スティーヴ・アルビニのプロデュースというビックリな一手で出たクラウド・ナッシングスの新譜。
リリースは今月末(国内盤は来月)。
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永遠にヘッポコ・ポップをやるんかな、と思っていたが、
やはり若いのだろう。
ぐんぐんと自分達の可能性を広げていって、先へ先へと進んでいっている。
とは言え、音楽性は20年前への憧憬たっぷりだ。
1990年前後に起こった「オルタナ地殻変動」は、若い世代にはやはりとても魅力的に見えるみたい。
YUCKがあれだけ評価されている昨今だから、
この音も間違いなく受けるだろう。
冒頭2曲はバンドが大変身したことを告げる、陰鬱でヘヴィーな感触の曲。
キレた時のピクシーズを思い起こさせ、アルビニ起用がピタリとはまっている。
その他の曲も幾分シリアス。でも、いつものキャッチーなメロディーは随所で聴ける。
あのポップ・センスは、隠そうにも隠れるものではない。
「Fall In」「Stay Useless」「Cut You」あたり、ライブで盛り上がりそうだ。
何はともあれ楽曲の一本調子、音の悪さをひょいと身軽に飛び越えていったクラウド・ナッシングスには、
今後も期待していきたい。
まだ20歳そこそこだもんな。
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