2014年2月27日木曜日

今日は明るい新しい一日



トム・ブロッソーの最新作より。
ジャケットが60〜70年代のSSWリイシュー作みたいで、
音楽性もそんな感じなんだけど、間違いなく今年出た新作です。
メロディーはポール・サイモンに通じる甘美さ、
そして崇高な声質はロイ・オービソンのよう。
で、これが妙に誠実で、心に訴えかけてくるものがある。
プロデュースを買って出たのがニッケル・クリークのメンバーらしいが、
確かに同業者がひと肌脱いで応援したくなる歌い手さんだと思う。

出身は米国ノースダコタ州。カナダと隣接する北部地方。
歌声からもそれが如実に伝わってきて、
なんだか冬籠りにはピッタリな音楽に聞こえるよ。
全曲チェックされたい方は→Crossbill Records(レーベル・サイト)

2014年2月25日火曜日

サン・キル・ムーン、心にはりつく。



評判の高いサン・キル・ムーン( ≒ マーク・コズレック、元レッド・ハウス・ペインターズ)の最新6thアルバム。
どんな感じかな、とチェックしてみたところ、ものの1分ほどで購入決定。
しばらく聴かないうちに声に異様な凄みが出てきているんだな。
上の曲はアルバム1曲目で7分近くあるのだが、
その「ごっつい存在感」で長さなど忘れてしまう。

歌からはアメリカの中年オヤジが抱える重みのようなものがひしひしと伝わる。
そこにアルバム・タイトル(日本でも大ヒットした犬映画『ベンジー』(1974)より)、「俺はツェッペリンの『永遠の詩』を観た」という曲名(10分あります)、車窓から見える田舎の一瞬を切り取ったアナログな質感のジャケット、父母の歌など、
ノスタルジックな情景がいくつか交錯させてあるようだ。
その対比が胸にじくじく迫ってくる構図。せつない。
これはしっかりした対訳とじっくり向き合いたいなぁ。

サン・キル・ムーン、聴かずにおられようか。
旧譜も揃えていくかな。


2014年2月18日火曜日

セイント・ヴィンセントのセルフタイトル作がもうすぐ。

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先行曲を聴いた時点では(個人的には)そんなに盛り上がらなかったヴィンセント嬢の新作。
普通に今までの延長線上かな、と安易に判断してしまっていた。
でも、NPRの全曲試聴を聴いて俄然盛り上がった。
やっぱこの人、時代の最先端で才気走っとるわ。
ぐいぐい曲を畳み掛け、その度にぐんぐん説得力が帯びる構成。
特に後半にかけての流れはいいな。
セカンドラインっぽいリズムが炸裂する「Bring Me Your Loves」とか、
イントロだけで痺れるし、持っていかれる。
適度なポップさもあり、貫禄さえ感じられる内容だと思う。
アルバム、いい音でステレオでがっつり聴きたいぞ。

2014年2月13日木曜日

パテン、これはハマリそう。



今月末WARPからリリースされるパテンの新作より。
実にかっこいい。アルバム・ダイジェスト(→こちら)聴いても、すっごい好みだった。
音のレイヤーが丹念に織り込まれていく様と、
暴力的な音までもが抑制された温度に包まれている感じがとても好き。
狂っているようでいて平熱。
WARPの遺伝子を受け継ぎながらも、さらに多彩な形のチルアウトを目指しているのか。
マイブラ・フォロワー的なサイケ感があるのも注目。

2014年2月12日水曜日

2014.2.11(火、祝) “BITTER SWEET VALENTINE” at中目黒TRAVELER`S FACTORY

昨日のトラベラーズ・ファクトリーでのイベント、無事終了。
歌と演奏、お菓子とコーヒー、そして素敵な空間が一体となったイベントで、
参加出来てとても良かった。
山田くんとのセッションも楽しかったな。
サカモト氏は僕がカバー曲を歌う姿を観るのは初めてかも、と言ってた。
確かにレアかも。
やってみるとすごく新鮮な気持ちでウキウキしてしまったよ。
CDもちゃんと売れたし、美味しいものも頂けたし、
雑貨も買えたし、プレゼントなんかも貰ったりして、楽しい1日になりました。
来て頂いた皆様、ありがとうございます。

今後のライブ予定はないです。
でも、ぼちぼち調整中なので、春ぐらいには何かやると思います。
お楽しみに。それまでしばしお待ちを。
セットリスト書いておきます。


2014.211(火、祝)
“BITTER SWEET VALENTINE”
中目黒TRAVELER`S FACTORY
出演:山田稔明、徳永憲
SWEETS:桑原奈津子 COFFEE:福田利之

第1部
1.コートを召しませ
2.ガールズ・フェスティバル
3.宙イング・サヨナラ
4.本屋の少女に
5.いつまでも生きていたい
6.夢の中じゃ
7.聞こえる 聞こえる
8.気にしないで
※Wichita Lineman(R.E.Mのカバーのカバー)
※Way Away(Toad The Wet Sprocketのカバー)
1〜3は弾き語り、4〜8はwith吉川真吾(wood bass)
※は山田稔明×徳永憲(with吉川真吾)セッション

第2部
1.アンサンブルー(初披露の新曲)
2.途方もないから
3.ネムノキ君
4.夢の中じゃ
5.聞こえる 聞こえる
6.気にしないで
7.北へ行こう(新曲)
8.うつつを抜かしたとて
※Wichita Lineman(R.E.Mのカバーのカバー)
※Way Away(Toad The Wet Sprocketのカバー)
1〜3は弾き語り、4〜8はwith吉川真吾(wood bass)
※は山田稔明×徳永憲(with吉川真吾)セッション

2014年2月6日木曜日

いよいよ来週です。

追記:ソールドアウトになりました。
キャンセル待ちの受付は引き続き山田さんのHPへ。
当日券の有無は、当日TRAVELER`S FACTORYへ問い合わせてみて下さい。
予約して頂いた皆様、ありがとうございます!


1部はもう受付終了してしまってますが、2部の方はまだ若干名いけるそうです。
今ならまだ間に合う。迷ってる方は是非。
今、僕の方は選曲を絞り込み中。
どっちかで初披露新曲をやるかもしれません。
そして、山田さんとのセッション曲も準備してるので、
そちらの方も練習中。どうなるか楽しみだ。
めっぽう寒い日が続いてますが、
ほっこり熱くなるようなライブを目指していこう。
男も女も大人も子供も、みなさんよろしくです。

“BITTER SWEET VALENTINE”
at TRAVELER`S FACTORY
LIVE:山田稔明 ✕ 徳永憲
SWEETS:桑原奈津子
COFFEE:福田利之

1部:14時〜16時 / 2部:17時〜19時(入れ替え制)
料金 4,000円(桑原奈津子さんのお菓子と、福田利之さんがいれるコーヒー付き)

シンガーソングライター山田稔明と徳永憲との交流をツイッターで見つけた料理研究家 桑原奈津子さんとイラストレーター 福田利之さんが「ふたりの共演がみたい」とつぶやいたことから実現したスペシャルライブ。バレンタインの季節なので、きっかけをつくった桑原さんにチョコレートのスイーツを、コーヒー好きイラストレーターの福田さんにはハンドドリップをお願いすることにしました。会場は過去2回の山田稔明ライブが大好評だった、中目黒のトラベラーズファクトリー。4人が贈る、甘くそしてちょっとほろ苦い休日の午後をお愉しみください。

予約は山田稔明(GOMES THE HITMAN)HPより受付
http://www.gomesthehitman.com/

中目黒 トラベラーズファクトリー(http://www.travelers-factory.com
〒153-0051目黒区上目黒3-13-10 TEL 03-6412-7830(12:00-20:00:火曜日定休)

2014年2月4日火曜日

追悼 フィリップ・シーモア・ホフマン



大好きな俳優さんが亡くなった。
『カポーティ』『脳内ニューヨーク』といった主演作も大好きだけど、
 ↑ は僕が初めてこの役者さんを頭に印象づけたトッド・ソロンズ監督の『ハピネス』(1998)。
エア・サプライをバックにチークダンスを踊るシーン。
訃報を機に早速誰かがYouTubeにアップしてくれた。
分かるわ、その気持ち…。これは名シーンだよな。
ここへ到るまでの流れがあっての話だけど。

他にも『あの頃ペニー・レインと 』『パイレーツ・ロック など、
ロックにまつわる映画も色々あって思い出深い。
オーヴァードーズか。
彼の演技がもう観れないかと思うと、残念極まりない。


2014年2月2日日曜日

2013年 お気に入りアルバム

・Modern Vampires Of The City / Vampire Weekend
・Big Inner / Matthew E. White
・Once I Was An Eagle / Laura Marling
・Dream River / Bill Callahan
・Bright Sunny South / Sam Amidon
・Fidlar / Fidlar
・Wakin On A Pretty Daze / Kurt Vile
・Pale Green Ghosts / John Grant
・We Are The 21st Century Ambassadors Of Peace & Magic / Foxygen
・Regions Of Light & Sound Of God / Jim James

色々諸事情あって今頃になったけど、遅れ馳せながら書き留めておきます。
2013年の10枚。一番聴きまくっていたのはDUBの旧譜だったけど、まぁ、気にしない。
邦楽だったらトクマルシューゴさん(2012年か)山田稔明さん、などなど。
刺激を受けながら日々を過ごしております。
にしても…もっと昔みたいに外へ出なけりゃと思いつつ、
やっぱりずっと家に籠っていた2013年でした。

毎年恒例となっていたお気に入りアルバム、今回でお終いにします。
かわりに「お気に入りDUB名盤10傑」とか、
散発的に(そして自己満足的に)やっていこう。

過去の記事→こちら