2006年2月20日月曜日

名前をつける 後編

つーわけで、過去最高に悩みました…今回アルバム・タイトルをつけるのに。
何週間も。
最初は曲名や歌詞から一部をもらってみるかなと思って、
色んなパターンを試してみた。
しかし、曲や言葉の端々が織り成す全体的なイメージを
ジャケ絵が既にバシッと表現していたので、全てそれに負ける…というか
また細部に引き戻すようなタイトルにしかなっておらず…
ダメだった。

それじゃ次に、とジャケ絵に関連する言葉で考えてみた。
実際目に見えてるものなら、タイトルらしく纏まるんじゃないか、と。
ブランコとか、靴とか。
が、案の定しっくりこなかった。
要するにそういうパーツひとつひとつは問題ではないという事だった。
ラーメンの具の名前をひとつひとつ挙げていっても、
結局は“ラーメン”という強烈な一言以上に、
それらはラーメン像を喚起させることなど出来ないっちゅう話である。
ラーメンってすごい完璧な名前なんだよ。
支那ソバとか言われても困る。

スワン。
ラーメン関係なし。
どうして「スワン」になったのか…。
簡単に言うと、自分のノートの中にその名前がポツンとあったからだ。
その「スワン」という言葉の響きと、
ジャケ絵が醸す雰囲気とが不思議に結びついていて、
それは何なのか?と自分なりに分析したらば、
きっとそれはこの女の子のアダ名なんだ!と、僕は思ったわけである。
そう、多分「スワン」とは女の子の名前なのだ。
歌詞、サウンドと照らし合わせても不自然な所がなく、
寧ろこちらが説明しようにもしきれていなかった、このアルバムの特別なフィーリングを上手くこの言葉が補っている感じがあった。
そして、今後しっくり来るような気がした。
それで決定。
黒田さんにもそう伝えたのであった。

しかし、しかし。
それがなんで「スワン」なのかは僕にも分からない。
白鳥だよな。
なんか終焉っぽい感じがするタイトルだ。
スワンソング?
まぁ、別にそれでもいいつもりで作ったけど。

おわり。