2025年4月26日土曜日

Madalitso Band、正真正銘オフロード・バンド。


アフリカ大陸南東に位置するマラウィ出身の2人組。
僕は2年ぐらい前に知って、いつか取り上げようと思っていたのだが、やっと紹介できます。
3年振りの新作3rdアルバム『Ma Gitala』が6月に出るそう。
彼らの特徴はそのオリジナル楽器。
ジャケ写だけで説明するのは困難なのでライブ動画へ→YouTube
どの曲もほぼワン・アイディアなれど、そこには音楽が生まれた瞬間があり、
ピュアな息吹があり、中毒性がある。
今回は初めてスタジオでしっかりと録音した作品らしいが、さて如何に。

ちなみにグループ名はニャンジャ語で「祝福バンド」。
昔は(今も?)結婚式を回っていたらしい。
で、新曲のタイトルは「彼女は鶏の足のせいで死んだ」だそうです。
よく分からんが、とにかく来日希望だ!

YouTube:Madalitso Band→こちら
Bandcamp:Madalitso Band→こちら

2025年4月25日金曜日

St. Clementine、撫で肩をむしろ強調する。


米国ボストンの男女5人組新人バンドSt. Clementineのデビュー曲。
折れそうな首をしている男子Voが歌うその一言目は、
「今日はまったくガリガリの気分だ」。

なよっとしているのかと思いきや、
後半はアバンギャルドなアレンジ(ドラム女子が何気にすごい)もあり、
色んな可能性を秘めている感じがする。
他にどんな曲があるのか楽しみなバンドだ。

Bandcamp:St. Clementine→こちら

2025年4月24日木曜日

John Myrtle、春の風が吹き抜けるが如く。


過去の記事→こちら

7月にリリース予定の2ndアルバム『The Little World of You & Me』より。
7/8拍子の軽快なインディー・フォーク。
ちょっとS&Gの「April Come She Will」(YouTube)みたいなメロで、
春を感じました。

2025年4月21日月曜日

Chris Stamey、レモン・ツイッグスと共演。


7月に出るというクリス・ステイミーの新作『Anything Is Possible』(Label 51)より。
冒頭のアナログ・テープの巻き戻し音に、
ビーチ・ボーイズ・マナーのイントロに加わるダダリオ兄弟のコーラス。
これは最高に笑顔になれます(コーラスのみの音源は→YouTube)。
アルバムには他にマーシャル・クレンショウやWILCOのパット・サンソン、ミッチ・イースター、ドン・ディクソンら大勢のゲストが参加しており、『ペット・サウンズ』の「Don't Talk (Put Your Head on My Shoulder)」のカヴァーも収録されるそうだ。

そして、盟友ピーター・ホルサップルの新作『The Face of 68』(Label 51)も今年リリースされてます。こちらはノスタルジック・ポップでなく、68歳の心象風景を投影させた等身大なフォーク・ロック。へなちょこだった歌(褒め言葉です)も年相応に滋味深くなっていて、包容力が出てきています。
気になる方は素敵な先行曲「She and Me」のMVをぜひ。→YouTube

Chris Stamey:official site→こちら
過去のThe DB's記事→こちら こちら

2025年4月20日日曜日

Brian Campeau、異能という他ない。


前回の記事(→こちら)、覚えている人はいないだろうが、書いた僕は覚えてます。
ブライアン・カンポウさんが復活した。
あれから無秩序にジャンルを横断していたカナダ出身(活動拠点はオーストラリア)のSSWさんですが、5年間音沙汰がありませんでした。
その彼が突然新曲を発表。今度はなんとヨーデルです。
意図は計りかねるものの、やっぱり才能の迸りを感じる。
一般ウケはしないんだろうが、僕にはちゃんと響きました。
これからも我が道を邁進していただきたい。

2025年4月19日土曜日

Black Market Karma、ずっと聴いていられるギター・サイケ。


ソニック・ブームと繋がりもある英国ドーヴァー発のスタンリー・ベルテンのプロジェクト。
くすんだ歪みと、アナログ・タッチなディレイがいい味出してる新曲。
ワンコードでどこまでも。
新作アルバム『Mellowmaker』は6月予定。

Bandcamp:Black Market Karma→こちら

2025年4月18日金曜日

King Gizzard & The Lizard Wizard、相変わらずの情報量。


初めて彼らのことを書いたのはもう10年近く前になるが(→こちら)、
まだ面白いです。
今度はオーケストラっぽい編曲を施した作品になるらしい。
去年出た先行アルバム・タイトル曲「Phantom Island」は確かにそんな感じだったが、
上記曲はホーンを大々的にフィーチャーしたパーティー・チューンで、
こういう路線も含まれているのか、と。
楽しいですな。
相変わらずの情報量、過剰なパワー、お構いなしに突っ走ってくれているその姿勢がいいです。

Bandcamp:King Gizzard & The Lizard Wizard→こちら

2025年4月12日土曜日

Nick Drake、これを僥倖と言わずして。


ニック・ドレイクの名盤1st『Five Leaves Left』完成までの過程が収められた4枚組ボックスが7月にリリースされるとのこと。
どうせしょぼい音質なんでしょ、と思い上記先行公開曲(「'Cello Song」と異名同曲)を聴いてびびった。
これは、すごい。
しっかり聴けるクオリティーだ。こういう録音がなおも残っていたなんて。
そして、歌と演奏自体も素晴らしい。
リリースの1年以上前の段階でこの引き締まり。
レア音源集『Time Of No Reply』でも知られていたが、凛とした空気感は完全に出来上がっている。これは是非ともいい音で聴きたい。

詳しくはSuper Deluxe Editonさんへ(→こちら

2025年4月11日金曜日

Lifeguard、ブレイク近し、か。


2月に紹介したSharp Pins(→こちら)の記事にはハードコアっぽいと書いたLifeguardだが、
この新曲は妙にキャッチーな聴き心地。
そういうモードになってきたか。
これは6月に出る初アルバム『Ripped and Torn』(Matador)が楽しみになってきた。
プロデュースはNo Ageのランディ・ランドール。
MVのトリオ・メンバーの雰囲気も画力あって良い感じだ。
シカゴ出身ということで、WILCOのあのビルも映ってますな。

Bandcamp:Lifeguard→こちら

2025年4月10日木曜日

Beharie、春に憂いなポップを。


ノルウェー出身、アコギを抱えたインディー・ソウル系のアーティストBeharie。
2023年にデビュー・アルバムを出していて、それに続く新曲。
父がジャマイカ系とのことだが、そういう影響はあまり表に出ていなくて、
何となくマイケル・フランクスを想起させるようなAORっぽい音。
ポップだけど、ちょっと憂鬱を秘めた感じがいいですね。

2025年4月5日土曜日

The Violet Mindfield、夢はナゲッツ収録か。


米カリフォルニアの5人組60年代風ガレージ・バンド。
詳しくはBandcampへ→こちら
10年程前の音源も上記と大差ないのは、
筋金入りである証左。
60年以上前のカッコイイ音楽に永遠にインスパイアされ続け、
一生を捧げるつもりなんだろう。
その心意気に脱帽です。