2011年2月18日金曜日

Yuckのデビュー・アルバム



以前ブログで取り上げた(→こちら)Yuckのデビュー・アルバムが出るそうだ。
その時も「タチの悪い中年キラー」と名づけたのだが、その犯行がエスカレートしている様子。
しかし、今時の若者にはこれが新鮮に響くのかもしれぬな。
何せあの『ポンヌフの恋人』が20周年上映されてしまうご時世である。
マイブラ『ラブレス』の衝撃は今でも忘れようもないが、あれだってもう20年前の話だ。
もう時代は二回りぐらいしているのだろう(そんな感覚は自分にはないが)。
まぁ、いい。
時の流れに身をまかせようではないか。
で、このYuckなのだが、特筆すべきはその音が妙にピュアなこと。
意識的にスタイルを選び取っているのは間違いない筈なのだが、
リバイバルに付きまとう狡猾さがあまり感じられないのだ。
これが僕らに「あの頃の感覚」をまざまざと呼び覚まし、胸をジクジクさせるのだ。
耽溺した気分だけが抽出されるようで、すごく照れるのである。
つまり、タチが悪いのだ。

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