8月28日のグレープフルーツ・ムーンLIVEで壊れたテレキャスターを修理してもらおうと思い、
近所のギター工房に出かけた。
お気に入りのギターだ。早めに直さなくちゃいかん。
・・・が。
シャッターが下りていた。休みだった。
というより廃業のオモムキが濃厚であった。
僕のようなたまにしか来ない客の為にもう商売なんかやってられなかったのだろう。
仕方なくそのまま電車に乗り、大都会に出た。前に世話になったことのある信用の置ける優良修理店に久し振りに足を運んでみることにしたのだ。
しかし。
何とそこもやっていなかった。
ビルごと無くなっていた。景色が変ってた。
ギターを担ぎ歩き回った挙句、途方に暮れるとは・・・。
そんな残暑の昼下がりなのであった。
でも、ここで帰るわけにはいかない。
とりあえずこのギターをどっかの店に預けて、肩を楽にさせたい。
僕はもうどこでもいいや!と思いつつ、(ちゃっかり好感度の高い)石橋楽器まで歩いて行った。
そこからの会話。
徳永「ギター直しておくれ」
店員「ハイ、見せてください」
(カチャカチャ・・・10分経過)
店員「ハイ、直りましたよ」
徳永「ありがとう、はやいねぇ。お代は?」
店員「別にいいっすよ」
(店員どこかへ去る)
う~ん。
これじゃ修理店もつぶれる筈だ。
ただに勝るものはなし。
僕は半日意味もなく歩いたことも忘れ、妙に感心したのだった。
そしてまたギターを担ぎ、家路に着いたのでありました。
今夜はカレーだ。
※旧ホームページより転載