2025年1月29日水曜日

あなたはどこまでAIに心を許せるか。


生成AIのテクノロジーでビートルズの動画を作っている作家さんの新作。
有名な写真を取り込み、そうであったのでないか、というこちらの想像を勝手に具象化してくれている。
楽曲の力に依るところも大きいが、これは良くも悪くもインパクトある映像だ。
ギターの運指は再現度ゼロだから、その程度の軽い気持ちで見ればいいのだろうが、
不意にジョンにニコッと微笑まれたり、母ジュリアとのカットがあったりと、
虚をつかれる場面もある。
こうやって比べてみると、酷評された「Now And Then」のMV(→YouTube)は、
当事者である分、過度な感傷をあえて抑制した作りだったのがよく分かる。

さて、これから技術はどこまで進み、
どこまで僕らの心をかき乱してくれるのでしょうか。

2025年1月28日火曜日

American Football、25周年記念盤として再び。


名盤1stの25周年アニバーサリー・ツアー来日公演(3月→smash)が既にソールドアウト、
と根強い人気を誇っているアメリカン・フットボール。
来月には15周年時のDX拡大版が新リマスター、新パッケージにてリリースされるらしい。
上記冒頭曲、いつ聴いても昔の青春の疼きが心臓をきゅっと甘噛みしてくるような感覚がある。
Polyvinyl Recordsの企画でのIron & Wineの渾身のカヴァーも良かったが(→YouTube)、やっぱり、この透徹とした空気感、凛乎たる佇まいは特別なものだと言わざるを得ない。
音楽って一種の魔法なんだ。そう思わせてくれます。

Bandcamp:American Football→こちら

2025年1月27日月曜日

Dipsea Flower、新世代は知らぬ間に育っている。


米ボストン発、アリ・ローゼンバーグを中心としたバークリー音楽大学の学生フォーク・ロック・バンド。
一昨日にMt.Joyの人気っぷりについて書いたが、偶然にもこのアリ君も心酔しているらしく、その影響を公言している。若い世代間でこうした「受け継がれ」があるのはいいよな。
アルバム・デビューに向けてただ今準備中らしいので、今後の展開に期待したい。

2025年1月25日土曜日

Adam Melchor & Mt. Joy、君の肩を頼りにしてもいいかな。


米ニュージャージー出身のアダム・メルチョルと、フィラデルフィア出身のフォーク・ロック・バンドMt.Joyが共演した新曲がいい感じ。
両者は現在共にLAを拠点としていて、かつてアダムさんがMt.Joyの前座をつとめていた頃にこの曲を一緒に書いたらしい。
Mt.Joyは昨年リリースされたライブを聴いた時、初っ端から観客が大合唱していてその人気の程を知った。日本にいるとその熱狂っぷりはあんまり伝わってこないよなぁ。

Bandcamp:Mt.Joy→こちら

2025年1月23日木曜日

Ella Fitzgerald、発掘ライブ盤が出ます。


エラ・フィッツジェラルドの1967年発掘ライブ『The Moment of Truth: Ella at the Coliseum』が出るらしく、どんなもんかいな、と上記冒頭曲を聴いてみたら、激しく良くって、これは全編を聴くのが楽しみだ。
マルチトラックのテープからミックスしているので、
ホーン隊のニュアンスなんかも鮮やかに聴き取れる。
リリースは来月末にVERVEから。
ジャズ・ファンだけでなく、ポップス好きにも伝わればいいなぁ。

UNIVERSAL MUSIC JAPAN→こちら

2025年1月20日月曜日

Galactic and Irma Thomas、ファンキーおばあちゃん。


アーマ・トーマスと言えば芸歴60年超のソウル・シンガー。
ローリング・ストーンズで有名な「Time Is On My Side」で知られ、今年御年83。
そんなレジェンドが同郷ニュー・オーリンズのギャラクティックと共演。
社会問題を取り上げた歌詞を歌いつつ、軽やかにグルーヴを生み出している姿が実にかっこいい。
4月にアルバム『Audience With the Queen』が出るそうだ。

2025年1月15日水曜日

Arcy Drive、ジョン・セバスチャン参加!


米NYロングアイランドの男女4人組インディー・バンドの新曲。
後半にラヴィン・スプーンフルの「デイドリーム」が歌われて、
「うわ、なんだこれ」と思って調べたら、実はジョン・セバスチャンがハーモニカ参加していて、さらに驚いた。
確かにこれは、彼のハーモニカの音色だ。
やばい。大好きだ、このセンス。

2025年1月11日土曜日

Greg Freeman、デビュー作が再リリース。


米バーモント州のSSW、グレッグ・フリーマン。
新たな契約先が決まり、2022年のデビュー・アルバム『I Looked Out』がボーナス2曲を加えて再発、そして初アナログ化されるとのこと。
基本的にはオルタナっぽいフォークの人だと思うけど、
上記のようにノイジーでへろへろなキャラクターが爆発する楽曲もあり、
感情が揺さぶられる。(↓の意訳は中盤辺り)
今年中には2ndも出るらしいので、期待しておこう。

「管制塔のど真ん中から外を見たら
 君の飛行機が翼を広げ地面に影を作っていた
 眼下に僕は呼びかけた
 君は古い滑走路を横切って
 無線で僕らの愛を知らしめて
 危機的状況になった
 荒っぽい着陸で握りしめた拳が神を見出した
 そして今夜、雪が降る」

Bandcamp:Greg Freeman→こちら

2025年1月7日火曜日

Gnome、60'sガレージへの偏愛。


Add To Wantlistさん(→こちら)で知ったオーストラリア発ジェイ・ミラー君のロックンロール・プロジェクト。
ザ・キンクスばりのオープニングに、本気度マックスを示すMONOミックスで、
思わず笑っちゃいました。
最高ですな。音楽なんて自分が好きなことをやりゃあいいんです。

Bandcamp:Goblin Records→こちら

2025年1月4日土曜日

PLAYLIST公開しました、第2弾。


あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

徳永自身による渾身のSpotifyプレイリスト第2弾です。
曲順は考えましたが、無料のシャッフル再生でもいいので是非是非どうぞ。
新作はまだまだデモ段階。引き続き長〜い準備中。
機運が向いてきたら必ずや、と思っております。