ロニー・ジェイムス・ディオを尊敬する昨今です。
3年前に亡くなったメタル界の巨星/名士であるが、
実は近年までロニーさんの魅力に気付かないでいた。
勿論有名な人なので中学生の頃からその存在は知っていたが、
せいぜい歌のうまい猫背のオッサンぐらいの認識、であった。
その魅力にしみじみ感じ入ったのは2年前、自分が40歳を越えてからだ。
書けば長くなるので端折るが、ロニーさんのキャリアは長い。
アメリカ東部生まれ、ポール・マッカートニーと同い年で、
50年代にはバンドで歌い出し、エルフ~レインボー~ブラック・サバスと渡り歩き、
メタル・カルチャーの礎を築いていったわけだが、
彼がいよいよ自身の苗字DIOをバンド名に掲げ独立、デビューに打って出たのが、
何と40歳を越えてからだったのだ。
当時は気づいてなかったし、僕には届いてなかったが、
彼はキッズに向かって、中年の力強いメッセージを送っていたのだ。
その入魂度とパワーは相当なものである。
同じ年代になってみるとよく分かる。
そんな事実を僕は近年思い知り、尊敬するに到った次第。
この
TV出演映像で観られるプロ根性と満面の笑顔、本当に素晴らしい。
そして、一番上の動画はディープ・パープル~レインボーのベーシスト/プロデューサー、ロジャー・グローヴァーのソロ・プロジェクト(1975年)の楽曲。
カエルの役でロニーさんが見事な歌いっぷりを見せます。
「愛はすべて」という、ビートルズ的な英国ポップで、全然メタルじゃないけど、
いつでもどこでもロニーさんは全力で真面目に歌い切っていたんだな、ということが分かって、
感動するのだ。
カエルが今にもメロイック・サインを出しそうだ!