年末企画第2弾。
僕が音楽を作る上で多大な影響を受けた、と自覚しているアルバムとしての10枚。
勿論これだけで収まるわけじゃないので、あくまで象徴的なものとしてだが。
・Led Zeppelin 3 / Led Zeppelin
僕の変則チューニング好きは元を辿ればジミー・ペイジからの影響が大きい。
英国フォークに入れこんだのも、きっかけはここから。アコギの音がめちゃくちゃ良い。
・Exile On Main St. / The Rolling Stones
自分でプロデュースするアーティストが好きだ。ストーンズはその代表例。
作曲のフィーリングも自然と学ばせてもらった。真似たりしないので伝わりにくいだろうが。
・Something/Anything? / Todd Rundgren
トッドや10ccの可愛らしいアレンジは、聴きまくっているうちに体に染み付いてしまった気がする。コーラス・ワークも同様。明快で迷いがないのが良い。
・Everybody's In Show-Biz / The Kinks
この時代のキンクスの生楽器の取り入れ方には常に憧れがある。楽器の配置が理想的。
メロディー・センスも歌詞も最高で、何も言う事なし。
・Nebraska / Bruce Springsteen
カセットMTRの宅録という手段に衝撃を受ける。ブックレットに書いてあったTASCAM144という単語に異様に惹き付けられた。後年、その後継機を手に入れた時のときめきは忘れられない。
・Swoon / Prefab Sprout
ザ・スミスと共にじくじくした青春期を肯定させてもらい、色々とこじらせた。
久し振りに聴く時、ちゃんと今でも胸がざわざわとするか確認してしまう。
・One Way Home / Hooters
自分の音楽を決してオシャレに走らせたくない、その起点みたいなもの。80's後半、人気バンドがルーツ化する光景は真摯に映り、新鮮でした。MTVポップに対するカウンターだったんだけど、今はそんなに評価されていないような気がする。
・The La's / The La's
飽きないアルバムには不思議な魅力がある。分析しても答えが出ないもの。強いて言うなら、無心になることの尊さか。但し、それを意識した時点で、もう無心ではないのが難点。
・All Shook Down / The Replacements
歌の本質を学ばさせてもらった。サウンドの表層をなぞったり、分かり易くジャンルを意識した音を出したり、そういうミーハーなことが出来なくなった。融通は利かないかもしれないが、自分の音楽に融通利かせてどうする、と。
・One Foot In The Grave / Beck
どんなに地味な音を出していようが、僕は大切なものを感じられる、と勝手に確信させてもらっていた。僕の中のオルタナ魂は錨のようなもの。上げたり下げたりするけど、常に付いてくる。
やっぱり20代前半までに出会ったものが多い。
当時メタルやボサノバ、ジャズ、ブルース、テクノなんかも浴びるように聴いていたが、それらはあんまり反映されてない。
要は、元々あった自分の資質に共鳴する音楽に、自然と影響を受けたんだろう。
実のところ、自分がやってみたい音楽の理想はAC/DCかスティーリー・ダンなんだけど、
絶対にそうはならないもんな。
資質がまったく違うから。
趣味でやる分にはいいかもしれないけど、趣味じゃないからね、自分にとって音楽は。
以上。