日金曜日

来週金曜日は三茶へ

2014年10月31日(金)
<Come to HIGH BRIDGE's room right now! 019>
三軒茶屋Come Together
出演:徳永憲、江村健
開場19:30/開演20:00
料金:2500円(+1ドリンク500円)

エレキの弾き語りが来週にせまってきました。
1時間だと結構たくさん曲をやれるので、ただ今何をやろうか考え中。
エレキの響きを大切に感じて、1曲1曲気合い入れてのぞみたい。
いいライブになりそうなんで、
みなさん、是非是非お越しを!

追記:出番は2つめです。

2014年10月23日木曜日

ウィルコも結成20周年ですか。



ウィルコのデビュー作『AM』(1995)は米国より9ヶ月遅れで日本盤が出た。
当時の洋楽シーンは比較的活況していたから、余計に僕はそのタイムラグにやきもきしていたもんです。
友達に「オアシスだぁ?ウィルコ聴こう、ウィルコ」とか言ってたなぁ。
そんな彼らも今や実力通りに生き残り、すっかり人気バンドとして定着している様子。
色々あったが、結成20周年めでたい。
そんなムードなのか、もうすぐ2枚組ベストと4枚組レア音源ボックスが出るそう。
詳しくは→amassさんの記事へ。

選曲は初期に思い込みの激しい僕のようなタチの悪いファンにも優しい感じ。
ベスト盤1曲目が「I Must Be High」ってだけで許しますよ(偉そうだ)。
「Pick Up The Change」「Should've Been In Love」が入ってたら尚良しだったけど。
レア・ボックスの方もそそる内容。
さっきアマゾン覗いたら安かったので早速予約してしまいました。

上に貼り付けた動画は1997年3月カナダのスキー場でのライブ。
2nd『ビーイング・ゼア』が出た後で、これは当時ブートビデオで売ってました。
「Casino Queen」とか滅茶苦茶カッコ良かった記憶があるのだが、その映像はYoutubeでは見つからなかった。誰か発掘求む(他力本願)。
鍵盤弾いているのは『ヤンキー〜』途中で追い出され、その後死んじゃったジェイ・ベネットさんです。あらためて合掌。

2014年10月22日水曜日

『レックレス』も30周年ですか。



先般、USインディー界ではマーク・コズレックがウォー・オン・ドラッグスをディスりまくったことが大いに話題になってたのですが(フェスでの音被りが原因)、
その際、相手をけなす為に挙げられた名前がジョン・クーガー、ブルース・スプリングスティーン、ドン・ヘンリー(イーグルス)、ジョン・フォガティ(CCR)、フリートウッド・マック、ダイア・ストレイツらであった。
要するに、お前らはそれぐらい前時代的でダサい、と。
名前を挙げられた人達はとんだとばっちりを受けたわけですが…。

そこで名前すら挙げてもらえなかったブライアン・アダムス、
彼の1984年の名盤『レックレス』の30周年記念盤が出ます。
僕は大好きですよ。良い曲が多いってことだけでなく、歌いっぷりが気持ちよく、
人を惹きつけるチャーミングさも尋常じゃない。
アレンジのツボの押さえ方など聴き所も多く、よく聴いたもんだ。
上記PV「サムバディ」はサビのさりげない転調がたまらんし、
簡単そうなギター・リフは16ビート・カッティングができないメタラーには弾けなかったりするんだよな(今時そんなヤツいないか)。
今回のデラックス盤は、リマスター本編&未発表曲、当時のBBCライブ音源、PV集、ブルーレイ・オーディオの4枚組だそうです。

ちなみに冒頭のマーク・コズレックの一件ですが、
僕は元々アティチュードだけでその音楽を全否定する奴が嫌いなので、残念な話だった。
結構いるんだよなぁ。
「俺は分かってる」オーラをびんびんに出し、嫌いなジャンルを揶揄する輩が。
そっちの方がダサいと僕なんかは思うのだが。
ま、それが原因でマーク・コズレックを嫌いにはなりませんが…。
彼の音楽は求心力が高いが、彼のこういった過激さがあってこそ、なのかもしれない。

2014年10月17日金曜日

世界を股にかける。



このマルケタ・イルグロヴァさん、
あの名作映画『once ダブリンの街角で』(2007)の女主人公を演じた歌い手さんだ。
この曲は彼女の2ndソロ『MUNA』に収録されている。

スパニッシュなリズムに英国民謡っぽいメロディーが絡み、
荘厳なピアノにうら寂しいバンジョーが重なってくる。
間奏部分ではアラビックな音階が出てきて、もう何でもあり。
でも、ゴチャゴチャした感じはない。
表現の深みとスケール感は以前より増している。

PVは彼女の故国であるチェコで撮られたそう。
景色は寒々しいが、とても美しい。
彼女は現在はアイスランド在住とのこと。世界を股にかけてます。
プライベートでは去年出産を経験したらしい。
まだ26歳、様々な土地で色んなものを吸収し、さらに表現の域を広げていきそうな予感。


2014年10月15日水曜日

荒療治

数週間前から左手の人差し指に水泡ができ、それがめっぽう痛かった。
そのうちに治まるだろうと踏んでいたのだが、今週になってもまだ痛みが引く気配がなく。
仕方がないので、今日遂に皮膚科に行ってきた。

医者はベテランのおじいさん先生。
先生は虫眼鏡でしばらく僕の指を凝視して、言った。
「これはウィルス性のイボですね」
何それ?と思ったが、すかさず「治りますか?」と訊いたら、
自然治癒する場合もあるし、大きくなる場合もある、とのこと。
つける薬はなく、焼いて死滅させるだけだと言う。
その時点でものすごく嫌な予感がしたのだが、
「やりますか?」と訊かれた時、僕は反射的に「はい」と答えていた。
もう病院にいるのだ。ためらうこともない。
すると先生、再度確認するように「痛いですよ」と言う。
そこには「やめてもいいんですよ」というニュアンスが混じっていた。
何を言うのか。40を越えて「じゃあ、やめます」とは言えない。
僕は覚悟を決めて「お願いします」と言った。

気づけば背後から看護師が、
グツグツグツと音を立てる銀色のポットのようなものを持って現れた。
(説明はされなかったけど、多分ドライアイスが入っていたのだろう)→注1
おじいさん先生はそこに柄の長い綿棒をつけ入れた後、
僕の指の患部に綿棒をじゅーっと強く押し当てた。煙りが出た。
指には丸い真っ白な痕が残る。
それが5回ほど入念に繰り返された。
実はその最中の痛みはそうでもなかったのである。
水泡のため指の皮が厚くなっていたからであろうか。
処置はそれで終わり。
僕は少し拍子抜けしたぐらいの気持ちだった。

しかし、病院を出てからだ。ジンジンと刺すような痛みが出てきた。
脈打つように痛みが満ち満ちてくる。
言ってみりゃ、これはヤケドと同じである。
どうせならヤケドの薬を塗ってくれればいいようなものを、
これはあくまでイボの治療なので、そういう処置はしてもらえなかった。

とりあえずこれで様子を見て、
また1週間後に経過を見せに行くことになっている。
おじいさん先生曰く、治ってなかったら再度この荒療治を繰り返すそうである。
頼むから、これですんなり治って欲しい。

注1:液体窒素です。

2014年10月9日木曜日

ロケーションが素晴らしい。



出てくる看板の文字を検索してみたら、どうもイギリス南東部カンタベリー付近のよう。
いいなぁ。
部屋を出る時に用意したアイテムを全部失う内向的な青年、というストーリーもいい感じ。
ダブリンのDJコーマックさんの今月出る新作より。
ターンテーブルを操りながらビッグバンドを率いる才人、とのこと。
「トレインスポッティング」で有名な作家アーヴァイン・ウェルシュが朗読で参加している。

2014年10月7日火曜日

皆既月食がもうすぐ。



明日10/8の皆既月食が楽しみ。
月が地球の影にすっぽり入り赤い満月になるのは午後7時半頃から。
スーパームーンに近い時期だし、これは見ておかなければ。

上の動画は月にちなんで。
宇宙とはサイケなり。

2014年10月2日木曜日

2014.10.1(水)at下北沢440

<サカモト生誕祭>
2014年10月1日(水)
出演:ELEKIBASS、HARCO、Sundayカミデ(ワンダフルボーイズ/天才バンド)、徳永憲

1.イカロスの気絶(新曲)
2.魂を救うだろう
3.さよならの日々
4.マテリアル・イシュー
5.今夜君に会えるといい
6.(そういや僕らは)アンドロイド(新曲)

毎年恒例のワイキキ・オーナー、サカモト君の生誕祭に今年はトリオ・バンドで出演。
去年からぼちぼちやり出した新曲1、6をメインに据えての半時間。
イベントもいい感じに盛り上がり、僕もエレキベースのステージに呼ばれたりと、
楽しませてもらいました。
観に来ていただいた皆様、ありがとうございます!
また機会があればバンドでやりますよ。