2006年12月31日日曜日

LIVE:2005-2006

■2006/12/16(土)
<ワイキキクリスマス~南の国のクリスマスパーティ>
新宿Red Cloth
出演:徳永 憲withサカモト・ラヴァーズ、エレキベース
ゆーきゃんmeetsあらかじめ決められた恋人たちへ
DJ:山小屋(Lodge)
2006年最後のライブはワイキキ若旦那とタッグを組む。
そして主導権を握られ、楽しいことに。

SET LIST

1.ぎこちない歩き方
2.ガールズ・フェスティバル
3.S(スピード)
4.80年代
5.気にしないで
6.眠りこんだ冬
7.優しいマペット
8.コートを召しませ
9.ネムノキ君
(4~9がwithサカモト・ラヴァーズ)



■2006/12/3(日)
渋谷Apple Store
出演:徳永 憲、エレキベース、渚十吾
渋谷のアップル・ストアで『ワイキキ・ワルツ』発売記念インストア・イベント。
ベース吉川くんとの二人編成(&うしろでガチャガチャ)でした。



■2006/11/14(火)
<ワイキキ・レコード・コンピレーション waikiki waltz 発売記念ライブ>
渋谷O-nest
出演:徳永 憲、エレキベース、SPIRO、渚十吾、apartment、田所せいじ
ゆーきゃん、DJ:山小屋(Lodge)
ワイキキの2ステージ・イベント。僕は気さくな方のステージに出演。
選曲はその場で決めた。終盤良い雰囲気になってたね。



■2006/10/15(日)
<徳永 憲の収穫祭06~冬がだんだん近づいて~>
下北沢440
出演:徳永 憲、神部冬馬、waffles
正統派シンガー・ソングライター神部冬馬くん、可憐でカッコいいwaffles、
そして、徳永トリオ・バンドで秋を彩っちゃいましたよ。



■2006/9/15(金)
<ワイキキレコード法人化記念:ワイキキパーティ!>
渋谷J-POP CAFE
出演:徳永 憲、エレキベースWithNERO、Lodge、、Like This Parade、渚十吾、SPIRO、Chiki Sounds、田所せいじ、apartment、YURURIANNA
映像有り、音楽有り、 食事あり、お土産有り、の2時間。



■2006/8/21(月)
<夏のアコースティックナイト>
高円寺ShowBoat
出演:徳永 憲、Kyoco、鈴木穣
ShowBoat、夏のアコースティック企画。
久し振りの「だから僕は眠るのか」はロング・ヴァージョンで。

SET LIST

1.コーラの秘密
2.ファーストフード(火曜日にはもう飽きた)
3.君ははぐれている
4.エヴリー
5.S(スピード)
6.ネムノキ君
7.だから僕は眠るのか



■2006/7/26(水)
「ワイキキレコード祭り たぶん第29回」
新宿Red Cloth
出演:徳永 憲、エレキベース、ゆーきゃん、DJ山小屋(lodge)
redcloth06jul
ワイキキ企画でバンド参戦。 あっという間に終わった40分。



■2006/7/8(土)
横浜ACROSS THE BORDERLINE
出演:徳永 憲
野毛にある素敵なカフェ・バーでエレキ弾き語り。
全17曲。VUの「Pale Blue Eyes」をやってみたり。



■2006/6/2(金)
高円寺ShowBoat
出演:徳永 憲、阿部友彦、LP
久々のアコギ弾き語り。選曲はかなりレアな感じ。

SET LIST

1.君ははぐれている
2.これからきっと
3.S(スピード)
4.魂を救うだろう
5.僕らはこれじゃ終われない
6.今夜も暴走族の音
7.氷の中の女



■2006/5/24(水)
渋谷7th FLOOR
出演:徳永 憲、キース・ジョン・アダムス、ヤングヤクザ
ワイキキ・イベント。
イギリスからやって来たシンガー・ソングジャーナリスト、キースさんのハイパーなパフォーマンスに圧倒され、ヤングヤクザの悦楽にも魅了され、徳永は「爪の匂い」をバンド・ヴァージョンでライブ初披露。燃えたね。  



■2006/4/23(日)
<ワイキキナイト~第二部 徳永 憲 ワンマンパーティ!!>
渋谷公園通りクラシックス
出演:徳永 憲
盛り沢山な内容で、みっちり2時間。来てくれたみんな、ありがとう!

SET LIST

1.お先に失礼
2.気にしないで
3.パーソナル・ノー
4.なんだか迷惑だ
5.マテリアル・イシュー
6.いつまでも生きていたい
7.アイヴィー
8.ガールズ・フェスティバル
9.ネムノキ君
10.S(スピード)
11.ネヴァ・ギヴァ
12.オカエリ・ファンファーレ
13.ブレーキ痕
14.君へと傾くから
15.7(セブン)
16.コートを召しませ

(アンコール)
17.サンビーム
18.夜はとても優しくて
(アンコール)
19.優しいマペット

基本はいつものトリオ編成。
11、12、14~16には弟・徳永 純(per,cho)が参加
13~16にはサンプリング・サン矢野君(g,cho)が参加
8~10はガット・ギター弾き語り
予定外の19はエレキ弾き語り



■2006/4/5(水)
<HIGH BRIDGE 45 #0722>
新宿 red cloth
出演:徳永 憲、ロボピッチャー、みみずくず
ハイブリッジ企画。
1月からやっているトリオ編成が、かなり力強いものになって来た。
やってて楽しい。「ブレーキ痕」などを初披露。



■2006/3/2(木)
<スワン/レコ発ライブ!>
下北沢440
出演:徳永 憲、山田稔明、岩見十夢
徳永の調子は今ひとつでしたが、 岩見くんや山田さんの充実ぶりやお客さんの温かさもあって、良いイベントになりました。ご来場いただいた皆様、誠にありがとうございます。 7~8のみ弾き語り。

SET LIST

1.お先に失礼
2.マテリアル・イシュー
3.オカエリ・ファンファーレ
4.パーソナル・ノー
5.コートを召しませ
6.サンビーム
7.S(スピード)
8.今夜君に会えるといい
9.ネヴァ・ギヴァ
10.アイヴィー
11.いつまでも生きていたい
12.7(セブン)



■2006/2/26(日)
梅田ハードレイン
出演:徳永 憲、カンガルーノート、エブリディ・ピープル
ゆーきゃん meets あらかじめ決められた恋人たちへ
何年ぶり?まさか6年ぶり?の大阪。
なかなか盛況でした。



■2006/1/23(月)
<ワイキキ440>
下北沢440
出演:徳永 憲、ゆーきゃん、SPIRO
フロアでがちゃがちゃ:オカネモンプピー
2006年最初のライブは『スワン』リリースに向けてのバンド編成。
メンバーは小島一浩(ドラム)、吉川真吾(ベース)。1曲目のみ弾き語り。

SET LIST

1.ラッキー
2.パーソナル・ノー
3.マイ・サンダー
4.コートを召しませ
5.マテリアル・イシュー
6.お先に失礼
7.サンビーム



■2005/11/5(土)
<タカレクナイト!!>
高円寺 円盤
出演:徳永 憲、ゆーきゃん、田所せいじ
ワイキキの企画じゃないのに、ワイキキのアーティストが集まる。
僕はなつかしい曲多めの構成。良いライブだった。



■2005/10/21(金)
<HIGH BRIDGE GOES TO EBISU “エビブリvol.5”>
恵比寿switch
出演:徳永 憲、無頼庵、篠原りか

ハイブリッジ企画に弾き語りで出演。
静かな気分で「宙イング・サヨナラ」を歌う。



■2005/8/28(日)
<NORTH HOMESICK vol.6 バンドの枠にゃ収まらねースペシャル>
三軒茶屋GrapefruitMoon
出演:徳永 憲、古澤ひかり、プラネモ(徳永 純)
ファンキー・メロウ・フェロウ(小島一浩)
チェルシーボロ所属メンバーらが揃った合同・ソロライブ・イベント。
注目のコジヲはリハーサルからエンジン全開、大いに楽しませてくれた。


SET LIST

1.プリントドレス
2.マイ・サンダー
3.ひ弱な兵隊さん
4.今夜君に会えるといい
5.日曜大工
6.ビルの屋上
7.ガールズ・フェスティバル
8.今夜も暴走族の音
9.S(スピード)
10.いつまでも生きていたい



■2005/7/6(水)
高円寺ShowBoat
出演:徳永 憲、外丸兼次、Wonder 24/7、ケン・マーク
アコギを抱いて、何も考えず事へと向かう。

SET LIST

1.わんわん吠えている
2.工業都市のため息
3.トンネル
4.S(スピード)
5.今夜も暴走族の音
6.ネヴァ・ギヴァ
7.いつまでも生きていたい



■2005/5/12(木)
“SWEET MOON”
青山 月見ル君想フ
出演:徳永 憲、灯台守、木製の椅子、Grooveyard
ライブ前にリラックスしようと思いガムを噛んだのはいいが、1曲目を歌い出したところで、ガムがまだ口の中に入ってることに気付く。リラックスし過ぎ。5曲目は新曲。

SET LIST

1.詩人
2.お先に失礼
3.ぎこちない歩き方
4.魂を救うだろう
5.赤い髪
6.日曜大工
7.オレンジ
8.マテリアル・イシュー
9.今夜君に会えるといい



■2005/3/30(水)
初台ドアーズ
出演:徳永 憲、Lodge、福岡英朗with Bumblebee、headphone01
アコギでしんみりと。

SET LIST

1.お先に失礼
2.気にしないで
3.夜はとても優しくて
4.しびれんぼう~工業都市のため息
5.ラブソング・ナンバー1
6.今夜も暴走族の音
7.オレンジ
8.優しいマペット



■2005/1/23(日)
クノシンジpresents「POP! POP! POP! vol.1~シンガーソングライター編~」
名古屋 栄 S4
LIVE:クノシンジ、徳永 憲
DJ:クノシンジ、mayuko (daisy*cafe)、qua-ken (wake-up!)、sumiya x (wake-up!)
4年振りの名古屋ライブ。
ガラス張りの場所だったので、外からでも見れた…と思う。



■2005/1/9(日)
<MOVING ON 7>
下北沢club Que
ライブ出演:徳永 憲、YOMOYA
DJ:ササハラ (Spangle call Lilli line) / 伊東真一(SPARTA LOCALS)
/石川 龍 (LUNKHEAD)/ 平田智美 (惑星)/ サカモト(エレキベース)
/土橋輝志(Teenage Symphony)
エレキ弾き語り。時間はちょっと短め?でも、内容は良かった(はず)。
YOMOYAカッコ良かったな。

2006年12月28日木曜日

コートを召しませ

一昨日は古澤ひかりの来年への壮行会を兼ねた忘年会。
事務所の方も交えて飲み、食べました。

そのとき、店に面白いオジサンがいた。
食事を済ませ、会計も済ませ、席を立ちながら、
オジサンはコートを着ようとしているのだが、うまくいかない。
酔っている。
袖に腕を通したのはいいが、
コートの向きが上下逆さまなのだ。
1分ほど格闘してやっともう一方の袖を見つけたのだが、
そもそもコート自体が上下逆なので、
本人はちゃんと着たつもりが、
糸の絡まった操り人形のようになってました。
それを見て「年末だなぁ」と思った夜でした。


BGM:

2006年12月25日月曜日

クリスマスの奇跡?

今日の夕方、タツボーが電車を見たいと言うので
駅のすぐそばで一緒に電車を見ていたら、
通過電車待ちで駅に停車していた普通電車の運転手さんが
運転室の(ホームとは反対側の)ドアを開け、
スタスタと線路上に降りて来た。
落ちてたゴミでも撤去するのかな、と思っていたら
真っ直ぐ僕らの方へ来る。
何事かと思ったらその若い運転手さん、
「はい。クリスマス・プレゼント。」と言って
タツボーに電車カードを渡したのである。
タツボーはお礼を言いつつもしばしキョトン顔。
運転手さんはその後、また線路上を歩いて電車に戻り、
軽く警笛をプップーンと鳴らして去って行った。
通勤通学帰りの人々をいっぱい電車に乗せて。

とても粋だった。
営業中にそんなことをしてもいいのか、と
口うるさく言うことなかれ。
早速タツボーは電車の運転手になると言い出してます。


BGM:Hi-Fly / Jaki Byard

2006年12月11日月曜日

タラコスパ党

僕は今「好きな食べ物は?」と訊かれた時に「タラコスパ。」と即答するようにしている。
それには立派な理由がある。
タラコスパをリスペクトしているからだ。
結構みんな好きなのに、ちょっとタラコスパを上からの目線で見ているような気がする…。
それはいかん、と思うのだ。
僕はそれに気付いて以来、意識的になった。
タラコスパが好きだ、と言っていこう。
タラコスパ党、と言われても構わない。
初め異端であった筈のタラコスパ、
だけど今や定番パスタとして市民権を得ている。
なのに敢えてタラコスパが一番好き、という人は少ない。
何故なんだ!
あらためてじっくり味わうと、旨いぞタラコスパ。

僕も昔は誤解していた。
パスタを出す店で何にしようか迷った挙句、
冒険はせずタラコスパに落ち着いた時なんかに、
自分の選択は間違っていたのではなかろうか、と自分に問い直したこともある。
タラコスパを頼んで店員に馬鹿にされたのではなかろうか、と思ったこともある。
出てきたタラコスパは十分美味しかったのに、
どこかそういった疑問を抱いたせいで満足度が足りないような錯覚に陥ったりもした。
それではいかん。
タラコスパに失礼だ。
だから、最近僕はタラコスパを頼むときは自信を持って頼むのだ。
「タラコのパスタ。」
リスペクトの精神で。

古澤ひかりがブログで僕に「タラコスパの素晴らしさを語られた」と
迷惑そうに書いていたので補足してみました。


BGM:Black Swan / Bert Jansch

2006年12月9日土曜日

今さら崖っぷち犬

先月、徳島に崖っぷち犬がいるってんで、
大きな話題になってたよな。
テレビで生中継してたりして。

あれ、助かって本当に良かったよなぁ。
と、今更ふと思うのだ。
あの救出劇の後、「税金の無駄使いだ」なんて言う人も出てきたが、
そういう人達は何にも分かってない。
あのマヌケ犬は、本当に助かって良かったし、
助けて正解だった。
僕は思うのだ。
もし、あいつが崖から転落して死んでいたら、
今この日本はどうなっていただろうと。
間違いなくGNP国民総生産はちと下がっていたであろう。

あの犬があれだけ話題になったのにはそれなりに理由があると思う。
あの犬は今の日本社会の中で、
一番どうでもいい、一番最底辺にいたヤツなのだ。
で、「そのもう一段上にいるのは自分だ」と無意識下で感じている人間が大勢いたのである。
僕も当然その一人。
…見て見ぬフリは出来ん。
あの一匹のみすぼらしいマヌケ犬ですら、
手を差し伸べることが出来ない殺伐とした心を持ちたくない。
大勢の人々がそう思い、あの犬の事を気にかけたのである。
アホでマヌケで孤独、運まで悪いアイツを
そう簡単に「マヌケだから死ね」と言って突き放せなかったのは、
その傷みが伝わったからである。

僕は今想像する。
あの崖っぷち犬がマヌケな顔をして、ちゃんと何処かで生きていることを。
本当に助かって良かったなぁと思う。
あの犬はきっと今、
再チャレンジしている。


BGM:The North Star / Roddy Frame

2006年12月7日木曜日

社交ダンス、死ぬまで勉強!

社交ダンスは楽しいのだろうか。
どうも熱中してしまうらしいが。
今だってそういうテレビ番組あるし。
まったく見ないけど。
続いているからにはきっと人気があるんだろう。
社交ダンスが楽しいから、きっと人気があるんだろう。

いつだったか、そんな巷の社交ダンスの人気っぷりを肌で感じたことがあった。
高田馬場「王将」のカウンター席でのこと。
狭いカウンター席の奥で年配の男女が本格的に呑んでいた。
ラーメンとビールと爪楊枝だけで。
もう2時間はそこに居座っているような「よどみっぷり」だった。
その周りだけ空気がどよ~ん、としていた。
僕は「凄いカップルの隣に座らされてもうたな…」と思い、
餃子やらラーメンを頼み食べたのであるが、
そのあいだ、どうにも隣の会話が耳に入って来てしょうがなかった。
二人は社交ダンスの練習について熱心に語り合っていたのだ。
見てくれは完全に「子泣きジジイ」と「砂かけババア」の二人だが、
高い目標を持ち、それはそれは熱の入ったトークぶりだった。
食事は「王将」で済ませても、
社交ダンスだけには妥協を許さない感じだった。

砂かけババア 「だからあなた、高橋さんのステップ見習いなさいって」
子泣きジジイ 「ああ」
砂かけババア 「あなたのリードが私より遅いのよ」
子泣きジジイ 「ああ、んだんだ、そうか?」
砂かけババア 「私が曲に合わせたら、先生にバラバラだって言われたでしょ」
子泣きジジイ 「ああ、わかってるよ」
砂かけババア 「あなたが遅いのよ、高橋さんを見習って」
子泣きジジイ 「…だ、だったら高橋さんとやりゃあいいじゃないか!」
砂かけババア 「あなた、私がパートナーじゃ嫌なの?」
子泣きジジイ 「い、嫌じゃねーよ」

ぐっと胃もたれする会話だった。


BGM:

2006年12月6日水曜日

スローモーション

事故に遭った瞬間、目で見た映像がスローモーションみたいだったという話をよく聞くが、今日僕の目の前で起きた自転車同士の衝突事故は、
当事者でない僕の目から見てもスローモーションに見えた。

真っ直ぐ走っていたお兄さんの自転車に、
横からいきなり飛び出して来たオジサンの自転車がぶつかった。
まぁ、大した事故ではない。
両者共ぶつかる寸前にブレーキをかけたので、
衝撃もそんなに強くはなかった。
が、バランスを取れなくなった二人はふらふら、よれよれと殆ど絡み合うように地面に崩れていった。
その倒れるスピードがとても遅かった。
こけるのか?こけないのか?やっぱこけるんかい!みたいな。
押し引きの力のバランスが拮抗していたのだろう、
わさわさと一生懸命体全部で抵抗しながらも二人はスローモーションでこけていったのである。

多分彼ら当事者は、それをさらにスローモーションな世界で見ていた筈である。
不思議なくらいドリーミーだったろう。
色んな事を考えただろう。
色んな葛藤があっただろう。
二人の目が合ってたりして。
想像すると結構楽しい。
ニコルソン・ベイカーならそれだけで小説書いちゃうだろうか。


BGM:The Black Album / Jay-Z

2006年11月20日月曜日

カニ、カニ、カニ

週末はカニを食べにはるばる香住(城崎温泉の近く)まで行って来た。
その足で、丸山応挙と所縁の深い大乗寺へも行き襖絵などを堪能。
やっぱ本物はすごい、としばし時間を忘れたのでした。
寺の造りや庭の美しさなども含めた総合芸術で、
とても落ち着いた。
自然光と調和していたのがとても印象的。
日本人の心にすっと馴染むものがあるんだろう。
それから来年には架け替え工事に入るという余部鉄橋も見物に。

そんなわけで、なかなか充実した旅行でした。
カニはもう、たらふく食べた。
何十年分かのカニを一晩で食べた気持ち。
最後はもういいよ、またカニかよ、って思いました。
思い残すことはないっす。
美味しかった。
そんな夕食を終え部屋に戻って
テレビをつけたら蟹江敬三。
(ドラマ「東京タワー」)
久し振りに見たのがよりにもよって今日かよ、と
思って爆睡しました。


BGM:Going Home / Georgie Fame

2006年11月15日水曜日

代々木PRONTにて

一昨日、古澤ひかりの代々木ライブの日。
事務所の人達とPRONTで打ち合わせをしていたら、
信じられないような出来事が起こった。
ふらりと入ってきた客が、突然店員にドロップキックをしたのだ。
で、踵を返し全速力で外へ逃げていったのである。
みんな、唖然。
ドロップキックされた太った店員はよろめき、尻餅をつき、
床に座ったまま「え?何?今の」みたいな顔できょろきょろ辺りを見回し、
そして半笑い。

真相は誰にもわからない。

いや、やった本人のみが真相を知っているのかもしれない。
そいつは長髪小太り、カバンを肩から下げたオタク風男子。
だが、それだけの糸口だけでは、やっぱりさっぱり分からない。
どう考えても、謎。
迷宮入り確実。
ただ、ひとつだけ分かったことがある。
不条理なキックを突然食らわされた人間は怒るのではなく、
半笑いになる。


BGM:Ben Kweller / Ben Kweller

2006年11月10日金曜日

スリーエフ

さっきスリーエフというコンビニへ寄ったら、
そこのオーナーらしきおっさんが電話で悪態をついていた。
お客さんが並んでいようが、お構いなし。
偉そうな口調で
「で、最後まで保障するのか、しないのか、どっちなの?」
向こうの電話口の相手はセールスか何かの担当者だろう。
細かい説明らしきことを言い始めると
おっさんはさらに語気を強めて
「そんなことはいいの。最後まで保障するか、しないのか、どっちなのよ。それだけ言えばいいの」

その問答を10回くらい繰り返していた。
僕はそこで店を出た。
多分まだまだそこからもオッサンの厚顔無恥劇場は続いたのだろう。
自分の城、マイ・コンビニにおいて。
隣でレジ打ちをしていたバイト君は表情を失い、ただ黙々と仕事をしていた。
早くやめた方がいいよ、そんな店。
そのスリーエフはとても立地が良く、いつもお客さんがいる。
オーナーのおっさんは完全にそれに甘えているのだ。
明らかに自分から電話を切ればいい用件なのに、
自分の卑屈な不満を相手にぶつけてイイ気分になりたいが為に、
自分の尺度のみで会話を続けようとし、勝手に興奮していた。
僕はうしろからスリッパで殴りたくなった。


BGM:

2006年10月11日水曜日

デモテープ

最近デモテープ作りで心掛けているのは、
ある程度ええ加減に作ること。
ここ数年の僕のデモテープはちょっと完成され過ぎていた。
それを反省してのこと。
そういうものを作ると本チャンのレコーディングの時にやや困った事になるんだよな。
アレンジを閃いて今まさにそれを録音したぞ!
という躍動感みたいなものがデモにあって、
本チャンの方にはそれが欠けていたりする。
“なぞった”感じに聞こえるのだ。
もうそうなってしまうと僕の場合は冷めてしまう。
別の味付けを考える他に選択肢はなくなってしまう。
…そういった作業工程はまことに効率が悪い。
なんのためのデモだ!?
逆にそれで良くなったパターンも過去にあるとは言え、
ま、デモテープぐらいええ加減でええやんか、と
最近は思って、適当に作っているのです。

以上、個人的な言い訳でした。


BGM:Modern Times / Bob Dylan

2006年10月9日月曜日

人民が不憫だなぁ

「24」を観た後だと、
北朝鮮の核実験暴走がやけにリアルに思えてきて不気味だな。
やつらは本当に「今そこにある危機」なのか、どうか。
わからん。
でも、少なくとも北朝鮮はスリリングなドラマにはならなさそう。
背後の大物の姿は既に周知されているし、
伏線張るような複雑な物語も組みにくそうだし、
おまけに敵がみんな腹減ってたら悪い気がしてしまう。
腹いっぱい食わせてやるから投降しろ、
みたいな悲しいストーリーになりかねない。
はたして金正日はトレイ・パーカーに揶揄されるレベルでしかないのか、どうなのか。

にしても人道的援助を受けておきながらミサイル、ニセ札、ニセたばこ、
覚醒剤を売って生計立てている国に生まれて、
おまけに死ぬほど極貧だという人民が不憫でならない。


BGM:

2006年9月16日土曜日

笑気?

「笑気吸入鎮静法」という軽い麻酔があるそうだ。
歯の治療で用いることが多いようだが、
怖がる患者の鼻腔にチューブをあてがい、そこに笑気ガスを送ることで、
患者は落ち着きリラックスして、治療もスムーズに進行するという。
特徴は意識がはっきりしていて、
副作用がないこと。
これはいい。

こんないいものを一般的に利用できないものか、と
今日歯科大学病院で思った。
様々なシチュエーションで効果を得られると思うのだが。
具体的に言うと、ライブだ。
緊張を解き、気持ちよくベストの演奏が出来るのではないか。
鼻にチューブは挿してるけど。
(勇気をだして!)
まぁ、僕は最近あんまり緊張しないのでもう要らないな。
でも、昔なら欲しかった。

なんで歯科大学病院に行ったかというと、
右下の親知らずがお盆あたりから疼き始め、
色々とその周りの歯にも悪影響を及ぼし始めているので、
これは抜こうと思い歯科医院へ行ったはいいが、
レントゲンを撮ったらその親知らずが深いところで横を向いていて、
神経や太い血管に近いから念の為、
大学病院でより精密なCTスキャンを撮って来て欲しいと言われたからだ。
保険利かないから7500円(税抜)も取られたぜ。
ふぅ。
払いたくなかった。
お金を財布から抜く瞬間、
是非とも笑気を吸入したかった。


BGM:Introduction / The Red Krayola

2006年9月8日金曜日

昔のデータを

昔自宅で録った音源データをプロトゥールズに変換して保存しておく作業を、
ここ最近時間を見つけてはやっている。
今後それを使うことはないかもしれないのだが、
一応念の為、プロトゥールズにも慣れる為、サクサクとやっている。
で、これがなかなか面白い。
昨日は『嘘つきデビル』のマルチ・データを引っ張り出していたんだけど、
自分でも再発見が多くて、楽しかった。
すごい細かい所までメロディーを決め込んでいるな、と。
「お前、暇人か。」と自分でツッコんでしまいました。
「看護婦のカーディガン」のマンドリンの裏メロとか、
ほんとヴォーカルなしで聴いてもらいたいぐらい。
(今さら自画自賛かよ)
ま、ちょい刺激を受けたんで、
この作業の経験も次のアルバム制作時に良い具合に活きてくれるだろう。


BGM:

2006年8月15日火曜日

ヒッチハイカー

ヒッチハイカーがいたよ。
東名高速のサービスエリアに。
短パンの外国人。
「名古屋」と汚い字で書いたプラカードを胸にかかげて。
「このお盆の時期にチャレンジャーやなー」と弟と喋っていたら、
何と僕らの前の車が「こっちへおいで」と手で招いた。
おお。
奇特な人がいるもんだ。
外国人はずっと待っていたのか、満面の笑みで、小走り。
その小走りがなんとも面白かった。
恐縮しながらも、しめしめ。
そして、余裕を見せながらも、実は急いでいて。
サービスエリア出口付近だったので、車は半分走っていたのだ。
あの複雑な小走りは演技では無理。
必死な小走り。
ええもん見せてもらった。

BGM:Stadium Arcadium/Red Hot Chili Peppers

2006年8月10日木曜日

コーヒーフロート族

一昨日、出先で大好きな「森永コーヒーフロート」を食べていたのだが、
食べてる途中にやむをえず席を立つ用事があって、
それを済ませて戻って来たら、
案の定すっかり溶けていてショックだった。
氷、コーヒーの汁、中央のバニラフロートが完全に分離していて、
その姿は実に悲しいものだった。
世の中にはもっと悲しいことがいっぱいあるのだけれど、
僕にはそれだけが悲しかった。

しょうがないから水洗トイレに流したのだった。
ああ、悲しい。
そして、虚しい。
その後、ちゃんと流れたかどうかしばらく見ていたら、
ぷかっ!とフロートだけ浮いて上がって来て笑いました。
楽しい。
さすが、フロート!


BGM:Take Ten / Paul Desmond

2006年8月3日木曜日

ひどいラーメン屋

一昨日、打ち合わせから帰る途中に立ち寄ったラーメン屋がひどかった。
味ではなく、店員の態度が。
50代らしきオッサン二人組なんだけど、ホントにもう、好き放題に店を回しとった。
特に外国人に対する接客が極悪非道。
外国人が多い立地でいちいち応対しているのが面倒なのだろうが、とにかく無礼。
気弱そうな中国系青年がカウンター越しに鉢を返しながら
「あがっとーございまつ」と片言で礼儀正しく言うと、
オッサンは「ハーイ、どうもねー、あがっとーございまつ!」とふざけてそれを真似、
店の外からアジア系のカップルが「ここの店辛い?」と質問して来たらば、
オッサンは「ハイハイ、意味わかんない」で、終わり。
食券の買い方がわからない客にも、とことん上からの目線で物を言う。
それは中国系の家族連れだったのだが、
その子供にラーメンを手渡す時には「ハーイ、こぼしたら君の責任ねー」などと言っていた。
同じ日本人として、とても恥ずかしかった。
ありえない。


BGM:

2006年7月24日月曜日

フランスパン

その昔、若い時分、フランスパンをよく食べた。
バイト先で「今日何食べた?」と訊かれてよく「フランスパン」と答えていたものだ。
「へー、オシャレだね~」などと言われてたな。
なんで人って身近な人を、実は案外オシャレだった人みたいに見立てるのが好きなのかな。
嬉しいんだろうか。
嬉しいのかもね。

近所に小さな真面目なパン屋があって、そこの安くて美味いフランスパンが僕のお気に入りだったのだ。
とりあえず腹の空いた昼時なんかは、それを切らずに先っぽからそのまま食していた。
節分の太巻きのごとく。
満たされたところで止める。
腹持ちもいいし手軽だった。
そして、なかなかのコスト・パフォーマンスだった。
つーわけで「ちっともオシャレなんかやないよ」と
僕はいつも返していたのでした。
すると向こうはニヤニヤして
「とか何とか言っちゃって。また~」などと言うんだよな。


BGM:Interplay / Bill Evans

2006年7月14日金曜日

マウス・アタック!

昨日深夜、コンビニの店先でネズミと遭遇した。
20センチはあろうかという大ネズミ。
堂々とした風格で佇むそいつは、
誰かが捨てたであろう「からあげ棒」の棒をカジカジしていた。
カジカジ。
お尻の方の毛が禿げてて百戦錬磨に見えた。
気づいた時には結構至近距離だったので、
僕は「あっち行け、シッシッ」と地面を足でバンバン鳴らしてやった。
のだが!
そいつは遊んでもらえるとでも思ったのか、
足取りも軽やかに僕の方へ駆け寄って来たのだ。
ひえ~!
ビックリ。
たじろいだ。
普通威嚇したら逃げると思うやん。
ネズミってすばしっこく逃げるイメージあるし。
シャーッて走って逃げるかと思った。
結局、僕が逃げた。
逃げたら追いかけてきたよ!

都会のネズミは肝が据わっていると思い知らされた夜でした。


BGM:The Eraser / Thom Yorke

2006年6月27日火曜日

いつもそういうニュース

にしても隣の子を絞殺とか、家族を放火殺人とか、生き埋めとか、誘拐とか、
本当に何考えてんだろうね。
いつもそういうニュースを見るたびに
あとほんのちょっとでも考えて欲しかった…と思うよなぁ。
あまりにも自己中心的なヤツが多すぎる。
きっと自分は大丈夫だ、
って逮捕された今でも思ってるに違いない。
そういうヤツらがこういう短絡的な事件を起こすんだろう。


どんどん進む社会の短絡化も僕らは止めなきゃならん。
そう思うこのごろ。

2006年6月12日月曜日

朝もやの中のインド人

今朝、インド人に屁をこかれた。
くそう。
朝もやのなか、十字路に一人立っていたインド人。
ポケットに手を入れ、携帯電話を耳にあてがっていたヤツは、
僕が通り過ぎる瞬間に「ブー」とやりやがった。
「ブー」だよ、「ブー」。
まさに青天の霹靂。
「あ」と僕の方が声を出しそうになったよ。
まったく。
わざわざ振り向いた僕なんぞには目もくれずヤツは平然としてやがった。
異国で言葉が通じないからといって、
屁も通じないと思ったら大間違いだぞ。
失敬なヤツめ。

…にしても、インド人が屁をこくのを初めて聞いたよ。
こんなにもスタンダードな屁をこくものとは、知らなんだ。
なんて感心してる場合じゃない。
所詮同じ人間なんだよな、どこの国の人でも。
それが今朝はっきりしたよ。


BGM:

2006年3月30日木曜日

マナーモード病

「あ、電話だ」と思って、ズボンのうしろポケットから携帯を取り出そうとしたら、
電話なんてかかってきてなかった、ということが間々ある。
名づけて「マナーモード病」。
尻が痙攣している、触覚過敏…など原因は色々あろうが、
一番の原因は自分に電話がかかってくる、と思い込んでることだな。
今日はそれがやけに多かった。
何回尻に手をやったか。

ってことをさっき知人に喋ったら
「あるある」とのこと。
結構みんな、尻がピクつくマナーモード病にかかってるのかな。



BGM:From The 21st / Jeff Mills

2006年3月16日木曜日

ちょっとした違和感

昨日からテレビで付属池田小の卒業式のニュースをやっているけど、
あるコトに気が付いた。
「宅間守」の名前が出ない。
勿論全ての番組を見ているわけではないので、
自信を持って断言は出来ないのであるが、
あの(元)死刑囚の名前がどうにも出て来ない感じがする。
今朝の「朝ズバッ!」ではぎこちなく「男が侵入して…」などと言っていた。
早々に死刑が執行されてもうこの世には存在しない、
ある意味罪を償った人間ということで、名前を伏せているのだろうか。
疑問だ。
どう考えてもあの男は罪を償っていない。
死刑(自身で望んだ)となって消え去った今でもだ。
誰に配慮して名前を伏せているのか知らないが、
僕は違和感を抱く。


BGM:

2006年2月24日金曜日

一歩前へ

パッと見はポジティヴなフレーズだよな。
「一歩前へ」
うしろを振り返らず、前進あるのみみたいな。

でも、それが今日入った公衆便所の小便器に書いてあったんだよ。
清掃員が書いたんだろう。
「一歩前へ」
ギリギリに立った人に失礼だろ。
なんか無性に腹がたった。
ペン持ってたら「一歩うしろへ」と書き直してやったのに。


BGM:12×5 / The Rolling Stones

2006年2月20日月曜日

名前をつける 後編

つーわけで、過去最高に悩みました…今回アルバム・タイトルをつけるのに。
何週間も。
最初は曲名や歌詞から一部をもらってみるかなと思って、
色んなパターンを試してみた。
しかし、曲や言葉の端々が織り成す全体的なイメージを
ジャケ絵が既にバシッと表現していたので、全てそれに負ける…というか
また細部に引き戻すようなタイトルにしかなっておらず…
ダメだった。

それじゃ次に、とジャケ絵に関連する言葉で考えてみた。
実際目に見えてるものなら、タイトルらしく纏まるんじゃないか、と。
ブランコとか、靴とか。
が、案の定しっくりこなかった。
要するにそういうパーツひとつひとつは問題ではないという事だった。
ラーメンの具の名前をひとつひとつ挙げていっても、
結局は“ラーメン”という強烈な一言以上に、
それらはラーメン像を喚起させることなど出来ないっちゅう話である。
ラーメンってすごい完璧な名前なんだよ。
支那ソバとか言われても困る。

スワン。
ラーメン関係なし。
どうして「スワン」になったのか…。
簡単に言うと、自分のノートの中にその名前がポツンとあったからだ。
その「スワン」という言葉の響きと、
ジャケ絵が醸す雰囲気とが不思議に結びついていて、
それは何なのか?と自分なりに分析したらば、
きっとそれはこの女の子のアダ名なんだ!と、僕は思ったわけである。
そう、多分「スワン」とは女の子の名前なのだ。
歌詞、サウンドと照らし合わせても不自然な所がなく、
寧ろこちらが説明しようにもしきれていなかった、このアルバムの特別なフィーリングを上手くこの言葉が補っている感じがあった。
そして、今後しっくり来るような気がした。
それで決定。
黒田さんにもそう伝えたのであった。

しかし、しかし。
それがなんで「スワン」なのかは僕にも分からない。
白鳥だよな。
なんか終焉っぽい感じがするタイトルだ。
スワンソング?
まぁ、別にそれでもいいつもりで作ったけど。

おわり。

2006年2月18日土曜日

名前をつける 前編

『スワン』が発売されて早一週間。
皆様はもう手に入れられましたでしょうか。
良かった?
喜んでもらえてたら嬉しいところです。
もし良かったら、是非それを噂として流布させてやって下さい。
『スワン』ちゃんの為に。
なんちゅうか、そうやって広がってくれると
僕はとても嬉しい感じがするのだ、このアルバムの場合。
(『サイレンサー』は誰にも知られずひっそり聴くカンジか?)

しかし、さっきからスワン、スワンって書いているけど、
今現在このアルバムのタイトルが「スワン」として
ちゃんと罷り通っているのは、実はこの上ない喜び。
何故なら、このタイトルをつけるのが難産だったからだ。
大変だった。
いつもはジャケット制作に入る頃には大体アルバム・タイトルが決定しているんだけど、今回はアイディアが何にも無く、
黒田さんに対してもタイトルがあることでジャケ絵のイメージを狭窄させてしまうのはマイナスだと思ったので(歌詞と音だけで十分だと考えた)、あんまりタイトルに関しては深く考えていなかった。

タイトルをつけることになったのは、ジャケ絵が上がってきてからだ。
しかし、そこには変なプレッシャーが生まれていた。
自分の作品群にタイトルをつけるのは訳無いのだが、
その段になって、はたと気付いた。
これは黒田さんの描いた絵に対しても、
僕がタイトルをつける…ってことだよな。
お、恐れ多い。



(つづく)

2006年2月11日土曜日

『スワン』 (2006)

バンド編成としては5年振りとなる作品。…というわけで気合が入った。
5年を経ている空気感は自然と録音に落とし込まれるだろうという想定の元、
選曲には気を遣った。
その構想段階で男女に纏わる曲が多そうだったので、その路線で統一。
やっぱりアルバム毎に大まかなテーマを決めるとモチベーションが保ちやすい。
途中で何がやりたかったか、迷うこともない。
自分の曲に自信が持てるように、ちゃんと冷却期間も設けているし(その間で脱落していく曲もあるということだ)万全の心持ちだった。
リズム録音&ミックスは前作でも一部お世話になった大串さん。
特定の趣味性を出さない、バランスの取れたエンジニアさんで、信頼が置けた。
僕の意見を吸収し具現化させるのも非常に素早い、職人さんでした。
そして、このアルバムからは歌い方を本格的に変えた。
前作でも試していたのだが、感情を抑制してデコボコをなくす志向へと。


1.赤い髪
2004年作。録音はすべて自宅のハードディスクMTR。声は10本以上重ねてある。
この時期、クァルテット・エン・シーをよく聴いていて、コーラスに凝っていた。
譜面とか書けないので、頭がゴチャゴチャになって大変だった。
最後に頼りになるのは耳だけなので、部分部分に欲しいハーモニーを足して完成させた感じ。

2.コートを召しませ
1998年作。昔住んでた東武東上線の駅を思い浮かべて書いた曲。
このアルバムのリズム録音は代々木ステップウェイで行った。1日半で8曲分。
ちゃんとそれで成り立っている理由は、みんな巧いことと、僕という独裁者が決定権をすべて握っていること。民主主義なバンドではこうはいかない。
ドラムは小島君、ベースは吉川君。チェルシーボロでもお馴染みのメンツ。
音は全体にアンビエントの効いたライブな方向性を目指した。

3.7(セブン)
2001年作。ギターのチューニングはEADEAE(2カポ)。
変則チューニングの良い所は自分の中のコード進行セオリーが破壊されること。
これで自然と純度の高い創作になる。この曲はその点ですごく成功している。
デモを初めて聴いたレーベル・オーナーのサカモト君の感想は、
「どうして僕のことがわかるんですか!」
歌詞のことを言ってるんだろうけど、むちゃくちゃな感想だと思った。
録音前のリハーサルでスネアの入る位置を細かく指示して小島君に嫌がられた。

4.ブレーキ痕
2000年作…とは言え、サビは2005年初頭に完全に書き替えた。
弟が某音楽出版社のディレクターから歌詞の一部を書き直した方が良い、と言われたその一部が「ブレーキ痕」。絶対に間違っているその意見に何故か僕が反発し書いた曲。
ベースの動きに細かい注文をつけて吉川君に嫌がられた。
ギターソロはリズム録りしたその日に、勢いで追加。なかなかカッコイイ。

5.サンビーム
1999年作。ギターのチューニングはGオープン。志賀直哉の平成女の子版、という感じか。
サンビームという言葉は元々はヴァセリンズの曲から着想を得ている。
わかるだろうけど、書いた瞬間に傑出曲だと思ったので、すぐに当時のバンドで練習を開始。
『眠りこんだ冬』ツアーのアンコールに新曲としてやっていた。でも、タイミングが合わず、正式発表したのはこのアルバムになった。

6.パーソナル・ノー
1995年作。治らないと言われてた病気が本当に治るものか。そこがこの曲の肝。
歌詞は尋常ではないが、曲調はシンプルなギター・ロック。
しかし、それをそのままシンプルに気持ち良く演奏するだけでは物足りない、という気持ちがどこかにある。だから決して代表曲扱いにはしない。大切な曲ではあるが。

7.ジューンブライド
1996年作。小節を食うリズムのオンパレードで、これがリズム録音の難所だった。
結婚についてテクニックだけで書いたみたいだけど、
ちゃんと気持ちがこもっているので個人的には問題なし。
ライブで歌ってみたいけど、歌詞と歌詞が交錯する部分があるので、どうしても実現せず。
そもそも僕の曲はライブを念頭に書かれていない。

8.S(スピード)
一番古く1992年作。昔(1995年頃?)ポニーキャニオンの顔見せみたいなオーディションでこの曲を歌ったもんだ。その頃までは僕の代表曲だった。
いつしかその青臭さが気恥ずかしくなって封印したんだけど、
今回最後に1曲弾き語りを加えることになった時、何故かこの曲が頭に浮かんだのだ。

9.君へと傾くから
1997年作。「君」の相手が「僕」だとは一言も歌われない、実は悲しい曲。
小島君のドラムはこういうダイナミックな曲調によく合うな。冒頭の豪快なオカズもアドリブ。
僕は「しめた、しめた」と思いながら同時にエレキをグワンと弾いてました。
最後に福永君のヴィオラをオーバーダビングした。

10.僕らはこれじゃ終われない
2000年作。これは完全に僕自身のことを歌った曲で、
書いた瞬間に溜めてたものがどっと流れ出た感覚があった。
本当はもっと重厚なアレンジでトゥーマッチなぐらい盛り上げても良かったのだが、
このアルバムは曲の骨格がちゃんと分かるシンプルな形にしたかったので、これぐらいに留めておいた。
エレキのフィードバック音だけは確か高田馬場のゲートウェイでダビングした。

11.爪の匂い
2004年作で1曲目同様これも自宅録音。僕がキーボードを弾いている曲は、録音前にそのフレーズだけを一から練習して弾いている。かなり面倒くさい。
ただ、地道に少しずつ手をかけているフィーリングがサウンドに沈着していくのは悪くない。
譜面を書けないし、日常的に練習することもないので、後から再現できないのが難点だけど。
「故意」は「恋」に聞き違ってもOKだと思って歌っている。


ジャケットは黒田硫黄氏。そのいきさつについては→こちら
それに伴うタイトル命名については→こちら こちら
いいアルバムです。


BGM:

2006年2月5日日曜日

黒田硫黄、あらわる。

ニュー・アルバム『スワン』発売まであと一週間を切った。
早く皆様に聴いてもらいたいなー。
今回はポップですよ、ポップ。
シンガーソングライターとしての節度、矜持は保ちつつもポップ。
歌詞も全く手ぬるくはなってないけれど、ポップ。
自分の音楽に対してあれこれ言うのは照れるけど、
これだけは言わせておくれ。
「7(セブン)」は自分史上最強の1曲です、マジで。
楽しみに待っていて下さい。


ずるっと角度をかえて、ジャケの話題でも。
今回ジャケ画を担当したのは御存知、黒田硫黄氏。
某出版社を通じて出来上がったばかりの音源を聴いてもらいジャケ絵を依頼(用意出来るギャラが心許ないので音楽自体を気に入ってもらえることが大前提だった…)、
で、それを承諾してもらった。
初めはFAXだけで連絡を取り合っていたので一寸不安だったけど、
その後、恵比寿の喫茶店で初顔合わせ。
その時はやけに興奮したものだ。
調子こいて本人の前で黒田硫黄論、語るなっつーの。
いや、実は僕は前々から黒田硫黄ファンで、
1998年に『魂を救うだろう』でデビューした時に、それを速攻で黒田さんに送っているのだ。
いつかジャケットを描いてもらおうと思って。
もう8年近く前の話。
今回初めて会った時にそれを黒田さんが仰ってくれて(僕の方が忘れていた)
嬉しくて妙にテンション上がってしまったんだよなぁ。
で、話はトントン拍子で進んだ、と。

仕事ぶりに関して言うと、本当こちら側は文句なしの仕事ぶりだった。
内ジャケからCD盤面まで、ほぼ全体に渡って描いてもらっているのだが、全カット唸った。
打ち合わせの時でも、さらさらっと鉛筆で下絵を描くその絵ひとつひとつがいちいち巧いのも感心した。
(当たり前だっつーの)
あと下絵だけじゃなく、完成した絵に手直しするのも、さらさらものの豪快さで驚いた。
例えばジャケット表面の「ブランコに乗っている男性の足」に斜線が入っているのだが、これは黒田さんが出先のデザイン事務所で、急に思い立ってカクカクと描き加えたもの。
しかもその辺に転がっていたペンで。
そんな簡単なもんなのか?
躊躇なんて露ともしてないな、と固唾を飲んで後ろから見てたよ、僕なんか。
で、それにより絵がまた良くなったような気がしたんだから、また感心したんだよな。

10年以上前、コインランドリーに置いてあったアフタヌーンで『大日本天狗党絵詞』を初めて読んだ時に同世代の若人の喝破するエネルギーを感じて、
実際その人が僕と同い年だと知った時に感じたあの“歓喜”を求めて
今回ジャケットをお願いしたのであるが、本当それは正解だった。
(ちなみに黒田さんと僕の生年月日は2週間違い)
あれから10年以上が経ったけど、今回も見事に“歓喜”したよ。
黒田さんには大きく感謝したい。
そして支えてくれたレーベル、ディレクションズにも多大なる謝辞を。
(ちなみついでにアート・ディレクター加藤君とも、これまた生年月日が近いんだよな)

BGM: