2012年4月30日月曜日

Brian Scaryという才能


ポップ通には知られた存在だったらしいが、
恥ずかしながら僕は最近知ったアーティスト。
なんで今まで出会いがなかったんだ!
僕の耳はフシ穴か!と半ば呆れる程の素晴らしい才能なのであるが、
知らなかった理由は恐らくジャケット・センスだろうな。
どの作品も、ことごとく残念な感じ。
ビートルズ、ビーチ・ボーイズ、ELO、クイーンなんかに通じる音楽性が見えてこなーい。
これはレコード屋で見かけても素通りしてしまうだろーなー、と。
この人、芸名からも想像できるようにシアトリカルな要素もあるのだが、
そのコンセプトに引き摺られ過ぎなのかな。
まぁ、言い訳はいいとして、上記の全曲試聴ウィジェットの新作が出るらしいので、
これからはちゃんと注目したい。

一応説明しておくと、ブライアンさんはNYブルックリンのマルチ・ミュージシャン。
デビューは2006年で、声はかわいいが、長髪髭面。
今はバンド態勢で活動しているそう。
過去の作品もSoundcloudで試聴できる(→こちら)。
気になる方はチェックをどうぞ。

しかし、もっとびんびんにアンテナ張らんといかんのかなー。
同じくジェリーフィッシュ的なザ・ソニック・エグゼクティヴ・セッションズもこの前まで知らなかったし。
精進せねば。

オフィシャル・サイト→こちら

2012年4月27日金曜日

DANIELS、再び。





去年、ここで絶賛したPVクリエイター、DANIELSが着実にステップアップしているみたいだ。
今や大人気のフォスター・ザ・ピープルのPVを2作連続手掛けている。
「Houdini」はアップされたばかり。
どちらも面白い。
生と死の狭間を絶妙のユーモアでもって軽妙に駆け回っている。
アイディアもポンポン出てくる人達なのだろう。
気は早いが、デヴィッド・フィンチャー、スパイク・ジョーンズ、ミシェル・ゴンドリーのように、
映画界へも進出してほしいな。

フォスター・ザ・ピープルはここ数年のUSインディ・ブームのエッセンスを凝縮、
ポップに昇華した新人バンド。
その筋の敏腕プロデューサーを幾人もあてがい、
メジャーが本気になって売り出しただけあって、クオリティー高い。
米国インディ・メディアの煩型ピッチフォークからは完全スルーされているらしいが、
逆に言うと、才能は認められているということかもしれない。
「ハイプ」と断罪していないという点では。
実を言うと、僕もまだ態度保留という感じなんだけど、嫌いじゃないのは確か。
この時代にこの人懐っこさは貴重だと思う。

DANIELS:オフィシャル・サイト→こちら

2012年4月25日水曜日

カサヴェテス、再び。



来月末よりイメージフォーラムで開催されるそう。
ちなみに関東では来週、深夜放送で『グロリア』(1980)が放映されるらしい。
タダでジーナ・ローランズのドスの効いたお顔が臨めます。
また観てみようかな。
導入部分がめちゃカッコ良いんだよなー。

オフィシャル・サイト→こちら
シアター・イメージフォーラム→こちら

2012年4月21日土曜日

レコーディング始動。


世田谷の某レコーディング・スタジオにて、
新作アルバム用の3ピース・リズム録りを行ってきた。
ワイキキが押さえた3日間のスタジオのうち、
1.5日を徳永が使わせてもらった。
(今はエレキベースが作業中!)
まぁ、毎度毎度の強行軍で笑っちゃうのだが、
今回も一気にたくさんの曲を録りまくった。

大変なのは大変だ。確かに。
でも、ヤル気さえあれば何とかなるもんだ。
アルバムに統一感が出るという利点もあるし、
スイッチが入った状態で次曲へどんどん行けるというのは、
結構気持ちのいいものだったりもする。
一種の高揚がレコーディング現場を包んでくれるのだ。

昨日は結果的には午後3時から演奏を始めて、
午後10時にはすべてのメニュー(9曲)を済ませるという、
超スムーズな進行だった。
途中行き詰ったり、袋小路に入るなどということも一切なく、
ありがたかった。
これも全てプレイヤー、スタッフのおかげ。
感謝したい。

BGM:Please To See The King / Steeleye Span

2012年4月18日水曜日

最終リハーサル。


1月から断続的に行ってきた新作レコーディング用のリハが昨日で終了。
過去になく、みっちりとやって準備万端だ。
上の写真にうつっているのはドラマー中村さんと、ベース吉川くん。
あとはレコーディングに入るのみ。
上々の手応えなので楽しみである。
録音手法はまたいつものトリオ・ライブで一発。
これが一体感が出て、程よい緊張感も出るので気に入っている。
動きがあったらまた報告します。

BGM:Camembert Electrique / Gong

2012年4月14日土曜日

My Bloody Valentine祭りがくる?



マイブラのリイシュー、3タイトルとも予約したけど、ちゃんと本当に聴けるのだろうか。
今回はもう実際に業界の人達が聴いている様子なので、
さすがに大丈夫だろうが、この段になって更なる延期→中止になるってのも、
伝説に箔がついて面白いんじゃないかな。
やってくれないかなー、ケヴィン・シールズ。
気になるのはやはり『ラブレス』(1991)の2枚の聴き比べ。
完全に憶測だけど、Disc2のハーフの方がオリジナル・ミックスで、
Disc1の方はマルチテープそのものをブラッシュアップしているんじゃなかろうか。
わざわざ2枚にしてるんだから、明確な違いがきっとある筈。
期待したい。
一方、新作録音の話題もあるが、ケヴィンの「あと数ヶ月」という発言を真に受けるなら、
あと数年というところだろうか。

上の動画はソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』(2003)で、
マイブラが使われた印象的なシーン(一部編集あり)。
東京に住んでいる人はイヤホンを耳にねじこみ、真夜中にタクシーに乗れば、
こういう気分が味わえるだろう。
顔は外人じゃないけどな。
そして、どうでもいいことを突っ込むが、
ホテルに帰るだけのスカーレット・ヨハンソンとビル・マーレイは、
絶対にタクシー運転手にぼられてると思います。

追記(5/2):
こちらで試聴始まりました。
Disc1は解像度が上がって各楽器がくっきり聞こえるような。
ストリームでも違いは分かりました。

追記(5/18):
聴きました。Pitchforkの記事もサンレコの記事も読んだし、
Disc1と2が逆になっている?とか、デジタル・ノイズの乗ってる曲があるとか、
色々とチェックしてみたけど、結局の所、現時点では音楽そのもののパワーによって、
それらは掻き消された状態です。
やっぱ、すごいぞ、マイブラ。
音もおしなべて良好。
2007年の再始動発表以降、全世界のインディ・シーンに与えた影響も、改めて強く感じた。
来日もするらしいし、お蔵入りだった新作も本気で作ってるみたいだし、
これからも注目は続きますな。

2012年4月13日金曜日

眼球へ心地良い刺激を与える。



BEEPLE(オフィシャル・サイト→こちら)の新作動画。
フライング・ロータスやエリカ・バドゥのPVも手掛けたCGアーティストで、
この動画では音楽も自分で作っている(多分)。
映像主体で音楽が作られている分、エンターテインメント性がすごく高い。
春だから、こういう陽性なノリもいいな。
今日13日の金曜日だけど。

2012年4月9日月曜日

Small Hands / Keaton Henson



キートン・ヘンソンという英国のシンガーソングライターの作品。
寂寞としつつもエモーショナルな歌を聞かせる。
この人、イラストレイターとしても活動しているそうで、
視覚イメージにも力を入れているようだ。
下にリンクしたアルバムは発売されたばかりだが、
ネット上では数年かけて少しずつ曲を発表していたようで、
既にいくつもPV動画がアップされている。
どれも一見かわいい要素があるんだけど、
世界観は暗い。
童話のようなダークさである。
この人自身のイラストも歪んでいて、虚脱感満載だったし、
心に一物を抱えた感がすごい出てますな。

2012年4月4日水曜日

4/3lete終了。

大変な暴風雨の日に当たってしまった。
交通機関は乱れ、世間では帰宅命令なんかも出ていたようだけど、
ライブは敢行され、無事終了しました。
お客さん少なかったけど、それだけに有り難さもひとしおでした。
当日キャンセルされた方もいらっしゃったけど、
しょうがないのでお気になさらぬよう。
帰る頃には雨もやみ収束しつつあったのが救いだった。

セットリスト、Liveのページにあげておきます。
初期曲を中心に沢山やった。
自分の中では昔の曲でも照れなく演奏でき、
ブレがないことを確認。
人間的な成長を含みつつ、テーマを移行させつつ、
今後もこの路線で自分の表現を追及していきたい。

次回は5/19(土)の下北沢BAR?CCO。
昨日リクエストされて出来なかった曲、やります。
皆様、またよろしくです。

BGM:Formerly Fat Harry / Formerly Fat Harry

2012年4月2日月曜日

突然ですが


伊豆の温泉へ行ってきました。
弾き語りワンマン直前ですが、前から決まっていた旅行なので、
心置きなくまったりしてきましたよ。
ライブの準備は抜かりなくやっているので、ご心配なく。
写真は船を追いかけてくるカモメ。
「キスハー、キスハー」とは鳴いてなかった。
どっちかと言うと「ケーン、ケーン」と呼ばれているような気が。

火曜日のレテ。
出来る限りたくさんの曲をやろうと思ってます。
また珍しい曲も引っぱり出したりして。
皆さん、ぜひぜひお越しを!
チケ取り置きは直前でも間に合うと思います。

BGM:Big Express / XTC