2006年12月7日木曜日

社交ダンス、死ぬまで勉強!

社交ダンスは楽しいのだろうか。
どうも熱中してしまうらしいが。
今だってそういうテレビ番組あるし。
まったく見ないけど。
続いているからにはきっと人気があるんだろう。
社交ダンスが楽しいから、きっと人気があるんだろう。

いつだったか、そんな巷の社交ダンスの人気っぷりを肌で感じたことがあった。
高田馬場「王将」のカウンター席でのこと。
狭いカウンター席の奥で年配の男女が本格的に呑んでいた。
ラーメンとビールと爪楊枝だけで。
もう2時間はそこに居座っているような「よどみっぷり」だった。
その周りだけ空気がどよ~ん、としていた。
僕は「凄いカップルの隣に座らされてもうたな…」と思い、
餃子やらラーメンを頼み食べたのであるが、
そのあいだ、どうにも隣の会話が耳に入って来てしょうがなかった。
二人は社交ダンスの練習について熱心に語り合っていたのだ。
見てくれは完全に「子泣きジジイ」と「砂かけババア」の二人だが、
高い目標を持ち、それはそれは熱の入ったトークぶりだった。
食事は「王将」で済ませても、
社交ダンスだけには妥協を許さない感じだった。

砂かけババア 「だからあなた、高橋さんのステップ見習いなさいって」
子泣きジジイ 「ああ」
砂かけババア 「あなたのリードが私より遅いのよ」
子泣きジジイ 「ああ、んだんだ、そうか?」
砂かけババア 「私が曲に合わせたら、先生にバラバラだって言われたでしょ」
子泣きジジイ 「ああ、わかってるよ」
砂かけババア 「あなたが遅いのよ、高橋さんを見習って」
子泣きジジイ 「…だ、だったら高橋さんとやりゃあいいじゃないか!」
砂かけババア 「あなた、私がパートナーじゃ嫌なの?」
子泣きジジイ 「い、嫌じゃねーよ」

ぐっと胃もたれする会話だった。


BGM: